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2014-11-09

2014年11月5日 瑞芳九份半平山 劍龍稜 - 鋸齒稜の岩尾根から登り煙囪稜 - 茶壺稜を下る: スリル満点の大展望ルート

黄金第七稜から見る半平山、手前左の岩尾根が鋸齒稜、右が劍龍稜。右下方に廃施設が見える(2013/5撮影)
瑞芳の半平山は、日本人観光客が多く訪れる九份、金瓜石のすぐわきにある、岩が露出し鋭い稜線をもつ岩山である。標高は713mであるが、海岸に近く冬には強い季節風が吹き、金鉱が栄えた頃は鉱害もあり、樹木が育たない。そのため、その高さの割にはとても勇壮な景観である。整備された登山道が、ちょうど急須のように見える無耳茶壺山を経由して登っていく。この登山道以外に二つ、登山者が切り開いたルートがある。それが今回登った岩尾根の劍龍稜-鋸齒稜と草深い俯瞰稜である。

東の岩尾根から登り西の尾根を下る
歩行高度プロファイル
瑞芳の北東海岸際にある山は、特徴ある十の稜線が黄金十稜として選ばれている。いままで、そのうち六つを登っているが、今回の劍龍稜が第五稜、鋸齒稜が第六稜、そして下りに通過した茶壺山の支稜が第三稜、そしてその先更に下った煙囪稜が第二稜である。したがって、今回は一回で四つの稜線をカバーしたことになる。まだ、脚を踏み入れいないのは俯瞰稜だけとなる。これら十稜は海岸に近く樹木が少ないので、天気が良ければ大海原を眺めながら登山ができる。今回は、晴天に恵まれ雄大な風景を満喫しながらの登山であった。ススキの穂が秋の陽に映え、これまたとても美しい景色であった。

黄金十稜
台金公司バス停付近から望む、岩尾根が丘の上に見える
今回は他に三名が同行する。Zさん、LSさん、そして慢集団で一緒に登ったことのあるKさんである。瑞芳駅で集合し、7時半発の886番バスで登山口に向かう。十数分で海岸際の台金公司バス停に来る。空は晴れ上がり、山の方向をみると手前の丘の向こうに劍龍稜と鋸齒稜のシルエットが青空の中に突き出ている。手前のこの一帯は、採掘が行われていた頃は関連施設がたくさんあり、従業員がここで作業していたはずだ。今は、誰もおらず残っている施設も荒れるに任されている。元々は、わきの沢を伝って劍龍稜の登り口に行くルートであったが、その後ボランティの切り開いた沢を通らずに行く踏跡ができている。
劍龍稜に向けて登る、奥の山は南子吝山
劍龍稜下部の筆者
8時少し前、支度をして歩き始める。濱海公路わきの壁をよじ登り、草むらを分けて進む。そのうち踏跡や標識テープが現れる。それを追って草の中を進む。20分ほどそうした道を来ると、手前に排土の小山とその下前方にコンクリの広場とそこから広い舗装路が下っていく。この辺りは、金鉱の作業場所だったようだ。状態の依然とよい舗装道路を進む。8時半頃に谷あいに入り、左に四階建てのビルを見る。このビルもガラスが割れているが、まだ状態がよい。事務所ビルだったのだろう。そのわきを行き、沢際から小尾根上に延びる道を行く。8時40分、コンクリでできたあずま屋のような建物に着く。近づくと、あずま屋ではなく何かを下に落下させる作業台のようなもののようだ。少し休憩する。

岩尾根登攀が始まる
乾いた砂岩は登りやすい
下を見ると、廃事務所ビルとその向こうに青い海が見える。そのすぐ右上は南子吝山だ。そこから石梯坑山に向かって登っていく尾根が黄金七稜である。山の方向を見れば、劍龍稜がその名のとおり、恐竜の背のようの岩の稜線がゴツゴツとしてそびえている。10分ほど登る。南子吝山と同じぐらいの高さになる。鞍部で右に曲がる。左は、さきほどの沢際を進んでそこから上ってくる劍龍稜の末端だ。9時9分、草薮が切れて岩の露出した稜線が目の前に現れる。上方には、左側の鋸齒稜との合流点381峰が高い。

