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2024-03-30

2024年3月24日 南投縣中級山我音山 九九峰森林步道

我音山基石峰山頂
九九峰步道
前日23日に、台中の小百岳二座を登った後、暗影山の麓に一泊し翌日は主目的の中級山を目指した。ところが、前日から筆者はインフルエンザに罹ったようで、出発前の晩に風邪薬を服用したが、下山後就寝中に状況が悪くなってしまった。とりあえず出発し、予定の我音山登山口に向かい、小出山を越えて惠蓀林場へと進むルートを目指した。ところが、初めの二時間で我音山で登頂すると、ウィルスのせいか腰がとても痛くなり、まだその先長い3/4の道のり途中で更に悪化すると、逃げ道もないため、山仲間に理解を得て往路を引き返した。

3/23~24二日の登山対象
下山後、惠蓀林場から小出山への往復を考えたが、こちらもかなり距離があるので別のところへと変更した。埔里の街へ出て食事をとり橫屏山への往復を試みた。ところが、この林道は途中の門に鍵がかかり進めないため、最終的には帰路途中にある九九峰に立ち寄った。今回は、予定のルートを歩けず、参加のメンバーには申し訳ないと思う。

@我音山主峰

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昨日台中の小百岳二座を登頂した後、台中市新社區の山中にある露営民宿(賞螢觀溪渡假村)で宿泊した。朝食を済ませ、5時に車で出発する。登山口は、峠を越えていった南投縣國姓鄉である。1時間以上要するので、日の出前に出発する。台21線に出て峠を越えるると、埔里の奥の山などが明け行く空にそのシルエットを描く。6時9分、惠蓀林場方向へ投80県道に入る。途中、以前宿泊した伊露民宿を通り過ぎ、間もなく我音山登山口へと続く分岐に来る。登山口へと続く林道は、舗装されて予想していたより状態が良く、6時半過ぎに登山口(標高760m)まで車で登ってこれた。

目的の山塊が見えた
我音山登山口
我音山

登山口から往復
稜線上を行く
支度をして6時47分、出発する。山道は稜線を忠実におっていく。それほど人気の山ではないが、踏み跡もマーカーリボンもしっかりしている。登ること数分で、我音山北北峰(標高811m)の基石を見る。広葉樹林のそこには、シダ類が生え、朝陽を浴びている。7時24分、北我音山(標高1050m)表示の尾根上ピークに着く。

北我音山山頂
竹林を行く
急坂を登る
竹も混じる林の中を緩く下り、また登り返し始める。高度が上がってきたので、樹木が少ない場所では、北港溪の谷間を挟んで対岸に、阿冷山方向から八仙山、そして白姑大山へと続くあ山脈が高い。ロープの取り付けられた急坂もある。8時9分、広い我音山基石峰(標高1239m)に着き、休憩する。三角点の周りには、航空写真撮影のための白布が十字の形で配置されている。広々としているが、周囲はすべて樹木で展望はない。

対面の山並みを望む
我音山基石峰山頂
先に下る
15分ほどの休憩後、我音山主峰を目指す。さきに下り登り返す。しばらく行くと、廃棄された林道に出る。また尾根上を登っていく。8時43分、これまた森の中の我音山主峰(標高1301m)についた。ここまでやってくる間、腰の痛みがだんだん強くなってきた感じだ。発熱などないが、この先はまだ数時間の距離である。そこで、メンバーに説明しここで引き返すことにする。天気も良くメンバーの足並みももそろい、予定コースを行かないのは、実に残念ではある。

我音山主峰に向けて登る
廃棄林道と思われる部分を行く
我音山主峰
9時9分、下り始める。往路を戻るのは速い。9時28分、我音山基石峰を通過。しばらく下ると、登りでは注意しなかった、西側の展望点にくる。埔里や國姓鄉の大橫屏山の山並みなどが見える。大橫屏山を北に稜線を追っていけば、昨日の暗影山の近くへと行く。埔里の低い山には、大きな農場(?)の開発が進行中のように見える。そしてその向こうには、鋸歯のような九九峰の稜線も判別できる。

