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2019-03-06

2019年3月5日 汐止新山 - 十四坑山 - 圍貓尖山 - 刣狗寮山 - 五堵獅頭山縱走

新山山頂の野牛基石、背後は五指山
汐止の基隆河北岸側の山々は、五指山を除いて高度があまり高くなく、南岸側に連なる姜子寮山の連峰に比べると、いままであまり登っていない。過去1年ほど、この地域の山はボランティアが入り、山道の整備が行われた。そこで今回の山行となった。新山は、いままで何回か訪れているが、そこから東に伸び更に南東に向かって進む稜線上の山はまだ足を踏み入れたことがなかった。

獅頭山山頂
今回は、烘內から歩き始め五指山古道から新山西南稜を頂上へ登り、そこから東稜を経由して五堵獅頭山へ続く長い稜線を歩いた。途中十四坑山、圍貓尖山、刣狗寮山を越えていった。標高は新山の約500mが最高で、そこから基本下っていく形だが、途中には数多くの小ピークがあり、尚且つロープの架かる急坂も多く現れる。標高だけではわからない、近郊低山の大変なところだ。

新山を回遊した五堵へ稜線を歩く
歩行高度表
柯子林茶莊近く、背後に新山が見える
7時半前に汐止駅前のバス停に集合する。筆者は7時10分過ぎに到着すると、すでに今回参加のメンバーの半分がすでに待っていた。予定では7時半過ぎの896番バスで行く予定だが、その前便がきたので彼らはそれで烘內に向かう。筆者はほかの参加予定メンバーを待ち、7時40分ごろにやってきた予定のバスで烘內に行く。15分ほどで烘內に到着、全員11名で五指山古道の入口柯子林茶莊に向けて、8時に汐萬路の舗装路を歩き始める。

@五指山古道入口
沢を渡る
急坂を稜線に上る
約数分で右に夢湖路をわけ、その少し先でまた夢湖に続く保線路の山道入口を過ぎる。勾配が少し急になり、前方に新山が見える。8時20分、柯子林茶莊のところで右に折れ、天然のプールがある五指山古道入口にくる。ここから山道歩きだ。小休憩のあと、古道を歩き始める。沢沿いの緩やかな道を数分進み、右に西南稜を行く道を分ける。沢に下り、渡渉する。水量はけっこうあるが、架かっているロープにそって渡れば問題ない。

岩の露出する稜線を登る
岩の西南稜を登る、背後は北港山
沢をわたり、しばらく枝沢沿いに進む。石積土留壁がある。もともと畑かなにかがあったのだろう。一部道が水で流されている。枝沢を渡り、山腹の急坂道にとりつく。急坂を登ること十数分、稜線上にでる。前方に大岩が現れ始める。新山は、砂岩の岩が荒々しく露出している山だ。西南稜は、それをまさに感じることができるルートである。9時10分、少し開けた場所で休憩を取る。メンバーの一人は、ちょっと体調が悪いようで引き返した。

 頂上へ向かう途中
引き続き稜線上を行く。一部は右側の稜線下にいくが、ところどころ岩の露出した場所を過ぎていく。遮るものがないので、左側の展望が開ける。汐萬路の橋や背後の柯子林山、金明山、そして大きな山容の五指山が連なっている。前方に新山山頂が見えてくる。下って登り返し、9時57分、山頂(標高498m)に着く。山頂は狭く、岩の間に野牛の基石がある。出発して二時間で登頂した。ここが今日の行程最高点だ。遮るもののない山頂からは、四方向全部見える。これから歩いていく十四坑山から獅頭山への尾根筋も見える。最終目的地はかなり先だ。

新山山頂から東稜、送電鉄塔の向こうに十四坑山、更に右へ五堵へ続く稜線を望む
ロープを頼りに岩場を登る
小休憩のあと、下っていく。10分ほどで左に五指山への道を分け、そのさきまもなく右に夢湖に道が分岐する。左に東稜へ進む。ちょっとした登りのあと、岩の稜線上にでる。展望台から岩尾根をしばらく下る。10時37分、保線路に降りる。右に行けば夢湖へ下る。左に進み、送電鉄塔の下を行く。ここからは、新山周辺に比べると歩かれていない山道だ。とは、いっても踏み跡もはっきりしており、一部は急坂もあるがまったく問題ない。11時14分、土の広い道に降り立つ。休憩を取る。太陽が雲間から顔を出し、明るくなる。

