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2013-05-19

2013年5月19日 陽明山系 雨の紗帽山を天母から登る

竹高山から見る紗帽山(2013/3撮影)、右奥は観音山
ニュースでは、中南部の水害など梅雨期の豪雨が報道されている。天気予報でも大雨警報がある。今日も好天は期待できない。そんなことで短時間で終了することを目的に、陽明山の入口にある紗帽山を登った。紗帽山は、その名の通り帽子のようなモコっとした山で、陽明山系のどこからでも望める。標高は643mで、1000m超の峰々がある陽明山系では高くなく、実のところ、いままではあまり注目もしていなかった。今回、短時間で登れる山として登った。山もこうした態度を見透かしたのか、紗帽山に取り付いて登り始めると、雨がふりだした。頂上すぐ近くから展望が望めるが、今日はすべて霧の中。実際に、歩いてみると急な登りが続くが、よい山道でハイキングには最適だ。

南の中山北路円環からスタート、陽明山まで歩く(マウスクリックで拡大)
紗帽山の登りが一番傾斜が大きい
水管路天母古道との比較
紗帽山だけでは、ちょっと短すぎる。そこで天母の中山北路七段圓環からスタートした。天母古道と呼ばれている水管路は、すでに登り下りしているが、今回は本来の天母古道という翠峰步道経由で登った。翠峰步道は山の中腹を行く猴洞產業道路の終点から始まり、山の斜面を登って水管路に合流する。愛富三街から一度谷を降り、対岸の紗帽路に登り返す。本来、紗帽路をずっと行き、橫嶺古道から紗帽山の裏側前山公園登山口から登ることを考えたが、雨が降り出したので早めに切り上げるため、大埔登山口より登った。前山公園登山口に降り、その先すこしにある陽明山バスターミナルからバスで下った。

猴洞產業道路から見る紗帽山、野良犬が道で休んでいる
朝、外が明るい。起きてみると天気が良さそうだ。7時に自宅を出発、MRT石牌駅で天母行き224番バスに乗る。8時少し前に中山北路七段圓環の終点に到着する。支度を済ませ、中山北路七段の先を登る。住宅の向こうには華崗上の中華文化大学キャンパスビルが望める。水管路はそのまま行くが、猴洞產業道路、翠峰步道は219巷で左に折れる。慈悟寺の看板が目印だ。その先右に折れる。登りがキツイ細い道が、右に登っていく。これを行くと、住宅を抜け左に天母の市街が望めるようになる。自転車がゆっくりと登っていく。上から、朝の歩きを終えたと思える人達が下りてくる。同天福池の前辺りでは、谷の奥に大屯山の山塊が望める。頭はすでに雲を冠っている。

翠峰步道入口の石碑
円環から約20分ぐらいで、紗帽路へ直進する道を分け右に猴洞產業道路が登っていく。右に慈悟寺を見た後、しばらく登ると紗帽山が前面に控えている。ここから望むと、帽子というよりも座った象のようだ。野良犬が数匹道に座っている。首輪をしている犬もいる。おとなしく、吠えない。道には相思樹(台湾アカシア)の黄色い小花がたくさん落ちている。8時25分、産業道路は終点となる。あずま屋が設けられ、その先から山道の翠峰步道が始まる。石段の始まるわきに、道の整備に貢献した李翁を記念した風可行儀の石碑がある。

翠峰瀑布への分岐
山道は石段のよい道である。数分登ると、木の簡単なベンチがある分岐に来る。先ほどの山道開始の部分も左に下りていく道があったが、これも同じく翠峰瀑布へ下っていく道だろう。いずれ、こうした枝道も歩いてみよう。椅子のある平な場所を過ぎ、8時40分に水管路の山道に合流する。ここにはあずま屋が設けてある。左に折れ、平らな道を行く。四、五分で平らな道は終わり、石段の登りが始まる。8時50分、天母古道の終点に着く。歩き始めて約1時間だ。紗帽山がだいぶ近くなった。