我音山基石峰からの下り
國姓鄉方向を俯瞰する
竹林を通して対岸の山が見える
10時、北我音山について小休憩、更に下り10時36分登山口に戻った。車に乗り、埔里の街へ向かう。投80線から台21線を経由し、約1時間で街中へ着いた。降りた近くの雞肉飯のお店で食事をとり、12時半過ぎ以前歩いた埔里六秀の一座橫屏山へと向かう。

北我音山にて休憩
北港溪の谷を俯瞰する
惠蓀林場のゲートが見える

埔里市街で食事
橫屏山山頂のかなりすぐ下まで続く林道を行って、そこから往復するつもりである。ところが、林道に入って間もなく、ゲートに鍵がかかりそこからだと、かなりの時間を要するため、あきらめる。まだ時間も早いので、帰路途中に立ち寄れる九九峰に行くことに変更する。




九九峰

登山口から回遊

埔里やその奥の高山への登山口に向かうとき、第6高速道路の左に尖った鋸場のような峰々に気づく。これが九九峰である。苗栗の火炎山と同じような地質の山で、特に921大地震によって山斜面の植生が大きくはがれ、独特な形状を呈している。地震後自然保護区に指定された。

烏溪の橋上から見る九九峰
森林歩道の分岐
第六高速道路経由で約30分、九九峰森林步道の入口に着いた。標高は250m、車から出ると暑い。午後で陽射しが強いことも関係しているが、やはり台湾中南部は気温が高い。歩道は、標高450mほどの展望台まで、尾根上を行く道と谷を行く道の二つがあり、回遊型で歩くことができる。我々は、まず谷沿いの道を行く。こちらは森がそこそこあり、また勾配が緩いがその分距離がある。

緩い坂道を登る
土の道入口にある案内板
14時少し前に歩き始める。数分で、分岐が現れ、右の道をいく。舗装されている道で、その前身は農業用などであったのだろう。歩行者もそこそこ多い。約30分の登りで、舗装が切れて山道となる。それと同時に勾配がきつくなり、階段も現れる。登りつめ、特徴のある土の山肌があらわな斜面の尖峰が見えると、14時36分展望台についた。

階段道
展望台に着いた
展望台には屋根があるが、午後の陽射しでは日陰がない。西側は遮るものがなく、烏溪の谷間とその周辺の丘陵が午後の陽光の中に広がる。こちら側の山道は、ほぼ階段がメインで尾根上を追っていく。こちらを登ってくる人数も少なくない。このルートは、観光ルートでもある。時々風を感じるが、木々が少ないこの急坂を登るのは暑くて大変だ。15時3分に分岐に戻り、間もなく登山口についた。約1時間10分の行動時間であった。

@觀景台
展望台からのパノラマ
下り道
帰途上で見た九九峰
帰京は、第六高速から、第74快速道路、第四高速道路と進んでいく。高架道路からは、昨日の暗影山方向の山々などが見えた。第一高速道路では、途中混雑しているところもあり、約3時間半を要し、19時少し前に台北に帰りついた。


2024-03-28

2024年3月23日 鐵砧山 暗影山 台湾中部の小百岳二座

鐵砧山公園内にある台中の小百岳プレートの一つ
筆者は、小百岳については機会があれば登る、といったスタンスでやってきた。北部の小百岳は近いこともあって意識しないうちに全部カバーしているが、その他の地区の小百岳はまさにそうしたチャンスがあれば登るという、ことでやってきた。今回も、主要な3月24日の山登りの前に、立ち寄り登った。中部の小百岳で残っていた二座はカバーされ、これで中部については全部完登したことになる。

3/23~24二日の登山対象
鐵砧山は、第三高速道路が大安溪を渡ったあとすぐ西側にある丘である。標高236mであるが、その上部はとても広く平らな公園になっていて、山という感じはあまりしない。そこそこの高度があるので、丘の端からは遠望ができる。日本であれば、城が建てらたような地形でもある。また、江戸時代近松門左衛門の国姓爺合戦の題材、鄭成功にまつわる故事や廟など、歴史人文も豊富だ。

