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2021-03-05

2021年3月4日 樟之細路 竹東 - 橫山を歩き騎龍山と大崎崠を登る 

顯伯公祠の焼香

まだ暑くならないうちにできるだけ歩こうと考えている樟之細路行は、今回で三回目だ。前回は關西から竹東へのセクションで、今回はそれにつながるセクションだ。この部分は竹東や横山を巡りまた出発点に戻るというかたちである。竹東は、上坪溪が山から流れ出て平地になる部分にできた街だ。大霸尖山などを含め、多くの中級山はこの街を通過し山に入っていく。筆者もいままで何度も通過している。歴史的には、山岳原住民や平地原住民のこの土地に中国本土からの漢人移民が入り、開けていった。現在の住人もこの種族構成が残る。

竹東から出発、時計回りに回遊して竹東に戻る
途中で二つの山に登頂
今までの樟之細路足跡
バスで竹東に入り、そこからまたバスで横山へ行き、里山の山々と古道を歩いていく。樟之細路には含まれないが、その近くにある騎龍山と大山背山(大崎崠)へ登った。特に後者は、竹東や横山からさらに下流の開けた場所が俯瞰できるので、この土地の様子をより深く理解するにはよい場所である。大山背山から下って茶亭古道を歩き、さらに車道を竹東まで歩いて、バスで帰京した。

大山背山山頂にて


橫山鄉公所バス亭で下車
6時50分発の國光客運1820番バスで出発する。時刻表の6:50に遅れること10分近くの発車だ。途中でメンバーが乗車し、今日は全員で13人だ・竹東の下公館バス停には9時少し前に到着、ここで乗り換えを予定していた新竹客運のバスはすでに出発して、次のバスまでは一時間ほどある。待つのも無駄なので、台三線を歩き始め竹東大橋をわたる。渡ったすぐ後に新庄子バス停があり、新竹縣が運営する快捷公車六號ルートのバスがそれほど待たずに乗れそうだ。もともとこのようなバスルートを知らなかった。待つこと数分で、果たしてバスがやってきた。小型バスは、ほとんど乗客がいなかったが我々が乗車すると、ほぼ満員だ。数分の乗車後10時2分、橫山鄉公所バス停で下車する。

右に內灣線の線路が走る
踏切を渡る
バスに乗れたおかげで、3,4㎞歩くのを省略し、少なくとも4,50分のセーブになった。歩いたとしても、そこは樟之細路ではない。橫山鄉公所バス停は、鉄道內灣線のすぐわきだ。內灣線は、本数が少なく今では地元の足とはなっていないだろう。それは、日本でも同じような現象だ。線路と122号線道路との間には、整備されて小奇麗になっている。道路を5,6分歩き右に折れて踏切を渡り竹35号線が始まる。ここからが樟之細路歩きだ。すぐに大山背客家人文生態館の表示を見る。
霧が晴れてきて山が見え隠れする
增昌大橋
日本の里山的な位置づけのこの場所は、田畑が山の脇まで迫る。朝の濃霧はすこし薄れ、その田花の向こうには山の影が霧の中に浮かぶ。伝統的なレンガ積の三合院家屋や土地公を見る。昔からの風景だ。道路は1Kのキロポストをみて下っていく。10時半、川幅のある油羅溪を增昌大橋で渡る。橋の向こうは左に折れ、二股は大山背方向の道をとる。登っていくと、新竹縣觀光六號の油羅店バス停を見る。このバスは、この後我々が歩くようなルートを通り、竹東を駅と內灣を一日二往復しているようだ。

油羅店は右へ進む
涼亭で休憩
豐鄉瀑布
道をさらに登っていく。11時3分竹35号線4Kの表示をみて、道は谷へとすこし下っていく。沢沿いの涼亭で休憩をとる。涼亭の少し先は豐鄉瀑布がある。滝といってもそれほど落差がない、かわいいものだ。道を少し登ると車が道脇に多くの車が駐車している。どうやらこの水をボトリングしている会社があるようで、車は社員のものだろう。今日は平日である。11時半、左の丘の上に100年顯伯公の祠がある。新しい木製階段を上ると、まだ線香に煙が登る石祠がある。地元民がおそらく毎日のように訪れ参拝しているようだ。

百年顯伯公

竹35線を登るにつれ、展望が広がる
騎龍古道一番目の入口
5Kのサインを見ると道は途切れずに登っていく。高度も上がり周囲の山が相対的に低くなってくる。車は時々通るだけで、交通量は多くない。ただ工事が行われているようで、不似合いの大型コンクリミキサー車が時々上り下りをして通り過ぎる。12時少し前、右に騎龍古道が下っていく。説明板の脇には樟之細路のリボンが取り付けてある。騎龍山を登るので、ここでは曲がらずそのまま進む。右にまた騎龍古道は、入り口が三か所あり下って行った先で合わさる。12時3分、大山背客家人文生態館を東に見る。

大山背客家人文生態館の入口
大山背客家人文生態館全景、左の一階部分が小学校校舎
左の階段(逃學步道)を騎龍山へ登る

山道を行く
大山背客家人文生態館は、すでに廃校になった大正12年開校の豐鄉小学校の校舎を利用して改装し、併せてレストラン大山北月がある場所だ。中に入り、旧校舎や展示物を見学する。有名な漫画家劉興欽は、この学校出身とのこと。10分ほど過ごした後、裏山になる騎龍山へ向かう。漫画家劉興欽は、授業を抜け出して裏山に行ったとのことで、この道は逃學步道と名付けられている。石階段の道を行くと、右に土の道が分岐する。この道を登っていく。12時24分、杉林の中に騎龍山山頂(標高510m)を見る。

