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2025-12-13

2025年12月10日 日本からの20名来客と七星山を登る ‧ 與來自日本的20位山友登七星山 ‧ Hiking with 20 friends from Japan over Mt. Qixing-shan

@七星山主峰
筆者はTaipei Hiker Clubの山仲間とで今年4月に福島県二本松市を訪れ安達太良山を登った。その際には、市政府の援助も得て地元観光も行い、雪の残る山だけでなくちょうど満開な桜やほかの花々が咲く、春を迎えた山のふもとを楽しんだ。今回は、その二本松市が企画した市民の山登りを含む台湾訪問事業で、17名の市民と付添いの市役所や旅行社のメンバー日本側都合20名と、中華民国山岳協会からの3名を含む我々台湾側14名(他に台湾の通訳ガイド)との合計35名で七星山を登った。

前日終日雨だった七星山は、朝は霧が残っていたものの、次第に天気が回復した。冷水坑から山を越えて小油坑へ約4時間ほどかけて山を越えた。日台双方が入り交じり一緒に山を登り、小油坑へ降りるころには、すっかり知己となり別れを惜しんだ。ともに山道で苦労し、また食べ物を分け合うなど、こうした日台交流活動は民間の国際友好に寄与できたと思う。七星山登山自体は、いままで当ブログ(例えばこのような記事)で何度も触れているので、登山の詳細記録はあえて記さず、活動中の写真やビデオなどでその活動を伝えることにします。

東側の冷水坑から西側の小油坑へ
今年四月筆者與Taipei Hiker Club的山友去福島縣二本松市攀登安達太郎山。當時在市政府幫助下做了市內觀光,不但爬了還留著很厚雪地的山峰,而且遊玩剛巧盛開的櫻花和其他花卉的春季山麓。此次該市府兩位觀光課人員和旅行社嚮導以正式活動帶領17位市民日方共20名訪台,我方則包含中華民國山岳協會的三位在內之共14名(另一位台灣本地的翻譯導遊),總共35名去爬七星山。

前一日整天下雨,當日早上濃霧還瀰漫,但天氣漸漸轉好。我們從冷水坑起步,費時大約四小時翻越山峰下去小油坑為止。台日雙方山友都混成一個隊伍爬山,等到走完時彼此很熟悉。在離別時大家覺得捨不得分開。一起辛勞走山徑,也分享食物等,相信如此的台日交流活動促進民間的國際友好關係。至於登山活動本身的紀錄,筆者在過去的部落格文章裡提過好幾次例如這篇,所以只以貼上相片和影片來報告此項活動。

二本松市的行程說明文
Friends of Taipei Hiker Club and the author visited Nihonmatsu city of Fukushima and climbed Mt. Adatara-san in April this year. With a help of the municipality we not only climbed the snow covered peak, but also enjoyed a nice tour around the foot of the mountain where cherries and other flowers were timely in full bloom.  In return the municipality conducted a tour for its citizens to come and hike in Taiwan. For this activity 17 citizens and two city officials plus a local travel guide counted 20 from Japan while the Taiwan side consisted of 14 of us including three members of Taiwan Alpine Association (plus a Taiwan travel guide). The total 35 members climbed Mt. Qixing-shan.

Despite a whole-day rain on the day before the activity, the weather gradually turned good after morning mist. We started from Lengshuikeng, went over the peaks and down to Xiaoyoukeng, spending approximately four hours.  Members of the both countries were combined and formed one big troop to hike. By the time we were down at Xiaoyoukeng, the members were well acquainted each other, so they all felt happy and sad when parting. We shared hardship and food as well during the hike. I believe that through this activity our friendship between the two countries has been enhanced.  Regarding the detail records of the hike itself, similar records for this route are already in my past blog pages like this so I will only place pictures and a video clip to report this event.

