このブログを検索:山名などキーワードを入れてください

2020-11-09

2020年11月7日 埔里六秀之一 南東眼山

樹木と矢竹に囲まれた南東眼山山頂

埔里は台湾島の中心に位置する盆地だ。中央山脈の山々の登山口へ向かう途中に通過する場所でもある。今まで何度も通り過ぎている。一方、盆地の周りに位置する山登りの基地でもある。以前、埔里地母廟に泊まり翌日こうした山を目指したことが三度ほどある。今回の目的地も、埔里の近くにある南東眼山だ。この山は、ほかの五座と合わせて埔里を代表する山として埔里六秀の一つに数えられている。

茶園登山口から往復
歩行高度表
実は、今回の目的地は当初の予定地ではなかった。本来司馬庫斯古道へ行く予定だった。ところが、季節風や台湾南方を横切っていった閃電颱風の影響で天気が悪く、急遽問題のない台湾中部の山に変更した。前回の経験にならい、短時間で登頂できる山を第一日に、そして二日目は早朝からスタートする長いルートの山を登る計画である。南東眼山は、登山口が標高1550m近くで、1876mの山頂までの落差が少なく距離も短いので短時間で往復できる。そして二日目は、同じく埔里六秀の一つである有勝山を目指す計画で台北を出発した。

ビニールハウスの脇を登る
朝6時半に台北を二台の車で出発する。途中、メンバー一人を拾い9時に第六高速を降り、台14号線との交差点近くにあるコンビニで休憩する。当日の昼食用を買い求める。台14号線をさらに進み、9時半左に南豐村へと入る。眉溪を越えて間もなく、右に鋭角で折れる産業道路を登り始める。標高約750mの現地点から登山口のある茶園小屋まで約800mを車で登っていく。道の両脇には多くの温室ハウスが立ち、それを抜けると今度は茶畑が広がる。道はなかり急だが、車高が高い車でなくても進める。10時10分過ぎ、登山口の茶園小屋に着く。支度をして10時22分歩きはじめる。

小屋がある茶園登山口
茶園登山口から対岸の山々を望む
ここから茶園を抜ける
茶園には作業者が農薬を噴霧している。谷を挟んだ対岸の山が雲の上に浮かんでいるが、間もなく霧に隠れる。天気が良いが、雲が多くなってきている。登山口がどこなのか少し不明で探す。結局茶畑の間を行くのが正しかった。よく見ると小屋の手洗い場の上に、山の方向を示す矢印が書いてある。茶畑を抜けると、山道が始まる。道筋ははっきりしている。今年10月の新しい道しるべがある。桃園鐮刀登山隊のもので、中部の山はこの山岳団体の道標が多いようだ。ボランティアとしての作業で、ありがたい。

茶園と小屋を見下ろす、左に農薬噴霧作業の白い煙
真新しい道標
波打った樹皮のクスノキ
緩やかな道を10分ほど進むと、樹皮が波型になっているクスノキの大樹を見る。急な坂がしばらく続く。黄色く色づいた広葉樹を見ると、秋を感じる。10時40分、分岐を見る。右は稜線を行く道、左は山腹を行く道となっている。右側はあまり歩かれていないようだ。山腹道をとり少し行くと、下ってくる二人とすれ違う。山腹道は、しばらく緩やかな登りがつづき、その後急坂をしばらく登る。11時少し前、また緩やかになったところで休憩をとる。

枯死し倒れた大木

稜線の分岐部
道は腐って枯れ倒れた大木を避けるようにして登る。ロープの急坂もある。そのうちまた緩やかになり、11時26分稜線上の分岐に来る。南東眼山は右だ。左に行けば守城大山や有勝山に続く。幅の広い稜線道を数分行く。11時31分、山頂(標高1876m)に着く。登山口からの標高差は約300m強だ。周囲はすべて樹木、開けている場所もそれほど広くない。分岐へ戻り、そこでゆっくりと休憩をとる。時間があるのでメンバーが、お茶を入れる。

@南東眼山山頂
急坂を下る
12時50分、1時間ほど過ごした分岐部を後にして、往路を下る。ほとんど下りだけの復路は速い。13時半に登山口へ戻る。出発時には見えていた山も、すべて霧に囲まれ遠望はない。13時45分、車で下り始める。下がって間もなく、大型のコンクリミキサーが道端にとまっている。どうやら道にコンクリを敷くようだ。こんなに大きな車も入ってこれるのかと、感心する。14時12分、南豐村へ下り切り右へ夢谷瀑布へ立ち寄る。時間も早いので、滝見見物だ。谷を奥に進み、入口で駐車料金100元を払い、滝近くに駐車する。

コンクリミキサーが止まっている
夢谷瀑布
民宿外観
滝はそこそこ水量があり、見ごたえがある。駐車場の対岸は、山壁が大きくずれている。滝の近くに沢をさかのぼり、写真を撮る。15時過ぎ、滝を去り台14線を経て埔里に戻る。今日泊まる民宿は、自炊ができるので街のスーパーマーケットで材料を買い求め、台21線から投80鄉道に入り、16時40分投宿する伊露民宿に着く。民宿は畳の部屋で、まだ新しく良い。買いもとめた材料で、鍋物を作りいただく。食後はそれぞれ思い思いに過ごす。筆者は21時前には就寝した。

民宿内部畳の部屋

今日は実に楽な歩きであった。歩行距離4.6㎞、登坂383m、下降377m、休みを多く取っているので、実質2時間の行動時間だ。コーステー数は9である。

0 件のコメント:

コメントを投稿