古道入口から、紗帽山が近い
大埔登山口
古道終点のある愛富三街は左に下る。谷を橋で渡り、登り返すと紗帽路へ出る。左に曲り下っていく。自動車や自転車が通り過ぎていく。10分足らずで、紗帽山大埔登山口が道路の右側に現れた。雨が少しパラツキ始めた。このまま道を下って、紗帽山の麓をぐるっと回って陽明公園の入口近くに出る、橫嶺古道を歩くことを考えていたが、今日はこのまま紗帽山を登って終わらせたほうが良さそうだ。

山道のキロポスト


陽明山国家公園の管理下になる紗帽山登山道は、とても程度のよい道だ。他の公園管理の登山道と同じく石段の道である。頂上まで標高差約300m、1kmの道のりである。の中を直線の急な階段が登っていく。辺りはとても薄暗い。道はジグザグ道になる。0.2km毎にキロポストと標高が表示されるので、位置を確認しやすい。雨足がつよくなってきた。傘を取り出す。ここは良い道なので、傘でもOKだ。蝉の鳴き声が響いている。雷が遠くで鳴っている。雨の中なので、登りに集中する。登山口から約30分で一度登りが緩くなり、その少し先に太子亭が現れた。昭和天皇が皇太子の時(1923年)に台湾を訪れた。それに合わせて建てられたあずま屋の遺跡である。皇太子は、ここに登っていないそうだ。今は、屋根もなく丸い石と石柱があるだけだ。その少し先の道端に基石がある。ここが頂上になるのだろう。時刻は9時44分、約35分の登りだった。

太子亭
霧の中の展望台
下りが始まる。少し先左に展望台がある。周囲は霧で真っ白、何も望めない。展望台にある写真では、大屯山から七星山竹篙山の山並みや、麓の陽明公園、中山楼などが望めるようだ。これらの場所から、紗帽山が見えるので当然ではあるが。もう1時間ぐらい早ければ、展望があったかもしれないが、仕方がない。またやって来い、ということだ。陽明山系の山々をみる展望台として、再訪は十分意味がある。展望台から少し下ると、道は緩やかになる。墓地が右の奥の方に、そして少し先左には陳何界石がある。後者は、陳家と何家の土地境界を表したものだそうだ。下りのジグザグ道が始まる。雨は相変わらず降っている。石段は苔があまり生えていないので、濡れていてもそれほどすべらない。霧の中の歩きも、気楽でいいものだ。

下り道、雨の中を下る
前山公園登山口
こちら側の山道は、反対側に比べ緩い登りだ。標高差も大埔登山口側に比べて100m少ない。ベンチも適宜に設けられている。途中、二人の登ってくる登山者とすれ違う。雨の中でも登ってくる人もいるのだ。ジグザグ道が終わり、真っ直ぐな道が山腹を下っていく。10時32分に登山口に降り立った。下りは、ゆっくり歩いたこともあり45分であった。雨は、小降りになっている。紗帽路を北方向に登り、陽明山バスターミナルに10時43分に着く。まもなく260番バスがやって来た。劍潭駅で下車し、MRTで昼前に帰宅した。

今回は、最も短い行程だったかもしれない。行動時間は2時間50分である。距離は約6キロ、累計登攀は643mだ。午前中で終了してしまった。雨が降ったので、休むところもなく、休憩は取っていない。この時間は、実動である。七星山などに比べると、楽な山登りではあるが、それはそれでよい手頃なハイキングができるコースである。今回行かなかった、橫嶺古道などは次回に別のルートを合わせて歩いてみよう。

2013-05-16

2013年5月15日 三峽鳶山山系縱走 - 相思樹黄色の花絨毯の縦走路

相思樹の黄色い小花が沢山落ちる縦走路
梅雨期は天気が不安定だ。朝は晴空が広がっていても、午後に雷雨に見まあうことも多々だ。今回は、そうした要素も考えて、三峡の鳶山山系でまだ歩いていないピークを縦走した。朝は晴れていたが、期待より早く雨が降り出し、雨の中を下ることになった。ただ、こうした可能性も考えていたので、困難はなかった。

