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2018-10-08

2018年10月7日 陽明山系瑪蕃山-雙溪溝古道-帕米爾公園 涼しくなった山を歩く

@瑪蕃山山頂
前回に続き、今回も陽明山山系の山行だ。ただ、場所は南側で台北からのアクセスが簡単な山域になる。陽明山公園の公式歩道が擎天崗から風櫃嘴へ続く。その歩道の南にあるいくつかの古道や山道は、いままでほとんど歩いているが、今回の対象である頂山南峰は、まだ足を踏み入れていなかった。また、五指山の近く先月末に歩いた梅花山の山腹を行く雙溪溝古道も、まだ歩いていなかった。今回はこの二つの部分を合わせて歩くことが目的だ。

帕米爾公園の上部から望む
台北を含む台湾北部は、秋の終わりから中国大陸方面の冷たい東北季節風が噴き出し、それが湿った海の空気にあたり、雨が降ることが多くなる。今回もこの季節風の影響が現れわれはじめて天気が良くない可能性があった。ところが、午前中は霧がかかっていたが昼頃には青空も見えた。ただそれは一時だけで、当日夜には雨に変わった。つまりは、ラッキーであったわけだ。いずれにしても、今回は距離や道の状態も含め、比較的楽な山行であり、午後2時には終了した。

ほぼ回遊のルート
歩行高度表
風櫃嘴に張られた立入禁止区域通知
陽明山公園の公式ルートは、休日には多くのハイカーが訪れる。今回も天気が悪くなかったので、多くのハイカーと出会ったが、それ以外の部分ではやはり少ない。道標もなく、放し飼いの牛が歩いて、ドロドロの道もある。茅の藪漕ぎもあり、それなりにわかっていないと歩けないのは確かだ。最近擎天崗の草原で牛に襲われ被害が出ている。そんなことがあり、陽明山公園管理所は擎天崗を含む周辺への立入を禁じた。その範囲には、今まで歩いた內雙溪古道、內寮古道、瑪樵古道など內雙溪流域の古道が含まれる。それ以外にも、ボランティアが開いた道も基本は立入禁止になっている部分もある。筆者はすでにほとんど歩いているが、残念なことだ。特に古道は、その昔から先人が生活のために開き歩いてきた道である。歴史的意義も含めて整備こそすれ、締め出すのはいかがなものか。

ここを右に曲がり保甲路へ
今日は、久しぶりの劍潭駅からの出発だ。7時半の小18番バスで終点の平頂古圳步道口バス停に向かう。時間が早いせいか或いは天気予報が良くないせいか、乗客は多くない。途中ですべての乗客が降り、終点で下車したのは我々三人だけだ。7時56分下車すると、そこにもう一人の参加者が待っていた。空は曇り気味だが、稜線ははっきり見える。雨が降り出す様子はない。今まで何度も歩いている舗装路をすすむ。左に大崎頭步道口をみてすぐ、土地公祠のあるところで、右に橋を渡る。民家前を過ぎたところで、石段を上る。ここから頂山南(溪)峰登山口のある萬溪產道上の土地公祠へ続く保甲路を登る。

見晴らしのよいお墓のわきを行く
土地公祠わきの頂山南峰への登山口
石段も現れる保甲路は、墓地(台北士林第三公墓)のわきを過ぎていく。墓地といってもお墓が整然と並ぶ墓地ではなく、山の山腹のそこここにポツンぽつんとお墓がある。1982年自動車道への拡張工事の際に移された集合納骨所のわきを行き、用水路を渡る。8時32分、萬溪產道にでてすぐ左にある土地公祠のわきで少し休憩する。

雑木林の登り道を行く
頂山南峰山頂
頂山南峰山への道は、程度がよい。よく歩かれているようだ。大きな白い山茶花の花が道に落ちている。もうこの季節かと思う。雑木林の中を行く道は、昨日の雨のしずくでズボンが濡れる草深いところもわずかあるが、おおむねはっきりしている。最後に補助ロープもある急坂を上りつめ、森がきれて茅が見えたかと思うと、9時6分頂山南峰(標高660m)に着く。