土の部分も現れる、前方左は381峰
岩の尾根は砂岩がメインのようで、乾いていれば表面は摩擦係数が高く滑りにくい。今日は、晴天で微風、岩尾根を登るには絶好の条件である。夏は強い太陽が照りつけ、ほとんど日陰のないこの稜線道は辛いの一言だろうが、秋のこの時期太陽光線は強いものの、微風があるので暑さはほとんど感じない。このルートは、登山者が自分で踏み出したものなので、歩きやすいようは対応は殆ど無い。岩尾根の斜面は、右側は切り立っているが左側は幸いにして傾斜が緩いので、岩だけのセクションでも岩の先端に手をかけ、足の摩擦だけで十分に進める。岩のセクションと草が生え土があるセクションが交互に現れる。

右に基隆山が見える、手前の尾根は俯瞰稜、その奥に煙從稜そその上に茶壺山のピーク
狭い岩尾根上ではバランスが大切だ
登るに連れ、視界が広がる。右には俯瞰稜を挟んで基隆山が、左には南子吝山から延びる稜線の向こう遠くに南雅山や鼻頭角が見える。そしてさらにその向こうは大海原だ。さらに少し行くと、茶壺山の特異なピークも見えるようになる。岩尾根といっても、すべてが岩を歩くわけでななく、土の部分もある。ただ、ずっと途切れることのない登りであるので、特に夏であれば暑さに参るだろう。それと、一部は右が崖で切れ落ちた岩の上を歩くところもあるので、バランスを崩さずに通り過ぎることだ。

大分登ってきた
鼻頭角も遠くに見える
10時20分、381峰につく。ここからはじまる鋸齒稜の先には、半平山の頂上ピークが見える。その左には谷の奥に大きな草山が控えている。右側を見れば、俯瞰稜の麓に池の水面が反射している。黄金池と言われる、採掘作業で使われた池の名残だ。その左には、下山に通る予定の煙囪稜が俯瞰稜と平行して海際の水湳洞へ下っていく。空は晴れ上がり、青い大海原には白い汽船が浮かんでいる。360度の展望、樹木のない岩尾根ならではの素晴らしい眺めだ。今日はここに来て本当によかったと思う。

半平山から海への大パノラマ
海から草山への大パノラマ
岩尾根突端に立つメンバー
一箇所補助ロープが架けられている。ボランティの残したものだ。ここは滑ってしまうと、谷底まで滑落してしまうおそれがあるので、助かる。高度を上げる。山茶花の小さな花が咲いている。このような厳しい自然で生き残り白い花をつけている。草薮を漕いで急坂を登る。11時28分、右から俯瞰稜と合わさる。草薮の中の合流点で、景色はない。

岩尾根を進むメンバー
補助ロープのセクションを登る
大分登ってきた
高度は550mを越え、半平山への稜線の三分の二をやってきた。この高さになると、基隆山の向こうに、基隆の街や陽明山系の山々も望める。前方の半平山の三角ピークもだいぶ近くなった。左側の草山から苦命嶺を経て和美山への稜線や、石梯嶺などの山が下のほうに見える。稜線上の大きな岩を左に巻いていく。ここもしっかりしたザイルが固定されている。これもボランティによるものだろう。助かる。12時半、9時過ぎに岩尾根を登り始めて三度目の休憩をとり、食事を取る。日差しの中での休憩であるが、風が吹いているので暑さは感じない。実に爽快だ。

左の茶壺山が低く見えるようになってきた
正面が半平山ピーク、右の遠くに陽明山系も望める
岩尾根最後のセクションを進む
30分ほどの休憩後、岩尾根最後のセクションを行く。左側の山腹を巻いていく。稜線は岩壁が急で、切れており進むのは無理だ。巻き道は踏跡があり、問題ない。樹木も生えており危険はない。13時15分、半平山登山道と合流する。岩尾根の登攀は休憩も含めて約4時間、海岸際からは約5時間である。他のメンバーもすべて半平山の頂上へは過去に行っており、そのまま登山道を下る。ここは太いロープの取り付けられた岩のセクションである。やって来た劍龍稜と鋸齒稜の岩尾根に比べると、安全対策は万全だ。地方行政による整備がなされているから当然だが。

