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2022-10-26

台湾登山ルートガイド:新竹縣芎林鄉 飛鳳山 小百岳ハイキング

南の石潭バス停から歩きはじめ、北の芎林へ下る
飛鳳山は、新竹縣を流れる頭前溪の下流北岸河岸段丘の上に盛り上がる山である。標高は462mで決して高くないが、100年を超える仏教寺院道教廟がそのふもとにあり、小百岳に指定されている。この記事は飛鳳山のコースガイドとして記述する。台北から訪れるについては、高速道路を経由する竹東行き高速バスがそのふもとを通るので、アクセスもよい。台北周辺でなくちょっと離れた台湾の山を歩きたい、というような場合に、とてもよい候補である。

飛鳳山はその稜線を東に追っていき、橫山鄉の沙坑山まで縦走する飛沙縱走が知られているが、このガイドは飛鳳山とその隣の山を気軽に歩くコースである。台北からバスで1時間以上かかる場所だが、ハイキング所要時間も休みを入れて5時間ぐらいと、朝台北をバスで出発し、夕方に帰るという時間構成で歩ける。バスの便数もあるので、一日の時間を取れるのであれば、日本から訪れても十分に楽しめる。
新竹縣芎林鄉に位置する飛鳳山
ルートとしては、山域南側の石潭から歩きはじめ、石壁潭山の枝尾根を登り主稜線に向かう。主稜線に着いた後、中坑山を往復し、戻って主稜線上の道を飛鳳山を越え、山腹の代勸堂を通って車道を下り、芎林へと歩くものだ。このルートは、四年前に一度訪れた時の逆のコースをである。逆コースに歩くのも問題ない。

登山対象:

ルート 石潭站バス停 ‐ (10分) - 登山口 ‐ (石壁潭步道 45分) - 展望台分岐 - (10分) ‐ 石壁山 - (觀日坪步道 50分) - 主稜線分岐 - (5分) 觀日亭 - (5分) - 中坑山 - (5分) - 觀日亭 - (10分) - 相思崖 - (10分) - 飛鳳山山頂 - (15分) 第一涼亭 - (10分) - 代勸堂 - (35分) - 穹林站バス停  3時間半(休憩含まず)約8㎞、昇降各約400m、コース定数15

石壁潭山 標高402m。飛鳳山から東に伸びる主稜線から分岐し、南に頭前溪へ下る枝尾根上にあるピークである。半分欠けてしまった三角点基石は、切りの良い100号である。ちょっと盛り上がった小さな山頂は樹木に囲まれている。
石壁潭山山頂の欠けた三角点基石
觀日亭
 主稜線上の小高い場所に設けられた涼亭を中心に、椅子や飛鳳山の名がつけれた四角モニュメントがある休憩場所である。モニュメントに塗られている赤字の花の柄は、地元客家人を代表するものである。ハイキング中時間的にも距離的にも休憩するのによい。樹木の間より一部北側の展望ができる。
觀日亭
中坑山 標高462m。觀日亭から少し下って登り返したところにある狭い山頂である。二等三角点がある。山頂のすぐ南下に高い鉄塔の通信施設がある。
中坑山山頂
飛鳳山
 標高423m。頭前溪側から北を望むと、盛り上がった山がちょうど鳳が飛ぶような様でこの命名ということだ。この山域の代表的なピークである。小百岳に指定されている。登山道わきをちょと上がると、測量基準石や山名札などがある狭い山頂だ。梅林が有名で冬季に訪れると梅の花見ができる。
飛鳳山山頂
代勸堂
 1892年に建てられた三国志の關羽を祭る道教の廟である。飛鳳山の山腹に位置し、南に頭前溪を望み、対岸の竹東や新竹方面が広がる。車道がここまで通じている。
代勸堂

ルート概要:

