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2016-06-19

2016年6月18日 叢雲山 - 石龜山 - 坪溪古道 - 石空古道 二年前の無念を晴らす

叢雲山山頂
二年前に力尽きた場所から窖寮山を振り返り望む
ちょうど二年前の六月、今回の目的地叢雲山を目指して、七兄弟山から歩いた。ところが、ほとんど歩かれていない道は、ススキの草藪に埋もれ、鎌を取り出してチャレンジしたが時間切れで諦め、別の道から下山した。約12時間の行動時間を費やした、苦労山行であった。今年二月に藍天隊がこの地区の山に入り、道の整理をしたことを聞いた。そこで、いずれはまた行こうと思っていた、叢雲山を目指した。

坪溪古道を行く
今回は、目的の叢雲山のみならず、石龜山から雙溪區で一、二の美しさを持つ坪溪古道や石空古道を歩いて下山した。六月の山は、晴れると実に暑い。特に草原が続くこの地区は強い日差しが容赦ない。気温も登山開始時で30度を上回り、暑さに閉口した。標高は700m強に過ぎないが、海岸からの登りであるので、標高がそのまま登攀高度だ。風が吹く抜ける叢雲山の鞍部で長めに休憩をとり、体力を回復してその後の縦走を続けた。若いメンバーは問題なかったが、自分も含め年長メンバーは少しバテ気味であった。

龜山駅からスタート、外澳駅へ下る
歩行高度プロファイル
産業道路の橋を渡る、遠くにこれから登る山
台北から登山スタート地点の龜山駅までは、普通(区間)電車では2時間を要する。できるだけ早くスタートしたいので、早朝の電車で行くがそれでも台北を6時間半ごろ出発しても、8時半に到着だ。メンバー中のDさんの提案で、タクシー相乗りでいくことになった。第五高速道路で行くと、約1時間で到着できる。一台あたりNT$1400、人数で割れば電車よりは高いが早く着くことができる。メンバー5名は6時半過ぎ台北駅に集合、そこからタクシーで向かう。雪山隧道を過ぎ、濱海公路を進む。左に以前歩いた鶯仔嶺が高い。ガソリンスタンドの電光表示はすでに気温三十度を示している。7時半過ぎに龜山駅に到着。自家用車で来るほかの四人を待つ。

近道から産業道路に合流した場所にある展望台
雑木林を登っていく
四名が合流し、8時に歩き始める。駅から濱海公路を少し南に向かい、右に路地に入り鉄道を陸橋で超える。越えてすぐ民家の間を進む。左から産業道路が合わさり、山の方向に歩いていく。前方遠くに、前の山の間から草のピークがのぞいている。山道が草の間を登っていく。叢雲山だ。まだまだかなり遠い。左から別の産業道路と合流、まもなく左に橋を渡って進む。道は勾配がきつくなってくる。つづら折りに登っていく。8時24分、現れた分岐は右に道をとり進む。8時30分、近道の山道入口に来る。この道は上部にある送電鉄塔の保線路だ。竹林の間を進んでいく。10分ほどで、産業道路にでる。その前は展望台がある。登ってみるが、樹木が伸びたためか、ほとんど展望はない。少し休憩する。気温はかなり高く、ちょっときつい。

大岩の転がるセクションを登る

休憩後、さらに産業道路を進む。10分ほどで終点になり、そこから山道が始まる。雑木林の間を行く道は、ところどころ結構急だ。登りがきつく、足が重い。メンバーの二人は、暑さのため、そこであきらめて引き返す。山道を約40分ほど登り、枝尾根上にでる。少し風が吹いている。10時、休憩をとる。だいぶ高度が上がってきた。そこからさらに10分ほど行くと、大きな石がごろごろするセクションを登る。ここもかなりの急勾配だ。10時半過ぎ、森がきれて草藪の間を登る。朝麓から見えた、頂上直下の草の間を行く道の部分だ。10時42分、叢雲山頂上(標高711m)に到着する。

叢雲山から山方向を望む、対岸は石龜山
山頂の筆者
草原の中の頂上は、太陽が照り付け暑い。休憩して足を見ると、山蛭がズボンについている。さらに硬蜱がいる。蛭は慣れているが、八脚と呼ばれるこの虫は、食いつかれるととっても厄介だ。伝染病の媒体でもある。頂上は、360度の展望台だが、海方向はガスで景色が見れない。幸い山側は遠くまで見渡せる。この後歩いていく、石龜山の稜線が対岸に続いている。そのさらに奥は、雙溪の山々だ。11時に下り始める。草の間を下り、そのうちに森の中に入る。鞍部に来ると、風が吹き抜けている。そこで頂上で十分休めなかった分、休憩をとる。昨日あまりよく寝れなかったことも、疲れに影響している。地面に腰かけ、ゆっくり休む。水も補給する。

鞍部へ下る、前方は740峰
藍天隊の道標も新しい740峰への分岐部
30分ほど休憩すると、少し楽になった。740峰に向けて登り始める。10分ほどで、左に石龜山への山腹道が分岐する。左にとり進む。二、三分先でもう一つの分岐にくる。右は740峰の頂上へ続く。二年前の山行は、まさにこの740峰の反対側を登っているときに、密生した草に阻まれてあきらめたのだ。藍天隊の山道整備後、大勢の登山者が歩いているので、道の状態はずいぶんとよくなっている。道は尾根上を進んでいく。草原の分も結構多く、周囲の景色が見える。右には窖寮山から 740峰方向への稜線が、さらに遠くには大溪川を挟んで横山三方向山、睏牛山などの山々が望める。尾根上の小ピークを越えていく。12時15分、右に雙溪から大溪へ続く産業道路からの道と合流する。少し広いので、ここで昼食休憩をとる。

