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2016-04-08

2016年4月7日 九份金瓜石百二崁古道 - 燦光寮山 - 半屏山俯瞰稜 暑い日差しの山歩き

石楠花の咲く半平山岩稜道
数日前に今回と同じ半屏(平)山の谷間を行く水管路を歩いた。この際、予定では今回と同様に半平山に登り、俯瞰稜を経て下る計画であった。しかし、前半谷間の歩きに予定以上の時間を費やしたので、この部分を変更した。今回の山歩きは、歩けなかったところを補う目的で、同時にまだ歩いていない百二崁古道から登ることにした。

九份老街から金瓜石勸濟堂へ歩く
歩行高度プロファイル
九份老街はまだほとんど人通りがない
九份金瓜石の山々は、過去の鉱害と冬に吹く季節風のため、森林が育たない。天気が良ければ、海と山の素晴らしい風景が展開する。しかし、台湾夏の日差しは半端ではない。日陰のない山道は、とてもつらい。まだ四月上旬というのに、晴れると一気に暑くなる。天気がよいのは歓迎だが、暑いのは閉口だ。今回は、まさに急に暑くなった山で苦労した。この地域の山は、春先と秋の好天に行くべきところだ。

道脇の人面扉(アトム?)



今日は、始発の6時55分発1062番バスで九份へ向かう。台北市内復興南路にある1062番バス停は、数か月利用しない間に、忠孝東路の交差点からさらに北に移動していた。もともとの場所に、移動先が記載してあったらからよいが、注意が必要だ。平日の朝一番のバスは、乗客が少ない。市内に向かう反対方向は多いのだろうが、車上はガラガラだ。8時13分、九份老街の入口で下車する。この時間帯は観光客は少なく、人であふれる細い路地はまだ店も開いておらず、閑散としている。入口から数分で右に曲がり九份小学校方向へ登る。

牡丹山を前方にみて102号公路を進む
樹梅坪から見る半平山
九份老街を抜けたあと車道を歩く。空は快晴だ。基隆山がすぐそこに見えるが、今日は遠くはぼやけている。PM2.5のためなのか、それとも春先で空気中の水分が多いためか。8時30分過ぎ、山門を抜けて102号瑞金公路に出る。右におれて進む。消防局を過ぎてすぐにある民家のステンレス扉は、表面が凸凹で路面を反射し、ちょうど人の顔のように見える。面白いものだ。前方に牡丹山をみてして公路を歩く。8時39分、土地公が現れこの境内に入る。トイレ脇の階段を登り、そこから樹梅坪古道が始まる。コンクリ舗装の古道を登ること約10分、高度があがり樹梅坪につく。ここは、よい展望台で、公路を行く車が止まり景色を見ることができる広場になっている。ひなたでは暑いので、対面の戰備道に少し入り、日陰で初めての休憩をとる。

整備された百二崁古道
ここから、戰備道をへて進むこともできる。今回は一度102号公路を左に少し下り、そこから始まる百二崁古道を登る。前方左に、あとで登る半平山が見える。約10分ほどで古道の入口に着く。百二崁とは120段の階段ということだが、その通りの数があるのではなく、階段の多い急坂という意味だ。もともとは、峠の向こう側貂山古道とつないで牡丹へ、あるいは燦光寮古道とつながっていく古道である。金の発見とともに集落もでき、九份金瓜石の活況没落と運命を共にした。102号公路の開通で、見捨てられた古道は地元登山家たちによって歩かれ、数年前新北市政府が整備して今は立派な道になっている。

集落跡、右に石壁が残る
戰備道につく、右は牡丹山
登山口からは、過去の石階段は木製階段が替わりに直線的に上に伸びていく。そのうち石階段が現れ、5分ほどでベンチのある峠部分になる。土地公が二つ並んでいる。ともに焼香されているようだ。土の道に換り、前方は谷間が広がる。新しい木製橋で沢を超え、9時18分集落跡に来る。石積壁の家が三、四軒ほど残っている。規模は小さいが、以前歩いた小粗坑古道などで見るのと同じだ。沢も脇に流れここに集落ができた理由がわかる。更に5分ほど登ると、古道は終了し戰備道の鞍部に着く。戰備道の向こう側は貂山古道が始まる。整備工事が進行中だ。貂山古道の文字が刻まれた石碑の脇で小休憩する。

左に燦光寮山が見える
石楠花が咲く
戰備道を歩き始める。左の谷に先ほど通り過ぎた百二崁古道が見える。地質公園の入口を通り過ぎ、9時46分燦光寮古道への分岐に来る。右に燦光寮古道への道を進む。左にこれから登る燦光寮山が高い。道標のある分岐を左に進み、廃屋の脇を通り過ぎる。ここにも土地公がある。燦光寮山への登山口は、そのすぐ先だ。草原の間の道は、多くのハイカーが歩くようになったようなので、道筋がずいぶんとはっきりしている。十数分の登りのあと、補助ロープのある急坂を登る。周囲に数株の石楠花が咲いている。草原が主なこの場所では、ひときわ鮮やかだ。ここで石楠花を見れるとは思っていなかった。更に稜線上の登り、10時19分燦光寮山頂上に到着だ。二年前に訪問した後、標高738mの頂上には道標や地図が取り付けられれ、すっかり整備されている。日差しが強いが、休憩をとる。

