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2020-07-21

2020年7月19日 烏來山車廣山 - 檜山 - 福巴越嶺古道 再び福山を訪れる

ヒノキに囲まれた檜山山頂
新北市烏來區の最奥福山から始まる福巴越嶺古道を、今年3月に巴陵から歩いた。その時は、拉拉山を同時に訪れたが、古道脇のもう一つの山、檜山は時間が足らずに次回にとパスした。今回はその実現である。標高1436mの檜山山頂から東北方向に尾根が伸びる。その支稜上に山車廣山(標高950m)がある。この山名、変わっている。山車(ダシ)と広いことが、山とどう関係があるのか。それとも全く別の由来なのか。

反時計周りに回遊
歩行高度表
福山は烏來最奥の集落
檜山は、福巴越嶺古道のほぼ中間8.5kキロポスト付近にある。古道の前身ララ山警備道の時はここに駐在所があり、今はその敷地が残っている。その駐在所跡からそれほど遠くなく山頂に行ける。以前はリモガンと呼ばれた福山の大蘭溪を渡ったそのすぐ近くから、山車廣山を経由して檜山への登山道がある。よく歩かれて、道筋もはっきりした人気ルートでもある。今回は、このルートから檜山を登頂、古道を経由して福山に戻る、という回遊の歩き方だ。今は、地球規模で温暖化が進み、台湾の夏も以前に比べ暑くなっている。出発点は標高400m足らずで風もなく、1288峰を越すあたりまでの3時間ほどの登りは、実に暑くて大変だった。それを越えると、稜線には風もあり、標高が上がったこともあり、状況はよくなった。

谷間の福山部落、看板には旧名Limoganの名もある
今回は、全員で10名のパーティだ。7時にMRT新店駅前に集合、2台の車に分乗して出発する。新烏路を進み、烏來の街の直前で南勢溪を渡る。温泉街を通り過ぎ、南勢溪にそって進む。以前訪れた巫山の異様な山頂が、雲をかぶって高い。8時10分、福山の大蘭溪に到着、車を駐車場に停める。支度をして、8時20分過ぎ歩きはじめる。舗装路の終点にはキャンプ場があり、その前の囲いの脇に登山口がある。登山口からしばらくは、コンクリの階段道が続く。おそらく水源への道だろう。少し行くと、右に急登の道が分かれる。

登りの途中、まだ退却者はでていない
竹林の間を登る
雑木林の中の急登を行く。すでに気温は高く、30度を超えているだろ。そのうちに竹林になる。木々の下で直射日光が当たらないのが、唯一の慰め。それでも汗が流れてやまない。9時少し過ぎ、休憩をとる。右手にしずくが滴る。雨でもないのに、と見ると自分の半袖シャツの袖口から滴っている。それほど汗が出ている。途中で、一人あきらめて下山、さらに休憩後もう二人があきらめて下山する。今回は最高点は1400mあるが、まだ標高640m足らずで、それほど温度差が大きくない。

大木を見る
山車廣山山頂
暑い中を登る
1288峰の表示
休憩場所から少し進むと、左に水場へという標識を見る。右に登っていく。10時過ぎ、大木を見る。さらに10分ほど登り、山車廣山(標高950m)につく。山頂という感じはあまりない。三角点があるので、山頂とされている。わきの樹木の枝に、塩が入った袋がある。誰かがおいていったのだろう。15分ほどの休憩後、稜線を進む。少し下り、また登りが始まる。稜線は広く、シダ類の下草は標高1200mの辺りから矢竹が混じり目に付く。相変わらず暑く、汗がとまらない。11時40分、1288峰を通過する。その先、急なロープの取り付けてある急坂を下り、鞍部で休憩をとる。風を感じる。とても心地よい。

急坂を下る
樹根が所狭しとはう道を行く
狭くなった尾根を追っていく。右に北插天山が、福山方向へ長い尾根を伸ばし、対岸に聳えているのが、樹木の間に見える。12時に昼食休憩をとる。メンバー一人が脚をつった、というので長めの休憩だ。12時半過ぎ、檜山までの残り1㎞ほどの道のりを進む。標高差はそれほど大きくないが、山頂に近付くにつれて、切り株やその周辺の樹根がうねっていて、歩きにくい。先週の太加縱走路のミニ版というところか。幸いにそれほどの長さもなく、13時15分、檜山山頂(標高1436m)に着く。ここは福巴越嶺古道から往復して登頂する登山者も多いようだ。

檜山山頂のメンバー
檜山駐在所跡へ下る
雨粒を感じる。遠くで雷が鳴り始める。どうやら一雨きそうな感じだ。写真をとり、下り始める。緩やかな稜線を下っていく。雷声は次第に近づき、頻度も多くなる。雨脚が強くなり、傘や雨具を取り出しつける。道が良いので、傘でも大丈夫だ。13時45分、檜山駐在所跡に降りる。周囲は濃霧だ。雨も降っているので、そのまま古道を下り始める。3月に歩いているので、様子はわかっている。

檜山駐在所の跡地
傘をさして古道を下る
カッパやレインズボンの一人を除き、みんな傘をさして歩く。10分ほどで8Kキロポストを見る。前回の時に見た、枯れた紅檜の大木や、大岩の脇を進む。14時17分、7Kを過ぎる。1㎞を約15分で歩いているので、時速4Kmというところか。道が良いと進捗も速い。次第に雨は小降りになり、傘はいらなくなる。対岸の山も、霧が上がり始めている。

7K近くの昔のままの古道部分
雨が上がり、対岸の山並みが見える
崖際の桟道部分
古道が崩れた場所の高巻きを通り過ぎ、14時39分6Kを通過。またちょっと大きな登り返しのある高巻きを通り過ぎる。15時、5K地点で休憩をとる。樹木の上には青空が見え始める。天気はすっかり回復し、陽光が道に差し込む。20分と長めの休憩後、残り5Kmを下っていく。岩壁に取り付けられた橋を過ぎる。岩にはロープ手すりが取り付けてある。水場が二カ所ある。15時37分、4Kを過ぎて間もなく、茶墾(チャコン)駐在所跡を過ぎる。ここまでくると、標高は700mぐらいで、林相もすっかり変わる。

茶墾(チャコン)駐在所跡地
茶墾山への分岐点
15時52分、3Kを通過、杉人造林の間を行く。16時13分、茶墾山/摸故山への分岐を過ぎる。いつか、この山を登りに来ることもあるだろう。残りは2㎞足らずだ。新しい、蛇や蜂に注意という警告板がある。最近この近くで、大勢の登山者がスズメバチに刺されたので、その対策だろう。16時31分、1Kキロポストを見る。最後に少し急な坂を下り、16時49分吊橋のたもとに着く。橋を渡り、福山に着く。登山口のすぐわきでアイスキャンディを売っている。みんなすぐに求めて噛り付く。その先の手洗場所で、顔や手を洗い駐車場へ戻る。休憩込みで約8時間半、約14㎞の道のりだった。

古道終点の吊橋
途中で多く見かけた白鶴蘭
福山は、公共交通がないので、烏來バス停からタクシーで入るか、自家用車で来るかだが、周囲の山々は高く、谷は深い。自然が多く残る場所で、十分に訪れる価値がある。まだまだ歩いていない山谷もあり、今後も何度か訪れることもあるだろう。

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