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2019-02-28

2019年2月27日 石碇尖-旗子腳山-粗坑崙 最近道整備された不人気山を歩く

石碇尖山頂標誌
ロンドンに一か月半ほど行っていて、台湾の山はしばらくご無沙汰した。戻ってきてもしばらくは時差ボケもあり、ジムでの運動はしているが1週間たって初めて台北近郊登山に行ってきた。ロンドンでもけっこう歩いてはいたが、平地の歩きと山歩きでは使う筋肉が違うようで、登った翌日は腿が筋肉痛になった。

北の石碇から南の風露嘴へ登る
ほぼ登りの行程
石碇の山はいままでにかなり登っているが、今回歩いた石碇尖から旗子腳山の稜線は欠け落ちていた。単純に道の状態があまりよくなく、苦労して登る気がしなかった。去年の秋、ボランティアグループが数回入り、この山塊の山道の整理をした。その結果、歩きやすい山にかわった。このチャンスを利用して、今回の山行となった。旗子腳山からは、数年前に歩いた粗坑崙へまだ歩いてなかった道を経て登り、風露嘴へ下った。

教会わきに登山口、666番バスが行く
景美から7時半666番バスで石碇に向かう。平日であるためか、街中の道は混んでいて結構時間がかかる。8時半すぎに石碇に着くと、ほかの参加メンバーがすでにバス停近くで待っていた。今日は筆者を含め全員で十名だ。こうした山を歩くには適当な人数だ。支度をして、烏塗窟方面に少し歩く。右に沢をはさんで老街をみて歩く。ほんの二、三分で左に天主教(カソリック)教会がある。教会入口階段のすぐ左が石碇尖登山口だ。マーカーリボンがあるのですぐわかる。

急坂を石碇尖山頂へ登る
石碇尖の尖の字が表すように、この山は険しい山容だ。登山道はいきなり急な上りだ。滑りやすい急坂には、まだ新しい補助ロープが架けてある。道筋もはっきりしている。9時10分、石碇尖山頂(標高330m)に着く。約230メートルの落差を約30分で登ってきた。直線的な急坂だったので、きついが時間的には速かった。樹木の中の展望はない。脇の木には、昨日26日の日付の標識が取り付けてある。

石碇尖山頂のメンバー
シダの茂る坂を下る
下方に高速道路が見える
頂上といっても、基石があるので頂上の扱いだが、最高点はまだ先だ。少し登っていく。尖の名がつく山なので、下りも急だ。シダの間の道もはっきりしている。急坂は取りつけてあるロープがありがたい。下ること10数分で、露出した岩のわきを過ぎると、かなり急な坂となる。山腹をまいて下っていき、9時50分、右に下り道を分ける。また、急な坂を上り始める。最高点を越えて、また急坂を下る。下方に第5号高速道路が見える。高速道路は、今歩いている稜線の下を烏塗窟トンネルで貫いている。
大岩壁前の道標、危険の文字

大岩壁の下部から上を望む

10時33分、分岐にくる。直進する道は、大岩壁を越えていく道、右は下って山腹をまいていく道である。道標には大岩壁のほうは危険とある。どんなものか、行ってみる。するとかなり急で高い岩壁がある。ロープが取り付けてあるが、こびりついた土や木の根、石には苔で緑だ。南港山の岸壁第二ルートのような感じである。登り始めると、南港山ルートに比べて困難度が高いことに気づく。スタンスが少ないく、ちょっと古ぼけたロープを腕力に任せて登る必要がある。下で待っているメンバーにかなりきつい登りであることを伝える。三名は、巻き道を行くことに決めて戻る。引き続き岩壁を登っていくと、勾配がゆるくなり最高点に着く。下っていき、巻き道との合流点で待つ。

樹間から皇帝殿山が見える
旗子腳山へ向けて登る
十数分、巻き道からやってくる三名を待つが、なかなか来ない。そのうち、稜線上の小ピークの先から声が聞こる。そこで登っていくと、そこから下がった鞍部に三名がいる。巻き道は、実は地図上にない分岐があり稜線の二か所につながっていた。ここは旗子腳山への鞍部で、上りが始まる。急な部分もあるが、先ほどまでのような切れ落ちているような坂はもうない。竹林を抜け、11時50分右に横坪道路へ道を分ける。更に登っていく。12時5分、送電鉄塔に来る。休憩し昼食をとる。

送電鉄塔の下に来る
鉄塔近くの保線路で昼食
@旗子腳山山頂
12時39分、歩き始める。幅の広い保線路は真っすぐ進むが、旗子腳山へは左におれて登っていく。12時42分、502ピークを過ぎる。稜線上の道は、先ほどに比べて上り下りが少ない。右に廃棄された茶畑がある。12時57分、右に祖始廟への道を分け、13時に三角点のある旗子腳山山頂(標高512m)に着く。今日は、曇り気味の天気だが山頂周りは開けて明るい。

茶畑の向こうに粗坑崙(左)と月扇湖山
舗装産業道路の登山口
下り始めるとすぐに茶畑の間を行く。数分で送電鉄塔の下をくぐり、また森の中に入る。13時21分、保線路にでて左に進む。鉄塔の下をくぐり森の中を数分行くと、また茶畑にでる。右遠くに、登る予定の粗坑崙が見える。その右にある三角ピークは月扇湖山だ。茶畑からまた森に入り、道は登っていく。最後部を越えると、急坂の下り道が始まる。13時48分、産業道路の登山口に着く。

北 47-1県道
竹の花
右に舗装路を進む。道は下っていき、数分で北 47-1県道との分岐にくる。左に進んで、大格門古道の登山口で休憩する。メンバーの二人は、ここで舗装路を烏塗窟へ下るということで別れる。舗装路をさらに行く。竹の花が咲いている。非常に珍しい。竹は花が咲くと、竹林全体が枯れるという。14時28分、直接粗坑崙頂上へ続く山道の登山口に来る。山道を登り始める。

地元住人と会話
@粗坑崙山頂
道は、畑や農家のわきをゆっくり登っていく。14時49分、月扇湖2号の大きな民家わきを過ぎる。人工林や竹林を過る。ステンレスタンク脇を過ぎると、坂が急になる。数分で稜線にでる。右に曲がりすぐ、15時8分、粗坑崙山頂(標高688m)につく。今日の最高点だ。

濡れた泥道は滑りやすい






20分ほどゆっくり休憩し、稜線道を下り始める。かなりぬかった部分もあり、勾配がきついところでは滑りやすい。15時39分、分岐を過ぎ稜線を追っていく。15時54分、登山口に降りる。長靴はかなりドロドロだ。次の緑12番バスまでまだ半時間ほどある。道路わきの喫茶店で休憩する。店のテラスからは、歩いた石碇尖や旗子腳が望める。16時36分、やってきたバスで新店を経由し帰宅した。

左に筆架山連峰、右に石碇尖と旗子腳山がうっすり見える
緑12番バスがやってきた
天気予報では、晴れということだったが、終日曇りであった。遠くはぼんやりかすんでいたが、気温があまり高くなく助かった。特に前半は上り下りが多く、かなり汗をかいた。距離は9キロほどで大したことがないが、きつい部分もあり7時間半ほど要した。累計で900メートルほど登っている。手入れがされてまもなく、山道の状態はとてもよい。ボランティアに感謝する。石碇尖は、特に大岩壁を経るのであれば、それなりの経験が必要だ。その他は、レベル3というところだ。

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