右に窖寮山が見える、遠くは睏牛山などの山々、左のピークはこれから歩く尾根上のピーク
分岐部で食事休憩
12時40分、尾根をさらに進む。ここからは高度を下げていく。小さいピークが現れたり、倒木があったりするので、そこそこ時間がかかる。野牡丹の花がちょうど満開で、そこここに咲いている。左に朝に歩いた叢雲山が見えるようになる。少し登り返し、ピークを越えて進む。そろそろ石龜山についても良い頃だが、なかなか現れない。下りが始まりしばらくして、13時半、石龜山頂上(標高610m)に到着する。昼食などですでに開けているが、ここでもみんなが別々にもってきたビールをまた開ける。冷たいビールは最高だ。

石龜山へ向けて下る
石龜山山頂
坪溪古道へ向けて歩く
20分ほどの休憩後、最後の尾根部分を下る。14時10分、果樹園わきで産業道路に降り立つ。すぐそばには福徳廟がある。そこで休憩する。またビールを開ける。残りは古道歩きなので、ほっとする。廟の中には沢から引いた水道がある。顔を洗ってすっきりする。ただ、沢水にしてはすこし温い。15分ほどの休憩後、産業道路を歩き始める。すぐ右に灣潭へ道が分かれていく。我々は直進だ。

舗装路の終点烏山62号の民家

杉林の間を行く道は、結構登りの部分がある。14時44分烏山54號民家がある部分で、右に道が分岐する。坪溪古道へはさらに直進だ。沢の脇を進み15時、烏山62號の民家に来る。産業道路はここで終了だ。この民家は雑貨屋で飲物を買って休憩する。開けた民家の前に座り、尾根筋を見上げる。ガスが掛かってきている。

駐車場の脇を進み、前方の橋を渡る
幅の広い坪溪古道
とても美しい坪溪古道
駐車場には多くの車が止まっている。キャンプにきている遊楽客のものだ。15時10分、沢を橋で渡り坪溪古道を歩き始める。道案内板には、淡蘭古道の一部とされている。官製街道の草嶺古道とは異なり、民間で形成されてきた古道の一部である。杉林の間を行く、幅の広い古道は実に気持ちがよい。遠くで雷が鳴り始め、少し薄暗いがこの道の魅力は変わらない。約数分で、沢を越す。水量はそれほど多くない。すぐ右に鶯仔嶺への道を分ける。道標には4㎞とある。15時27分、左に梗枋古道への道を分ける。この辺りは平坦な道が杉林の間を行き、実に美しい。メンバーがいうに、北欧の森を行くような感じだ。15時33分、もう一度沢を越し、右岸にわたる。緩い登りが始まる。15時42分、左に龜山島の展望スペースが現れ、古道は終了する。約30分の歩きである。


坪溪古道の沢を越える
直進し石空古道へ向かう、左は象寮古道
幅の広い大和山登山道を下る
海岸方向は見えるが、龜山島は今日はガスの中で見えない。ここで最後のビールを開け、みんなで飲む。15時52分、出発しすぐ左に象寮古道を分ける。少しの上り下りのあと、道は山腹を行く。少し下り16時4分、大和山登山道に合流する。左に幅の広い登山道を下っていく。道の状態が良いので、少し飛ばす。雷がゴロゴロとなっている。少しパラついたが、そのうち止んでしまった。30分ほどで登山道を下りきり、舗装された産業道路に来る。二年前に訪れた場所だ。右に道を登っていく。16時40分、黃金嶺土地公に着く。ここで最後の休憩をとる。

石空古道店仔地を通り過ぎる
16時55分、最後のセクション石空古道を歩き始める。外澳駅まで約1.7㎞の道のりだ。すぐ五叉路を通り過ぎ、谷の間を下っていく。倒木で道がふさがれているが、以前登ってきた道だ。谷間は薄暗い。数分で店仔地を通り過ぎる。沢を渡り17時14分土地公を通り過ぎる。ここから緩い登りがしばらく続き、数分で峠部分に来る。残りの道はもうあとわずかだ。峠を越えると、前面に海が広がる。先ほど見えなかった龜山島が雲をかぶって見える。足取りも軽く下り、左に曲がって果樹園の脇を行く。17時32分、外澳駅に到着する。9時間半にわたる長い道のりが終了した。駅で待っていると、そのうち雨が降り出した。18時16分の区間電車で帰路についた。

龜山島が見えた、外澳もすぐ下だ
今回は、歩行距離は約15㎞である。途中の登り下りがあるので、登攀は累計で1000mを越えている。気温が高く、風もない状態だと、実につらい。今回は休憩が割合と多い。それでも歩行時間は7時間以上はある。困難度は、ルート体力ともクラス4だ。ただ、暑い時期だとつらいので、それを避けたほうがよいだろう。
 18:16の区間電車で帰京

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