伊澤山より望む聖稜線、大霸尖山から小霸尖山、一番右奥の雪山主峰へと続く |
品田山から望む聖稜線の全景(2016/10撮影) |
壮絶な素密達斷崖付近を進む |
北の觀霧から南の武陵農場まで縦走する、I型聖稜線縱走 |
5日間の歩行距離と高度 |
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第一日 9月27日(水曜日) 觀霧 - 大鹿林道 - 登山口 - 九九山莊
觀霧から大鹿林道と登山道をへて九九山荘まで |
長い林道歩きのあと急坂を登る |
民宿内の四人部屋、朝食込みで500元 |
林道0K、これから出発だ |
林道から夜明けの山並みを見る |
歩きやすい林道、4K地点 |
林道に朝陽が差し込む |
9.8K支線分岐部 |
分岐近くの休憩所 |
東線瀑布 |
林道わきの作業寮の建物 |
17Kのカーブ、前方に近道が始まる |
林道終点の作業寮の建物 |
寮のわきから馬達拉溪を望む、奥に赤い橋がある |
稜線に上がり、ベンチがある |
ヒノキ人工林を行く、日本の山を歩いているようだ |
展望休憩所から望む、左に鹿場大山が望める |
しっかり整備された道 |
2.3K近くの原生林を行く |
九九山莊の入り口 |
山荘全貌(前方の丸屋根の前の建物が食堂、上段左が筆者たちの泊まった建物) |
部屋内部 |
山荘の裏でみる夕暮れ |
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第二日 9月28日(木)九九山莊 - 加利山往復 - 伊澤山往復 - 中霸山屋 - 大霸尖山 - 小霸尖山 - 霸南山屋
九九山莊から四座の山を越えて霸南山屋 |
稜線に上ったあと、緩やかに登っていく |
早朝の食堂 |
夜明け間近の山道を行く |
頂上に朝陽があたる鹿場大山 |
分岐近くから見る聖稜線のシルエット |
水たまりのわきを行く |
加利山山頂 |
山頂の筆者 |
分岐に戻る |
稜線を伊澤山へ向かう |
稜線道からの眺め、基那吉山などが見える |
森の中の山腹道を行く |
伊澤山への分岐の上部から聖稜線を見る |
伊澤山への道 |
伊澤山山頂から西方向を見る |
中霸山屋へ向かって登る |
中霸山屋,小屋の後ろのほうに雨水タンク |
中霸尖山の山腹を巻いていく |
北稜ルート分岐近くから見る大霸尖山と小霸尖山、背後に聖稜線が続く |
下から見上げる大霸尖山 |
大霸尖山のすぐ下から望む、谷の向こうは加利山,伊澤山.中霸尖の崖が続く。左は小霸尖山 |
大霸尖山岩壁直下をトラバースする |
トラバースも終了近い |
小霸尖へ向かう |
イワキキョウ |
最後の岩場を登る |
小覇尖から聖稜線を望む |
復路から見る大覇尖 |
石がハート型に並べられている |
涸れ沢を下る |
覇南山屋 |
覇南山屋は最近に改築された小屋で、快適だ。雨水貯めタンクがあり、水も問題ない。ただし、長く雨がなければ問題になるので、事前の確認は必要だ。小屋の前はテラスになっている。階段を上がり、小屋に入る。今日は我々三人だけだ。食事をとり、19時までには就寝する。外は霧が出ているようだが、雨は降っていない。今日は約11.5㎞の距離を、休憩を含めて11時間ほどで歩いた。
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第三日 9月29日(金) 霸南山屋 - 巴紗拉雲山 - 布秀蘭山 - 素密達山 - 素密達山屋
覇南山屋から素密達山屋へ最難関を進む |
距離は少ないが、困難な場所を通過する |
晴天で朝を迎えた@覇南山屋 |
稜線から夜明けの小覇尖を望む |
稜線から西を望む |
分岐の巴紗拉雲山屋,破損して使用はできない |
水場への分岐点 |
森の中を行く、9.3K地点 |
展望点からのパノラマ |
稜線道を行く、左のピークは品田山 |
巴紗拉雲山山頂 |
布秀蘭山へ向けて下る |
巴紗拉雲山を背後に鞍部を進む |
布秀蘭山へう向けて急坂を登る |
布秀蘭山頂上で出会ったパーティ、やってきた方向を望む |
布秀蘭山山頂の筆者 |
品田山を望む |
大石の重なる稜線を行く |
やってきた方向を振り返る、背後のピークは品田山 |
鳥も通わぬ素密達斷崖、背後には大覇尖が見える |
素密達山から品田山を望む |
岩壁第一段上からザックを下したところ |
第二段をトラーバースする |
岩壁最下部から見上げる |
素密達山屋に到着 |
霧の中の小屋 |
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第四日 9月30日(土) 素密達山屋 - 雪山北峰 - 雪北山屋 - 凱蘭特崑山北峰 - 水源路 - 三六九山莊
