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2026-09-03

台湾登山ルートガイド:台北劍潭山~大崙頭山縱走 松山空港を見て縦走、森林桟道を下る一日ハイキングコース


台北盆地の北側に劍潭山から始まり、長く基隆方向へと続く山脈がある。いわゆる界寮縱走路と呼ばれる標高数百メートルの山脈である。陽明山山系の前衛的な存在でもある。松山空港から北を望むと、この山脈が連なっている。当ブログで、劍潭山から文間山までのルートについて、ガイドを記した。当ガイドは一部重複する部分があるが、休憩を含んで6,7時間の一日コースでなおかつアクセスもよいルートとして紹介する。ガイドルート上の最後のピーク大崙頭山からは、西の雙溪側に降りることも、反対東の白石湖側に降りることもできる。ただ、西側の森林步道は全行程が木桟道になっており、また自然環境の紹介も多いので、こちらを取ることを勧める。当ガイドもそのように記す。もちろん反対方向に碧溪橋から歩くこととも問題ない。

登山対象:

ルート 台北MRT劍潭站第三出口→(8分)→圓山水神社遺跡→(20分)→微風平台→(3分)→劍潭山→(25分)→老地方→(30分)→文間山→(20分)→鄭成功廟山→(10分)→園明寺步道分岐→(20分)→三點一涼亭分岐→(10分)→大崙尾山內湖路三段登山口→(30分)→大崙尾山→(20分)→碧山路登山口→(碧山路10分)→大崙頭山登山口→(15分)→大崙頭山→(5分)→森林步道口→(森林步道30分)→步道口→(10分)→地質教室→(至善路三段160巷+近道20分)→碧溪橋バス停 休憩無で約4時間50分 約11㎞、総登坂680m、下降600m、コース定数21

劍潭山 / 老地方 / 文間山 以前のガイドを参照

圓山水神社 台北市の文化財に指定されている水神社は、日本時代に敷設された陽明山にその水源をもつ水道システムの一部である。山腹の小高い場所に貯水池やポンプなどが敷設され、一部はまだ現役である。神社は、その施設の端に設けられている。現在は、もちろん神社としては使われていない。

石灯籠や狛犬のある水神社

鄭成功廟山(標高216m)鄭成功は、日本江戸時代の近松門在衛門が描いた浄瑠璃劇国姓爺合戦の題材となった明朝末期清朝初期の人物である。日本九州平戸の母を持つ鄭成功は、日本ともつながりがある。中国大陸側でも鄭成功の廟があるが、こちらに大きな廟がある。当座は、その廟宇の上にある山で、この命名だ。ただ、筆者が昔歩いたころには、山名はなかった、と記憶している。

鄭成功廟山山頂

大崙尾山 (標高453m) 台北の松山空港あたりからみると、ちょうど北側に長い山脈が続く。その中で二つ並ぶ山の左(南)側に位置する。大きく平らな山頂があり、涼亭以外にも古くなった石のテーブルやいすが多く設けられている。台北親山歩道の石畳道以外に多くの山道がある。內雙溪がわから望むと、山腹に大きな露岩が目立つ。

松山空港から見る大崙尾山(ツインタワーの左)、背後は1000m級の陽明山山系(2013年撮影)

大崙頭山(標高476m)上記の大崙尾山と対を成す名づけである。同じく広く平らな山頂を有する。小百岳の一座である。山頂は広く平らな石畳の広場で、涼亭やその上に展望台も設けられている。そこからは、陽明山系の山並みが広く広がる。遠くは、淡水河やその左岸の觀音山も望める

大崙頭山の広い石畳広場

森林木棧步道 大崙頭山の內雙溪(西)側に続く登山道である。約900mの全行程が地面から持ち上げられた木桟道になっている。また、その周辺生態を説明する表示や、展望台と休憩所が設けられいて、とてもよい歩道である。

森林步道入口(下側)


コース概要 劍潭山の周辺は、里が近いので多くの登山道がある。このガイドで紹介するのは、MRT劍潭駅からダイレクトに劍潭山にいく最短のルートである。駅の第三出口からでて中山北路を渡り、少し右にいくと小高いところに水道局の建物がある。敷地内に入り、左に登る階段をいくと、水神社遺跡の一部である貯水池(上部は塞がれていて、水は見えない)と付設の建物がある。貯水池の右側に行き、階段を登ると神社がある。

水道局の構内に入る
水神社入口
貯水池
最上段に社(本来の建物ではない)
境内を見下ろす

貯水池と神社の間の道を登っていく。かなり急な土の道でロープなどが取り付けれている。周囲の木々の下にはシダなどが茂ったちょっとしたジャングルで、すぐ下がにぎやかな街であるとは思えないほどだ。土の道を登りつめると、石畳と手すりが現れ、攔翠臺と記された赤い山門をくぐる。廃棄に近い建物の屋根部分を突っ切り、さらに登ると微風平台の脇にでる。ここは大きな涼亭があり、地元住民などがくつろぐ。微風平台からは、真下の劍潭駅や特徴ある台北表演藝術中心の向こうに、広い街並みが広がる。

土の急坂道を登る
山門と階段道
建物の屋上を横切る
登り切った広場
微風平台からの眺め

小百岳である劍潭山山頂は、少し戻り登ってきた道脇の広場を進むと間もなく現れる。山頂から下り、老地方へと進む。松山空港が眼下に見える展望テラスや涼亭があるので、一休みによいだろう。文間山へと、山道と舗装路を進む。また山道になったその少し先で、展望の開ける場所がある。故宮博物館がすぐ下に見える。文間山は樹木に囲まれて展望がないので、ここで見ていくとよい。(以前のガイドも参照)