山はちょうど相思樹(台湾アカシア)の黄色い小花が満開だった。この花が山道にたくさん落ちて、縦走路はさしずめ黄色の水玉絨毯だ。鳶山山系も油桐が多いが、すでに時期は過ぎており、ところどころ白い桐花が落ちているだけだ。油桐樹は、日本統治時代に油を取るために多く植林されたが、炭の材料になる相思樹も、多く植えられたそうだ。人里近いこの山は、こうした樹木を多く植林するのに適していたということだろう。

南側妙法寺からスタート(マウスクリックで拡大表示)
三峡の山群
鳶山山系は、大漢溪にそって続く標高2、300m級ピークが続く山並みである。谷を挟んだ桃園側から見ると、その背後にある雪山山脈の枝尾根上の1000m超の山々の前に並ぶ屏風のようだ。この山系の北側部分は、去年四月に一度訪れた。ちょうど油桐が多く咲いていた。鳶山の周辺は、地元の人が多く歩き、雨をしのぐあずま屋も多く設けられている。今回は山系の南端にある、娘子坑山から稜線を追って行き、福徳坑山、長春嶺を過ぎた後、朱府王爺廟へ下った。ネットの登山記録を見ると、北側から歩いて娘子坑山で終えるのがほとんどだ。南側から歩いたのは、理由がある。一つはバス便の頻度差だ。娘子坑山の登山口、妙法寺は9103番が通過するが、便数は少ない。一方、三峡は多くのルートのバスがかなりの頻度で乗れる。下山した時に、待たずに乗れる。雨が降っている時は、すぐ乗れるのは助かる。もう一つの理由は、山系北側は、あずま屋が多いので、雨宿りができることだ。南側は、あずま屋が全くない。雨脚が強いときは、雨宿りができないので辛い。実際、雨が降りだしたとき、ちょうどこのあずま屋の一つにたどり着き、最も激しく降っている間、雨宿りができた。

出発点、妙法寺。この時は天気良好
民家のわきに登山口
MRT永寧駅で、大溪行き9103番バスに乗る。台北市内6時45分発のバスは、7時40分にやって来た。去年大溪金面山へ行く時にも、乗ったがその時より5分ほど到着が遅い。土城の市街を抜けると、車内はガラガラになる。三峡の市街を過ぎ、3号省道の峠を越えた後、8時35分に妙法寺バス停に着いた。ここは桃園県大渓鎮になる。青空が広がり、金色に塗られた山門の狛狗や、参道両脇の仏像が眩しい。娘子坑山へは、参道わきを登っていく信義路657巷の産業道路を行く。材木工場を過ぎ、十分足らずで産業道路のどん詰りにある民家に来る。犬が吠えてうるさい。山道が民家のわきから始まる。この付近の山は、人気の山ではないので、道も踏跡程度だ。さしずめCクラスということろ。道には黄色の小花が沢山落ちている。相思樹の花だ。

樹木に囲まれた娘子坑山頂上
急坂を登りつめると、尾根上を進むようになる。雑木林や竹林を過ぎ、登山口から20数分、9時8分に娘子坑山頂上(標高238m)に着く。基石が埋まっている。周囲は樹木で展望がない。少し戻る形で、進み次のピーク、烏塗窟山へ向かう。雑木林の中を進む道は、下草もすくなく道筋もはっきりしている。数分歩くと、墓地の上部にでる。ここは樹木がなく右側の展望が利く。大渓の白石山の右奥に高い山群が見える。各々の山頂はまだ判別できないが、雪山山脈の枝尾根にある山々だろう。尾根道を進むと、檳榔樹林の上部に出る。そこから下っていくと、十字路鞍部に来る。ここは直進だ。最近取り付けられたように見える、ボランティアの道標がある。娘子坑山から約30分の位置だ。あまり上下のない気楽な道を進む。更に20分ほどで、電柱のある土の道に出る。これを下って行くと、茅埔路から上がってくる峠道に出る。車やバイクが通りすぎていく。烏塗窟山へは、左に進み民家わきの山道を登る。

