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樂山林道9.5K地点の五峰天際線道標 |
五峰天際線(スカイライン)とは、新竹縣竹東の南、上坪から立ち上がる山並みで、ずっと南に樂山まで続く稜線を指す。樂山には軍事レーダーがあるので、過去は鹿場大山と呼ばれたこの山の山頂に行くことはできない。山脈半ば鳥嘴山から南は、苗栗縣との県境にもなる。樂山から南西に尾根が伸びて、
北坑山や東洗水山などのピークを含む雪霸國家公園雪見區に続く。樂山から西方向に行けば
加里山や虎山などへと連なる。五峰天際線は、昨今ボランティアが整備をし、道標などがしっかりして注目を浴びるようになった。なお五峰とは、これらの山が所属する土地の名前五峰鄉である。
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南から北へ縦走 |
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下りメインの歩き |
筆者は、数年前このスカイラインの北端に近い
五指山や
鳥嘴山-鵝公髻山などは歩いていた。今年の夏、
鳥嘴山から南に比林山へと歩いた。今回のルートはさらに南の比林山から樂山までの部分である。標高は樂山が一番高く、北に行くほど下がっていく。歩き方としては、今回は高い樂山林道9.5K地点(標高約2460m)から下っていき、標高1812mの比林山から東北に伸びる枝尾根を大鹿林道2.,5K地点(標高850m)へと降りた。途中のピークでは登りがあるが、基本は下りのルートだ。比林山東北稜、今年夏以来再び道が整備されて歩かれるようになった。マーカーリボンも適切にあるので、崖崩れで一部危険な場所さえ注意すれば、問題ない。それでも標高差は1000mほどあるので、それなりに時間がかかる。
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比林山山頂の全メンバー |
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夜明け前5時半に小型バスで出発 |
今回の参考は、大部分が多くのハイカーに歩かれている道なので、多くの参加者を受け入れた。Taipei Hiker Clubのも活動としては初めての25人乗りバスを貸切台北と目的地を往復した。出発点の觀霧は台北から遠い。まだMRTなどの始発前だが、5時半に台北駅前から出発する。台北を離れると雨が止む。台北はここ二週間ずっと雨だ。6時50分、竹東のガソリンスタンドで小休をとり、竹122線を山へ向かう。7時47分、左に霞喀羅古道へと続く張學良文化區への道を分ける。先月半ばにも、
面托油山や
霞山に登るためにここへ来た。
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樂山林道から望む、色の濃い手前の稜線を歩く、左から鹿坑山,南比林山,比林山。背後には新竹も見える |
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舗装された林道を行く |
9時半、樂山林道を進む。すぐに6K表示を通過する。林道はそのすぐ先にここからは軍事要地進入禁止の表示がある。少し進むと、右側が開けて広い範囲が望める。これから歩いていく稜線が続き、その先には鳥嘴山,鵝公髻山,五指山などの五峰天際線の峰々が頭をもちあげる。そしてその先には新竹方向の平地に多くの建物を分別できる。空には雲がかかっているが、このような展望ができラッキーだ。
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手前に南比林山、比林山と右に降りる支稜、奥は鵝公髻山 |
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ここから右に稜線を下り始める |
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すぐに急坂を下る |
ほぼ平らな林道を進み、10時20分9.5Kの表示をみてすぐ右に道を取る。左側には有刺鉄線の柵があり、軍事要地であることを示す。舗装がない土の林道を、数分進み右に下っていく道を見る。ここから天際線の稜線歩きになる。またこの地点が、今日の最高点だ。標高は約2460mだ。
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ここでもヤタケは枯れている |
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下りの途中で望む、手前は鹿坑山,その奥は大窩山 |
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面白い形状の樹木 |
道はすぐに急な坂で下っていく。今日は人数が多いので、滑りやすい坂は時間を要する。まばらな台湾アカマツと広葉樹の森は下草が少ないが、ところどこに現れるヤタケは、枯れている。11時36分、もともと森林鉄道の軌道跡との交差点に着く。標高は2080m、すでに400m弱下ってきたことになる。軌道跡の道の最近手入れされて、それを行くと檜山巨木群步道へと続く。休憩をとる。
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森林鉄道跡との交差点 |
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水管が道にそっていく |
稜線道は、勾配が緩くなる。太い黒の水管が山道にそって走る。すぐ左に青い帆布がかかっていて、ごみが散らかっている。人造林の稜線を進み、11時59分稜線道は少し登り返す。登ること数分、鹿坑山山頂(標高2035m)につく。狭い樹木に囲まれた山頂は、ちょうど西側の樹木の間から加里山が見える。ここから見る
加里山は三角ピラミッドだ。
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ナイフリッジの脇を行く |
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焦げた枯れ大木の根元 |
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岩がごろごろしている部分 |
14時9分、半分焦げている大きな枯木根本部分がある。もし落雷で焦げたなら、近くに倒れた幹があるはずだが、そのようなものはない。焦げ跡も、見た目には新しい。このように低い樹木に落雷することもないだろう。不思議だ。小さな登り下りを過ぎ、14時26分、岩がごろごろするセクションを過ぎる。その数分先で、比林山への登りが始まる。数分で山頂に着く。基石が三つある山頂は標高1812mだ。一人が脚をつったようで、少し遅れてくる。
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