登山道合流点から草山方向を望む
半平山を背後にススキが広がる
枝尾根上の登山道を下り、茶壺山へ少し登り返す。三年前にはなかった、手すりが取り付けられている。振り返ると、午後の陽にススキの穂がゴツゴツした半平山を背景に一面に広がっている。茶壺山は、腹にある穴を通り過ぎる。登山道を下り、13時55分寶獅亭あずま屋で休憩する。ちょうどあずま屋で休んでいた、登山客がお茶を振る舞ってくれた。あずま屋のわきから、これから下る方向をのぞく。山腹をはう煙突が望める。そのわきの尾根が煙囪稜である。

煙囪稜から水湳洞方向を望む、下方に煙突が見える


石段の登山道を下る。登山者が多く上ってくる。ここは観光地の一部だ。車道に下りきり、右に曲がる。舗装がすぐに終わり、その先右に曲がり込むところの左の草むらに煙囪稜登山口がある。14時27分、ススキの間を登りはじめ、小ピークから尾根上の煙囪稜山道が始まる。ススキの間の踏跡はしっかりしている。黄金十稜人気のなせるところだ。忠実に尾根上を下る。登山口から十二、三分で大岩に来る。ここから石のごろごろする山腹を下る。下りきり、コンクリ円柱のわきを通り過ぎると、廃棄された煙突に下りる。

煙突内を進む




この煙突は、台金公司が銅精錬の過程で発生する煙を無人の山の上に排出するため、山肌をはっていく三本のコンクリ製煙突を建造したものである。廃棄されて久しいが、三本とも残っている。下りてきたこの煙突はその内の一本で、ところどころ壊れて陥没している。降り立ったところは壊れている場所だ。原型をとどめている数メートルの煙突トンネルを抜け、また壊れたセクションから煙突を離れ尾根上の道を進む。煙突の下部方向は、まだしっかり残っている。もともと毒性の強い煙を排出してものなので、あまり深く追わないほうが良いだろう。

午前中に登った劍龍稜と鋸齒稜の尾根が前方に見える
ススキの穂が傾いてきた陽光に反射する
14時55分、水平に進む道との十字路を過ぎる。右へ行けば黄金洞へ通じるとある。左へは台北への1062バスが発車する勸濟堂へつながる。直進して尾根をさらに下る。右側には午前中登った劍龍稜と鋸齒稜が長く半平山へ登っていく。反対側は、ススキが傾いてきた陽光を白く一面に反射している。基隆山が前方に見え、長仁社区が近づいてくる。15時13分、そのまま尾根を進む道と、左に長仁社区の道が分岐する。左に取り下る。最近開かれた道のようで、踏跡は尾根上ほど良くない。10分ほど下り、長仁路21号民家のわきに出る。道を左に少し進み、テーブル椅子の場所で最後の休憩を取る。

長仁社区に向けて下る
長仁路の角で休憩する
コンクリ階段を下っていく。道なりに進む。集落の一角に出る。左に取って進むが、道がはっきりしなくなる。近くの民家のおばあさんが、こちらに進むと良いと教えてくれる。それに従い反対方向へ進み、集落中の雑貨屋脇を降りていく。16時、濱海公路に着く。山の集落方向を見るとおばあさんがこちらをみている。手を振り感謝の気持ちを表す。道なりに進み、水湳洞バス停に着く。バス停から山を見ると、夕陽の中に十三層遺址とその後ろに下りてきた煙囪稜、そしてその上には茶壺山が高い。30分ほど待つと、16時35分に886番バスがやって来た。

十三層遺址の後ろに下ってきた煙從稜が望める
休憩込みの行動時間は約8時間である。歩行距離は約8キロ、約700数十メートルの累計登坂高度だ。終日好天気に恵まれ壮大な風景を楽しみながら、素晴らしい山登りができた。しかし、このルートは誰にでも進められるものではない。困難度は体力的にはクラス4、ルートは4~5としておこう。経験者向けのルートである。雨や風の強い時には、登らないほうがよい。

2014-11-07

2014年11月2日 北投弘法大師岩 - 軍艦岩 Easy hiking over the hills of Beitou

On the way down from Battleship Rock
久しぶりに気楽なハイキングをした。日曜日の午後、前日からの雨が上がり曇り空のもと、3時間の山歩きだ。日本からの友人を連れてのハイキングであるが、Facebook上のTaipei Hiker Clubにイベントとして紹介しところ、思わぬことに20数名の同行者が集まった。コースそのものは、以前歩いた部分と重なる部分もある。また、参加者には、台湾人以外のメンバーも数名参加した。国籍で言えば数カ国になる。今回も、英語で記述する。

