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2013-01-24

2013年1月23日 南港山横断 聖德宮步道 - 麗山橋步道 - 虎山自然步道を歩く

虎山自然歩道の虎の石像、虎よりも猫に見えるが
つい三日前に南港山を縦走したが、今回もまた南港山を歩いてきた。前回は尾根沿いに縦走したが、今回は南港山の山並みを西から東、そして東から西へ二回横断する歩きだ。今回の山行で、南港山の主な山道は歩いたことになる。縦走とは別に、以前から考えていたルートだ。途中には、岩壁ルートの第五岩壁を登った。冬の天候は変化しやすく、今日は打って変わってぐずついた空、厚い雲に覆われ101ビルは尖端を雲で隠していた。ただ、もともと今まで歩いていない道を歩くことが目的だったので、景色が眺められなかったことは不満ではない。逆に雨が振りださなかったことは幸いだ。

西側の永春高校から二度南港山を横断し、福徳小学校まで歩く(クリックで拡大)
今回のルートは、永春高中から天寶聖德宮を経由して尾根上の縦走路に上がる。その後拇指山への縦走路の途中、左に長壽園への道を取り、登り詰めてあずま屋まで来た後、第五岩壁を登って、南港山南峰下の縦走路に出る。縦走路を戻り彩虹風口の十字路から聖德宮への土の山道を下る。彩虹風口は後山歩道が分かれる分岐だ。聖德宮から研究院路へ下り、北方向に歩いて麗山橋からは親山歩道を鞍部に登り返す。また縦走路を歩いて福壽公園さきの分岐から右に下り、虎山自然歩道を下って福徳国小まで歩いた。後山と呼ばれる南港山の東側の谷間への道は、交通の便が悪いので西側に比べると歩行者が少ない。聖德宮山道は、南港山の中では梅樹古道と同じに草深い山道だ。一方、台北市親山歩道になっている麗山橋歩道も、石畳ではなく土の道だ。特に途中は古道のような趣がある。

天寶聖德宮とその前庭
南港山は近いので、出発はとても気軽だ。7時15分頃自宅を出発、信義路幹線(副)のバスに乗る。通勤時間にはまだ早いので、空いている。MRT信義路線は、今年年末には開通の予定だが、それに合わせて信義路沿いの歩道の整備工事が進行中だ。今まで数年間に渡り不便であったので、早めに復旧されることを期待する。約20分で春永高中バス停に到着した。ここから見る南港山は、稜線付近に霧がかかっている。松山路を登っていく。三日前に降りてきた象山歩道の入口を過ぎる。道標にしたがい天寶聖德宮への道を進む。松山区とその先の内湖の山が見えるが、その先の陽明山山系の山々は雲の中だ。バス停から十数分で天寶聖德宮に着く。廟の左奥に登山道入口がある。南港山は多くの廟宇があるが、その中でもこの天寶聖德宮は大きい。少し登り、テラス状の廟の前庭からは広い範囲が眺められる。

北星寶宮から南港山稜線を望む、稜線近くは霧がかかっている
縦走路わきの巻き道
地元の人と思われる登山者と数人すれ違う。早くから登っているものだ。日課になっているのだろう。階段の道を10分ほど登ると、大きな老子の像が建つ天真聖道院のわきを過ぎる。このすぐ上で舗装路の松徳街231巷に出る。右にとり進むと北星寶宮のわきを通る。読経の声が聞こえてくる。北星寶宮から少し登り、8時14分に象山からの尾根上縦走路に着いた。バス停から約30分の登りだ。縦走路を東方向に進む。途中右に土の道があるので、これに入る。この道は尾根を忠実に追っていく石畳の縦走路に対し、山腹を行く巻き道となっている。縦走路にまた合流し、北星寶宮上の合流点から約10分で、左に登っていく長壽園への石段の入口に着く。ここには道標はない。

長壽園へのつづら折りの道を下っていく登山者
長壽園への道は、南港山南峰の山腹を登っていく。けっこう急な登り坂が続く。親山歩道のような立派な石畳ではないが、コンクリ製の階段道で歩きやすい。今日は曇りなので、森の中の道は薄暗い。つづら折りの石段道を行くと、縦走路分岐から15分ほどであずま屋のある広場に来た。バス停から約1時間ほど歩いてきたので、少し休憩する。ここは右にある石段道を登ると普通の山道で南峰の下の縦走路に行く。左奥の道は第五岩壁につながる道だ。岩壁のすぐ前に左に行く道がある。これは第一岩壁からずっと山腹をトラバースしてくる道だろう。第四岩壁は、高さは約20mぐらいだ。途中には梯子も掛けられており、以前登った第二第三岩壁に比べれば容易だ。登りつめると、先ほどあずま屋のところで別れた道と縦走路のすぐ下で合流する。縦走路には9時2分に着いた。