@暗影山山頂
一方、暗影山は台中盆地の東側を縁取る山並みにある、数座の小百岳の一座である。地理的には、頭嵙山が近いが、途中には谷を挟み山塊としては別だ。標高は1000mを少し切る997mで、そこそこの高度がある。そのため、山頂から西側には前衛を山々の向こうに、台中の盆地もうっすらと確認できる。東南側の麓には、仙女溪という優雅な名前の溪谷があり、また仙女瀑布と名付けられた滝もある。

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9人乗りの車で出発
夜明け前の5時半に、9人乗りのシャトルカーで台北を出発する。今回は、メンバーの人数がそろったので、一台貸し切り二日間の行動の足とする。南下するにつれ夜が明け、7時少し前第三高速道路の苑裡インターチェンジで降りる。前方には上部が平らな鐵砧山が寝そべっている。近くのコンビニに立ち寄り、大安溪の橋を渡って、7時30分過ぎ麓につく。鐵砧山は上部まで道路が通じているが、我々は妙法寺の山門わき(標高約60m)から登り始める。


鐵砧山

鐵砧山麓の妙法寺から歩き劍井へ降りる
地元民が犬を連れて散歩中
ここは、地元民の裏庭的な存在なのだろう、まだ早朝だが多くの人が散策している。丸石の階段や舗装された歩道を登っていく。台地の北側縁を近くを行く道を10数分進むと、広い公園の一部に入る。子供向けのあそび場や、涼亭、展望台などがある。展望台に上ると、北側に開けた苑裡やその向こうの通霄が広がっている。一月に訪れた通霄の虎頭山が、発電所の三本煙突近くに立ち上がり、東方向へ伸びていく。視線をさらに東側に向けると、火炎山から北へと続く山並みが、平地の縁を構成している。

台地北縁の道を進む
鐵砧山展望台
展望台からのパノラマ
公園内モニュメントの一つ
公園の中を横切って進む。様々なモニュメントや、石像、また鐵砧山と記された風車もある。自由時間を設け、メンバーはそれぞれに散らばる。一部のメンバーは、少し離れたところにある三角点を見に行った。8時50分、皆集まり下り始める。公園の柵には当座を含めた、台中の小百岳のプレートが並べて取り付けてある。

公園内の広場
別角度からのパノラマ、下に第三高速道路が見える
鄭成功石像
下ってい行き、鄭成功の石像を見る。さらに下って鄭成功を祭る國姓廟を通り、その下の劍井へと降りる。伝説では、この地に来た鄭成功は、その軍隊人馬が水がなく苦しんでいたところ、ここで剣を地に指すと泉が湧き出た、という。今日では、その井戸とその上の碑や説明など、観光スポットになっている。

劍井
ここで乗車
9時半過ぎ、劍井近くで車に乗車し、次の目的地台中市新社區にある暗影山へと向かう。車は大安溪沿いに進み、その後第一高速道路から第四高速道路、そして台中市街の東側を行く第74号快速道路とつないでいく。2,3年前に訪れた時にはまだ工事中だった第四高速は全線開通し、このようにスムーズに台中市街地をバイパスして進めるようになっている。

左の大安溪の堤防に沿って進む
高架快速道路を降りる、周辺は住宅建設中
太平ジャンクションで高架道路をから下り、山中へと入っていく。11時20分ごろ、前方に暗影山の姿が現れてくる。暗影山は、山頂付近はかなり尖った形状である。登山口はいくつかあり、最短なのはその北稜を鞍部から登る道である。多くの登山者は、このルートで登るようだが、我々は別の長い道を行く予定である。11時35分、仙女瀑布へと続く道の入口で下車する。

前方に暗影山が近づいてくる
ここで下車
暗影山

先に仙女瀑布を訪れその後登山
沢を渡り対岸へ登り返す
支度をして谷に向かい進む。車道が切れると山道になる。右にその昔は続いていたはずの道は大水で破壊され、今は当時の沢水を通していた大きな土管が、半壊状態で残っている。水量が多くない沢を渡り、本来の道へと登り返す。3,4分下ると、仙女瀑布へと下る入口にくる。入口には、危険なので泳ぐなと警告している。今まで7人が死亡したとある。ロープが付けてある急坂を下ると、そこが滝の上部だ。