杉林の間を下る
瑪蕃山から頂山西南峰へ草原を進む
ここから右に擎天崗風櫃嘴步道へ続く道が分かれる。左にとり、少し下っていく。人造杉林を通り、雑木林に換わると涸れ沢を越え、上りが始まる。森が切れ更にちょっと草深い登りを数分行く。9時29分、瑪蕃山山頂(標高702m)に到着する。ここは5年前に来ているが、あまり記憶に残っていない。前回は、ここから直接風動草農場へ下っている。霧は出ていないが、遠くはぼんやりしていてよく見えない。

牛が歩いてぬかっている道







茅の間を進む。前方に頂山あたりから風櫃嘴へ稜線が見える。左に森の中に下り気味に入る。雑木林や杉林を過ぎる。足元は通り過ぎたばかりと思える牛の足跡で、泥が深く掘られぬかっている。長靴がドロドロになる。登山靴だと大変だ。少し登り返し茅の草原にでる。先ほどの瑪蕃山とその遠くに五指山が見える。草の間を少し進み10時に頂山西南峰に着く。人声が聞こえてくる。すぐ近くになった擎天崗風櫃嘴步道を行くハイカーたちの話し声だ。少し下り、森の中を登り返し10時9分、頂山(標高768m)に到着する。ここが今日の最高点だ。

頂山西南峰から頂山(前方の丘)を望む
風櫃嘴へ歩道を歩く
前方に大きながけ崩れが見える
風櫃嘴へ石段歩道を進む。10分ほど進むと右に先ほど歩いた瑪蕃山から頂山へ続く稜線が見える。多くの道行くハイカーとすれ違う。瑪鋉溪流域の説明板を過ぎ、大きな下り道を行く。前方の山腹にまだ新しいと思える大きながけ崩れがある。いつ発生したのか。10時51分、牛止めの柵を過ぎ、その先右に分岐する道を少し行く。10時56分、基石のある香對山頂上(627m)につく。今までは、通り過ぎていたが、初めて立ち寄った。歩道に戻り、11時2分、風櫃嘴に到着、昼食休憩をとる。持ってきたバスコンロで、即席ラーメンを作る。今日は時間がたっぷりあるので、長い休憩だ。

@香對山山頂
雙溪溝古道入口
11時43分、次の目標雙溪溝古道に向けて萬溪產道を下り始める。右に午前中歩いた稜線が見える。10分ほど下り気味に歩き、ヘアピンカーブの付け根とところから雙溪溝古道が始まる。今年に立てられた大きな道標がある。前回梅花山で見かけたと同じに、北部大縦走路の一部とされているようだ。今後歩くハイカーも増えるだろう。古道にはいり二、三分で下って沢脇に降りる。きれいな水が流れる沢だ。晴れてきた空からの木漏れ陽が古道に落ち、実に気持ちが良い場所だ。先ほどの風が強い風櫃嘴でなく、こちらで昼食をとったほうがよかった。

透明な水が流れる沢
梅花山への分岐
5分ほど沢沿いに登っていく。左に梅花山への道が分かれる。右にとり、沢を渡って登っていく。12時15分、峠越えの部分に着く。少し開けた場所に二本の幹に太い枝を渡したベンチがある。少し休憩する。道は少し下り左に、また梅花山への道を分ける。古道は山腹をトラバースしていく。12時37分、帕米爾公園へ下る道の分岐に来る。右に急な道を下っていく。十数分下ると水量がある沢を越える。そのすぐ先でお墓を過ぎる。この道は墓参りの道でもあるようだ。更に下り12時58分、帕米爾公園の最上部に着く。開けた場所に孫文の胸像がある。さらに下っていくと小屋があり、その中に聖人廟がある。休憩を取る。