台北から竹東行き1820番高速バスで台三高速道路を南下し、芎林竹東インターチェンジを降りて三つ目のバス停、石潭站で下車する。バス停の斜め対面は警察派出所がある。北側に道を道を進むと、十字路の脇にコンビニがあり、十字路を渡って河岸段丘を登っていく。前方に竹林別荘区域の入口を見て左に道を曲がる。道なりにしばらく進み、レンガ造り民家の壁脇を行くと、道標のある登山口だ。
バスを降りた反対側に派出所
十字路を渡り坂を登る
竹林別荘の前の分岐で左の道に入る
登山口、道標を右に曲がる
登山口から入り、しばらくコンクリートの石壁潭步道を進む。そのうち土に道になり、勾配もきつくなってくる。道には玉石が多くあるが登るにつれて少なくなる。森の中を行く道は、夏には日差しを遮り助かる。ひたすら登り、左からの道を合わせ木階段が出てくると、すぐ上に展望台の木製デッキが見える。南側の樹木の間から展望ができる展望台には椅子もあり、一休みができる。
コンクリ表面の道を進む
コンクリが切れて土の道になる
広葉樹林を登る
展望台休憩所
展望台から頭前溪と竹東の街を俯瞰する
勾配が緩くなった稜線上を行く觀日坪步道をさらに登る。まもなく右側に石壁潭山山頂が現れるので、ちょと上がって立ち寄る。山頂は樹木に囲まれているが、少し行くと右側の斜面は樹木がなく展望がきく。もともと茶畑か何かだったようだ。遠くに李棟山島田山などの山々が連なっている。大霸尖山も運が良ければ見えるだろう。

觀日坪步道1K
山頂近くから南東方向の山並みを見る
尾根上の道は少しの上り下りを繰り返し、途中右に風景萬景咖啡店を見る。休日昼間だけの営業だ。最後の登りを上がると、稜線上の分岐になる。右にとって進み、地元民による涼亭を過ぎると、觀日亭である。周囲にはいくつかのベンチがある。
尾根上の觀日坪步道を進む
風景萬景咖啡店
主稜線の分岐
觀日亭前の涼亭
觀日亭から北東方向を見る
觀日亭脇のモニュメント
中坑山は一度下って、右からの車道を合わせるとすぐ上に通信施設を見る。少しの急坂を登りきると山頂だ。同じ道を戻り、觀日亭を通り過ぎて觀日坪步道との分岐は右にとる。広く平らな主稜線の道を少し行くと、相思崖のベンチがある。説明では、ここから遠く海岸線に沈む夕日が見えるそうだが、今は樹木がだいぶ育ってしまっているので、難しいだろう。
中坑山への道、右から車道を合わせる
中坑山下の通信施設
通信施設脇からも展望がきく
主稜線上の道を行く
相思崖
階段道が始まり、高度を下げていく。石畳の道を追っていき、右に飛鳳山山頂の入口を見る。上がると鎖で結ばれている小白岳飛鳳山のプレートがある。山頂のすぐわきは涼亭だ。前面が開けているので、ここからは沈み行く夕陽が見られるだろう。階段道で高度をさらに下げていく。鉄棒がある第一涼亭は分岐点である。左右どちらの道も下山できる。左の道を行くと代勸堂や雲谷寺に立ち寄れる。左にとって舗装路を下っていく。左に代勸堂に降りる。ここは涼亭やお手洗いがあるので、休憩によい。

階段が始まる
左右の道は並行して進む、どちらでもよい
右に入ったところが飛鳳山山頂
山頂脇の涼亭、ここからは夕陽が見えるだろう
石階段を下る
第一涼亭へ下る
代勸堂はすぐ下だ
最後は舗装路をさらに下っていく。飛鳳花田咖啡を突っ切って石畳山道を行くかそのまま車道(竹24縣道)を降りてもよい。下方で合流する。飛鳳山の山門を過ぎ、さらに進む。左に芎林國民中學校を見ると、間もなくバスが通う台120号線にでる。バス停は角を曲がってすぐだ。
サルが道を横切る
車道(竹24)を下る
山門をくぐる
芎林站バス停

アクセス:
台北からは國光客運1820番線が上記の概要にあるように、登山口近くまでいく(石潭站=高速を降りて3つ目、芎林站=高速を降りて一つ目)。このバスラインは、台北轉運站(台北駅の隣)から発車し、途中MRT西門站、南門站、萬華站、板橋站を経由して台三高速道路に上がる。各バス停から乗車が可能だ。平日と休日、また時間帯によって時刻表は異なるが、大体30 ~40分に一本ぐらいの頻度で運行しているので、山登りの足としては十分だ。乗車時間は、高速道路の混雑時間に巻き込まれると2時間弱かかるが、それがなければ1時間10分ほどである。

