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2025-02-14

2025年2月6日 新竹關西鎮 赤柯山~馬福山~玉山: もう一つの玉山と険しい道の低山回遊式縦走

西獅頭山から見る赤柯山(左)から東獅頭山への稜線、手前はゴルフ場
新竹縣は、海岸線を有するがその一方雪山山脈に通ずる高山もある。その中間には丘陵地帯が広がり、谷間には農耕地や集落がある。今回の登山は、その丘陵地にある低山である。タイトルには玉山とあるが、これは台湾最高峰ではなく土地名の「玉山」から来ている山で、標高は本尊の十分の一にも満たない370mである。しかし、決して偽物ではない、三角点を持つ山である。

8の字型に回遊
当行程ではじめに登った標高453mの赤柯山は、その稜線をさらに南にいった東獅頭山までの稜線にハイキング路が以前からあり、多くの登山者が訪れている。その周辺にある、西獅頭山や馬福山そして玉山の稜線上で、桃園鐮刀隊のボランティアがあまり歩かれていなかった道を整備、また新たに道を開いて大きく回遊できるルートが開かれた。今回はそのルートを巡るハイキングである。最高峰でも東獅頭山の463mに過ぎないが、ルート上には多くのピークがあり、その前後はかなり急な坂になっている。そのため、全部で10㎞もない行程だが、メンバーが多いことも加えて、休憩時間を含めて7時間半を費やした。つまりは、低山といえども標高だけでは登山ルートの困難度は図れない。

關西鎮と玉山村の位置関係
目的地玉山村は、台北から60数キロのところにある。自家用車で行けば一時間強であるが、我々は公共交通機関利用で往復した。人口過疎化が進むこの地は、そのためバス便などが便利でない。途中關西で乗り換え、接続が良くなことも関係して、片道2時間半ほど要している。しかし、その土地を見聞するのも、実は山旅の一興というべきだろう。

玉山山頂にて

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關西鎮公所バス停に到着
台北駅わきの台北轉運站(バスターミナル)から7時10分発の國光客運1820a番バスで出発する。早朝の台北は曇り空、平日だがまだ道は混んでない。1820番バスは、新竹縣竹東鎮行のバスで、途中龍潭に停車する。そして一部の便(1820a番)は關西インターチェンジ近くのバス停からさらに街中に入り關西鎮公所(役所)バス停に停車する。我々は、この街中まで行くバスに乗車した。

捷乘公司のバス、人行廣場停車場
バス路線時刻表
バスは約1時間20分で關西鎮公所バス停に到着した。しかし乗り継ぎの玉山村まで行くバス路線(關玉線)は、9時25分発車である。とりあえず、乗換バスの発車地点人行廣場へと行く。玉山へは、以前新竹客運のバスが通っていた。しかし、乗車数がとても少ないため廃止され、それに代わって地元がそうした廃路線の住人に対するサービスとして、一日数本の便が運航されている。早朝の通勤通学6、7時台の便をあとは、この9時25分までない。地元民もやってきて、バス停近くで待つ。

太元宮山門
太元宮境内わき登山口の案内板
定刻通りにバスは発車、普段はほとんど乗客がいないと思われるこのバスも、今日は満員だ。9時40分、登山口の廟口バス停で下車。そのまま歩いて太元宮へ行き、山門をくぐる。春節後の爆竹の跡である赤い紙が桟道を染める。廟で車でやってきた四名を加え、10時に都合21名で歩き始める。登山口は廟のすぐわきである。



すぐに急坂が始まる

急坂を登る

硬漢坡
山道はいきなり急坂が続く。赤柯山の尾根がここまで来ていて、それを登る。日本ではさしずめ男坂というような硬漢坡の表示がある。よく歩かれている道は、道筋がはっきりしている。10時38分、標高差約230mを稼いで赤柯山山頂(標高453m)に到着した。山頂は西側が開け、遠くまで展望できる。北側の谷間に先ほど通過した關西の街、前方の山々のかなたに新竹と思われる街が見える。

赤柯山山頂
赤柯山山頂から西方向を見る
小休憩後尾根を進む。急坂を下って小さなコブを超え、11時14分赤柯山南峰(標高396m)に到着、さらに10分ほど進んで11時半に展望台につく。二階建ての展望台の上層階からは、すぐ下にゴルフ場が広がる。そしてその向こうに、後ほど行く西獅頭山、その遠くには鵝公髻山五指山が判別できる。今日は21人と多いので、展望台の上下階に別れ昼食をとる。

尾根上尾急坂を下る
展望台

展望台からの風景、ゴルフ場の向こうに西獅頭山,遠くに鵝公髻山
展望台からの景色
12時出発する。下ってすぐ右に、展望台とされた場所がある。そこからはすぐ下にゴルフ場が広がる。ゴルフ場は、実は登山口の近くに一ヶ所、そして眼下の一ヶ所、聞くところによると關西はゴルフ場が最も密集しているところだとか。さらに下って、今度は大きく登り返す。ここもかなりの急坂が続く。12時25分、コケに覆われた大きな岩があり、今日の最高点である東獅頭山(標高463m)が現れる。