金網の開口部を進進み劍潭山山頂へ
劍潭山山頂
老地方、右のテラスから松山空港などが望める
ここから右に山道
文間山前の展望点からの景色、左に故宮博物館、右山腹上の黄色屋根は鄭成功廟、その右は大崙尾山
文間山山頂

文間山から劍南路に下り、少し道なりに進む。先のカーブのところで、右に土の道が始まる。稜線上を鄭成功廟山を越えていく道である。ここで稜線の道に取り付かず、劍南路をさらに下り、その先園明寺步道から入っても行ける。劍潭山からこのルートはずっと台北大縦走路の一部になっているので、道標はしっかりしている。この土の道の入口にはそうした道標がないので、注意が必要だ。大縦走路は、園明寺步道の入口を通過するようになっている。

稜線道、鄭成功廟山への分岐

土の道は、オフロードバイクが入ったこともあり、深い溝ができてしまっているところもある。尾根を進んでいくと、鄭成功廟山の山名表示のある山頂を見る。その先別のところにも同じ山名の場所がある。いずれにしても尾根を追っていくと、石畳の園明寺步道と合流する。この歩道は右にとって山腹を進む。緩い登り下りは、いくつかに分岐していく土の道を見て、三點一涼亭につく。そこそこ広い涼亭で一休みもよい。

轍が深い山道
土の道を登る
シダの繁る道を行く
園明寺步道との分岐点

石畳の山腹道を行く
三點一休息處涼亭

涼亭は十字路分岐でもある。右は金面山、左は稜線経由で內湖路三段へと続く道、直進する石畳の道を経由しても內湖路三段から大崙尾山へと続くので、こちらを行ってもOKだ。內湖路三段の舗装路に出て少し登り、ヘアピンカーブのところにある涼亭登山口から大崙尾山へと登る。涼亭から直進していく道は山腹をいく道なので、右にとって行き、登ってくる廃棄舗装路に合流する。この舗装路は、以前上部にあった廃棄遊楽園へのために造られた道のようだ。つづら折れ道を進み、勾配が緩くなると分岐を過ぎ、左に廃棄された羊などの動物像を見る。舗装路終点の広場の端から、石階段が始まり、登りきると広い大崙尾山の端に設けられた涼亭と三角点山頂表示がある。

內湖路三段に出た
二台の車脇が登山口
廃棄舗装路を登る
分岐は直進
広場突き当りから階段道が始まる
山頂まで階段が続く
大崙尾山山頂

涼亭で一休みし、石畳道を追っていく。下り始めしばらく進んだ後、右からの土道を合流、その先で碧山路の登山口にでる。ここからは、碧山路舗装路をしばらく歩く。小高い部分を過ぎて少し下ると、右に灌漑用池を見る。その端から大崙頭山登山道が始まる。石畳登山道を少し行くと、左に土の道がはじまる。二つの道は並行して進むので、どちらでもよい。石畳道は長い階段となり山頂まで続く。

大崙尾山から下る
碧山路登山口、舗装路を直進
右に用水池(大崙池)
大崙頭山登山口
階段道が続く
山頂に到着

広い大崙頭山の片隅に三角点と山名板がある。山頂には、涼亭とその屋根部分が展望台になっている。登ると、樹木で遮られる一角があるが、広い視界が望める。山頂から、石畳の稜線道を下っていくと左に道標のある分岐、その先右に細い土道が分岐する。その先左に大崙頭山森林歩道と刻まれた石柱の歩道入口が現れる。ここで、尾根道を離れ森林歩道を下る。

大崙頭山山頂からのパノラマ
尾根道上の分岐、ここは直進
森林歩道分岐

森林歩道は、よく整備され木桟道道である。緩く数分下ったあと、勾配を増す。入口から十数分下ると、樹之亭と名づけられた休憩所がある。さらに下ると、右に展望台への道が分岐する。この道を行くと、小高い展望台があり、內雙溪の谷が広く望める。元の道に戻り、下ること数分で舗装路の歩道入口に降りる。舗装をそのまま下っていけるが、道路対面にある桟道道をさらに下り、碧溪步道と合流、その先地質教室の広場にでる。

広い木桟道道、ところどころ手すりに生態説明
数ある説明板の一つ
坂道が続く
樹之亭
展望台
展望台から大崙尾山を望む
碧溪步道との分岐
右奥の建物が地質教室

教室わきから至善路三段160巷の舗装路を下る。駐車場のすぐ近くから近道があるので、それを下る。舗装路はつづら折れで進むが、近道はまっすぐに階段で下る。二か所の近道を通りすぎ、最後に舗装路を下り碧溪橋を渡る。至善路の対面にバス停がある。そこでハイキングは終了だ。小18バスと市民小バス一番バスが利用できる。

登山道入り口

近道入口
もう一つの近道入口

碧溪橋
至善路の対面に碧溪橋バス停
アクセス:

MRT劍潭駅と碧溪橋バス停が、最寄りの一般交通機関である。後者は、平日昼間は小18番バスが40分~1時間おきに一本程度(休日は30分おき)、また一日数本(平日三本、休日五本)の市民小巴士1番バスが利用できる。二つのバス路線は、ともにMRTの駅(士林,劍潭)につく。

市民小巴1番の小型バス

装備:

一般的な日帰り登山装備で十分。雨が降っても風がなければ傘でも問題ない。木陰を行く部分が多いが、夏はかなり暑くなるので,飲料水の分量や進行速度などに気を付けるのがよい。



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