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St. Peter's Church, Hascombe |
今月は月初からイギリスでの3回のハイキングをした。それはみな運河にそってのものであった。今回は運河とは関係ない、丘を越えていくルートである。丘といっても、イギリス南部はそれほど高いものはなく、せいぜい200~300m程度のものだが、それでも人口密度がアジアに比べて低い国土上には多くの森林が残され、それらの間を行くので、また台湾や日本でのハイキングとは違う趣がある。もちろん集落など文化建築様式が異なるので、そうしたものもまた魅力である。
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Stone Circle |
今回は、一週間ほどのすぐれない天気が続いたあとの歩きである。実はこの数日前に天気予報で決めて、一度準備して出かけようとしたが、戸外の雨にやはりくじかれて取りやめた。そしてついに快晴が訪れ、期を決して出かけた。終日天気が良く、気温は低かったが、楽しい歩きができた。ルートは、ギルフォードの南に連なる丘陵地帯の南東側にあるSmithbrookから歩き始めた。Hascombe Hillのふもとにあるストーンサークルを見た後、丘を越えHascombe集落の古いSt. Peter's教会を訪れ、その後Winkworth樹木公園をへて、丘陵の西北にあるCatteshallへと下った。
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南から北へ歩く |
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ロンドンやギルフォードとの位置関係 |
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34番バスがやってきた |
今朝は快晴だ。しかしその分気温も下がり5度である。ハイキング出発点のSmithbrook Kilnsバス停にかよう24番バスは、本数が少ない。特に土曜日の今日は終日で5本だけ、Guildfordを9時35分発のバスを逃すと11時半過ぎまでない。乗り遅れないように、8時半前に滞在地を出る。8時39分に34番バスがやってきた。平日は20分間隔の34番バスも、土曜日は30分間隔、Guildfordでの乗り継ぎに時間があるが、次の便では間に合わないので、仕方がない。
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ネット情報で気温は六度 |
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24番バスはほかに乗客一人だけ |
34番バスは、9時4分にFrailyバスターミナルに到着。まだ半時間あるが、ターミナルわきのモールがすでに開業しているので、中に入り待つ。時刻表通り9時35分に発車した24番バスは、筆者以外は乗客一人、途中上下車する人が全くなく、15分ほどでSmithbrookへ到着した。
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溝のそこに白いチョーク地 |
雨水流水でかなり彫り込まれ、白いチョーク地が見える道は、すぐに左に家屋を見て分岐に来る。左にとってすぐ右上にテニスコートをみて、森の中に入る。数分で森を抜け、牧草地斜面に入る。高度が上がったので、牧草地からは南に大地が広がっているのを見る。ほぼ水平に斜面を横切り、10時39分右へ登っていく道の分岐に来る。
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テニスコート脇を進む |
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ストーンサークルは前方樹々の後ろ |
この近くにストーンサークルがあるはずで、少し南に行く。すると大樹に隠れていたストーンサークルがある。中心に一つ、それを取り囲む18の巨石がサークルを構成する。石は平均で六トンという。有名なストーンヘンジとは違い、ここは1998年から2年の歳月を要し、すべて人力で建てたものである。もちろん古代のそれに倣い、太陽など天空の位置関係を反映しているそうだ。
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ストーンサークル |
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牧草地最上部から見る |
ストーンサークルからまた歩道にもどり、牧草地の上までいって森の中の道に入る。Hascombe Hillは古代にその上に砦があり、電信が発明される前19世紀初頭に、ロンドンからポーツマスまでの海軍通信のための目視信号中継所が設けられたところである。先ほど歩いたTehegraph Hillはその当時の名残でもあるようだ。
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丘への道、倒木を利用した障害物 |
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方向を変えさらに登っていく |
丘の上に上がる道は二、三あるようだが、ゆっくりと上る道をとる。はじめは東に進み、ヘアピンカーブで西へと上っていく。土曜日であることもあるのだろう、二組のハイカーグループと出会う。11時28分、その昔の砦の塀あたりと思われる地点を過ぎ、丘の先端を回り込んで、その先の分岐から左にとって下り始める。11時55分、舗装路にでて下り、右にWhitehouse Pubがある道に出る。
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塀の間の公衆歩道 |
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左の牧場を見て下る |
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72番バスがやってきた |
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St. Peter's Church入口の筆者 |
GPSの記録は距離12.5㎞、累計上昇312m、下降334mである。休憩込みの活動時間約5時間だ。天気も良く、程よい上り下りでよいハイキングであった、イギリス滞在予定はあと一か月、秋が深まっていく中のロンドン郊外でのハイキングを続けていくつもりだ。
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