第四岩壁ルート
岩壁登攀途中に見る象山、101ビル
彩虹風口、左へ後山歩道、右は縦走路、直進して聖德宮へ下りる
聖德宮への山道
縦走路は、霧に包まれている。尾根の西側はまだ眺めがあるが、東側は灰色一色だ。縦走路を南港山南峰に登る。下ってしばらくすると、彩虹風口の分岐に着く。左は後山歩道、右は縦走路、そのまま進むと聖德宮への山道だ。ここも道標はない。少し入ると標識リボンがかかっている。この道を歩く登山者は、縦走路に比べたら僅かなものだろう。草に覆われた部分もある。ただ、さすがに南港山の道だ、不人気な山の獣道のような踏跡に比べればしっかりしている。補助ロープも取り付けれている。水気の多い草の中を行くので、ズボンの裾はたちまち濡れる。枝尾根上から涸沢に降りて行き、彩虹風口から20数分で聖德宮の赤い建物が見えた。道は聖德宮の奥に続いている。建物を回りこみ、廟の前庭に出る。ちょうど廟の人が現れ、挨拶を交わす。吠えてくる番犬をなだめてくれた。この廟は、南港山東側にある中では、かなり大きな規模だ。時刻は9時半過ぎ、まだ早い。

聖德宮の裏側へ着く
聖德宮から見る谷あいと対岸の倒照湖山の山並み、その向こうは木柵、深坑だ
麗山公園、山桜がほころび始めている
聖德宮から急な車道をくだり、山門をくぐると研究院路に出る。左に折れ研究院路を歩く。台北の繁華街信義区とは山を一つ隔てているだけだが、ここは静かな田舎の佇まいだ。通る車両も少ない。時々思い出した頃にバイクやトラックが通り過ぎる。下り気味の道は、気楽な歩きだ。道路わきの排水溝は、最近完成したもののようで新しい。数分歩くと右に木製欄干の橋と、そのたもとに親山歩道案内がある。ここが谷の反対側にある倒照湖山への登り口のようだ。更にくだると、今度は左側に新しい麗山公園がある。山桜が少し咲き始めている。その先研究院路80巷を過ぎると、土地公の廟がある麗山橋歩道の入口だ。時刻は10時10分、研究院路を約20分歩いてきた。

砂岩が露出した麗山橋歩道の路面
麗山橋歩道は、はじめ民家までの舗装路を登るが、すぐ分岐して土の道が始まる。中央にはコンクリの狭い帯状の道が続くが、それも途中できれる。畑のわきを進んでいくと、道幅一面に砂岩が露出した道となる。岩の表面にはギザギザの切れ込みが加工してあるが、苔が生えており濡れていると滑りやすい。砂岩の道が切れると休憩所だ。砂利が敷いてある小広場で、木製ベンチが造られている。ここから道は森の中を行く、古道然の素朴な道となる。小沢が右側に流れる。しばらくすると土の道からコンクリの道となった。左に研究院路80巷への小道を分けると、沢を越えその先右に畑が現れる。畑の向こうには、白い曼陀羅の花が群生している。花崗岩の石畳道になり、ひと登りでスタンプ台が現れ、10時37分鞍部に到着した。約30分足らずの登りだ。

縦走路を左にとり福壽公園へ登る。歩き始めて約3時間、ここで少し果物を食べ休憩する。今日は、101ビルは見えるもののその先は霧のなかで霞んでいる。内湖の方もかろうじて見えるぐらいだ。縦走路は、平日の今日も登山者が往来する。対照的に、彩虹風口から下って麗山橋歩道までは、まったく出合わなかった。11時に出発、すぐ先で右に虎山自然歩道に向けて下る。石段のつづら折り急坂が続く。数分下ると、永安亭と書いてある山門、そのすぐ下には黃蟬園という小さな小屋が山肌にたくさん建てられている。人里近い山だと、いろいろおもしろい物が造作されている。これを下りきると虎山自然歩道に出た。

