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2015-01-29

2015年1月29日 桃園虎頭山 桃園市民憩いの山

虎頭山公園入口
桃園市は、台北から20数kmの場所で近く、最近はベットタウンとしての発展も目覚ましい。桃園県は、東側は復興郷の山岳地帯だが、西側はとても広い高台上にある。台北市は盆地なので周囲は山に囲まれ、南港山のようは市民の憩いの山がある。桃園市は、高台上の平地なので台北市のように山が多くないが、初期の小百岳としてリストされ、その後除去された虎頭山が桃園市街のすぐ西側にある。虎頭山公園として整備され、多くの市民が訪れている。

西側から登り、東側へ下る
歩行高度プロファイル
台北から約20数キロにある桃園市の虎頭山
正直言って、桃園市の近くでそれも丘のような低い山なので、資料は集めていたが優先順位は低かった。この日はもともと新北市雙溪區の山へ行くつもりであったが、天候が不順のようで延期した。そこで天気が良さそうな桃園のこの山へ行くことにした。冬季の台湾は、季節風の影響で北部は天気が悪いが、中南部は天気が良いことが多い。桃園は北部に属するが、台北より南に位置しているので、比較的天気がよいことが多い。

三分山へは右へ
公園路脇には露天商
歩行時間も多くないので、今回はゆっくりした出発だ。MRT回籠駅から省道1号線を行く棕線先導公車9:45発の便に乗るべく、9時前に自宅最寄りの駅からMRTに乗る。回籠駅駅に9時半前に到着、バス停でしばらく待つと桃園客運のバスがやって来た。この省道は、30数年前には良くオートバイで通り過ぎた。そのころに比べると街道沿いには多くあった工場がなくなり、かなりの住宅ができている。10時10分過ぎ、約30分の乗車のあと青果市場バス停で下車する。萬壽路を右に三民路へ曲がり、桃園市ドーム体育館の前を進む。長壽路を横切り成功橋をわたると、そこが虎頭山公園入口である。

とてもよい公園内の道




南崁溪にそって少し進む。左に桃園國中をみると、そこから階段道が始まる。多くの市民が行き来している。途中の橋の周辺には露天商が沢山でている。野菜など日常生活品を散歩にきた市民に販売している。階段を少し行き、右に三分山方向へ分岐する。道標や案内もしっかり整備されている。桃信亭あずま屋の近くに山桜が咲いている。桃信亭のすぐ後ろで公園路を渡り、さらに石段を登る。公園路上にも多くの露天商がでている。10時50分、展望台に着く。一度少し下り登り返すと、三分山だ。頂上はコンクリの広場で、周囲には屋根付きのベンチもある。

五分山頂上
精密導線點基石
三分山から五分山へ向かう。公園の中心から外れてきているので、道の程度は落ちるが、それでも約1メートル巾のコンクリ舗装が稜線道の中心を行く。11時4分、五分山に到着。ここもコンクリが一面に敷かれている。中心に鉄パイプが立っている。東方向が開けており、林口の高台やその南に大棟山の山並みが見える。さらに尾根道を進む。道が分岐する。左にとり少し登る。上がったところには精密導線點という基石が埋まっている。西側がすこし開け、そこから桃園市街が望める。住宅ビルがおおく建っている。時刻は11時11分、歩き始めて1時間、休憩を取る。

住宅ビルの立ち並ぶ桃園市街
桜花園の時計の分岐、左の道を登る
赤土の広場
道端に不法投棄されたゴミ
尾根道を進む。櫻花園と記された時計柱を通り過ぎる。分岐を左にとり、すこし登っていく。あずま屋を右にみて少し開けた場所に着く。その後ろには赤土の開けた場所が広がる。野良犬がたくさん休んでいる。広場の脇から広い土の道が続いている。これを進む。桜が満開だ。しばらく進み地図を確認すると、これは誤りであったことに気づく。折り返し広場に戻る。これから行く虎頭山頂上へは、広場の左のほうにある舗装道だ。この周辺は強い風が吹き抜けていくようで、高い樹木はなく茅の草むらである。人里近い山の悲劇で、道端にゴミが大量に不法投棄されている。風に吹かれて尾根道を進み、桃11号県道に合流する。

虎頭山頂上への入口
県道を右にとり進む。時折車やバイクが通るが、晴れた冬の日の車道歩きもOKだ。少し登り気味に進み、左に大きく曲がるところで虎頭山頂上への土の道が始まる。標識リボンが取り付けられているので、見失うことはない。ロータリークラブのモニュメントもある。土の道を少し進むと、開けた灌木がまばらな草原に三角点基石が埋めてある。ここが虎頭山頂上(標高251m)だ。ここも風が吹き抜ける丘である。

虎頭山頂上と三角点基石
新路坑山への土の道
今日はここが最遠点である。往路を引き返し、赤土の広場へ戻る。赤土広場の裏には、樹木の下に運動用具などがある別の広場ある。付近の住人が運動をしている。12時10分、ここで二度目の休憩を取る。下山は、新路坑山経由である。広場の端から進む。コンクリ舗装の道を少し進み、左に送電鉄塔がある場所から左に土の道を取る。これが新路坑山へ続く尾根道である。右のコンクリ道をゆくと、五分山方向へ戻る。土の道は広く、四駆であれば車でも来れる。

龜山市街とその奥に大棟山から鶯歌石への山並みが続く
新路坑山への途中にあるあずま屋
この枝尾根は、先ほど五分山からも右に見えていた。下り道のむこうには、広い景色が広がる。左に大棟山から鶯歌石へ続く山塊が、そのすぐ右奥は鳶山の連山だ。その更に遠くは曇ってはっきりしない。一度下り、あずま屋の脇から右に道を分岐した後登り返す。12時33分、新路坑山頂上(標高224m)に着く。セメントで覆われた頂上は、基石がある部分が少しコブ状に盛り上がっている。樹木は少なく展望がきく。龜山方向に下り始める。ここも草の斜面で、展望がよい。夏は登るとしたら暑くて大変だろうが。コンクリ道なりに下り、左に大きく曲がって行くと登山道が終わり、長壽路164巷の車道に出る。新路坑山の道は、歩行者がずっと少ない。麓に着くまで二人しか出会わなかった。

新路坑山頂上
新路坑山からの下り道
車道を下りきり長壽路に出る。長壽路を左にとり、バス停へ向かう。萬壽路との交差点近くの半嶺バス停に12時55分に到着する。数分待つと、新竹客運の新荘行きバスがやって来た。これは、往路で乗ってきた線先導公車とは別の、省道1号線を行く中距離のバスである。回籠で下車、MRTで帰宅した。

今回は歩行時間2時間45分、距離約7.7km、登攀累計310mである。天気もよく、気楽なハイキングであった。桃園に住んでいればいつでも訪れられる、ちょっとした丘公園である。台北からわざわざこれだけを目標にいくのは、それほど価値が無いかもしれない。ただ、虎頭山や新路坑山付近は、そこそこの展望ができるので、暑くない時期であれば気軽なハイキング・ピクニックには良いかもしれない。困難度は、道はクラス2体力要求度はクラス1である。

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