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Easy hike on the hill
If you take a MRT train from Taipei Main Station to the direction of Danshui (淡水) and your train departs Shipai (石牌) Station, you will notice on your right a hill going along the elevated MRT line and can locate such buildings of Yangming University (陽明大學) on the hillside. This is where we hiked this time. This small hill has such peaks of Battelship Rock (軍艦岩) on one side of the hill and points of interest like Kobo Daishi Rock (弘法大師岩) and memorial stone (弘法大師碑) on the other, both of which we visited.

The highest point is just 200m high
My Japanese friend visited Taipei and I planned a short hike on Sunday afternoon for him. I placed my hiking plan on the Facebook, and much more people showed up than I expected. The number of participants turned out be more than twenty. After the activity my friend told me that he enjoyed such company and was glad to talk to them, which made me happy too.

Start from New Beitou MRT Station
The route that we took is in most parts identical to the one I walked two years ago, albeit the opposite direction. We started at New Beitou (新北投) MRT Station and went up to the Kobo Daishi place, which is actually a Buddhist temple. We followed a Taipei City Nature Trail and some small footpaths to the Battleship Rock. From there we went down a small path to RongZong (榮總) Hospital and then walked all the way to MRT Shipai Station. The total activity time is just three hours, covering a little over 5km. It had rained a night before and in the morning, but it did not rain while we hiked in the afternoon. It was pleasant cloudy for walking.

Entrance of the path to Daishi Rock
Although I know that there will be more than ten people to join the hike as the Facebook shows, it still surprises me that such a large number of people coming for the hike. A little after 13:00 we leave the station and go along Guangming Road (光明路). The road gradually ascending along a stream to Rehai Wenquan Hotel (熱海溫泉) and we make right turn and up to Wenquan Road (溫泉路). We go right to the backdoor of Rehai Hotel. There is a stone staircase going up across the Hotel. A yellow high gate stands over the steps and you will not miss it.

Dirt path to the Daishi Rock





We go up the steps and turn left. Then at the end of the small pathway, we turn right and go up another steps. We follow the narrow paved footpath to Dayuansi (大願寺) temple. It is a small house and does not look like other Chinese temples. A dirt footpath starts here. Although grass covers the both sides of the path, stone steps are laid and it indicates that this was once a good path in the past. Only a little more than ten minutes from Wenquan Road we have come to our first stop, Kobo Daishi Rock.

Stone steps remain at the Daishi Rock
There is a huge rock besides a small platform. This place used to be a temple more than several decades ago. A square hole was carved into the rock and sacred items for worship was placed inside the hole. According to the characters inscribed onto the stone beneath the hole, this was made in the year 1910 of the Japanese colonial era with a fund donated by congregate of Shingon (真言宗) sect of Buddhism, one of the influential sects in Japan. Kobo Daishi (in Japanese, or Hongfa Dashi in Chinese pronunciation, lived 784-835)  was a Japanese Buddhist master who created the sect twelve centuries ago. He went to Tang Dynasty China and mastered the religion. After his return to Japan he received high degree of respect from the royal family. His followers believe that he still lives in the cave at Koyashan (高野山) in Japan. Monks of the Koyasan bring food every day to his resting place. This is their tradition that has lasted more than millennium and they are still doing so.

Kobo Daishi Rock and its altar hole
Memorial Stone
A view from the platform, Mt. Zhongzheng is visible
After the defeat of Japan in the last war and its consequent withdrawal from Taiwan,  people no longer made visit here. It became a ruin over decades. Only a decade ago a group of people came and restored it. Now after six decades of negligence, the stone hole is placed again with a Buddha image and other items of worship. It looks that believers come here often and burn incense to pray. There is another hole on the adjacent rock to the Daishi Rock and it also has a Buddha image inside. By the platform stands a stone memorial. It was erected to commemorate the establishment of the temple in 1910. The inscription on the stone face reads such a Japanese poem: Overlooking the bottom of the hill, trees and bushes are there with blossoms, the master's hill up here shines with glory.