烏塗窟山への稜線から見る景色、左の白石山の向こうは石門水庫、そして雪山山系の枝尾根ピーク群
山道は黄色小花の絨毯
山道から見上げる花満開の相思樹
赤に黄色の花、自然の造形
少し登ると、左側の展望が開ける。大漢渓を挟んで、対岸八徳市の住宅群など市街が見える。雑木林を登って少し、道が途切れてしまった。観察すると、大きな樹が折れて道を塞いでいる。この樹木を乗り越えると、山道が現れた。10時11分、烏塗窟山(標高283m)に着いた。妙法寺から約1時間半の道のりだ。頂上は広いが、木々の間の一部にかろうじて遠方が望めるだけだ。三角点の上には鉄塔が造られている。食事をとり、十数分休憩する。

烏塗窟山の登りからみる八徳方向の景色
烏塗窟山頂上
山道のタケノコ
頂上から下るとまもなくコンクリの道に出る。山道は、その道を横切り進む。山腹の急坂を下る。T字路にでた。左側の道は草深い。標識リボンがある、右側にも行けそうだ。右側に少し行ってみると、どうやらこれは違うようだ。道をもとにもどり反対側を進んでみる。そのうち、標識リボンが多く現れこれが正しいようだ。尾根にとりつき、進むようになる。竹林の中でタケノコが枯葉の地面から頭を出している。人里離れたあまり歩かれていない山道なので、残っているが、他所ならば採られてしまっているかもしれない。緩いピークの登り途中、左側と右側に樹木が切れている場所がある。左側からは、先に登った烏塗窟山が、右側には五寮尖の山並みがある。山腹には、まだ油桐の白い花が見うけられる。

五十分山への道
ピークから下って行くと、舗装路にでる。廃棄された産業道路だろう。草に埋もれている。ここは左に折れる。濡れて苔が生えている舗装路は、土の道より滑りやすい。舗装路が終わると土の道が少し登っていく。道は雨の時の排水路になってしまっているので、深い溝が自然にできている。山道のこの部分は、山腹を横切っていくので、排水が悪く、梅雨のこの時期は水たまりが多くある。


五十分山はあと少し、右に弘道路への下山道が分岐
烏塗窟山から約1時間ぐらいの地点で、また別の三叉路がある。ここは道標が右に90度に折れる方向を示している。ここから五十分山の登りが始まる。急坂を登って数分、右に弘道路へ下りる山道との分岐に来る。五十分山頂上(標高296m)はそこから二、三分の登りだ。11時33分、頂上に到着。頂上には金属製椅子など、そこそこ広い頂上に置かれている。今日の行程中では、ここから北方向が多く歩かれている部分である。蜘蛛の巣をどれだけ引っ掛けたのか、帽子には蜘蛛の糸がびっしり付いている。おまけに相思樹の花や小枝まで飾りのように載っている。空はすっかり曇り、頂上は西側が開けているが、遠くも望めなくなっている。雨が近づいているようだ。北東方向はこれから歩く福徳坑山と、その右に鳶山が見える。しばし休憩する。

五十分山頂上
五十分山頂上から鳶山方向を望む
蜘蛛の糸にまみれた帽子、小花や枝まで付いている
15分の休憩後、福德坑山へ向かう。5分ほど下るとT字路に来る。直進する道は、弘道路への下山道だ。縦走路は左に下がる急坂だ。補助ロープのある坂を下り、頂上から十数分で産業道路の鞍部に出る。路面は相思樹の小花がびっしりだ。道路反対側の尾根を登る。古タイアの階段がある。五十分山からの山道は、それまでに比べるとずっと程度が良い。Bクラスの道だ。登って行くと、また山道に合流する。左にとり進むと、岩が露出した部分に福德坑山への道標がある。左にそのままゆく道は、山腹をトラバースしていく道のようだ。