装備:
一般のハイキング装備で十分である。山道は部分的にロープのところもあるが、それほど急な坂でもないので、つかまずに進むこともOK。用心のために手袋はもっていてもよい。夏は暑いので、昼間時間をさけたり、水を多めに準備することを勧める。もし、自家用車で行くのであれば、途中代勸堂の駐車場などまで行けば、歩行距離を少なくできる。

2022-10-17

台湾登山ルートガイド:台北近郊登山 大棟山 - 青龍嶺 - 三角埔頂山縱走 台北盆地西側俯瞰ルート

縦走対象の稜線は新北市と桃園市との境界
前回四回の台北盆地を俯瞰するルート案内で、盆地中ほどそして東側から望むルートガイドを記述した。今回は、東西南北で残っている西側から台北盆地を望むルートガイドである。訪れた当日は、曇りで盆地は十分に望めたが、北側にある山々は雲の中で判別はできなかった。天気が良ければ、陽明山連山や五指山山塊が盆地の北側を画しているのを望むことができる。

当ルート登山対象は、行政区画でいうと新北市樹林區と桃園市龜山區との境界地帯である。樹林區の山佳から登り、県境の稜線を進み最後は新北市新莊區の迴龍へと下るものである。山佳は台湾国鉄(台鐵)の駅、迴龍はMRTの駅があり、ともに登山口のアクセスが良い。標高は405mの大棟山が最高で、200m~300m台の山地であるが、台北盆地の西端に盛り上がるので、展望がよい。

対象ルートは台北盆地に西側
ルートは、山佳と迴龍とのどちらから歩いても良い。このガイドでは山佳からまず標高227mの牛埔山に登り、一度下って大棟山へ登り、その後は稜線を追って青龍嶺、三角埔頂山、そして三福山を経て下るルートである。牛埔山はあまり多く歩かれている山ではなく、道もはっきりしないところもある。露岩や岩を囲うガジュマル大樹があるなど、面白場所もあるが、経験がすくない登山者は省いてしまってもよい。この部分は寄り道的なセクションである。


登山対象:

ルート 山佳站 -  (3分) - 吉祥街5弄聖元宮 - (3分) - 牛埔山登山口 - (35分) - 牛埔山山頂 - (30分) - 登山口 - (德福街17巷 50分)  - 五路財神廟 - (10分) - 大棟山 - (10分) - 秋壇山 - (55分) - 青龍嶺 - (10分) - 觀景台 - (12分) - 三角埔頂山 - (15分) - 三福山 - (20分) - 新北市軍人忠烈祠 - (20分) - MRT迴龍站  5時間(休憩含まず)  約11㎞、昇降各約600m、コース定数20 

牛埔山 標高227m、訪れる登山者があまりいない、一見何の特徴もないような山佳站の後ろにひかえる山である。山道には大きな露岩、ガジュマル大樹や、千年石亀と称する根が岩を抱きかかえたガジュマルがある。途中にはロープが取り付けてある急坂もある。山頂には、三角点基石以外に玉鳳山玉西夫と記された石碑(由来は不明)がある。樹木に囲まれ展望はない。

牛埔山山頂
大棟山 標高405m、一等三角点を有する小百岳である。山頂には高い通信塔も建っており、遠くからでも判別しやすい。山頂の涼亭脇からは、台北側も桃園側も見通しがきく、よい展望台でもある。すぐ近くに自動車道が来ており、歩かなくても登頂できる。

大棟山山頂、左の涼亭脇に一等三角点がある
青龍嶺 標高256m、すぐ近くまで自動車道があるので、わずかな歩きで登頂できる。すぐ下には土地公などがあり、割とにぎやかな場所でもある。山頂は、三角点の東側が開けていて台北盆地やその周辺にたちがある山々を望むことができる。

青龍嶺山頂
三角埔頂山 標高285m、山頂周囲はほぼ全域がススキで、秋も深まる11月ごろには山全体がススキの穂で覆われる。見晴らしも良く、ススキの時期には登山者以外も多く訪れる。山道の土は、オフロードバイクなどが入ってくるため、削られている場所もある。山頂近くには送電鉄塔も立ち、遠くからでも判別しやすい。当座の真下を台湾高鐵(台湾高速鉄道=新幹線)のトンネルが貫いている。