Taiwan Happy Stone
One more thing. Just below the platform down by the steps a chunk of stone with a Japanese inscription was recently discovered. The side of the stone with the inscription was faced down so that nobody had discovered for long time. It is assumed that a Japanese leaving Taiwan after the war left his final words on the stone. It says that he wishes happiness to Taiwan forever. So this stone is called Taiwan Happy Stone.

Zhaomingsi Temple




A little after 14:00 we leave for our next stop, ZhaomingSi (照明寺) temple by way of the Nature Trail. We follow a dirt footpath a short while and jump onto a paved trail of the Nature Trail. We walk to the top of the paved trail and turn right to a dirt wide road and come to Zhaomingsi at 14:18. We have a little rest here as there is a restroom in the temple. There are arrays of gold statues near the temple gate. This is a very traditional Chinese temple. If we compared it with the Daishi Rock, the difference is obvious.

Battleship Rock Trail

We start at 14:25 and enter a dirt Nature Trail. It goes up for a few minutes and we come to a junction. One on the left is a Nature Trail going further up. We take a right one and go along the hillside. We follow the level trail, then down a little and up again to the Nature Trail that comes over the hilltop all the way. We make right turn and at 14:50 see the Battleship Rock right in front of us. If we look up from this side, the rock looks like a bow of a big ship, and this is the reason for the name of this Rock. We can go up to the top from either side of the Rock. We take the one on left and climb up to the top.

Battleship Rock
The top of the Rock is a good vantage point; you can see the whole area of Tianmu (天母)  and Shilin (士林) beneath you. Beyond the houses and buildings lay Mt. Jiantan (劍潭山)  and nearby peaks. There are already bunch of hikers on and around the top. We make a rest and members take their pictures.

A very wide view from the top of Battleship Rock 
The path to Rongzhong Hospital
After a long rest of a half hour, we start descending the hill. We take a little-known footpath that goes almost all the way on rock. As we go down, we can see Tianmu just in front of us. We come down to the backyard of Rongzong Hospital and go through the hospital premises to its main gate. Some members take an opposite direction at the gate and the rest of us walk all the way to Shipai Station. We arrive the station around 15:00 and complete the short and easy hiking.

It takes only a couple of hours to complete a walk on the hill trails. The trail condition is pretty good. There are points of interest such as Kobo Daishi Rock and good vantage points like Battleship Rock along the trails. This is recommendable to all hikers regardless of age, sex or experience.

2014-11-04

2014年11月1日 三峽熊空組合山-樂佩山(ロツペ山) 原生ブナの生える山

主稜線上からみる樂佩山
新北市の三峡区と烏來区を分ける插天山脈は、台北から最も近い1000m超の中級山である。この山脈は、今までに逐鹿山卡保山を登った。その次として今回は樂佩山(日本時代はロッペ山と呼ばれた)を組合山経由で登った。卡保山山頂付近でも見たが、稜線近くには原生のブナ(山毛櫸)がはえている。正確には、日本のブナとは少し違う現地種で氷河時代からの生き残りということだ。日本時代の学者の名を冠して早田山毛櫸とも呼ばれる。日本では一般的なブナは、台湾では生息地が限られる。多くあるのは、昨年訪れた太平山と今回の插天山脈である。

西側の組合山を経由して登り、東側の登山道を下る
単一ピークの登山、右肩水平部分はも
熊空から登る場合は、樂佩山と卡保山との間ぐらいから派生する尾根上の道か滿月圓からの道がある。今回は、前者の尾根上にある組合山(南熊空山)に先に登り、そのまま尾根を登り樂佩山へ登頂、同じ道を途中まで下り、標高1300mぐらいの山腹を横切って行く木炭古道を経て、雲森瀑布へ下った。この下り道は、前回卡保山へ登った道でもある。木炭古道は、途中に炭焼窯跡があるので、そう呼ばれている。ただし、このような高い場所で炭を焼いたのは、あまり合点がいかない。木炭を焼いてもそれを麓に運ぶのには不便だからだ。樂佩山への尾根道わきでも人工の窯跡のような窪みがあった。これも炭焼窯跡なのだろうか。