素密達山屋から三六九山莊へ雪山北峰を越えて進む |
稜線縦走後、水源路経由で下る |
三人だけの小屋で朝食を準備する |
朝陽が山を赤く染める、右のピークは雪山北峰 |
岩場を登り切ったところから眺める雪山北峰、左遠くに中央山脈 |
大きく岩場を下る |
稜線を行く、背後のピークは穆特勒布山 |
稜線から雪山北峰を望む |
ビャクシンの枯れ木 |
雲達卡山からの下り |
雪山北峰への登り |
北峰頂上の筆者、背後に主峰 |
聖稜線の後半部分、遠くに中央山脈が伸びている |
雪山北峰から下り雪北山屋を目指す |
ビャクシン大木の間の雪北山屋 |
葉が色づき始めている |
背の低いビャクシン灌木の間を進む |
下方の草原に三六九山荘が見える、その左上のピークは雪山東峰 |
ロープの岩場を下る |
雪山主峰がだいぶ近づいてきた |
水源路分岐部で一休み |
急なザレ道を下る、稜線はすでに高い |
美しい黒森林 |
水がない水源の沢 |
水のない沢を越え、1.5Kキロポストをすぎてすぐに、ステンレスの水タンクが道端に設置されている。水タンクには蛇口があるので、水を補給する。現在三六九山荘は、水管の途中に問題があり、沢水が使えない。雨水だけだ。道は、ここからはずっと平らな道である。1.2K付近は大量の倒木がある。去年はこの辺りまでやってきたようだ。ここまでやってくれば、もう問題はない。0.7Kあたりは水管復旧工事中のようで、材料がたくさん置いてある。自然環境調査が進行中のようで、作業員が樹木を切っている。0.2K地点で草原にでる。15時44分、主峰からの道と合流、15時50分三六九山荘につく。
倒木部分を行く |
三六九山荘に着いた |
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第5日 10月1日 (日)三六九山莊 - 雪山東峰 - 七卡山莊 - 登山口
三六九山荘から登山口までの気楽な歩き |
基本下りの歩行 |
朝陽の中の三六九山荘 |
多くの登山者とすれ違う |
登山者がほとんど出はらって、ガランとした三六九山荘を7時15分に出発する。昨日、シャトルサービスの車と連絡し、12時に登山口への出迎えを伝えてある。急いで歩けば3時間強で着くが、天気もよいのでのんびりと下ることにする。道は初めはゆっくりと登っていく。対向からの登山者と、結構すれちがう。倒木を処理したあとの、断面に布農(ブノン族)と彫ってある。以前は気づかなかったが、雪山山脈は、布農ではなく泰雅族(タイヤル族)のテリトリーである。玉山付近が本来の領域であるブノン族は、今では高山登山のガイドや荷担ぎなどで活躍している。そこで、この彫り込みなのだろう。
昨日歩いた稜線が見える |
雪山東峰が前方に現れる |
東峰から見る聖稜線と品田山(最右のピーク) |
東峰頂上の三名 |
ボッカをして登るブノン族の協作 |
登山口に到着した |
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高齢ボランティアの二人と合影 |
筆者にとっては、5年越しの夢である聖稜線を縦走でき、登山活動の一つのマイルストーンを立てることができた。しかし、終点ではない。これよりさらに長期の、困難な縦走ルートもある。今回の経験を糧に、さらにチャレンジしていきたいと思う。
私も憧れる聖稜線、無事のご帰還おめでとうございます。
返信削除途中のアクシデントも他山の石として覚えておきます。
ところで、このコースの技術レベルは北鎌尾根以上、剱岳北方稜線以下ぐらいの感じですか?それとも、西穂ー奥穂でプラス懸垂降下アリ みたいな感じでしょうか?
難易度は日本でいえば、、、みたいな指標が有ればより実感が湧くと思います。
よろしくお願いします
このコースは、一応国家公園の正式ルートなので、日本でいえば通常登山ルートと考えていただければいいです。北鎌のような困難はないですが、縦走のため一式を担いで歩かなければならないので、その点を考慮する必要あります。我々もそのため荷物を先におろしました(逆方向であれば、先に空身で登って、荷物を引き上げる)。難度は穂高や後立山連峰のキレットのような感じのところもありますが、日本は鎖に鉄梯子という整備ですが、台湾はすべてロープ(ザイルやテープ、あるいは普通のロープ)なので、その点が不安になるかもしれません。我々もそのため、万一のためのザイルを持っていきました。懸垂下降は、ロープを信用して下れば、必要ないです。
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