滝へと進む
滝入口の警告板
仙女瀑布上部から滝つぼを望む
滝は下部に大きく深い滝つぼがある。深緑の水面下は、暗流があり危険だという。またその仙女の名に似合わず、足を引っ張る妖怪がいるという伝説もある。我々は滝の上部で昼食をとる。ちょうど前後して、外国の若者三名がやってきて、滝つぼ上部の岩へと登っていく。中部の陽射しは強いが、それほど暑さは感じない。水際だからだろうか。

滝うえで休憩
沢へ降りる
30分ほどの食事休憩後、往路を戻る。沢を渡って、右に草の間の道を行く。この道は途中で山腹に取りつき、暗影山南稜へと登っていく道へと続く。大水でこの付近の地形は影響を受けたようで、梯子やロープが取り付けられて、山壁ぎりぎりに進んでいく。数分進むと、損壊した道路ががある。どうやら本来は、沢沿いに下って仙女瀑布へと続く道が開かれていたが、ある時の大水で壊滅的な被害を受けたようだ。

山壁際を行く
損壊した車道
また山道を行く
かろうじて少しだけ残っている車道は、またすぐに途切れて細い山道となる。13時少し前、車道に換わり間もなく、左に東南稜登山口がある。木製の道標が入口に取り付けられている。歩く登山者多くないようだが、道筋はまずまずで、迷いよけにロープがその勾配などにかかわりなくずっと続いている。勾配はかなり急で、高度を稼いでいく。登ること約20分で、すこし平らな場所に着き、休憩をとる。汗がしたたる。

東南稜登山口
迷いよけロープが続く
急坂を登る
小休憩
急坂が続く
急坂は相変わらずだ。そのうち人工の石積みが現れ、13時51分檳榔林の下にでる。そのすぐ上には農作業用の幅広い道がある。左にとって道なりに進み、作業小屋を過ぎて、また山道となる。14時7分、稜線上につき南稜道と合流する。


檳榔林の下に出る

檳榔林の道と上に作業小屋
稜線に登りついた
山頂目指して最後の急坂
ここからは、稜線上を進む。最後の急勾配部分を過ぎ、左からの道を合わせて間もなく、14時50分山頂についた。三角点のある山頂は、周囲にはベンチが設けられ、水タンクも取り付けられている。地元民がこうした造作や水の供給をしているようだ。

山頂直下で左からの道を合わせる
暗影山山頂
山頂から台中市街方向へのパノラマ
山頂の筆者
山頂は西側が開けて、展望ができる。ただ午後のこの時間帯は、光線や空気中水蒸気のためか、台中の街なみまでは見えない。当座の名前は、西側の集落から望むと、光線の具合で黒く影のように見えるから名付けられたといいう。

下ってすぐ右にトイレ
下りも急坂
15時13分、北稜を下り始める。すぐ下にトイレがある。こちら側の道もかなり急坂だ。15時24分、登山口についた。活動時間は、休憩も含め約4時間、上昇約580m、下降130m、距離は約4㎞である。コース定数は14となる。

北稜登山口
車で山を下る
この北稜登山口から登れば、それこそ30分で登頂できるだろう。ただそれなりの登山としては、今回のような歩き方も面白い。我々の車は、まだ来ていない。連絡を取ると、別の場所に向かったようで、やってくるのを待つ。半時間ほど待ち、16時に車で下り始める。

それぞれテントを設営
施設内の食事テーブル
今日は、近くの露営民宿(賞螢觀溪渡假村)で夜を過ごす。20分足らずで到着した。3,4棟の小屋とその前の芝生では野営ができる。今回はテントを持参し、設営する。食事は、この施設内の野外テーブルや、また備え付けのコンロ、食器などを使用して対応する。それほど大きな施設ではないが、週末だけ経営するという家族はとても対応が良かった。テント設営は、その衛生費として一人当たり300元であった。20時過ぎには就寝した。