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2025-06-14

2025年6月6日 陽明山系 竹篙山南峰~竹篙山~雞心崙~陽明山遊客中心:主に非官製山道の半日ハイキング

カヤがかぶる竹篙嶺古道、左は雲の七星山、右は竹篙山

前回に続き半日のハイキングだ。最近は、頻度は少し多いがそれぞれ距離があまりなく、5時間ぐらいで歩き終わる歩きをしている。今回は場所を陽明山に換え、今までに歩いている部分を経由し、また初めて七星山の山腹を行く非官製道を歩いて陽明山バスターミナルへと降りた。2,3日続いた雨の後で、道はかなりぬかっている場所もあった。カヤがかなり茂っているかと心配したが、草はかぶっているものの足元の踏み跡はしっかりしていて、問題はなかった。

雞心崙から右に竹篙山を遠望
竹篙山への陽明山国家公園のオフィシャルルートは、擎天崗からの石畳道だけだが、そのふもとにはその昔炭焼窯があったり、その他住民が生活のために歩いた道が張り巡らされている。それらは、登山者によって掘り起こされ、多くのルートが存在する。今までにそうした道を何度が歩いている。森を抜け草原に出たり、変化に富むハイキングができる。これらの道を経由して竹篙山を訪れ、その後冷水坑に登り返し、最後はまた登山者によって結構歩かれている山腹道を行った。平日であるので、もともと訪問者は少ないが、冷水坑や官製路で出くわした以外は、ほかの登山者とは遭遇しなかった。

@雞心崙
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東から西へ歩く
小19バス車窓から見る台北市街方向

MRT劍潭駅を7時20分発の小19番バスで出発する。約45分の乗車で內寮の終点に到着した。バスは、待っていた三、四人の乗客を乗せ、折り返しすぐに下っていく。8時10分、我々5人は內寮溪にそった道を少し進み、左に竹篙嶺古道をとる。そこそこ急な坂を数分登り、緩い尾根上の道に合流した。昨日までの雨で、路面はかなり水を含んでおり、長靴できてやはり正解だった。

雑木林の中の道
@竹篙山南峰

あまり下草のない森の中の道は、道筋もはっきりしている。8時26分、右に內寮古道へとつづ道を分け、左に進む。森を少し出て、草地を通り過ぎ、右に下っていく道を分けて間もなく、8時47分竹篙山南峰(標高714m)についた。ここは、森の中の草のサークルである。空は曇りだが、雨が降る様子はない。

イノシシが掘り起こした跡
松石草原
南峰からは、いくつかの道が分岐する。尾根上を進む竹篙嶺古道から左に別れ、少し下って山腹を行く。この部分はあまり往来が少ないようだ。そのうち鳴き声が聞こえたと思ったら、前方にイノシシが横切っていく。慎重に進んでいくと、道には餌を探すために掘り返された場所がいくつか現れた。最後に登り返し9時6分、松石草原にでる。大きな松とそのすぐ下にテーブルと腰掛のように石が囲んでいる。歩き始めて約1時間、休憩をとる。

防迷線が伸びる
水牛の足跡
急坂を登ること5,6分、森が切れて大きな草原にでる。カヤはかなり高いが、間の道筋ははっきりしている。前方に竹篙山を見て進む。そのうち足元には黄色ロープの防迷線が伸びている。濃霧の時の道迷いを防ぐためだ。最近は登山者が多くなり、踏跡が顕著なので、以前ほどの必要はないのかもしれない。そのうちまた森の中を行く。放牧の牛が歩くので、路面は削られ、歩きにくい。9時35分、ひょっこり竹篙山山頂(標高829m)に出た。外国人登山者一人が写真を撮っていた。七星山の山頂は雲がかかっているが、その他方向は遠くまで見渡せる。

竹篙山山頂
草が覆いかぶさる道
10時、登ってきた道のすぐ右わきの道をとって下り始める。すぐに表れる分岐を右にとり、カヤをかき分けて下の草原にでる。草原の端から、またカヤが覆いかぶさる道を竹篙溪の谷間に向けて下っていく。間もなく森に入る。途中で廃棄炭焼窯を通り過ぎる。このあたりも道が交錯している。道しるべのある所とない所があるので、地図での確認が必要だ。滑りやすい坂を下り、10時28分沢を渡る。渡って登り返すと、そこは絹絲瀑布步道である。その右少し上から、また山道に入り登る。

森の中を下る
炭焼窯跡
竹篙溪を渡る
絹絲瀑布步道
杉林の中の分岐

山道は非官製道であるが多く歩かれて、森の中の道筋ははっきりしている。10分ほど急な坂を登り、杉林のなかの分岐に来る。右にとってさらに進む。10時50分、またひょこり草原にでる。端には雨量計が設置されている。少し陽がでてきたが、気持ちのよい草原で休憩する。野牡丹が満開である。七星山がだいぶ近くなった。

小草原で休憩
野牡丹の道

15分ほどの休憩後、草の間の良い道を進んで冷擎步道にでる。すぐ前は雞心崙(標高763m)で標識と展望台がある。しばらくメンテでふさがれていた官製道は、また再開し通行できる。数名の登山者とすれ違う。吊橋を渡り11時26分、冷水坑についた。ビジターセンター手前の涼亭で昼食をとる。微風が吹いて心地よい。

メンテされた冷擎步道
冷水坑近くの吊橋、背後は七星山
左の涼亭で休憩
ここから冷苗步道に入る
12時少し前、ビジターセンターから菁山路を少し下り、右に冷苗歩道を進む。石畳の道を進むこと約10分、橋を渡ってそのすぐ先に左に山道が分岐する。石畳の道が広く、注意しないとこの分岐は見過ごすかもしれない。いったん入ると、山道は予想以上にしっかりしている。筆者は、陽明山の非官製山道はかなり歩いてきたが、このセクションは初めてである。ロープが渡してあったり、路肩には板で崩れるの防ぐような場所があったりで、そこそこメンテされている。

山腹道(左)の分岐点
ロープの取り付けられた山腹道
あまり上り下りのない道を進むこと10数分で、右からの道を合わせ、そのすぐ先で小沢を渡る。道幅は、さらに広くなった感じだ。さらにその先で分岐を通り、道はそのうちに下り始める。12時42分、苗圃步道と並行する土の道と合流、左に土の道を下っていく。数分で土道は終わり、石畳の苗圃步道を下る。ボーイスカウトキャンプ場を通り過ぎ、13時陽明山ビジターセンターについた。トイレ脇に靴の洗い場が設けられている。そこで泥にまみれた長靴を洗う。

沢を越す
下り道を行く
苗圃步道に出る
陽明山ビジターセンターの靴洗い場

人車分道を下り、13時22分陽明山バスターミナルに到着した。バス停で待つと間もなく紅5番バスがやってきた。30分ほどの乗車後、MRT劍潭駅で冷房のあるバスから降りると、かなり蒸し暑い。なんだかんだ言っても、やはり山上は下界よりは涼しかった。




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7.6km、休憩込み5時間15分の歩きだった。それでも500m弱登っている。コース定数17である。下山後、自宅近くの地下鉄駅で地上にでると、雨が降ったようでぬれている。自宅に帰り着いて間もなく、大雨が降り出した。午後のにわか雨である。幸い、終始雨に濡れることなく終わった。午後のにわか雨は、この時期多い。6月に入り、台湾はかなり暑くなってきている。手軽な近郊登山は、これから暑いのどうしようか思案中である。


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