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2017-05-21

2017年5月11日 土城天上山 桐花ハイキング

桐花の花文字
台湾で桐花というと、油桐の花を指す。4月下旬から5月上旬にかけて白い花をたくさん咲かせ、それが地面に落ちて雪のように見えるので、五月雪といった形容もされる。日本で桐というと、タンスに使われる高級木材を指す。ではこの二つ、同じなのか。実は、まったく異なる植物である。桐という字が誤解の元である。それ以外に梧桐という「キリ」もあるがこれも全く異なる植物だ。油桐は、その名の通り実から油をとったり、幹は紙の原料になる。日本の桐のようなタンスの材料などには適さない。

永寧駅から回遊し、駅にもどる
気楽な郊外ハイキング
台湾の里山などに多く咲く油桐は、もともとこれほど多くなかった。三十年ほどまえ、日本の商社が桐を輸入するということで、桐を植えたがうまくいかなかった。そこで同じ桐の文字がある油桐を植えたところ、生命力のつよい油桐はうまく育った。しかし、もともと油桐と桐は異なるもの、すり替えがわかりこの商売は終了し、油桐は見捨てられた、ということだ。油桐が多いところは、客家人のふるさととみなされている地域であるので、最近は客家を代表する植物、ということで観光振興のネタに使われ、ここ数年は桐花観賞する風習ができている。ちなみに、客家人とは中国から移民してきた、人口的には更に多い福建人とは異なる、漢民族である。台湾は原住民、福建省からの移民、そして客家人移民がおり、そこに戦後中国から共産党政権を逃れてきた中国各地からの外省人がいる。

遊楽客の残した花文字
数年前に、新北市土城区天上山周囲の山歩きをしたときに、ちょうどこの油桐の花の盛りであった。その後、異なる時期にも天上山を訪れているが、油桐の咲くころがやはり一番賑やかであるし、華やかだ。今回は、遊楽客が少ない平日に、油桐の花見を目的に気楽な半日ハイキングをした。

永寧駅前の道標とシャトルバスの看板
道にひれ伏していく参拝者
今日は朝8時に、MRT永寧駅に集合する。平日だが今日は7人のパーティである。駅第二出口のすぐ近くに、桐花公園方向への道標がある。休日は桐花が咲いているころであれば、臨時のシャトルバスが運行されている。山の方向に承天路を進む。高速道路下をくぐり、さらに進んでいく。15分ほどで、前方に沢沿いに進む桟道がある。桟道を進む。桟道の終わりからまた車道の承天路へまた上がる。さらに承天禪寺の参道を進む。砂岩の石畳に道には、多くの人が行き来している。進むごとに地べたにひれ伏して進む参拝者がいる。

承天禪寺の境内から天上山を望む、山腹には白い桐花
相思樹の黄色い花も満開だ
緩やかな参道を進み、8時50分右に火焰山へ続く道を分け、左にすこし行くと承天禪寺の裏門が現れる。境内に入り、少し休憩する。承天禪寺はとても大きなお寺である。山腹にテラス上の境内と建物が続く。お寺の脇では新しい車道のような新築工事が進行中だ。一番奥からは、これから登る天上山とその山腹に白い花が見えている。お堂の後ろには相思樹の黄色い小さな花が満開だ。お寺の駐車場があるもう一つの門からでて進む。休日には屋台がたくさん店を出すこのセクションは、今日はガラガラだ。石のベンチには、落ちた桐花を集めて文字やハートの形が残されている。遊楽客の残したものだ。数分で、右に小沢の脇を登っていく道が分かれる。

沢沿い道の入口
枕木道を登る
桐花公園へと道標があるのですぐわかる。木桟道からすぐに枕木を使った階段道になる。ところどこは石畳だ。20分足らずでまた産業道路に出る。土城桐花公園の表示看板がある。この一帯に桐花が多く、そう呼ばれているようだ。左に登山道を登る。すぐに二つに分かれる。どちらも鞍部望月亭に着く。ここは左に進んでいく。道に多くの桐花が落ちている。まさに五月雪だ。道脇には周囲の植物の説明板がある。別の道を合わせさらに登る。10時、鞍部に到着。望月亭にはほかのパーティが休んでいる。

桐花公園の看板
桐花が落ちている山道
望月亭鞍部
気温は36度!
一休みのあと、左に天上山頂上を目指す。10時23分、頂上に到着。これで6回目になるのだろうか。三峽の山々は見えるが、遠い陽明山ほうこうはもう一つはっきりしない。手すり脇についている寒暖計は36℃を示している。今日は、晴れて夏と同じような暑さだ。すぐ下の日陰の部分で休憩する。先ほど通り過ぎた承天禪寺が、下方に見える。しばらくの休憩後往路を下る。10時50分、望月亭を通過、稜線道を行く。少しの登りのあと、下りが続く。11時1分、運動機材やあづま屋などがある一粒半を通り過ぎる。その先も五月雪がある。

天上山山頂から新店三峽ほうこうの山を望む
台北方向を望む
天上山から承天禪寺を見下ろす
五月雪上のメンバー
小高い丘のうえのあづま屋
石段道を下りきり、分岐を二か所通り過ぎて、11時24分阿沙利土雞城の脇で産業道路にでる。この店は、しばらく営業していないようだ。看板も取り外されている。四年前にはここで食事をとったことを覚えている。小休止のあと、反対側の階段道を登り、稜線に上がったあと火焔山方向に右に進む。11時44分、小高い丘の上のあずま屋に来る。ここは、ボランティアの劉さんが毎日来て、お茶などをハイカーにふるまっている。我々もいただく。コーヒーを入れてくれた。

あづま屋からの眺め
火焔山へ向かう
15分ぐらいの休憩後、坂を下り車道の反対側の階段道を登り返す。稜線上を10分ほど登っていく。12時11分、火焔山のあずま屋に着く。左に少し下って、広い別のあづま屋で休憩する。あずま屋の脇は桐花が満開だ。ここも桐花鑑賞スポットである。地元住人の運動場になっているので、さまざまな運動機材がある。

あづま屋から満開の桐花を望む
火焔山から下る
12時27分、下山開始だ。稜線にそって石畳道を下る。途中、土の近道を下る。ここは、山登りを初めて間もない6年前、登ってきたことを思い出す。急坂で高度を下げていく。途中平らで開けたところには、運動機材が設けられている。これは人里近い台北近郊の低山の特徴だ。ずっと下ると、金網の柵があり、もともと柵で囲われた部分を通っていた道は、迂回する道になっている。私有地で地主が囲い込みをしたようだ。12時56分、承天禪寺の参道に出る。左に参道を下っていく。13時8分、承天路の桟道入口につく。

朝に通過した桟道に戻る
沢沿いの桟道から承天路を歩く。これから山に向かうハイカーグループと何度かすれ違う。13時30分MRT永寧駅近くにコンビニ立ち寄る。今日は結構暑いので、山歩きあとのビールがうまい。駅に戻り今日の小ハイキングは終了だ。

沢沿いの桟道を下る
9㎞弱、登りは累計で570m、休憩込みで5時間強のハイキングだ。この道は、途中で桐花のたくさん咲いている場所を通過する。5月は、天気がよいと少し暑い。桐花鑑賞を兼ねての小ハイキングは、誰にでも進められる。道標もしっかりしているし、道の状態も良い。

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