産業道路の鞍部、道にはびっしり黄色の小花
今季最後の桐花
補助ロープの垂れる岩を登る。山道はしばらく登り坂が続く。油桐の花が落ちている。今年の油桐はこれで終わりだろう。登りつめると金属椅子が置いてある無名のピークだ。その先少しには、快楽亭のあずま屋がある。周囲には運動道具もある。少し下がった山腹にあるあずま屋には立ち寄らず、そのまま尾根道を進む。地元政府の立派な道標がある、弘道路への下山道を右に分けた後、一度少し下り、登り返すと左に茅埔路への道を分ける。木製梯子を登り、12時40分福徳坑山頂上(標高321m)に着く。今日の行程中の最高点である。ここからは、一度歩いた道だ

福徳坑山頂上
雨がパラツキ始めた。曇っていて展望も望めず、先を急ぐ。雨脚がだんだん強くなってくる。今日は、どうやら雨の前に下山することは無理のようだ。急坂を下り、約数分であずま屋に到着する。ここは地元ボランティが造ったもののようだ。帆布張りの屋根や壁だが、雨を防ぐには十分だ。掃除も行き届いている。雨は勢いを増し、左側の桃園県八徳市の市街なども、すべて見えなくなった。ここで食事休憩をしながら、雨宿りをすることにする。

雨宿りの縦走路上のあずま屋
雨の山道は薄暗い
長春嶺のあずま屋で雨具を着ける
朱府王爺廟への下り道、濡れた岩は滑りやすい
30分ほど経つと、雨脚が緩んできた。遠景も少し望めるようになる。頃合いと判断し、13時37分に出発する。雨で、道は水が流れている。木々の中の道は夕方のように薄暗い。十数分で長春嶺の分岐に着く。ここもあずま屋がある。森の中で雨は直接かからないが、滴り落ちる雨水は多い。ここで雨具を着ける。鳶山方向へ少し下る。すぐ鞍部に着き、左に朱府王爺廟への道が分岐する。天気がよければ更に鳶山へ行くことも考えていたが、今日は無理だ。左に折れ進む。初めは枕木もあるが、そのうちに土の道となる。急坂で濡れた石は滑りやすい。雨水で溝状になっている部分を越えていく。沢沿いに進む部分を過ぎ、再び枕木が現れ、山道が終了した。14時半に朱府王爺廟に着いた。約30分の下りだ。

朱府王爺廟
廟の前は屋根がかかっている。ここで雨具をとり、ズボン下半分を外す。三峡の街までまだ2キロぐらいあるが、後は舗装路なので、傘で十分だ。山腹に建てられた廟からは、大漢溪の対岸に鶯歌の街と、その背後の大棟山山系の山々が望める。支度をしていると、廟の人が出てきた。雨の中を山登りするのか尋ねられた。軒下を借りたお礼を述べ、14時47分廟から出発する。

廟の前から鶯歌方向を望む、雨に霞んだ大棟山山系が鶯歌市街の背後に見える
茅埔路へ下り立つ。その先第3号高速道路をくぐり、反対側にでる。高速道路沿いを進み、もう一度高速道路をくぐる。雨は引き続き降っているが、それほどの雨脚ではない。右に鳶山が高く見える。一部は霧がかかっている。白鷺が三羽、ゆっくりと田んぼの中に飛んできた。中山路から復興路へ歩き、15時12分に恩主公医院バス停に到着した。バス停で整理をしていると、そのうちに高速経由永寧行きの922番バスがやって来た。

田んぼにおりた白鷺
今回は都合11km歩いた。所要時間7時間半だが、途中雨宿りなど、休憩時間が長い。実際の歩行時間は6時間半弱だ。登攀累計は約700mである。筆者は、運動中の心拍数や運動強度、消費エネルギーなどをモニターして歩くが、今回は約2500キロカロリーを消費している。そこそこの運動量があったわけだが、それほどの感覚はない。休み時間が多かったためだろう。気温が高くなっているので、汗はそうとう流れた。雨の中の山歩きは、あまり楽しいものではない。しかし、梅雨期間はそれも止む得ないことがある。