雙溪溝古道上の休憩所
聖人廟
帕米爾公園の帕米爾は、中国のパミール高原のことである。1949年に中国共産党との戦いで残った国民党軍の残党がパミール高原へ行き、非常に苦労して逃れたことを記念しての場所である。苦労を共にした同志が1950年にパミール同志会を設立、その後この場所に記念公園を設立した。つまり、反共救国(中華民国)の一環活動であったわけだ。時は変わり、国民党は共産党の中国との統一を望んでいる(と思われる)。この同志の心意気はどこへ行ってしまったのか。

帕米爾公園内の道を下る
萬溪公路の帕米爾公園バス停
時間が早いのでしばらく休憩し、13時23分更に下って入り口に行く。入口には市民一小巴のバス停があるが,1時間近く待たなければならない。2㎞強の距離の萬溪公路を楓林橋へ下る。13時59分、楓林橋バス停に到着、5分もたたずに小18番バスがやってきた。

楓林橋から外雙溪の沢を見る、左にバス停





距離約12Kmの歩きであった。休憩を含め約6時間、気楽な歩きである。それでも累計800mほど登っている。だいぶ涼しくなってきた。郊外の低山歩きにはちょうどよい時期がやってきた。北部では雨も多くなるが、天気さえよければ気持ちのよい歩きができる。今回も雨に降られずに、涼しい中歩き終えた。前半は地図を読める力が必要だが、困難度は3、お勧めだ。

2018-10-06

2018年10月3日 陽明山系紅葉谷瀑布再訪、小嵩山へ

紅葉谷瀑布にて
先月半ば竹子山の付近を歩いた。今回の登山は、竹子山から小觀音山へ連なる峰々の中ほどにある小嵩山の近くの谷を歩き、同じくこの連峰の菜頭崙へ上がり小觀音山主峰を越えた後下山した。小嵩山は、竹子山軍用レーダーへ連なる竹子山公路のわきにある。その北側ふもとには八連溪の支流にある紅葉谷瀑布の近くから、枝尾根を登ってこの舗装路へ登っていく道がある。

小嵩山
紅葉谷瀑布は3年前に初めて訪れた。滝の上方を登り、藍天隊によって新しく通じた五腳松古道への山腹道を歩いて行った。その時に、滝の上方になる急坂を越えたところに、尾根をさらに登っていく道の分岐を通り過ぎた。今回は、その分岐から上の竹子山公路へ登り、小嵩山を目指した。しかし登り口がわからず、結局山頂にはいかなかった。往路を下り、山腹道から五腳松古道上の金孔平をへて菜頭崙へ登った。台風25号が近づいてきて、下り坂の天気であり、菜頭崙につくとまもなく雨が降り出した。今回は、上りが基調の山行であった。累計で1200Mほど登っている。

內柑宅から百拉卡公路へ歩く
歩行高度
內柑宅でF132バスを降りる
平日にも関わらず、今回は参加者が多い。先月半ばの山行と同じく、三芝からF132バスで途中にある內柑宅バス停に向かう。バス停といっても標識がなく、運転手に伝えて止まってもらう。メンバーの一人が、淡水から三芝に向かうバスに間に合わず、F132バスに乗れなかったので、タクシーでやってくるのを待つ。全員がそろったところで9時20分、青山路を歩き始める。全員で17名だ。

今日は参加者が多い
內柑宅古道の沢越え
すぐ左に陽明山国家公園の標識を見る。左に登っていく道は、墓地をすぎて前回F132バスで通った道だ。右に数分行く。道の中央に樹木があり、左に道が民家に通じてる。ここから內柑宅古道につながるが、門が閉じられ登山者は歓迎されていないようだ。そこで、橋を渡りその少し先の登山口へ行く。9時34分、今年6月の藍天隊標識のある登山口から古道を歩き始める。勾配がゆるい道を進む。9時51分、沢を渡渉し右岸を歩く。沢を渡ったところに、稜線を竹子山公路へ上がっていく道が分岐するが、道の状態はどうかわからない。勾配がきつくなってくる。棚田跡を通り過ぎ、10時17分藍染料池の跡地にくる。この古道は、この藍染料や炭などを造りそれを搬出するために歩かれた古道だ。休憩を取る。