燦光寮山山頂から南(草山)方向を望む、遠くは霞んではっきりしない
燦光寮山を下る、左に半平山が見える
快晴の一等三角点山頂は、本来遠くまで見渡せる展望台だ。しかし、遠くは霞んであまりはっきりしない。草山から南草山へ伸びる稜線はまだよいが、その先福隆方面や桃源谷の山々は霞んでいる。20分ほどの休憩後、10時42分下り始める。前方に半平山や、その右に鼻頭角への山々を見ながら稜線を進む。数分で右の山腹へ降り、更に高度を下げる。大勢のパーティと行き違い、10時56分、戰備道の登山口に降りる。そのはす向かいが、半平山への登山口だ。一度下り、登り返す。以前と比べ、ここも登山者数が増えているためだろう、草も刈られ道筋ははっきりしている。ただ、暑い日差しの中の登りはつらい。岩場が現れ、抜けると灌木の林に入る。稜線道上で唯一の日陰だ。11時13分休憩をとる。暑くなることを見込んで持ってきた、冷凍のビールを開けてみんなで飲む。実にうまい。

背後に燦光寮山をみて半平山を登る
稜線脇に咲く石楠花、背後は茶壺山
予定よりペースが速いので、ゆっくり20分ほど休憩をとり出発だ。数分で、石柱がある頂上を11時42分に通り過ぎる。以前は説明板があったが遺失している。そのまま、下り始める。稜線脇には石楠花が咲いている。右の谷を見ると、数日前に苦労して登った瀑布稜が望める。11時52分、左に茶壺山へ続く登山道が分岐する。我々はここを直進する。以前2回登ってきたが、今回は下りだ。一般的に下りのほうが登りより難しい、ここからは慎重に足を運ぶことが必要だ。稜線の右下には、多くの石楠花が満開だ。このルートは、多くの登山者が歩くようになったので、急坂には補助ロープもかけられるようになっている。道筋もはっきりし、以前に比べれば困難度は下がっている。12時8分、大岩を回りこんだところは日陰になっている。この稜線では得難い日陰だ。ここでゆっくり昼食をとることにする。

岩稜を下る
昼食後さらに下る
岩稜を登ってくる登山者
12時40分、出発する。困難度は下がっているとはいえ、左は切れた岩壁である。滑落すれば大事故だ。要所要所はやはり緊張する。登ってくるパーティとすれ違う。下り始めて10分ほど、右の谷底に半平瀑布上部の淵が見える。前回は昼食をとったところだ。岩稜が草に覆われるようになり、13時3分、555峰の分岐に着く。右に進めば劍龍稜だ。ここは左にとり、俯瞰稜を下る。俯瞰稜はススキが密生する急坂である。思っていたより道の状態がよい。ところどころには補助ロープも取り付けてある。劍龍稜から555峰に登った後、そのまま半平山へは行かず俯瞰稜を下る登山者の結構多いようだ。前方には、下山中の別パーティも見える。右に劍龍稜・鋸齒稜を見ながら高度を下げ、13時40分、左に勸濟堂へ続く山腹道へ分岐に着く。さらに稜線を下れば黄金池へと続く。左に山腹道を歩き始める。前方には黄金洞の大岩が見える。数分進み、林の中の分岐に来る。この木陰で休憩をとり、もう一つのビールを開け一息つく。

数日前に歩いた半平渓の谷をみる
俯瞰稜を下る
残りもわずか、暑いので20分ほどゆっくり休憩し、最後の歩きを始める。左に黄金洞への道が分かれるが、ここは直進だ。まもなく過去に製錬の際の煙を吐き出していた煙突の脇を通る。少し登り気味に進む。振り返れば、半平山はすでにとても高い。枝尾根を乗り越えていくが、尾根上に道が分岐していく。最近新たに開かれた道だ。煙囪稜を通り過ぎ、14時30分車道に出る。右に下っていき、展望台の先でトンネルをくぐり、14時40分勸濟堂に着いた。手洗い場で陽に焼けた顔や手を洗い、近くの売店でカキ氷を食べる。歩きの疲れが癒される。15時40分発の1062番バスで帰途についた。

俯瞰稜から見る鋸齒稜・劍龍稜
山腹道から見る廃棄煙突
歩行距離約10.5㎞、休憩込みで6時間半の歩きである。累計で約730mの登攀だ。暑くなければ、楽な歩きだ。道は半平山からの岩稜がクラス4以外は、クラス2である。体力的には、クラス3だ。ただ、暑いと相対的に困難度が増すので、春と秋以外の登山はあまり勧めない。また、天気が悪い時は、岩稜は避けたほうがよい。危険である。

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