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珍しい名称の測量基石、左から僑七、僑六、僑五 |
3000m峰北大武山登山から三日、正直まだ太ももの筋肉が少し痛い。やはり十数時間の歩きは、かなりこたえる。そこで、今回の山歩きは軽く、である。実際に北大武山に登ったメンバー一人も参加、やはり完全には回復していないようだ。3年前に筋肉離れを起こし、その回復期に
内湖区の低山を歩いた。そのとき、さらに奥にある山を知り、いずれは歩こうと考えていた。今回は、果たしてその山を歩いた。同じく標高200m足らずの低山、しかし小さいながら岩場セクションもあり、稜線上の上り下りやよい展望など、予想していたよりよい山行となった。
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南側の金龍湖脇から反時計回りに山稜を歩く |
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稜線上は小さな上り下りが続く |
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住宅に囲まれた金龍湖 |
今回の対象は、台北市内湖区と新北市汐止区の両方にまたがる場所である。すぐ隣には
新山があるが、それよりも標高は低い。住宅の開発が進んで、山道のすぐわきは住宅ビル群という場所もある。近くの住民の憩いの場所でもあるのだろうが、ほかの場所にある運動用具やベンチなどは見かけなかった。明峰街の金龍湖バス停から歩き始め、學頭坡山から稜線を老鷲尖山へ歩き、そこから方向を変えて内溝山まで歩いた。下山後は南寮バス停から帰った。四時間の歩きだ。
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湖周囲に遊歩道 |
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學頭坡山登山口 |
今日は、気楽な歩きなので、出発も遅い。
Face Bookのクラブ活動ページに前日午後に載せたにも関わらず今日は自分も含め10名の参加者である。MRT後山埤駅から817番バスで金龍湖バス停に向かう。817番バスは途中遠回りするので、思っていたより時間がかかり10時10分に到着。MRT南港展覧館站から乗ったほうが時間が節約できるかもしれない。バス停から西側に少し歩き、湖東街に入り歩く。ここは別荘街といったところで一戸建ての建物が続く。道は少し下り、10時26分福德宮に来る。金龍湖は左側にある。もともと匠頭埤と呼ばれたこの池は、水田灌漑用として使われてきた。今は周囲に住宅が建ち、また池の周囲には遊歩道が造られ、農業用水源としての役割はすでにあまりない。
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枕木登山道を登る |
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學頭坡山山頂 |
水際の遊歩道を少し歩き、翠湖方向へまた車道を行く。10時39分、學頭坡山登山口に来る。ここから山道歩きだ。土の道を少し行くと、枕木階段道が始まり勾配がきつくなる。10時50分、送電線鉄塔の建つ學頭坡山山頂につく。標高94mである、あっという間の登頂だ。稜線を追っていく。右は崖でその下は伯爵山荘の住宅群である。崖ふちにはロープの手すりがつけてある。崖が終わり山道になると、内溝山登山歩道というキロポストがある。全長6.2㎞のうちここは4.2㎞、おそらく内溝山の登山口からカウントしているのだろうが、すでに2km歩いていることなる。
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學頭坡山付近から望む伯爵山荘住宅群 |
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道わきに咲く芙蓉の花 |
稜線上の道は、小さい上り下りがあり、状態もよい。白い芙蓉の花が咲いている。天気は高曇り、稜線上は風もあり気持ちがよい。また、右側がきれて開ける。振り返れば汐止の大尖山から四分尾山への稜線が向こうに見える。右下は、まだ伯爵山荘である。11時半、小ピーク七僑につく。この一方変わった名前の測量点基石は、この稜線上に、六僑、五僑と続いてある。下っていき、11時41分、左に翠湖への道を分岐、また登り始める。数分で、小ピークを登り終えまた下り。右に突出した岩がある。その上から下は、断崖だ。背後高くには、
五指山の長い稜線が控えている。
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遠くに汐止の大尖山から四分尾山の稜線が見える |
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下ったあと断崖を見る |
ロープ手すりの続く、急な坂を下っていく。振り返れば、先ほどの断崖の岩が目立つ。12時5分、また左に翠湖への道を分岐、数分の長い登りが続く。12時11分、小ピークにつく。ここで昼食休憩をとる。20数分の休憩後、下る。このくだりは、岩が露出した急坂だ。両側に手すりがつき、さしずめ平溪
孝子山の道のようだ。勿論、スケールはずっと小さいが。前方にはさえぎるものがなく、五指山や新山がはっきり望める。登り返し12時53分、老鷲尖南峰(標高155m)に来る。ここには六僑の基石が埋められている。
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ロープ手すりのある岩場セクション |
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老鷲尖南峰(僑六)頂上 |
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老鷲尖 |
一度下り登りかえせば、老鷲尖への分岐に来る。右におれて少し行き、13時2分、老鷲尖頂上(標高193m)に来る。今日の最高地点だ。北側が開けており、五指山から友納山へのながい平らな稜線が高い。軍人墓地の塔や建物も見える。分岐へもどり、右へ道を進む。ここからはしばらく下り道だ。数分で鞍部にやってくる。左にまた翠湖の道が分岐する。直進して登り返す。13時23分、僑五の基石が埋まるピークを通過。左に谷を挟んで、先ほど歩いてきた稜線が見える。一度下りまた登り返すと、油桐嶺である。右に内溝山生態館へ下っていく道が分岐する。ベンチがあるので、少し休む。
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老鷲尖から望む五指山の稜線 |
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内溝山への登り |
また下り、鞍部で左に翠湖の道を分けた後、内溝山へ向けて急登が始まる。少し上がると、右に岩場を登る道と、左にそれを巻く道が分かれる。どちらも上で合流するので、どらでもよい。最後にもう一登りすると、内溝山(標高137m)だ。13時50分、今日の最後のピークに到着。ここもベンチがあり、展望もよい。気楽なハイキングには最適だ。頂上から下っていくと、石のテーブルベンチがある。絶壁の上なので、すぐ下に翠湖と、その背後に歩いた稜線が長く連なっている。ぐるりと回ってきたわけだ。左に折れていく道は道筋が太く、こちらが内溝山登山歩道だろう。
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内溝山山頂 |
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下に翠湖、その向こうの山稜を歩いてきた |
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南寮側への道は細い |
我々は南寮側に下山するので、右に少し細い道を下る。鞍部から先にも道があるようだが、だいぶ草深い。そこで右に折れる道をとり、下山する。10分ほど下り、民家脇にでる。そこから車道を進み、橋を渡る。左に南寮方向へ進む。福安廟の前で左に曲がり、14時35分に、南寮バス停に到着する。ここは、バスのターミナルで頻繁にバスが出ている。
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橋を渡る |
休憩込みで約4時間のハイキングだ。距離は7キロ強、登攀は全部で212m。気温も高くなく、実に快適な山登りだった。台北の近郊には、たくさん山があるが、ここは気楽なハイキングコースに最適だ。しかも、岩場もありそれなりの緊張場面もある変化にとんだコースである。困難度はルートについてレベル2、体力的にもレベル2である。誰にでも勧められる。
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