@冷水坑
行程説明
涼亭小休
後ろの樹幹にリス
長い急坂
七星山東峰
@苗圃歩道分岐
@七星山主峰

硫黄ガス吹き出し口
小油坑登山口
バス見送り
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二本松市パンフレット別面


2025-12-11

2025年12月6日 非官製山道から向天池山、向天山そして大屯山西峰を登る

興福寮水管路

台湾北部は、気温が十数度になり郊外低山登山のよい時期になった。好天の休日には、台北大縦走路などがある陽明山公園の登山道は、多くの人が訪れ登山を楽しんでいる。登山人口が増えたこともあり、また手ごろなので、山頂には多くの登山者が登頂する。それ自体はよいことだが、静かに山を楽しみたいという趣向には、そぐわない。でもそれを可能にする山道がある。そのような道を経由して登れば、山頂で他の登山者に遭遇する以外は、ほとんど会うことがない静かな登山ができる。筆者は、数度訪れている山に対しては、このような道を経由して同じ山を別な角度から楽しむことをしている。今回の山行もその趣旨だ。

時計回りに歩く

陽明山山系の西端にある面天山やその近くの向天山及び向天池山は、その斜面が住人の生活のために利用された場所である。農耕地への往復や移動にために開かれ歩かれた古道が少なからずある。国家公園の正式官製山道も、そうした道の中の一つを整備整頓してできたものであるのだろう。それなので官製以外の道があり、一般の登山者には知られず歩かれていない。それが今回山行の経路である。特に、最近は熱心なボランティアがこの地域の山道を整備しているので、道の状態はよい。

@大屯山西峰

先月訪れた紗帽山もその斜面には、網の目のような道が開かれている。この登山対象の面天山の西南面や大屯山西峰の南面には、同じように網の目のような道がある。これらの道を経由することで、ほとんど官製登山道を経由せずに登頂できる。面天坪から大屯山西峰への部分は、ほかの道がないので官製縦走路を歩いたが、その他の大部分は静かな山道であった。何度も訪れている清天宮から歩き始め、興福寮水管路を登り向天池山へ登り、その後向天山を越えて面天坪へいったん下った。大屯山西峰を登頂した後は、十数年ぶりに西南稜の道を下り、さらに竹林步道を経てMRT新北投駅へと下った。

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清天宮

緯度が日本より低いが、台湾の日照時間も12月になるとそこそこ短い。6時過ぎにならないと日出が来ないし、17時には日没となる。できるだけ早く出発して登山開始にしたい。今回もそのために7時20分発の小6番バスに乗るべく、MRT北投に集合し、清天宮には8時前に全員がそろって出発する。清天宮は、今まで何度も訪れているが、今日も対岸には淡水河を挟んで八里觀音山が高い。目を凝らせば、その脇には林口高台のビル群も見えている。

対岸の八里觀音山
ここから水管路に入る

大屯產業道路を進み、興福寮18号の住宅わきの細い道に入り、少し登ってくだったところの興福寮17号民家脇から興福寮水管道に入る。登山道はコンクリによる階段がずっと続いている。そこそこ古いが、これだけ長くしっかりと舗装されていることに驚いた。単なる土の山道ではない。水管道というように、山上の沢水を民家へと送る塩ビパイプがところどころ見え隠れする。勾配はそこそこある。気温は20度ちょっとだが、汗が流れる。8時40分、勾配が緩くなったところで休憩する。

石段の右側に土留壁、以前の農地か
新稜道への分岐、幹に道標
水管道をさらに10分ほど行くと、分岐がある。ここから左にとって興福寮新稜道と名付けられた道を登る。少し平坦で石積壁もある場所を通り、さらに高度を上げて9時15分、稜線上に上がる。反対側の窪みは、向天池である。樹枝を通してみる池は、ほとんど水がない。稜線道を少し行き、官製石畳の興福寮歩道を突っ切り、向天池山へと登る。この道もはっきりしており、急坂にはロープも取り付けられている。9時26分、山頂(標高881m)に登りついた。十数年前に訪れたきりだが、その後地元登山団体による基石が設置されていた。