白い気象レーダー搭と送電鉄塔の三角埔頂山
新北市軍人忠烈祠 その名の通り忠烈碑がある公園である。長い階段を下る途中には、退役した戦車や戦闘機、重火器の実物展示がある。

丘の上の軍人忠烈祠

ルート概要

台北から区間電車で30分足らずで山佳駅に着く。今は改札口が二階にある新駅舎だが、筆者が 2011年前に初めて訪れたときは、日本時代にたてられた駅舎がが現役であった。駅舎は壊されずに保存され、今は新北市の文化遺跡として新駅の脇に建っている。旧駅舎のある反対側出口(北側口)から駅を出る。

山佳站旧駅舎(右)の背後に牛埔山
駅を桃園方向に出て右に曲がる。中和街に新しい住宅ビルが目立つ。ここもベッドタウンになりつつあるようだ。大棟山への道標があるのでそれに従い德福街を登る。まもなく前方に右に曲がる道がある。聖元宮と記されたサインが建物の壁に記してあるのでそちらに曲がっていく。家具工場をみて、すぐ左に分岐する道をとり、牛埔山登山口に着く。もし牛埔山をスキップする場合は、德福街をそのまま進めばよい。

駅からすぐ近くの中和街、手前に茶色の道標が大棟山方向を示す
牛埔山へは聖元宮とある道をとる、スキップするには左をそのまま登る
家具工場脇で左の道をとる
草に埋もれた牛埔山登山口(マーカーリボンに注意)
草に覆われた登山口を入ると、森の中は割合とはっきりした道が続く。山腹を登っていくと尾根に取りつく。マーカーがほどほどあるので、それに従っていくとよい。尾根の形状がはっきりしてくるころロープの急坂、そして大きな露岩が目立つ。露岩の脇を行くと大きく八方に枝を伸ばしたガジュマルが現れる。大樹の左側を進み、尾根の左脇を行くと今度はガジュマルの根が岩を抱きかかえるように伸びている。この岩は千年石亀という札が取り付けてある。ロープの急坂を登りきると、分岐がある。右にとってわずかに登ると山頂だ。

ロープが付けられた尾根道
露岩のセクション
八方に枝を伸ばすガジュマル
千年石龜
山頂下分岐前最後の登り
下山は、分岐に戻り右へ下る。途中にはつたが絡まり、ちょっと道がわかりにくいところもあるので、注意が必要だ。数か所ロープが付けられた急坂を下り、犬が激しく吠える民家脇の登山口にでる。右に進み別の民家の前を通って、德福街に出る。もし牛埔山に立ち寄らず舗装を直接登ってくれば、ここに着く。

つたをくぐる
ロープのつけられている坂を下る
最後の下り坂
民家脇の登山口
分岐は右にとり、別の家具工場を右にみてその先の分岐は左へ福德街17巷を登っていく。すぐ左に土地公を見て、そのすぐ上に左側の尾根を登る山道がある。この山道を登ってもいける。車の往来はほとんどないので舗装路でも問題ない。距離的にもほとんど同じだ。登りきると十字路に出る。右上の細くなった福德街17巷をさらに進む。勾配は緩やかになり、樹頂山咖啡の脇を通る。少し下り登り返して右から道を合わせる。その先、道しるべが大棟山方向を示す路地を登る。左に霖cafeの板フェンス脇を見て少し行くと五路財神廟の山門がある。山門をくぐって登ると、五路財神廟だ。

左に德福街17巷を登る
背後に牛埔山をみて舗装路を行く
登り坂上の十字路
樹頂上咖啡の脇を行く
道標に従い進む
五路財神廟の山門、右の舗装路経由でも大棟山山頂へ行ける
五路財神廟脇の階段道を登る。フェンスで画された道を少し行くと、前方に急な坂がある。登り切り道なりに進む。平らになると左から龜山方面からの道を合わせ、さらに少し行くと右に先ほど五路財神廟の山門で分かれた舗装と合流する。五路財神廟を通らず、舗装路をそのまま登ってきてもここまでくる。すぐ前には通信鉄塔が高く聳える。大棟山山頂はそのすぐ左だ。大きな表示や一等三角点、涼亭がある。