急坂を東獅頭山へ登る



東獅頭山山頂

ここから鐮刀隊が整備した山道に入る
赤柯山登山道は、もともとここまでで、道は下って太元宮方向へ戻る。しかし、去年からボランティアにより、さらに西獅頭山から馬福山へと稜線を行く道が整備された。本来の登山道だけであれば、それこそ半日で終わるが、この先を行くと一日のルートである。道はすぐに急な坂で下る。下りきったところで分岐になり、右にとって尾根を行く。左の道は、のちに戻ってくる道である。


急な下り道

分岐部、後ろのロープが後で戻ってくる道

ツタの絡まる道
先ほどまでのこなれた登山道と違い、整備された道はまだ粗削りだ。ツタなどがまだあり、足元に注意が必要だ。竹林を抜け、13時15分、西獅頭山山頂(標高345m)に登りつく。北側が開けた山頂から、歩いてきた赤柯山から東獅頭山への山々が連なっているのが見える。眼下はゴルフ場である。

竹林を行く
西獅頭山山頂
馬福山へ尾根を進む
尾根幅が広がり、小さな上下コブを超えていく。竹林や雑木林を抜け、少し登っていくと13時50分大樹に馬福山最高点(標高338m)についた。ここで全行程の約半分だ。馬福山の基石は、ここにはなくさらに進んで下っていく途中だ。山頂から下り、その昔何かの設備(おそらくセメント原料として石灰岩を運搬に供した施設)の廃墟がある。その近くにウィンチがあるが、それは別の用途だろう。さらに下って、左に馬福山基石(260m)のわきを過ぎ、間もなく竹30県道に出る。

馬福山

産業廃棄施設、向こうに東獅頭山、右遠くは帽盒山
ウィンチ
馬福山基石
県道に出た
左の道を行く
県道を少し進むと分岐がある。右に行けば車道を玉山への登山口に行くが、左にとってまた東獅頭山へ登り返す。少し平らな車道を行くと、左に登山口がある。この道はボランティアによって開かれた道だ。急な道が始まる。セメント産業時代の運送ロープウェイ台座わきを通り、続けて登る。14時48分、先ほど下った急坂下の分岐につく。急坂を登り返し、15時東獅頭山に登りつき、休憩をとる。

登山口
廃棄ロープウェイ台座
先ほどの分岐に戻る
東獅頭山へ戻った
東獅頭山から下る
ここからは、赤柯山登山步道をしばらく下る。今までの細い道に比べると、こちらは急坂だがしっかりしている。下ること10数分で第二出口という標識の分岐を過ぎる。左に下れば太元宮登山口へ戻る。直進し少し登り返すと、右に急坂が下る。ロープが取り付けられているが、直線的に下る道を足元に注意して下る。下りきって15時45分、民家脇で竹30県道へ降りた。

太元宮への分岐
直線的に下る
急な下り

路上で休憩
先ほどの竹30県道分岐で右にとれば、ここまで車道を歩いてこれる。左に車道を下り、10分足らずで右に玉山への道が分岐する。ほとんど車が通らない産業道路を登る。15時57分、道の真ん中で休憩をとる。かなり急坂を登ること約15分、ミカン果樹園わきに分岐がある。ここから左に山道を進む。緩い坂を登り、稜線に上がる。少しの登り下りを行くと、道しるべに右から旧道が合わさるとあるが、ほとんど道筋がない。その先少し行き16時34分玉山(標高373m)についた。周囲は樹木だが、広い平らな山頂である。

ミカン畑から先ほど登った東獅頭山を見る
左に進む
稜線を進む
玉山の基石
玉山山頂
ロープの急坂を下る
下りは、ここまでの道と違いまたかなりの急坂である。尾根を追って下る。16時57分、玉山前峰を通り過ぎ、さらに下る。17時11分、登山口にでて竹30県道を行く。少し下り、玉山村の集落につく。警察派出所があるが、すでに無人だ。1970年代までセメント産業で栄えた村は、その後産業が台湾東海岸に移ったことでさびれた。今は、過疎化が進んでいるようだ。

玉山前峰
登山口
玉山のバス停
關玉線のバスは18時15分までない。まだ一時間ほどある。タクシーを呼ぶことを考えたが、關西からやってくると30分ほどかかるということで、バスを待つことにする。雑貨屋前の村人が親切にいろいろと教えてくれる。日が暮れあたりが暗くなったころに、やってきた。バスといっても9人乗りの車である。車でやってきたメンバーや、村人の車に便乗して先に帰ったメンバーの残り数名で乗車し、關西へ戻った。台北行の1820番バスは一時間ほどある。そこで近くのコンビニなどで簡単に食事をし、19時半にやってきたバスで帰途に就いた。

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天気は終日曇りで、ときどき日差しが差し込んだ。低山歩きにはよい天気である。暑くなく時々風を感じた。記録では距離9.1㎞、上昇下降累計各約820m、休憩込み所要時間7時間20分、コース定数25である。


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