三峡と烏來との境界になる插天山脈の三峡側から登り下る
農道を横切る、左に登っていく
今回は、台北からVさんの運転する車で向かう。メンバーはVさんとLSさんの都合三名だ。台北から一時間足らず、7時20分に熊空に到着する。バス停わきの駐車場に車を止め,準備をして7時半出発する。滿月圓へ続く道を進む。中興橋をわたってすぐ、左に登る道を取る。民家の前を通り過ぎる。ちょうどおばあさんがいて、道はこっちだと教えてくれる。民家わきからコンクリの農道が登っていく。すぐ先で、近道があるのでこれを登る。農道はつづら折りに行くが、近道が横切っていく。作業小屋わきを通り、畑の中を突っ切る。農道に合流しつづら折りに登っていく。降りてくる農夫と行き違い挨拶する。8時8分、登山口に着く。わきからススキの向こうに、青空のもと熊空山が見える。小休憩する。

ススキの向こうに熊空山が見える
杉林の中の山道
山道は踏跡がはっきりし、とてもよい状態だ。常に多くの人に歩かれていることが判る。樹相が雑木林から杉林に変わる。ところどころ急坂が現れる。杉林の中の道はとても歩きやすい。尾根上から右に山腹を斜めに登っていく。8時48分、ちょうどよく腰掛けられる倒木があるので休憩する。引き続き杉林の登りが続き、林相がまた変わる。9時に右から興農橋からの道を合わせる。そのすぐ上が組合山頂上(標高905m)だ。中央に三等三角点基石が埋められている。周囲は樹木で展望はない。出発してから約1時間半、標高差600mをカバーした。いいペースだ。休憩する。

組合山頂上、中央に三角点
逐鹿山-卡保山の主稜線が見える
組合山から先に少し下る。山腹を左に巻いて窪みから左の尾根に取り付く。30分ほどの歩きで尾根が細くなり、鞍部に向けて下り始める。左側に展望ができるところがある。少し登ると逐鹿山が望める。逐鹿山の手前にある枝尾根は、下りに取る予定の道がある尾根だろう。もう少し進んだ場所でも展望ができる。今度は逐鹿山から卡保山の主稜線が望めるが、朝陽の中にまだまだ高い。9時46分、鞍部十字路分岐に来る。左は雲森瀑布からの道、右は滿月圓からの道である。休憩する。

鞍部十字路、やってきた方向を見る
谷底を登る
組合山や滿月圓山は多く歩かれているようだが、その先主稜線に向けての部分は登山者が少なくなるようだ。踏跡が細くなる。涸沢の中を道は登っていく。登るにつれ谷は狭くなる。雨の日だと雨水がここに集まり流れて、難儀するだろう。10時20分、鞍部から30分ほどの場所で、道脇に人工の窪みのような物がある。鞍部から間もない場所にもそれらしい窪みがあったが、これらは炭焼窯跡なのだろうか。はっきりしない。10時33分、水場に来る。少し平なスペースがあり、テントも張れそうだ。

尾根に取り付きブナの下を登る
左の逐鹿山から卡保山の稜線を望む
木こしに樂佩山を望む
山腹を直線的に登っていく。10時47分、木炭古道との分岐に着く。標高は約1260mである。斜面は更に急になる。分岐から約10数分で枝尾根に取り付く。見上げると、上方に黄色い葉が太陽光の中に見える。ブナの木だ。11時10分、尾根の上部に着く。展望ができる。左に逐鹿山から卡保山の雄大な山容がある。山頂近くは黄色くなっている。ブナの黄葉だ。逐鹿山の左方向には、獅子頭山の大きな山容が遠くに見える。3年前初めて獅子頭山登った時、観獅坪から遠くに高い山々が並んでいた。今その場所に立っている。獅子頭山の先には、台北の街も見えている。右側は、これから登る樂佩山だ。ここから見ると高度差150mぐらいなので小山のようだ。秋晴れのもと少し風が涼く、実に快適だ。

左は卡保山、右は樂佩山への分岐部
鞍部、巫山への道が下っていく
今日の目的地が見えたので、気が楽になる。少し長めに休憩したあと尾根上を進む。道の左右にはブナの木が、ここそこに生えている。少し下り、11時31分主稜線の分岐に来る。左は卡保山への道だ。右に曲がり進む。主稜線を進むので、左に烏來側も見える。11時41分、左に巫山への道がある鞍部に着く。鞍部わきの岩壁を補助ロープを頼りに上がり、原生林の間を十数分登る。灌木が低く、広い展望がある。卡保山と谷を挟んで、烏來の波露山がどっしりと座っている。その左奥の山は大保克山だろう。烏來側の谷に尖った特異なピークが、樂佩山の山腹に突き出ている。巫山だ。その遥か下に信福路が谷底をはっていく。