土の道を十四坑山(前方の峰)へ向けて歩く
十四坑山(金顏山)山頂
休憩後広い道を進む。すぐに右に舗装された道を分ける。また土の道になりまもなく十四份山の登山口に来る。ここから尾根にとりつき進む。登山口の道標は約1年前の日付だが、道はしっかりしている。そこそこ歩かれているようだ。山道を進み始めてすぐ右に、深さ3,4メートルはある竪穴がある。動物の罠とは思えない。目的がわからない。登山口から約10分ほど登ってくると、分岐がある。左が十四坑山山頂へ続く。左にとり、ほぼ平らな道を5分ほど行くと、十四坑山山頂(標高357m)だ。山頂は南側の樹木が低く、展望ができる。遠く基隆山も見える。

瑞士山莊コミュニティーを歩く
遠くに二格山,南港山、更に遠くには插天山山脈が見える
人気がすくない瑞士山莊の家屋
先ほどの分岐にもどり下り始める。倒木もあるが、道筋ははっきりしている。12時8分、瑞士山莊エリアの貯水タンクのわきに着き、そのすぐ下の道(瑞松街199巷)に降りる。みんなが降りてくるのを待ち、道を左に下っていく。ここは別荘地の位置づけだが、手入れされていない家屋もかなり多い。下っていくと、右に台北の街の向こう遠くに插天山山脈も見える。12時25分、今はほとんど使われることがないように見えるテニスコートわきの民家近くで昼食をとる。

圍貓尖山へ急坂を登る
12時50分過ぎ、残り半分の距離を進みはじめる。食事をした場所のすぐ前の坂を上る。仕切りをくぐりぬけ、すぐ右に急坂を登る。13時に左に道を分け、まもなくまた右に道を分ける。左にとって登り、送電鉄塔の下を行く。13時11分、分岐を左にとり急坂を圍貓尖山へ、急坂を登っていく。尖の文字通り、傾斜がきつく補助ロープの急坂を登る。10分ほどで圍貓尖山山頂(標高272m)につく。樹木に囲まれた山頂は狭い。頂上のすぐわきには捨てられた墓がある。下っていく道は、先ほどのような急坂はない。13時31分、分岐は左に稜線を行く。ここからは保線路なので、広く良い道だ。緩やかな稜線上の道を登り、13時37分、刣狗寮山(標高271m)に着く。

圍貓尖山山頂
稜線上の保線路を刣狗寮山へ歩く
@刣狗寮山山頂
数分間緩やかな保線路を行く。送電鉄塔で保線路が終わり、山道が始まる。ここから長い道だ。今までもあったが、山道は滑りやすい。長い下りを行き、14時10分、鞍部の少し開けた場所で休憩する。急坂を登る。ちょっとしたピークからは、右に池が、そしてその遠くには101ビルが望める。

下方に池、遠くには101ビル
土地公祠のある峠、稜線を直進する
14時38分、鄉長山方向への道を左に分ける。また急坂のあるピークを越える。14時49分、右に道を分け下る。車の騒音が大きくなり、右下に高速道路が見える。稜線をトンネルで抜けていく。15時5分、鞍部には土地公の祠がある。ここは、峠でもある。稜線を越えていく道が十字路で交わる。休憩する。

岩溝の急坂を登る





これから、最後のピークになる獅頭山へ登り始める。標高差は約100mだ。左に遠くに山頂が見える。登っていくと、岩の溝になっている急坂が現れる。三段になっている。補助ロープが取り付けてあるので助かる。足場も掘ってある。しかし気は抜けない。登り切り、小ピークに上がると、前方に山頂である国旗が見える。あと少しだ。山頂までの途中にはもう一つピークがある。急な上り下りを経て、15時57分獅頭山山頂(標高174m)に着く。これで登りはおしまいだ。20分ほどゆっくり休憩する。

歩いてきた稜線を背後に獅頭山へ最後の登り
獅頭山山頂から五指山方向を望む
獅頭山山頂手前の分岐
16時20分過ぎ、下りはじめる。ここからは、よい道だ。前方には、谷をはさんで五分山から姜子寮山、さらに四分尾山へと長く山々が連なっている。石段や木製階段などが現れる。月桃の花が満開だ。16時42分、玉泉宮に降りつく。汚れた長靴を洗う。玉泉宮からさらに下り、集落を過ぎる。基隆河を渡り、右に曲がって17時6分、五堵駅に着いた。

基隆河の谷間と南岸側の山々
道端に満開の月桃
歩行距離約15㎞、累計で1000mほど登った。休憩込みで約9時間であった。小さな登り下りが多く、そこそこ疲れた。ルートはレベル3、体力的にはレベル4というところだ。今回は新山からの尾根歩きだが、それ以外にも基隆河北岸の山がある。この辺りも最近ボランティアによる道が開かれている。暑くなる前に、そうした場所を歩くのも悪くない。

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