騎龍山山頂
休日だけに営業のコーヒーテラス
テラスから望む、五指山と背後に鵝公髻山
山頂からさらに道を行き、12時40分竹35号道路に降りる。降りたところはコーヒーテラスになっている。土日だけの営業のようで、小屋にはシャッターが下りているが、その手前のテーブルはオープンなので、利用させてもらい昼食をとる。テラスの前には、遠くに山が控えている。よく見ると五指山とその背後の鵝公髻山だ。実はこんな位置関係になっていのかと、驚く。しばらくすると、晴れていた空が曇り気味になり、山も雲がかかり頂上を隠す。

騎龍古道の橋を渡る
最近手入れされたようなセクション
13時12分、舗装路を右に先ほど登ってきた方向に進む。左に騎龍古道の入り口が開く。石畳の道を下り始める。地図上三本ある騎龍古道のうち、一番長くなるこの道は、通行人が少ないようだ。下がっていくと樹木が崩れた場所を通過し、橋を渡り沢沿いに進む。そのうち道は倒木が道に転がり、少し怪しくなる。幸い草木は最近刈られたようで、進むに邪魔にはならない。13時37分、右から二番目の古道を合わせ橋を渡って2,3分進むと金網の門の脇を通り、また右からの道を合わせる。分岐部の道しるべはしっかり北方向の道を示しているが、整備の手が入らずに歩かれていないようだ。

金網門の脇を出て分岐を通る
竹35-1鄉道へ登る
竹35-1鄉道に登りつく
金属ボンベなどで作られた藍鵲鳥
道は上りになる。13時44分、小さな橋を越し、さらに上りが続く。けたたましく鳴くガチョウやアヒルの檻の脇を行く。けっこう勾配がきつい。13時57分、竹35-1号線に登りつく。右に進み道脇の涼亭で小休憩後、大山背山の登山口がある樂善堂に入る。この廟はかなり古い歴史があるという。1889年に建てられた廟は、日本が台湾を摂取したあと土地の名士が抗日運動の中心とした。その後日本がここを攻撃し消失する。今も物は1910年に再建されたものだ。これから歩く大山背山(大旗崠或るいは大崎崠とも称される)への道は、この抗日運動に伴い開かれたという。登山道は、大崎崠古道とも呼ばれる。

樂善堂入口わきの大崎崠古道の石碑
樂善堂
樂善堂脇のテラスから展望

山頂農場脇を登る
廟の背後から石段の山道を登り始める。標高約450mの樂善堂から標高705mの大山背山まで約250mの落差だ。道は登り始めて間もなく右に山頂農場と記されている家屋を見て、車道を渡る。また石段が続く。石段は全部で1600段強ほどあるようだ。一部岩が露出する部分で途切れるが山頂までずっと続く。14時50分、涼亭がある山頂に登りつく。山頂の脇にはテラスが設けられ、そこから広い範囲を俯瞰できる。前回歩いた關西からの山並みが判別できる。次に歩く予定の北埔方向へと続く丘も見える。そして足元は竹東だ。残念なことの遠くは、雨雲なのかぼんやりしている。

石段の山道、山頂はもうすぐだ
涼亭と展望テラスのある山頂
大山背山からのパノラマ、上坪溪(左)と油羅溪が合流する南に発展した竹東
道脇には多くのミカン畑
15時10分、往路を下り始める。数分下ったところで、右に分かれる櫻花步道を進む。道脇には桜の木が続くが、すでに葉桜だ。急な坂が終わり舗装路に出る。この山はミカン畑が多い。舗装路をさらに下り、左に上りにみた山頂農園脇の石段道をとり、15時41分樂善堂に戻る。こもも展望ができるが、山頂に比べると範囲が限られる。休憩の際にビールを取り出しみんなで飲む。まだ少し氷が解け切っていない。

萬瑞渡假村
茶亭古道入口脇の伯公廟

急な階段道を下る 

竹35-1号線を下る。ヘアピンカーブを二回曲がり、大きな萬瑞渡假村の正門前を過ぎるとすぐ、茶亭古道の入口(標高約350m)を見る。入り口わきには伯公廟の祠がある。これも歴史があるようだ。ここも住民が参拝している。石段の茶亭古道は、ぐんぐん高度を下げる。下ること10分で、小さな糯米橋を渡る。糯米橋とは、レンガを糯米(もち米)を使い積み上げた橋である。台湾にはまだ多くの糯米橋があるが、こうした人が歩く以外はにはもう使われていない。橋を過ぎると道は緩やかになり、舗装が始まり16時24分、大きな石碑がある入口(標高約200m)に出る。

糯米橋

茶亭古道入口
橫山國民小學
雨が降り出した。傘を取り出しさして道を進む。16時半、竹34号線に出る。この道には午前中に見た新竹縣觀光六號バス停があるが、一日二便では利用できない。竹34号線をひたすら歩く。と、いっても田園風景や道脇に咲く花をみたり、飽きることはない。大きな規模の横山小学校の前を行く。17時前、台三線にでる。振り返れば先ほど登頂の大山背山が遠い。左に台三線を進み、7/11に立ち寄り休憩する。竹東大橋を渡り、17時35分榮民醫院バス停に着く。待つこと20分で、國光客運1820番バスがやってくる。台北には19時40分に帰り着いた。

竹東大橋から見る大山背山はすでに遠い
1820番バスがやってきた
樟之細路行もこれで第三セクションを歩いた。区分けは自分で行っているが、大体このぐらいの距離が、台北からの交通時間を含めて適切のようだ。距離18.8㎞、登坂808m、下降870m、休憩込み活動時間7時間50分で、コース定数は28となる。


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