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2016-09-19

2016年9月18日 台南烏山山脈 台風通過後の台南南化の稜線を歩く

二寮觀日台付近から遠望する烏山山脈、雲をかぶっているところが登山場所、前方には悪地の丘が広がる
荘会長(左)及び張さんと筆者
台湾は、中央に3000m級の高山を有する一方、中部以南の西部に広い平野がある。台湾の開拓は台南などの肥沃で平らな場所から始まっている。台北は、盆地で近郊の山に登るのは山に囲まれているから簡単だ。台南は広い平野の海よりに位置するので、台北ほど近郊の山へのアクセスは簡単ではない。台北から日帰りで登ることも困難なので、なかなか登るチャンスも多くない。今回は、長い歴史を有する台南市登山会の幹部メンバー交遊会に招いてもらい、翌日台南の山を登る機会を得た。

台南市市街、烏山山脈及び二寮觀日台との位置関係
キャンプ地のテラスから虹が見えた
台湾の中秋節の連休の後半17日と18日にわたって台南へ友人と車で往復した。連休で高速道路は混雑が予想されたが、ちょうど訪れた台風のために計画を取りやめた旅行者も多いようなこと、出発が連休の半ば、帰りも夜8時に台南を出発したので、渋滞にであうことは幸いにしてなかった。それでも片道3時間半から4時間は必要だった。

龍湖山から反時計回りに回遊
気楽な歩き
前日、二寮觀日台付近にて
今回の登山対象は、台南の東約40キロ、車では約1時間の距離にある、烏山山脈である。高雄との境界をなしている。この山並みの南東には、盆地を挟んで今年一月に歩いた旗尾山がある。本来は、12㎞ほどの稜線を歩く予定であった。しかし、直前にやってきた莫蘭蒂台風の影響で倒木などが多いという理由で、全行程を歩くのをやめ、途中の一部を歩くことになった。具体的には龍湖寺からのぼって土地公のある稜線に上がり、そこから稜線をずっと福德正神廟まで歩いた。その後産業道路や176県道を経て出発点の龍湖寺へ戻った。全体で5.6㎞の山行である。小百岳に選ばれている烏山は、今回は行かなかった。しかし、稜線の両側を望むことができ、この山並みからの景色を楽しむことができたのは幸いだ。

キャンプ地のテラスから望む夕日
イノシシの丸焼き
前日、台南市登山会の集会に参加させてもらった。そこでは、登山に関する講義などが行われた後、会食があった。場所は、台南市楠西區にある台南市登山会会員が所有するキャンプ場である。イノシシを一匹まるごとその場で焼くという、すごい料理である。深夜まで宴会は続いた。翌朝起床後、近くを少しぶらつき7時半前に食事をとる。台南の名産サバヒー魚のスープがとてもおいしい。8時半、荷物を整理しキャンプ場の人々に別れを告げて出発する。

サバヒー魚
龍湖寺、背後の山はまだ霧の中
車は南に向かって3号線を下っていく。176号県道に入り、山を登り始める。登るにつれて西側台南市中方向の景色が広がっていく。山のほうは上部はまだ霧の中だ。9時半少し前に、今日の登山口である龍湖寺に到着する。このお寺はかなり規模が大きく、寺の前には大きく山腹にテラスを出している。その付け根の部分には、これまた大きな仏像が座っている。今日の登山は、登山会の頼さんが道案内だ。その他に会員の張さん、我々五名の都合七名である。

夫妻榕樹

9時40分に寺の後ろから始まる登山道を登り始める。この周辺は猿の保護区域のようで、猿がたくさん木の上にいる。子猿を抱いた母猿もいる。石段は苔にもあり、さらに濡れているので滑りやすい。ここは、縦走路の途中なのであまり歩かれていないのだろう。少し登ると夫婦榕樹(ガジュマロ)がある。根も枝も広く伸ばし、空を覆っている。倒木を乗り越えて少し行くと、木製階段が始まる。手すりもついた立派な階段道だ。急な階段道を数分登り、10時に稜線についた。土地公の祠があり、その脇には屋根のある休憩場所もある。ここで初めての休憩をとる。