2013-05-09

2013年5月8日 陽明山系北五指山 - お薦めの草原歩き

北五指山頂上の基石
陽明山系の山は、台北に面した部分はアクセスがとてもよい。その中で草原が多くある山系東側の內雙溪水系の山間は、ひっそりとした古道が谷と山頂を縦横に結んでいる。手軽であるもかかわらず、気持ちのよい歩きができる、お薦めの場所だ。友人のHさんが、手頃な山歩きを希望したので、半日で終わる山としてここにある北五指山に一緒に登ってきた。梅雨の時期だが、曇りの天気で草原の歩きとしては、暑くも寒くもなくちょうど良い天気でもあった。

西側の内寮からスタートして、コの字形に歩く(マウスクリックで拡大)
出発点内寮は終点至善路バス停より200m高い
この山域は、最近では今年三月に歩いているが、今回も同じく内寮から出発、內雙溪古道から北五指山を登り、高頂山から荷蘭古道を下った。荷蘭古道の後半は、通常の風行咖啡経由ではなく、尾根をそのまま古圳へ下る道を下って、田尾仔橋を渡り至善路の平頂古圳步道口バス停へ歩いた。荷蘭古道の半ばには四叉路がある。このなかで西側に行く道は、持っている地図には行き先が記していない。今回はこれを歩いてみたが、結局荷蘭古道を高頂山へ登っていく道と途中で合流していた。このため、ここはグルっと一回りすることになってしまった。この山域の山道は道標がないため、わかっている登山者だけが歩く隠れ山道的な存在なので、勉強になったというところだ。

内双渓水域の古道群、內雙溪古道の下半分は未踏
內雙溪古道の沢沿い道
MRT劍潭駅7時20分発の小19バスで内寮へ向かう。バスは外双渓から急坂を登り平等里に着く。一度內厝に立ち寄り、また平等里に戻った後内寮へ向かう。バスは8時に到着。乗客は我々二人以外に同じく山登りで来たと思える老夫婦だけだ。平菁街93巷100號の道どんずまりの石段を登り、左に内寮古道を分けた後、涸沢を渡り登ると新圳頭山からの峠に着く。三月は尾根を直進する瑪礁古道を進んだが、今回は右に內雙溪古道へ下りる道を進む。まもなく、対向方向から外国人が走ってきてすれ違う。この辺りでトレールラン練習をしているようだ。8時40分に劉さんが描いた台湾石の休憩所に着く。その先沢を3度越し、9時に擎天崗と北五指山方向の道の分岐に来る。沢沿いの道は、それほどの登りでなく楽な歩き部分である。ここで一休みする。

道に落ちている假赤楊の花
休憩後、右に折れる登り坂を進む。道には多くの假赤楊の白い花が枯葉の上に落ちている。最近歩いた天上山などの油桐の花と同じように、茶色の地に白い花がらの絨毯のようだ。20分ほど登ると、右に道を分岐して峠を越える。分岐した道は、まだ歩いていないが內雙溪古道方向へ降りれるはずだ。華八仙の白い花も、緑一色の道に色を添えている。石にペンキの4Kのキロポストからも右に道が分岐する。これも先の道と同様に內雙溪古道へ続くはずだ。一度沢沿いまで降り、そこから10分ほど登り返すと、草原の北五指山頂上だ。これで5回目の登頂になる。9時51分、歩き始めて2時間弱の道のりだ。食事を取りながら休憩する。