石壁のある棚田跡を過ぎる
紅葉谷瀑布
草深い急坂道を登る
少し歩くと左に道が分岐する。直進して紅葉谷瀑布に向かう。今日は水量が多くて見ごたえがある。10分ほど滝の前で過ごし、先ほどの分岐に戻る。メンバー中三名はここで別れ残り14名で進む。道は急坂となり登っていく。10分ほどの登りが過ぎ、分岐が現れる。2014年の道標があり、竹子山公路へ左に道が分かれる。道はあまり歩かれていないようで草深い。尾根にとりつき急坂を登る。やがて勾配が緩やかになり、11時10分少し開けた場所に着く。ここで休憩を取る。

矢竹を藪漕ぎしていく
休憩場所から数分進むと、矢竹が雑木林に混じるようになる。矢竹の藪漕ぎが始まる。もともと、状態が悪ければ引き返すつもりだったが、道の状態はそれほど悪くない。矢竹は邪魔だが、底の踏み跡はしっかりしている。11時35分、矢竹からでて涸れ沢が現れる。ここから道は山腹から離れ、左に苔に覆われた大岩の涸れ沢を登っていく。勾配はけっこうきつい。11時48分、捨てられたクーリングタワーがころがっている。草でふさがれているが、竹子山公路はすぐ上だ。草をかき分け公路にでる。広々とした景色が眼前に広がる。ススキの向こうに菜頭崙その左に小觀音山主峰も見える。

苔むした大岩の涸れ沢を登る
菜頭崙を望む
海岸線も見える
道を南に進む。左に大きな磺嘴山が見える。少し登り返し、地図上の小嵩山登山口を草の壁の間に探すが見つからない。無理していくのも大変だ。あきらめて山道に戻る。小嵩山の頂上にはいかなかったが、竹子山公路からの眺めは十分に補ってあまりある。簡単に来れない場所であるからなおさらだ。左遠くには、淺水灣の海岸や住宅群が見える。往路を下る。苔石の涸れ沢を下り、右に矢竹を藪漕ぎする。12時50分、上りの際に休んだ場所で食事休憩を取る。

思っていたより踏み跡がはっきりしている
クワガタムシ
13時15分、急坂を下る。8分で分岐につく。全員がそろったところで、左に山腹道を進む。こちらは藍天隊が6月に整備したこともあり、状態がよい。水量の多い沢を越え、急坂を上がる。クワガタムシが石の上にいる。踏みつぶされるといけないので、わきのロープに移す。もう一つ水量のある沢を渡り、山襞にそって登り気味に行く。右上方に先ほど登ったあたりと思われる竹子山公路が望める。左に回り込み、その先から金孔平に向けて矢竹の間の急坂が始まる。登り終え少し下っていく。14時10分、五腳松古道の分岐に着く。

水量のある小沢を越えていく
上方に竹子山公路が見える
金孔平の分岐道標
ここから菜頭崙へ続く登り道へ向けて山腹を行く。矢竹の藪漕ぎが続く。このセクションは昨年末に歩いたが、その時に比べてさらに矢竹がビッシリと道を塞ぐ。14時43分、右に茄冬坑古道を分ける分岐に来る。菜頭崙はいままで何度か訪れているが、こちらから登るのは初めてだ。矢竹は刈られていて、藪漕ぎはないが、急坂で難儀する。滑りやすい道を矢竹をつかんで登っていく。15時2分、矢竹を抜けて大石のある展望点に着く。背後に竿尾崙、その背後に海岸線も見える。また矢竹の間を少し登り、15時9分菜頭崙(標高1039M)につく。

