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2018-11-08

2018年11月7日 萬里赤石六山行 不人気山と旬の蟹

萬里區龜吼漁港のお店で食べた旬のカニ
新北市の萬里區は、カニで有名だ。秋のカニが旬の時期に、イベントが行われる。四年前にたまたま秋に訪れ、下山後カニを食べたことがきっかけで、秋には山を下りた後カニを食べる山旅をしている。今回も山登りよりカニが頭にあっての山行だ。計画の時から、下山後のカニが食べられることを留意して、いままで登っていない萬里地区の山を選んだ。

川の向こうに赤石六山、右に磺嘴山が雲をかぶり控える
それが赤石六山である。名前もちょっと変わっているが、標高は400数十メートル、背後の磺嘴山などの半分であり、ちょっと見くびっていた。つまりは簡単に登った後、下山してカニを食べる、というシナリオである。ところが、この山は三年ほど前に、道が整理された(ようだ)のあとこぞって登山者が入ったが、その後すっかり忘れされたようで道は草に埋もれていた。茅草が道を塞ぎ、刺トゲの莿藤が腕に引っ掛かり、また踏跡はほとんど消えかかっていた。登り下りもかなり急坂で、それも苦労した。

大鵬國小から回遊式に歩く
単一ピークの歩き
台北市の北東、陽明山山系の向こう側
肝心のカニは、下山後新北市の新巴士で龜吼漁港へ行き、そこで以前訪れたことのあるお店で食した。下山後のうまいビールとカニ、実においしくメンバーみんな満足し台北に帰った。苦労した登山のあと、その埋め合わせができたといえるかも。

歩道橋から大鵬國小ごしに赤石六山方向を見る
川沿いに車道を進む
7時半の金山行1851番バスで國光客運台北バス駅を出発する。平日の下り方向は乗客が少ない。約1時間で萬里を通り過ぎ、 海岸沿いに少し走ったあと8時54分、大鵬國小バス停に到着する。一人7時半のバスに乗り遅れ、次のバスでやってくるメンバーを待つ。待つこと10分ほどで、次のバスがやってきた。陸橋で濱海公路を渡る。橋上からは、大鵬小学校の建物越しに今日の目的地赤石六山が望める。たくさん小さなピークを頂いた山だ。その後ろにはさらに大きく高く磺嘴山が雲を纏ってそびえている。

地元の人が洗濯するあずま屋
橋を渡り、すぐ左に折れて川沿いに進む。数分でT字を左に曲がり、さらに川沿いに進む。道脇には溝に水がながれ、コンクリ製の小さなあずま屋がある。中では人が洗濯をしている。土地の共用洗濯場のようだ。9時29分、觀海步道の登山口に来る。ここでも一人、自家用車でやってきたメンバーが合流する。今日は、全員で11人だ。整備された歩道を登っていく。9時45分、左におれて展望台に行く。

觀海步道を登る
展望台から海を臨む
展望台
最近草が刈られた保線路を登る
展望台からは、この歩道の名前のように海が望める。今日は暦の上では立冬だが、天気がよく気温も高い。10分ほどの休憩後、展望台を降り、赤石六山を目指す。石段道を少し降りると、右に山道が入っていく。これを進む。草深く、あまり人が歩かれていないようだ。そのうち、果樹園の中の道になり、視界が開ける。道は尾根にとりつく。驚いたことに、最近草を刈ったようで、幅広い道が続く。10時18分、送電鉄塔の下にくる。ここからは、高度が上がったので先ほどの觀海步道展望台では見えなかった、野柳の半島も見える。

二番目の送電鉄塔から野柳を望む
藪漕ぎを余儀なくされる
更に数分良い道を進む。二番目の送電鉄塔がある。ここからはさらに広い範囲が望める。草刈された道はここまでだ。今まではいわゆる保線路で、送電線保守のためにしっかり整備されている。ここからの山道は踏み跡も、あまりはっきりせず、少し行くと茅草の茂みに突入する。文字通りの藪漕ぎを余儀なくされる。坂もけっこう急で、滑りやすい。この山の登山記録は、最近三年のものがない。おそらく不人気山の習いで、藍天隊などにより手入れがあった後一時期にぎやかになるが、そのうち誰も訪れなくなり、道が自然に戻ってしまっている。

かろうじてあるマーカーリボン
道なき道をゆく
本来は、気楽な山登りを想定していたが、まったく外れた。道の状態が悪いのだ。基本は、稜線を追っていけばよいので、方向を見誤ることはないが、刺とげの刺藤を避けたり藪漕ぎして登るのは、楽しいものではない。出発前に見ていたように、この山は小さなピークが続いている。尾根上の道は、これらを越していかなければならない。途中二か所休憩を取る。12時25分、尾根上の最後部を過ぎ、左に延びる尾根を下る。赤石六山の山頂は、最高点ではなく少し下がったところの小ピークだ。最高点から右に尾根を追っていくと、磺山へと続く。12時35分、赤石六山山頂(標高462m)に到着する。茅草が高く生えているが、頂上から海側の展望がある。ここで昼食休憩を取る。

赤石六山山頂のメンバー、背後に海が見える
急坂の滑りやすい道を下る
もともと先ほどの尾根上分岐に戻り、磺山経由で下る計画であったが、やってきた道の状態だと時間がかかりそうだ。そこで直接下山することにする。今日の目的は、あくまでもカニを食べることだ。下山の道は二本あるが、ともに急坂の道だ。左の尾根を行く道をとる。すぐに急坂となる。幸いこの部分は最近登山者が入ったようで、まだ新しいマーカーリボンが、多く取り付けられている。14時5分急坂は終わり、用水路が現れ、その先に農家がある。そこで20分ほど休憩させてもらい、長靴などを洗う。

農家に降りる
歩いた山を振り返る
雑貨屋前で休憩
残りは舗装路を下っていくだけだ。道はかなり急で、わきの沢も水の流れが速い。振り返ると、降りてきた山が三角ピラミッドの形でそびえている。14時57分、員潭子の磺興橋わきの雑貨屋前で休憩をとる。15時18分、朝登り始めた觀海步道の登山口を過ぎ、15時35分大鵬國小バス亭にもどる。

龜吼の海鮮料理店





10数分待つと、龜吼漁港を通っていくF923新巴士がやってくる。メンバー一部は先に帰ったが、残り7名はこのバスで龜吼漁港に向かう。ここは以前訪れたことがある。同じお店でカニを含めて海鮮料理をいただく。ビールがうまい。少し薄暗くなり始めた17時25分、少し歩いてバス停に向かい953番バスで帰途についた。

龜吼バス停




距離9.1㎞、累計登坂540mである。約6時間半の行動時間である。体力的にはクラス3、山道はクラス4といったところ。草刈され、マーカーや道標がはっきりしていれば、クラス3だろう。觀海步道はまったく問題ないが、現状ではその他の部分は経験者向けだ。

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