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薑麻園瞭望台から望む關刀山 |
四日前に、大湖を訪れ
樟之細路大湖西線の前半を歩いた。当日は東北季節風で寒く、また天気も曇りであり、高度が高いところは濃霧の中であった。今回は、残りの後半部分を好天気のもと歩いた。温度も相対的に高く、気分的に楽で前半とは対照的だった。樟之細路大湖西線については、前半記事中に記載しているので、繰り返さない。今回のルートは、RSA49から51のセクションである。
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引き続き北から南へ歩く |
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前半(赤)後半(青) |
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@關刀山山頂 |
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三台のタクシー |
前回同様、大湖からの出発である。アクセスも同じで、自強号急行列車と5656番バスは同じだ。同一時刻に家を出て同じMRTに乗ると、何か通勤しているような錯覚が起きる。毎日の通勤は、もう十数年前の話だが。10時少し前に大湖公所前バス停に到着する。予約していた三台のタクシーが待っていた。今回は都合11名である。
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目的地の峠が見えてきた |
はじめに、西線前半(RSA48)終了点である十份崠老茶亭へタクシーで向かう。前回は歩いて苗60県道を下ったが、これを登り返すとおそらく1時間半から2時間はかかるだろう。すでに出発が遅いので、時間節約も今回タクシー利用の理由だ。一台500元である。台三線の南湖から苗60‐1と60県道を登ること、10数分で峠の十份崠老茶亭についた。
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十份崠老茶亭の峠についた |
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出關古道の説明板 |
支度をして10時半過ぎに歩き始める。すぐ右側に出關古道の看板がある。前半の部分とちがいこちらは多くのハイカーが歩く道である。舗装路を登っていき、尾根上にでる。おとぎ話にでも出てきそうな、白い塀で囲まれ、フロントポーチのある一軒家が建っている。周りの桜も満開で、晴れた空のもと実に美しい。個人の別荘だろう。さらに道を登っていくと、十份崠涼亭につく。古道の説明看板もある。
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山の上の別荘 |
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十份崠涼亭 |
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山道入口 |
さらに急坂の道を行く。10時58分、出關歩道の文字が刻まれた石のわきから始まる階段道入口についた。ここから山道歩きである。道脇は開墾されて開けているので、振り返ると前回超えてきた山並みや、その右下方谷間には大湖の街が望める。ただ、今日は晴れだが遠くはぼんやりしている。春のおぼろ、ということなのだろう。急な坂道が終わり、前方には東波肉岩と称される大岩がある。東波肉とは、中国宋朝時代の有名な詩人蘇東坡が好んだ豚肉脂身角煮のことである。
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登り途中から見る、遠く谷間に大湖の街 |
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東坡肉岩 |
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桟道を下る |
稜線上の道は、小さな起伏が続く稜線を忠実に追っていく。かなり急な坂で、階段や桟橋などが設けられている。木製階段は、腐食しているものもあるが、おおむねよい状態だ。また、里程石が200mごとに取り付けられている。樟之細路の里程表示もあるが、数字が少しずれている。急坂を登り返し11時22分、今日の第一座鹿仔望峰(標高796m)についた。途中で、逆方向に歩くハイカーとすれ違った。前回の前半セクションは全く出会わなかったが、平日でもこのルートは人気ルートだ。
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稜線上の起伏を超えていく |
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登り返し |
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鹿仔望峰山頂 |
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稜線上の水タンク |
山道は、さらに小さな起伏を超えていく。こうした上り下りは、気持ちが滅入るので足も疲れを感じる。廃棄された小屋や、大きな廃棄水槽が道脇にある。11時48分、稜線が広くなってきた小山の上で小休憩をする。竹林を下ると、開墾地に近づいたので、樹木が少なく開けてきた。道が少し平らになり、廃棄された小屋とその脇に十份崠古道の文字が刻まれた石を見ると、新百二份山(薑壽凸山)への上りが始まる。約100mほどの落差だ。美しい竹林を抜け、12時18分大きな石とコンクリの台座が設けられた、山頂(標高847m)に登りついた。
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階段を下る、下に 1.8K里程石 |
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竹林から出る |
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尾根幅が広がった |
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十份崠古道の石と背後の廃棄小屋 |
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新百二分山への登り |
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新百二分山山頂 |