急な木製会談を登る
土地公廟の脇から稜線道を歩く
小休憩のあと、土地公の脇から稜線道を歩き始める。稜線道は倒木もあるが、おおむね状態はよい。霧が晴れて樹木の切れ目から、稜線の左右の景色が望める。稜線の右(東)側には、旗尾山の山並みが見える。そのうち補助ロープの張ってある岩場を過ぎる。岩は苔に覆われまだ濡れているので、足場はしっかり確認する。10時19分、道しるべがある。ここから西側に下る道は、現在壊れ通行不能だそうだ。

稜線からの眺め、西側を見る
稜線上の岩場を通過する
トゲトゲの黄藤をくぐっていく
急登を上がる
しばらく急登が続く。平らになってしばらく、トゲトゲの黄藤が道をふさいでいる。幹は恐ろしいとげ、枝にも小さなとげがたくさんあり、引っかからないように注意して通過する。また急登を乗り越える。今回の縦走は、残念ながら途中には名前のあるピークがない。このピーク部分で標高は約670mだ。少し下り、左に分岐を分け、さらに進むと大きなあずま屋がある。10時44分、ここで少し休憩する。

涼亭から行く方向を見る、左に山道が分岐、土地公の祠も見える
稜線から東側を見る、盆地の向こうに旗尾山の山並みが望める
展望台
十分ほどの休憩後さらに稜線を進む。左に道をすぐ分岐し、その先にまた土地公の祠がある。台北近郊もそうだが、近くの山に多くの寺や廟が造られている。また少し登り、11時5分に展望台にくる。展望台からは、北西方向に南化ダムが遠くに見える。北に全部を縦走すればこのダムの近くに降りることになる。展望台から少し北に行くと平たい場所がある。ここはもともと大金持ちの別荘があった場所だそうだ。この先からは車道になる。露天商を通り過ぎ、11時20分、福德正神廟にやってくる。縦走路はさらに北へ行くが、我々はここから下山だ。廟の前の景色がよい休憩場所でしばし休む。

展望台から望む旗尾山の山並み
展望台の北西方向には南化水庫
福德正神廟
休憩所から、西側に昨日見に行った二寮觀日台からの悪地(火山性の土でボロボロ崩れ、農作に向かない土壌の場所)の土の壁のある丘が見える。見える範囲は草山月世界の北側になるようだが、ここまでこのような不毛な土地が広がっている。11時半下山を開始する。つづら折れの急な産業道路を下っていく。11時55分、大きな屋根が覆う南化農協作物販売所に来る。ここでメンバー三人はカキ氷を、残りの四名はその先のお寺付属の食堂へ行き食事をとる。筆者はカキ氷を食べ、他の二人の一緒に食堂に向かう。そのあとまた、販売所へ戻り塩コーヒーを飲んでみる。ミルクが入っているが、確かに少ししょっぱい。

産業道路を下る、遠くには悪地の丘が広がる
塩コーヒー50元(赤丸、塩紅茶もある)
山門をくぐって出発点に戻る
12時48分、ゆっくりとした昼休み後、出発点の龍湖寺へ戻る。車道をさらに下り、176号に合流して少し登り返す。天気はすっかり晴れて、南部の日差しはとても強く暑い。この辺りは、くだもの龍眼の産地である。時期はそろそろ終わりだが、寺からの下り道の脇に誰にもとられずに残っている。13時14分、寺のまえの駐車場にもどり今日の歩きを終了する。寺の前に大きく張り出しているテラスから眼前に広がる景色を見る。朝は、霧ではっきりしなかった景色が今は、台南市街のほうまで一目瞭然だ。時間がまだ早いので、この後台南市内に戻り市内観光をした。

龍湖寺のテラスから見る広い眺め
今回の歩きは、5.6km、累計で570mの登り、活動時間は約3時間半だ。通過した最高地点は標高750mだ。楽な歩きである。次回機会があれば、全山脈を縦走し、小百岳の烏山に登ってみたい。最後になるが、今回招待いただいた台南市登山会には、同行したほか四名も含めすっかりお世話になった。改めてお礼を申し上げます。

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