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2016-07-12

2016年7月11日 苗栗仙山 展望のよい小百岳を登る

県道124号線から望む仙山
苗栗縣の小百岳は、全部で六座ある。今まで五座は登頂すみで、今回の仙山が残っていた。仙山は、南庄の脇にある神桌山から縦走する神仙縦走が知られている。時間があれば縦走するに越したことはないが、公共交通機関利用で台北からの往復となるとちょっと時間が足らない。そこで、今回は仙山のみの登山である。

赤が仙山、青が蓬萊溪步道の軌跡
仙山登山高度プロファイル
台湾好行バス@南庄遊客中心(ビジターセンター)
仙人が住む山のような響きのこの山は、標高967mでいわゆる郊山の範疇だ。割合と顕著な尖った頂上を有するが、仙人の存在を想像させるような山ではない。オランダ人がそのふもとに洋館を建てたということで、紅毛館山(紅毛とは、赤毛の西洋人という意味)と呼ばれた。その後、この山の中腹にある泉の水が、病に効くということになり、靈洞宮が建てられた。その後は、この廟を訪れる信者が多く、仙山と呼ばれるようになったという。

仙山は靈洞宮の背後にそびえる。山腹に協靈宮が見える
登山口
台北から汽車で竹南へ行き、そこから台灣好行バスで向かう。途中、観光地として有名になった南庄で、この台湾台灣好行路線の支線になる仙山線バスに乗り換え、谷の間を蓬萊溪にそって県道124号を登っていく。右に仙山の頂上が、見え隠れする。10時5分に靈洞宮に到着する。台北駅を7時の自強号特急で出発してから3時間である。バスから降りると、靈洞宮の背後に仙山の頂上が控えている。下からやってきた観光バスが到着し、信者が降りてくる。ここは、香火の絶えない場所だ。廟の駐車場の周囲は、食事場所など店が多い。

左の山道を行く
10時20分、出発する。日差しは強いが、それほど暑くない。登山口は、やってきた方向に少し124号県道を戻ったところだ。大きな石碑がある階段を上る。すぐ右に仙水亭、協靈宮への道が分岐する。左に進むと、すぐまた右に広い石段道と、左に登山道が分岐する。右の階段には多くの遊楽客や信者が歩いている。我々は仙洞、三角頂と石版の示す左の山道をとる。

仙洞門



山道は、石板で階段が続く。少し回り込み、右に道が分かれるがこちらはすぐに終わりになる。左に進み高度を上げていく。10時35分、仙洞門にくる。大岩の間に自然のトンネルができている。ちょうど人ひとりが通れる幅の穴になっている。その上から急坂が始まる。木々の切れ目から遠くが見える。竹南方向だろうか、海岸際の風力発電風車も見える。吹き抜けていく風がとても涼しい。下山してくる家族ずれのメンバーとすれ違う。10時50分、坂が終わり平らな道になると右から協靈宮経由の道と合流する。その先少し登ると、望陽台の涼亭に来る。ここで休憩する。

仙洞門は人ひとりの幅のトンネル


約20分ほどの休憩後、頂上に向けて登る。ここからは、岩が現れる急登が続く。岩には多くの補助ロープが渡してあり、それほどの苦労はない。一度緩やかな坂が現れ、その先の岩を登り切れば山頂だ。11時28分に頂上に着く。北側はさえぎるものがなく、展望ができる。神桌山への山並みが続いている。その右奥に見える高い山は、加里山か。頂上付近は雲のなかで見えない。西側は谷を挟んで、その向こうの低い山並みの先は、平野が見える。先ほどから涼しい風が吹いていたが、寒冷前線の通過なのか、曇ってきて雨も降りだしそうな感じだ。

前方に望陽台の涼亭が見える
ロープの岩場を登る
岩の仙山山頂、左側から上ってくる
仙山頂上から北を望む、前方に神卓山への稜線が続く
急坂を下る
11時48分、下り始める。痩せ尾根を進む。すぐに、ちょっとした高場に来る。左は神桌山への縦走路、右は八仙古道で124号県道に出る。八仙古道は、仙山の枝尾根を行く道だ。結構急坂が続く。風が吹き抜けていく。登りの時ほどではないが、岩が現れロープセクションも現れる。12時9分、幹が白く変化している枯れ木の脇を通り過ぎ、その後少し登り返す。12時14分、コンクリ柱のある仙山西峰を過ぎる。西峰といっても樹木が生えたコブに過ぎないが。更に急坂を下り、杉林の中を緩やかになった山道を進む。大岩が尾根上に続いて現れる。12時半、山道も残り少ない場所で休憩し、昼食をとる。先ほどすこし雨がパラついた天気は、すっかり晴れた。風が吹き抜けていくので暑くない。

杉林の尾根を進む
県道から望む仙山
県道から海が望める
20分ほどの休憩後、さらに下る。杉の木の間から、尖った仙山山頂が高い。そのうち竹林の中を進み、12時54分124号県道にでる。左にとり県道を進む。県道からは海岸線が望める。13時06分、郷界バス停に到着し、仙山登山は終了だ。13時13分、南庄行きバスがやってきた。

八卦力渡假村
時間が早いので、途中八掛力バス停で降り、ここの賽夏族原住民部落を見るが、ちょっと期待外れだ。県道に戻りちょうどやってきたトラックに便乗させてもらい、蓬萊溪步道へ向かう。2013年の台風で壊滅的に破壊された歩道は、また整備されて川沿いに伸びている。全長1.7㎞の歩道は、歩きやすい道になっている。13時38分、歩き始める。沢沿いにおり数百メートルを行く。13時50分、休憩する。

蓬萊溪步道

休憩している間に雨が降り出した。山上でのパラパラとは違い、激しく降ってきた。そこでそのまま戻ることにする。戻って歩道入口の売店で雨宿りをする。雨が上がり、バス停に向かう。14時53分、バスがやってくる。終点南庄で下車、南荘の老街を散策、その後16時発のバスで竹南に帰った。

南庄桂花巷老街




今回の登山は、歩行時間3時間足らず、歩行距離も4Kほどで楽なハイキングだ。しかし、岩場も現れ、それなりに面白いルートでもある。時間があれば神桌山への縦走も面白いだろう。縦走の場合は入口と出口が離れているので、自分の車で行くのは厄介だ。かといって一般の公共交通機関だと、ちょっと時間的にきつい。台北からだと10時出発になり、縦走には6,7時間を要するため途中で問題があると、帰りのバスには間に合わない。前日南庄などに泊まれば、時間は十分だ。仙山に限って言えば、困難度はルート体力的にもクラス2である。誰にでもおすすめできる。

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