道わきに咲く華八仙
4Kキロポスト分岐部
曇りの北五指山頂上
草原に咲く薊の花
天候は曇り、遠くの七星山や磺嘴山の頂上は雲を冠っている。風はなく、暑くも寒くもなく、過ごしやすい。台北の街並みは、小草山の向こうに見えている。三月にはまだ、枯れた草もあったが、今日は緑一色だ。夏も近い。30分ほど休んで出発する。対向側から数名の登山者パーティがやって来た。道ばたに紫の南國薊の花が咲いている。牛が多くやってくるここで食われずに残っているのは、鋭い尖った葉のおかげだろう。道迷い防止の黄色いロープ沿いに高頂山へ向かう。ほんの数分で高頂山の基石を見る。ここからは、大崙頭、尾山の間に微かに台北101ビルが浮かんで見える。

高頂山から東方向を見る、遠くに大崙頭山と大崙尾山
荷蘭古道の分岐
草原の歩きは、ここで終わりだ。荷蘭古道は雑木林の中を下っていく。道には落ち葉がたくさん落ちているが、その下の土は、長い雨でかなり緩んでいる。注意しないとズルっと滑る。数カ所、岩がすこし出ているが、概ね歩きやすい尾根道だ。高頂山から20分弱下ってくると、分岐に着く。この山域の古道と同じに行き先の道標はない。右(西方向)に折れる道を歩くことにする。この道はどこへ続くのか、地図上でも表示がない。內雙溪沿いの古圳へ下るのだろうか。明らかに道は、あまり歩かれていないようだ。

分岐から歩いた枝道、道すじはそれほど良くない
初めは平な道が続く。数分来ると、涸沢沿いに人工の石垣がある。これを越えると、道は登り始める。もし古圳へ下るのであれば、これは違う。場合によっては、先ほど歩いた4Kキロポストの分岐へつながるのか。それはそれで面白いので、引き返さずに進む。この道には、標識リボンがところどころに付けてある。更に10分ほど登って行くと、石が並べてある場所に来た。その向こう側は山道だ。どうやら荷蘭古道のようだ。この道は、結局遠回りをして、荷蘭古道へ続いていたわけだ。なぜこのような道があるのか。途中でみた沢沿いの石垣あたりに、その昔何かがあり、そのために歩かれていた道なのだろうか。合流部分は、石が並んでいるのでその存在に気づきにくいため、先ほど歩いたときは全くわからなかった。

急坂を下る

結局、同じ所を登り返したことになり、余計な歩きになってしまったが、地図にはない新しい発見をしたことになる。同じ道を分岐へ戻る。左(東側)に山腹を下る道は、前回歩いたことがある、風行咖啡へ続く道だ。まっすぐ尾根上を行く道を取る。分岐から10分ほどは緩い下り道が続く。その後は急に高度を下げる。補助ロープが張ってある急坂が現れる。土を掘って階段にしてある部分もある。最近ボランティアが整備したのだろう。このセクションを越え更に下り、20分ほどで古圳に出た。途中、遠回りをしてしまったので、高頂山からの下りには1時間半近く費やしたが、通常は1時間ぐらいで十分だろう。

古圳の登山口
古圳(用水路)わきを東方向に進む。比較的大きな沢が合流する。ここで少し休む。更に古圳を進み、親山歩道に合流、これを下って田尾仔橋を渡る。平林坑溪の真ん中に大花曼達拉が群生している。至善路を下り12時半に平頂古圳步道口バス停に着いた。待つこと10分ほどで、小18バスがやって来た。

田尾仔橋を渡る
今日のコースは、余計な部分を歩いているので合計8.7kmである。もし重複がなければ、7kmぐらいだろう。行動時間は4時間半、実際に必要な重複部分なしの歩行時間は約3時間半となる。累計の登攀は501mだった。このルートは、気持ちのよい草原を半日で回ってこれる、おすすめコースだ。台北からアスセスも速く便利だ。陽明山国家公園管理の石畳ルートがハイカーであふれているのに比べ、休日でもあまり人と出会わない静かなコースでもある。反対方向に歩くと、登り部分が更に200mぐらい多くなるので、更に30、40分ほどが必要だ。ただし、道標などがないので、地図が読めることが前提である。