左は卡保山、谷を挟んで波露山がどっしり座っている
巫山の特異なピークが突き出ている
樂佩山山頂
更に10分ほど登り、12時6分、樂佩山(標高1533m)頂上に着く。ここは基石がない。左側は少し展望ができるが、周囲は樹木に覆われている。木々の間に見える範囲では、福山の谷底の向こうには模故山が、そしてその右には拉拉山から下ってくる檜山のある長い尾根が見える。その手前は北插天山の東稜だ。食事を取り30分ほど休憩する。秋とは言え、日なたでは暑いぐらいなので、木陰で休憩する。

樂佩山頂上から烏來福山方向が望める
山茶花の花が咲く、背後は卡保山
12時40分、下山開始だ。やって来た道を戻る。午前中は晴天だったが、少し曇ってきた。途中、山茶花の花が咲いているのに気づく。登りでも道に花びらが落ちていたのは覚えているが。このような条件の悪い場所で、小さな白花をつけている。巫山への道の鞍部をすぎ、13時8分に卡保山との分岐に戻る。左に尾根を進む。ブナの木もここで見納めだと思うと、少し残念だ。最後に樂佩山を仰ぐと、ガスがかかり始めている。天気は下り坂だ。急坂を下り、13時30分木炭古道分岐に戻る。

木炭古道を進む
炭焼窯跡
木炭古道を進む。少しの上り下りがあるが、この道はほぼ平に進む。数分進んで、沢に下る。すぐわきに炭焼窯跡と表示のある窪みがある。この道命名の由来だ。ここもテントが張れるぐらいのスペースがある。沢も近く十分泊まれる。沢沿いには数名の登山客が食事を取っている。道を訪ねられたが、もともとは組合山から雲森瀑布へ下るつもりが、道を間違えたと言う。更に数分進むと、また小沢を越える。水量はこちらのほうが少ない。小尾根を乗り越え下り、窪みを登る。14時に登山道と合流する。前回卡保山登山で登ってきた登山道だ。

沢を越える、休憩中の登山者グループと出会う
先に二人の登山者が下山している
左に折れて下り始める。緩やかな道がしばらく続いたあと、勾配を増していく。下っていくと、前を二人登山者が下山してところを追い抜く。逐鹿山から卡保山を縦走してきたそうだ。14時13分、右に樹木が切れて展望がある。この辺りは右側が切れ落ちている。はばの広い尾根を下り14時32分、水場に着く。しばし休憩する。

更に25分ほど下り、左に道を分岐する。午前登りに通りすぎた組合山鞍部への道だ。道は広くなり、状態もよい。日本の主要登山道のような感じだ。左に沢の流れが近くなり、急勾配を下る。15時14分、雲森瀑布に着く。ここは観光地なので、数名の遊楽客が滝の下で休んでいる。写真を取っていた老夫婦がどこからと尋ねたので答えると、随分歩いてきたものだと驚いていた。遊楽客にしてみれば、7,8時間の登山は別世界なのだろう。最後の休憩をゆっくり取る。

雲森瀑布に向けて最後の下りを行く
雲森瀑布前の筆者
15時30分、熊空に向けて最後のセクションを歩く。沢を二度越え、山腹道を進む。ガレた沢からは、朝に登った組合山が見える。緩やかな下り道は、実に愉快だ。右から逐鹿山への道を合わせ産業道路を下る。その先山道を下り、16時10分熊空に戻ってきた。

今回の歩行距離は12.8km、休憩込み所要時間8時間40分である。標高差約1350mの往復だ。稜線上の上り下りがあるから、累計登坂高度はこれより多くなる。天気がとてもよく、ブナの黄葉も満喫できた。体力に自身があれば、道筋も道標もしっかりしているの問題なく歩ける。困難度は山道についてはクラス2~3、体力要求度はクラス4である。長い登りなので、焦らず着実に登ることが大切だ。