五路財神廟の右の階段道を登る
財神廟からは桃園方向が望める
フェンス脇を進み背後の小高い丘を登る
大棟山の通信タワー
山頂から台北方向を見る、陽明山山系が背後に見える
稜線道は、鉄塔の脇から始まる。山道はとても良い状態だ。すぐに下りはじめ、地元民が建てた涼亭を過ぎる。下っていくと道の真ん中に秋壇山と刻まれた石碑を見る。尾根を行く道は基本下り基調だが、起伏がある。しばらく行って登り切った丘の左のちょっと入ったところに、地元山岳会の涼亭がある。広くとても状態が良い。誰でも使えるので、休憩や昼食をとるには都合がよい。これ以外にも稜線道上には民間の建てた涼亭があるが、この山岳会の涼亭が一番程度がよい。

稜線道入口
秋壇山
稜線道は登り下りがある
地元山岳会の涼亭
山道は上り下りを繰り返す。左にトイレへを見て少し行くと、土道に石が敷かれている。公共墓地の上を行く部分になる。左に特異な形状の寺院を見る。道は下りまた少し登って、右へ舗装路へ降りる。駐車場や建物が舗装路脇に現れ、黄色く塗られた青德宮を見る。廟脇を右に曲がり、広場から左へ赤と白に塗られた通信鉄塔に向け少し登る。鉄塔脇の道を登りきると青龍嶺だ。

登り返しもある
縦走路から三角埔頂山を望む、左奥に觀音山
道脇のお手洗い
公共墓地の上を行く
三峽方向を望む
舗装路へ降りる
突き当りに青德宮その上の赤白通信タワーの向こうが青龍嶺
青龍嶺からの台北盆地パノラマ
台北中心部のクローズアップ、101ビルが見える。手前に台灣高鐵の高架橋
青龍嶺の三角点山頂から少し行くと、急な坂が現れる。これを下り舗装路に降りる。右に進み道なりに行くと、右に展望台への道が分岐する。まだ新しい道を少し行くと、展望台にでる。樹木が少し邪魔になってきているが、台北盆地が眼下に広がる。道をもどり舗装路を道なりに進む。分岐を左にとり、前方左の気象レーダー脇へ登る。レーダー脇から土の山道が始まる。道なりに進み、送電鉄塔近く一本の樹木のもとに三角埔頂山の三角点を見る。

展望台への道
展望台の説明板
左に気象レーダー方向へ登る
気象レーダー搭
背後右に赤白鉄塔のある青龍嶺が見える
三角埔頂山山頂
三角埔頂山山頂付近送電鉄塔脇からのパノラマ
そのまま下っていく道もあるが、三福山方向へは右の広い土の道である。オフロードバイクなどが上がってくるためだろう、赤土の表面が削られちょと歩きにくい。周囲はすべてススキだ。しばらく下るとコンクリ舗装の道になる。尾根上の道を引き続き下っていくと、右に樹木に囲まれた三福山(標高233m)がある。ちょっと広場のようは頂上の片隅に三角点基石がある。また涼亭もある。

ススキの間の道を下る

路面はバイクのタイヤで削られている
台灣高鐵のトンネルが真下を貫いている
三福山山頂
涼亭脇に階段道が始まる。枝尾根上を結構勾配のきつい階段道で高度を下げていく。階段道が切れると道脇にトイレと涼亭がある。道は緩やかになり、軍人忠烈祠の一角に着く。涼亭脇で道が終り、忠烈石碑が高くたつ前から長い幅広階段が下っていく。下り切ったところで左右どちらでも行けるが、左に少し行くと戦車や飛行機の野外展示がある。事務建物の前をさらに階段で下り、山門を出ると一般道路となる。工場などの脇を行き、広い中正路にでる。左に進んで縱貫公路を右に行くと、MRT迴龍站だ。

階段道を下る
途中の涼亭
山道は残り僅か
幅広階段を祠へ下る
戦車や火器の展示
MRT洄龍駅入口

アクセス:

台北からは台湾国鉄の区間電車(各駅停車)で山佳駅、或いはMRT橙線で迴龍駅へ行ける。橙線は迴龍行と蘆洲行があるので、間違わないように注意が必要。国鉄もMRTともに本数はそこそこある。

装備:

牛埔山はロープをつかんでの坂があるので、手袋があったほうがよい。それ以外は、一般的なハイキング装備、水や食事、そして寒い時期には風を防げるジャケットは必要だ。夏は暑いので十分な水を持参することを勧める。

羅氏鹽膚花