大石の展望点から竿尾崙と遠くの海岸線を望む
@菜頭崙
舗装路を百拉卡公路へ下る
全員がそろったところで、写真をとる。先ほどから霧が濃くなってきていたが、雨が降り出した。雨具をつけて稜線道を歩き始める。矢竹はしっかり刈られているが、丈が高いので視界はない。霧も深いので、矢竹が切れた場所でも、遠望はできない。小觀音山北北峰を越し、15時46分主峰(標高1066M)に着く。廃棄された建物わきを下り、16時05分、舗装路の登山口に着く。舗装路下っていく。16時40分、坂道を下り切り百拉卡公路に降りる。ここに鞍部バス停がある。ここで待っていたが、やってきた108番バスは止まらず東リ過ぎてしまった。反対側はバス停ではないようで、百拉卡公路を二子坪へ歩く。16時53分、108番バスがやってくる。30分ほどで陽明山バスターミナルに着き、260番バスで劍潭駅へ出た。

108番バス@二子坪バス停
台風が太平洋東海上を北上中で、台湾には直撃しないが影響が出始めるころの山登りとなった。最後の部分で雨に降られたが、鞍部まで下ると霧からでて雨もなかった。高い部分だけが雨になったようだ。陽明山山系のこの辺りは、国家公園の正式歩道は全くない。しかし、魅力のある場所で十分に訪れる価値がある。道の状態は一部クラス4で、それなりの経験がないと戸惑う可能性がある。特にビッシリ茂った矢竹の間で道を見失う可能性がある。体力的にはクラス3だ。

2018-10-01

2018年9月30日 基隆三界山-台北大湖縱走 手入れされた道の長距離縦走

三界山から五指山へ続く山並みを望む、背後は陽明山山系
筆者は、同じところを重ねて訪れるのはあまり好みではない。ただ、別のルートや同じルートでも逆方向だと、感じが違うので再び訪れることはある。今回の三界山から五指山、梅花山から白石湖山を経由して大湖に降りる部分は、逆コースであったり前回歩き残したところを補う意味があった。三年前に歩いた三界山-五指山は、草が生い茂り苦労した山行であった。その後、山道には手入れされ、尚且つ藍天隊の台北スカイライン山稜ということに選ばれたようで、今後は手入れもされるだろう。一方、白石湖山から龍船岩への道は、前回漏れてしまった開眼山を通る意味があった。

藍天隊の還大台北スカイラインの表示
前半部分は、基隆市と新北市とを分ける境界の稜線でもある。今回は三年前の逆方向に歩いた。前回は一番高い五指山から基本下りで歩いたが、道の状態が悪く八時間半かかっている。今回はほぼ登りのコースだが、6時間弱で歩き終えている。道の善し悪しが、いかにコース時間に関係するかの好例だ。部分的には草がかぶっている部分もあるが、草の下の踏み跡がはっきりしているし、倒木なども少なく歩きやすい。後半の梅花山から下っていく部分は、最近台北市による整備が行われたようで、北區大縱走路として立派な道標や整備が行われている。白石湖山などはその範囲外だが、もともと多く歩かれている道なので問題がない。6年前は、道を間違えて通らなかった開眼山は、今回は歩いた。前日台北の北東海上を通り過ぎた24号潭美台風の影響で、天気は晴天だが風が強く、稜線上では常に風が吹き抜けて快適な山登りができた。

北側から縦走し、南側の大湖公園へ
歩行高度表
國光客運1815番金山行バス@台北ターミナル駅
基隆は、台北のベッドタウン化している。結構多くの通勤者が基隆から通っている。電車以外にバスも重要な通勤手段だ。今日は休日で、尚且つ時間が早いので通勤ラッシュは関係ない。6時半に國光客運1815番バスに乗り、登山口近くの界寮バス停に向かう。7時15分過ぎ、約45分の乗車で界寮バス停に着く。今日の同行者二名は、車でやってくる。少し待って落ち合い、その車で登山口のある少し先の市界バス停前にいく。ほかのバスはこのバス停に止まるが、國光客運のバスは止まらない。

