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2024-09-01

2024年8月29日 スロベニア首都リュブリャナ城の丘を巡る

丘の上にそびえるリュブリャナ城
スロベニアを観光で訪れた。一週間の滞在は街の散歩や観光地の訪問が主であるが、中間の一日午前中、滞在地のすぐ近くにあるリュブリャナ城がそびえる丘に登り、下ってリュブリャニッア川沿いに歩いて滞在場所に戻った。わずか2時間半ほどの散歩であるが、それなりに歩いて楽しいところだったので、ブログにその様子を記すことにする。

城展望塔上の市旗
スロベニアは、日本にはあまりなじみのない国かもしれない。筆者も正直、今回訪れるまでは、ほとんど認識がなかった。出発前に急遽調べ、その概要を知った。実際に訪れてみると、とても良い場所であり、滞在を満喫した。位置はバルカン半島の付け根で、西にイタリア、北にアルプス山脈を挟んでオーストリアという場所である。イタリアのトリステのすぐ南でアドリア海に面している。南は、スロベニアと同じく、共産国家ユーゴスラビアから独立したクロアチアがあり、東はハンガリーである。日本と比べると、四国ぐらいの面積に200万人の人口で、ずっと小さい。自然が多く残り、美しい国土である。

首都リュブリャナはスロベニアの真中に位置する
首都リュブリャナは、四方が山や丘に囲まれた盆地である。標高は約300mと、そこそこ高い。街の中心を流れるリュブリャニッア川付近からは、そのわきに聳え立つ丘の上のお城が目立ち、市旗にも描かれる街のシンボルとなっている。前日、中央マーケット近くの丘下からケーブルカーでお城を訪れ、観光した。そしてお城で一番高い塔の上から、眼下に広がる街並みと、遠くに並ぶ山並みを望んだ。

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時計回りで回遊
前方の城の丘へ向かい出発
今日は、単独で7時過ぎに宿泊地を出発。早朝の街はまだ人通りが少なく、仕事へと向かう住人が時々すれ違う。ドランゴン橋を渡り、店主がまだ野菜や果物などを屋台に並べている中央マーケットを突っ切る。地図ではお城の丘へのルートはいくつかあるようだが、昨日乗ったケーブルカーのすぐわきの路地から、7時25分登り始める。建物の間の石畳道は、すぐに案内地図とところで終わり、土の道となる。

ドラゴン橋を渡る、背後はリュブリャナ城
中央マーケットを抜ける
この路地から入る
山道入口
道は急坂である。犬を連れて下ってくる地元民とすれちがう。3,4分で分岐が現れる。左に曲がり、つづら折れの道を登る。途中でケーブルカーわきにでる。時間がまだ早いのでケーブルカーはまだ運行していない。そのコーナーから道は階段となり、登っていくと7時38分城壁下についた。ここまで標高差60mほどだ。

ここで左に上る
ケーブルカー線路脇から望む
階段を上る
城壁の下を回る
ケーブルカー上部駅
バラの咲く城の前
熱くなってきたので、上着を脱ぐ。城壁に沿ってぐるっと回っていく。すると別の登山道との分岐を過ぎ、城の展望塔入場券販売所の前にでる。まだ観光客はいない。静けさのなか、落ち葉などを吹き飛ばす清掃作業員のブローワーの音だけが響く。

展望塔入場券売り場
城内の展望塔(前日撮影)
12世紀から始まるこの城は、16,7世紀に今のような形になったそうだ。ただ、この城は軍事目的が主要な用途で、王侯貴族が居住したことがない。そして、19世紀からは牢獄として使用され、一時期には住宅にもなったという。その後改装され、現在では観光あるいは市民の憩いの場所となっている。展望塔は有料である。

塔の上から城内を見る(前日撮影)
塔からの展望(前日撮影)、すぐ下は三本橋
塔からの展望(前日撮影)
兵士の像
城が立つ丘は独立した存在で、四方は斜面である。城の三方はかなり切り立っている斜面である。この丘にはもちろん車道が通じており、城の前には駐車場がある。丘の上を行く歩道があり、この道を行くことにする。進んでいくと、兵士が四人ほど固まって並ぶ形の銅像がある。足元の説明(Spomenik Kmeckim Upornikom)はスロベニア語なので、残念ながらわからない。

並木道を進む
東側を望む
右と左の両方に各々下っていく道を分け、中間の広い並木道を進む。木々の間からは、丘の下の街が広がり、遠くは朝霧がかかっている。8時、高い通信アンテナが立つ小高く盛り上がった場所(Sance 370m)にくる。英語の説明板があり、ここは古くは砦であったところだそうだ。今は手入れがされて石垣などが残っている。地元の老人が体操をしている。



遠くは朝霧の中
スロベニア語と英語の説明板
砦の一部

地元民が体操中


森を抜ける
丘の上の道をさらに進む。高い樹木の森を抜け、地図上標高356m Orlov Vrhと表示されている草の広場に来る。ここが丘の南端でここから下っていく。下っていく道もいくつかあるが、西側にリュブリャニッチ川方向へと下る。下り道では、途中バラ園のわきに出る。登ってくる地元の老人とあいさつする。

バラ園
下っていく
交通量の多い交差点に降りた
住宅地を抜ける
時刻は8時25分、出たところの車道はちょうど通勤通学時間なのだろう、車の往来が多い。道を渡り住宅地の中を抜ける。先ほどの交通量が多い道からすると、ここは閑静な住宅地である。8時32分、川際の小道に降りる。北に向かって小道を進む。この周辺は住宅地のようで、対岸も住宅である。

川際に降りる


川沿いに戻る
川面には、カモが泳いでる。これから営業が始まる観光船が、鏡面の川面にさざ波を起こして進んでいく。川際道は上の車道わきに上がる。橋を過ぎ、その先交通量の多い主要車道に出る。ここからは観光地区で、飲食店などが多く出てくる。この時間は、観光客は少なく店では店員が忙しく開店の準備をしている。

川沿いのレストラン街
三本橋近くから城を仰ぎ望む
9時13分、著名な観光スポットであるトロモストヴイエ三本橋へと出る。対岸のプレシェーレン広場には、観光客が姿を見せはじめている。忙しい日が始まる。仕事へと急ぐ市民などと前後して、筆者は滞在地へ戻り、9時半に2時間半弱の散歩を終えた。写真などを取りながら、観光気分で歩いた。距離は約5㎞程である。

三本橋(前々日撮影)
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リュブリャナ城上の筆者
一週間の滞在中には、リュブリャナ以外にブレン湖やポストイナ鍾乳洞、プレジャマ城などを訪れ、スロベニア観光を堪能した。スロベニアの物価は、西欧に比べるとまだ低く治安もよい。街もきれいで、対日感情も悪くない感じだ。英語はかなり通じる。今回は観光旅行だが、登山者としては北にあるスロベニア最高峰トリグラウ山などがあるトリグラウ国立公園などを訪れ、ハイキングや山登りができたら、とてもよい。

滞在場所の屋上から望むリュブリャナ城のある丘
ブレン湖、遠くの雲間にトリグラウ山
プレジャマ城

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