急坂を行く
樹木を通して水のない向天池が見える
官製石畳道を突っ切ってまた山道へ
向天池山山頂
山仔頂古道分岐の道標

向天池山から少し下り、山仔頂古道との十字路分岐を過ぎる。その先勾配が増し、斜面を登る。そのうち森からススキの中に出る。道筋が少し不明で、鎌を取り出し少しススキを刈り進む。そのうちしっかりした踏み跡にでて間もなく、10時10分向天山山頂(標高947m)の標識前にひっこりと出た。石畳道を渡り、またススキの中に入る。少し進んで、基石の脇を通り、火燒山へと向かう。この部分は、踏み跡はわかるが、それまで歩いてきた道と比べると、歩かれている頻度が少ないようだ。下って少し登り返し、10時32分火燒山(標高895m)についた。山頂と言っても、ススキの中の基石がある平らな場所だ。引き続き土道を下り石畳道に出て、10時48分面天坪の涼亭に着き、休憩をとる。ここは大勢の登山者が行きかいしている。


ススキの部分に入る
鎌を取り出し刈りながら進む

向天山山頂
火燒山へ下る
火燒山
石畳道に出た
大屯山西峰へ登る

11時、大屯山西峰に向かい登り始める。この部分は官製登山道であるが、石畳ではなく土の道である。一方それがゆえに、赤土の路面はかなり削られてしまっている場所もある。急坂であることも関係している。約20分ほどで山頂(標高985m)に着いた。ここも何度目の登頂か。周囲は霧で遠望はない。登山者も多く、11時半過ぎに往路を少し戻り、西南稜線の道に入る。13年ぶりである。この道はそこそこ歩かれているようで、ススキの間の踏み跡もはっきりしている。そのうち森に入り、11時52分大屯山西南峰(標高863m)に着き、基石周りの草が刈られた場所で昼食をとる。

森から出て大屯山西峰へ最後の登り
大勢の登山客であふれる大屯山西峰山頂
左に西南稜の道をとる
かなりの勾配がある
ススキの間の踏み跡もOK

大屯山西南峰
大屯山西南南峰

12時20分、西南稜をさらに下る。十分ほどで、大屯山西南南峰と表示されている基石を見る。さらに5分ほど下ると、右に清天宮への道が分岐する。前に歩いた時にはなかったと思うが、その後開かれたのだろう。この道はとらずにさらに下り、12時50分広い水管路との十字路に出る。前はこの水管道を右にとって清天宮へ下ったが、今日はそのまま吳氏宗祠へ直進だ。この部分はあまり歩かれていないようで、それまでに比べると踏み跡はもうちょっとだ。マーカーはそこそこあるので、GPSと見比べて進めば迷うことはないだろう。倒木も多く出てきて、閉口する。石段が現れ、下って13時17分、吳氏宗祠が右に現れそこで小休憩をとる。

清天宮への新道入口の地図
水管道の十字路、ここは直進
厄介な倒木
階段を吳氏宗祠へ下る

吳氏宗祠


復興三路に出る
休憩後、下って小6番バスが通う復興三路を右にとり、竹林步道へと進む。地図上の歩道入口は、私有地ということで囲われている。その少し手前の道に入って進むと、台北盆地が眼前に広がる広場に出た。その脇の道を進むと、竹林步道へと出てさらに下る。二埼農場わきをさらに下ると、台地の脇から石段が下り始める。そのうち、他でも見るような台北市登山歩道の標識が現れる。ただ、ほどんど歩かれていないようで、途中は大きな倒木が道をふさいで遠回りしなければならないなど、整備はされてない。14時12分、歩道は中和街錫安街にでて終わる。舗装路を下り、14時半過ぎMRT新北投駅について、山行を終えた。

竹林歩道近くの広場から淡水河方向を望む
二埼農場を行く

竹林歩道の標識
あまり歩かれていないようだ
中和街錫安街を下る

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約11キロ、累計登攀820m、下降1240mで今回は下りのほうが多い。休憩を入れて6時間40分、コース定数24であった。同じ山を、このようなあまり登山者が通わない道で訪れるのも面白い。特に休日で混雑をする道を避けて、静かに歩くにはとてもよい。