厄介な倒木
前回訪れた時は、入口は門が壊ていて問題がなかったが、今日は門が新しくなり閉じている。仕方がないので乗り越える。7時40分前、草の生い茂る道を歩き始める。数分歩き、送電鉄塔のところから急坂が始まる。7時51分、右から草深い道を合わせる。登っていくと、今まで見たことがない藍天隊の還大台北天際線(スカイライン)と記された、QRコードも印刷されている表示がある。これは、台北のスカイラインを劃す稜線を行く道を造り、メンテしていく計画のようだ。一部倒木も現れるが、おおむね良い道だ。8時19分、分岐に来る。左が三界山山頂への道だ。急坂を登り、8時23分山頂(標高362m)につく。前回は、草が刈られて展望が良かったが、今回は草が茂り、西側を除いて視界が遮られる。西側は、これから歩く予定の稜線が、友納山へ向けて伸びている。

生い茂った樹木が北の海側の展望を遮る
雑木林をゆく
往路を分岐へ下り、稜線を追っていく。起伏の小さい道は、しっかり整備されている。前回は、草を刈って進んだ道は、全く問題なく進める。用心に鎌を持ってきたが、使うことはないようだ。9時8分、左からの登ってくる道を合わせる。新しい道標には今年7月の日付が記されている。どおりで道の状態が良いはずだ。竹林を過ぎ、9時24分別の分岐が現れる。こちらは、2009年の道標で左に分かれる道は、ほとんど歩かれていないのだろう。シダの下草が茂る登りを行き、9時40分開眼尖山(標高411m)につく。樹木に囲まれた山頂で、展望はない。

開眼尖山山頂
峠の新しい道標
開眼尖山山頂から急坂を下り、稜線道を追っていく。小ピークを越え、下っていく。10時14分、長枝竹が束になってそこここに茂っている鞍部に着く。ここは、北側新北市萬里区と基隆市とを結ぶ峠越え道の峠でもある。桂竹の間を登っていく。雑木林を通り過ぎ、最後の登りが始まる。イノシシの罠と表示がある深そうな竪穴のわきを過ぎ、10時38分、急に開けた七分寮山山頂(標高430m)に出る。前回は草と樹木の間であった山頂は、周辺の木々も刈られて、すぐ近くに送電鉄塔がある以外はすっかり別の場所だ。北側は、展望が開け萬里の八斗山や丁火巧山なども見える。しばし休憩する。

草や灌木が刈れて広々している七分寮山山頂、わきに送電鉄塔
萬里の山を望む
新しい稜線道入口
鉄塔のわきから保線路の広い道が始まる。すぐに左右に山稜を越えていく保甲路の分岐を過ぎ、数分で産業道路にでる。左に舗装をを下り、すぐに右に稜線を進む山道入口がある。ここは新たに開かれた山道だ。山道に入らず、前回と同様に舗装路を登り気味に進む。10分ほど歩くと、右に山道が始まる。ここは稜線上にある送電鉄塔の保線路だ。登っていくと、鉄塔がすぐ上に見え左に山道が分岐する。これを上がると、新しく開かれた稜線道と合流する。分岐の道標は9月8日の日付で、つい最近だ。

友納山を望む、道が良くなっている
稜線から陽明山系の山々を望む、中央の大きな山体は磺嘴山、右遠くに野柳
筆者@友納山
稜線道を3、4分ほど歩くと、前方に友納山が近くなっている。前回苦労した道は、すこぶるよくなっている。少し下った後、長い登りが始まる。ここで4名のパーティーとすれ違う。稜線の右側に展望点がある。磺嘴山大尖山の向こうには石梯嶺から風櫃嘴への稜線も見える。坂が緩やかになり、11時47分右に烏塗炭古道を分岐する。そのすぐ先が友納山山頂(標高624m)だ。北側に展望が開ける。目を凝らせば遠く海岸の野柳も望める。平らな気持ちのよい雑木林の道を数分進む。左に道が分岐する。こちらを少し行くと涼亭がある。ちょうど昼時、ここで休憩する。テーブル椅子のある涼亭は、涼しい風が吹き抜け休憩には最高の場所だ。