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コンクリ階段石の下り |
薑麻園はあと少しだ。コンクリ階段石の道を下り、また土の道を進む。道幅も広くなり、観光地が近いことを感じる。公園の中の散策道のような分岐も現れる。12時39分、高くそびえる瞭望台に到着する。最上階に上がってみる。360度の視界があるが、遠くの雪山山脈などは霞の中で判別できない。説明板の写真で見るしかない。のちに歩いていく關刀山や、少し離れているが
火炎山,
三員縱走の山並みなどは判別できる。下って塔の下で昼食をとる。
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薑麻園近くの分岐 |
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瞭望台 |
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遠くはかすんでいる |
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苗130県道に出る |
13時25分、瞭望台をあとに下る。關刀山登山口までの道は、二、三あるが一旦苗130県道の薑麻園遊客中心へとでる。道路を少し西側に行き、駐車場の先から入る。角に説明表示があるが、文字が薄れて判読できない。少し下っていくと、出關古道の説明板があり、山道が始まる。筆者は、
数年前に關刀山を訪れている。その時は登頂後往路を戻った。
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樟之細路の表示と説明板、右の山は關刀山 |
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古道説明板 |
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最低鞍部に降りる |
山道は、一度大きく下る。すでに登頂して帰路上のグループや小人数パーティとすれ違う。この山も人気ルートである。最近の雨で、道はけっこうぬかっているところがある。道脇には、自然工法によるボランティアの山道整備の説明板がある。下り切った鞍部から、落差200m弱の上りが始まる。はじめはかなり急な坂をジグザグに登り、尾根に上がった後稜線を追っていく。稜線上もそれなりの上り下りがある。15時少し前、山頂(889m)に登りついた。
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急坂を登り返す |
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路面は結構ぬかっている |
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關刀山山頂 |
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2016年の山頂 |
山頂はかなり広く、数年前登頂時に比べて整備されている。三角点は同じだが、国旗や地震に関する説明石碑などが新しく据えられている。山頂端部から、薑麻園方向を望む。すでにかなり遠い。15時18分、山頂をあとに下り始める。石段の急坂が続く。右に關刀山西北峰やさらに下って勝興駅へと下る道を分岐する。山道は数分で終了する。出口には、やはり古道の説明板がある。
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別角度からの山頂 |
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關刀山西北峰(右)への分岐 |
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山道出口 |
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苗56県道出口 |
舗装された道を下っていく。15時38分、苗56県道上の十字路に出る。樟之細路RSA50セクションは、ここで終了しRSA51が始まる。左は大湖、右は三義方向、そして直進する道が鯉魚潭へと下っていく新鯉農路である。これから長い下り道だ。下っていくと、ミツバチの箱が置かれた場所や、農作業中の老夫婦を通り過ぎる。遠くに鯉魚潭ダムの湖水が見え始める。
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農作業中のわきを下る |
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鯉魚潭ダム湖面が見えた |
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果樹園のわきを下る |
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道はほぼ平らになるあたりでダムを望む |
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最後の上り坂 |
16時半ごろになると、道幅が広がり勾配もほぼなくなる。ダムに沿った道を進んでいく。17時10分ごろに、迎えのタクシーを台三線公路の交差点で待ち合わせだ。計画時には、時間が早ければそのまま卓蘭へと行くことを考えたが、この時間ではちょっと難しいので、タクシーで大湖へ戻ることにした。最後の少しの登り返しがつらい。下って回り込み、橋を越えて17時10分に到着した。間もなくタクシーがやってきて、大湖に戻り前回と同じ17時50分発のバスで苗栗駅へ、そして今回は18時50分発の自強號にぎりぎり間に合い、帰京した。
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遠くに關刀山 |
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迎えのタクシーで大湖に戻る
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關刀山山頂の筆者 |
大湖西線前半に比べると、距離や登攀高度は少ない。それぞれ、15.3㎞、780mである。一方下りは1000m近くと、そこそこ多い。山道が全体のうちの約4割ほどで、こちらは前よりも多い。休憩込み行動時間6時間40分、コース定数25である。
ちなみに大湖という地名は、大きな湖があるかのようだが、実は湖などはない。この湖は、台湾の地名でよく使われる平たい場所を表す。つまりは、谷間の平地、他と比べて大きな盆地ということだ。
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