気持ちのよい雑木林の稜線道
涼亭から五指山軍人墓地公園方向を望む
30分ほどの休憩のあと、先ほどの分岐へ戻り稜線道をさらに進む。ここも草が刈られて状態がよい。最後に急な道を下ると、12時32分五指山の軍人墓地の一角に出る。大きな墓地公園の中を進む。すこし登り気味の道を10分ほど行く。太陽が照り付けるが風があるので助かる。12時43分、大きな建物のわきを過ぎ、更に墓地の間を行く。13時少し過ぎ、標高約700mぐらいの、今日行程中最高点を過ぎる。左に汐止の谷やその向こうに連なる山々がかすんで見える。最高点から少し行くと、右にあずま屋があり、そのわきに三角点基点が埋められている。五指山の表示がある。

墓地公園内を行く
新山方向を望む
峠の売店
新しい縦走路線図
道路を下がっていき、墓地の正門をくぐる。風櫃嘴から来る道を右から合わせ、13時20分峠のにぎやから場所にくる。晴天の休日で、バイクライダーやドライビングで人出があり店も開いている。峠の分岐は右に進み、3分ほどで梅花山への登山口が右に現れる。大きく立派な道標が立ち、わきには北區大稜線縱走路線圖がある。この6年で登山人口が増え、それに対する台北市政府の登山道整備のようだ。登ること4,5分で梅花山山頂(標高635m)につく。左に稜線の道を下っていく。左側に並行して下る道路からは、車やバイクの音が聞こえる。13時46分、左に道路が見える場所で休憩を取る。
新しい道標、ここで休憩する
神像のある峠についた、白石湖山へは直進
道の状態は、午前に比べてさらに良い。ここは常に登山者が歩いている道だ。14時6分大きな二体の神像が向かい合って立っている峠に着く。ここから碧山方向へは、二本の道があり五差路となるわけだが、並行する道の入り口が離れているので、ちょっとわかりにくい。6年前に初めて訪れた時、ちょっと困惑したことを覚えている。ここで下ってきた道のすぐ反対側の道を進む。こちらの道は、白石湖山方向へすすみ碧山へは続かない。碧山へはもう一つの道だ。

白石湖山山頂
古い道標
少し下っていき、14時12分十字路分岐に来る。白石湖山へは直進の道だ。道は、少し草深くなる。数分いくと、昔の文字がかすれた道標がある。こちらは大縦走路ではないので、行政の道整備はないようだ。14時26分、樹木の中の白石湖山山頂(標高458m)に着く。山頂から下り、また古い道標を見る。そのすぐ下の分岐を右に取る。左は大丘田山へ、右は開眼山だ。6年前に歩いたときは、ここの付近で別の道に入り、開眼山へ行かなかった。山腹を行く道は、石が敷かれている。一部水が道を流れていく。最後に急な坂を上り切り、14時45分開眼山山頂(標高402m)に着く。今日最後のピークだ。左に新山方向が見える。氷がちょうど解けていい具合のビールを開ける。うまい。

蛙石(右)がある開眼山山頂
開眼山からも石畳道が続く、左遠くに内湖汐止の住宅が見える
十字路鞍部、左に土地公祠
龍船岩から開眼山(左)と白石湖山を見る
15時に下り始める。石畳の道を下っていく。15時12分、十字路分岐に来る。分岐右に土地公祠がある。直進し龍船岩を通り過ぎる。ここは、別の道から簡単に来れるので、遊楽客が大勢いる。大岩から進み、補助ロープの急坂を下っていく。25分ほどで、果樹園にでる。更に下り、大溝溪歩道に合流する。左に沢沿いに下っていく。途中少し休憩し、多くのハイカーが往来する。15時50分、橋を渡り開けた場所を進む。16時9分、大溪溝生態公園の入り口を通り過ぎ、16時半MRT大湖公園駅に着いた。
急坂を下る
休憩も含め約9時間、距離約19㎞であった。一部舗装路歩きがあるので、山道だけではないが結構歩いた。台北スカイライン路線ということで、定期的に道のメンテが行われるとよい。今までは整備が行われても、一時期はどっと登山者が訪れるが、その後また忘れ去られて、道がまたもとのように自然に戻ってしまうことが多かった。晴れて風もあり、よい山歩きができた。これからは台北近郊の低山歩きには良い時期になる。
大溝溪公園を行く