黃蝉園の小屋群、右は縦走路からの石段道
虎山自然歩道
残りは、この虎山自然歩道を左に取り下るだけだ。虎山自然歩道は稜線上の四獸步道と同じに花崗岩の立派な石畳道だ。数分下ると左に真光禪寺へ続く道を分ける。分岐には虎の石像が座っている。更に十数分くだると、慈惠堂の大きな建物が見え山道が終わる。ここは虎山溪步道の入口でもある。福德街251巷を行き、11時45分に福德國小バス停に着いた。

今回の所要時間は4時間だった。南港山は、身近であると同時に規模はやはり小さい。コースのとり方もあるが、基本は半日で終了する。歩行距離は8キロ、二回山を登ったので、標高が低いとはいえ累計で631m登っている。この歩きで、南港山の主な山道はほぼカバーしたことになる。もちろん、いろいろな枝道があるので歩いていない部分はまだあるが。過去六回の南港山の登山記録は次のとおりだ。


今まで歩いた南港山のルート全部

2013-01-21

2013年1月20日 南港山縱走 - W大仲間との縦走路再訪

象山付近の展望台から望む101ビルと曼陀羅の花
昨日(1月19日)に引き続き快晴が続いているなか、また山登りに行った。今日は、W大同校生メンバー(及び配偶者)と一緒で合計6名の登山だ。今回は校友会の正式イベントではないが、昨年10月に行った陽明山山系の登山以来である。今回の同行者は、時々一緒に白酒(中国蒸留酒、日本の甘酒ではない)を飲む仲間達だ。登山初心者も同行するし、午後早めの終了を希望しているので、下山後帰宅も便利な南港山を中華科技大学から台北親山歩道を縦走、象山からは永春高校へ下りるルートを歩いた。全行程すべて石畳の立派な山道である。このルートは、2011年4月に登山を開始した第1回の山行ルートを、ほぼ逆方向に歩いたことになる。好天の日曜日の山は、多くの登山客が歩いていた。

東側の中華科技大学から歩き永春高中へ下る(クリックで拡大)
歩行高度プロファイル
登りはじめの南港山縦走歩道
南港山は単独のピークを指すとともに、台北市市街の東側に南西から北東の方向に連なる複数のピークを含む連峰総称でもある。もちろん標高375mの南港山がその中でも一番高い。西側はズバンと切れ落ち、その中腹からゆるい小ピークの尾根が伸びる。象山や虎山がそれだ。それ以外に四獸山としてくくられる中には、獅山と豹山があるが、前二者に比べると目立たない。縦走路は、連峰北側にある研究院路上の中華科技大学から始まり、谷を登って高度を上げた後、麗山橋と北興宮を結ぶ峠道と鞍部で交わる。その後は主稜線を九五峰を越えて進み、拇指山の下から山腹を急坂で下る。平らな道を歩いた後は象山に登り返す。象山からは呉興街へも下れる。今回は永春高校への道を取った。普段あまり運動していないメンバーには、すこしキツイところもあったようだが、普段とは異なる自然のある台北を体験して満足だったようで、案内した自分としても嬉しい。

檳榔樹越しに見る十八羅漢岩
朝8時半、中華科技大学のバス停で集合する。筆者が到着したときは、他のメンバーはすでに着いていた。これから歩くルートの説明後、出発する。平日ならば学生で賑わっているだろう通りは、日曜日の今日はひっそりしている。守衛室の脇に山道の入口がある。花崗岩石段の立派な歩道だ。台北親山歩道の説明看板も建っている。10分も登らないうちに汗が流れ、立ち止まって上着を脱ぐ。進むと左側が開け、檳榔樹が植わっているその向こうに、十八羅漢の岩がそびえている。右の山側の畑が終わると右に曲り、沢沿いに進む。橋で沢を越える。沢底は、長い間に水と小石で掘られた穴がいくつも開いている。

沢を橋で越える、沢底には自然に造られた穴
土地公とあずま屋
稜線上の展望台
沢からはまたしばらく急坂が続く。砂岩の昔ながらの石段部分も現れる。旧来の砂岩の階段が花崗岩の階段わきに残っているところもある。この道はかなり昔からあることの証だ。登山口から約20分登ると土地公の廟とあずま屋がある。山経験の少ないメンバーは、ずっと続いた登りでキツそうだ。しばし休憩する。数本の山桜の木がある。そのうち花が咲き始めの木もある。あとしばらくで満開だろう。さらに登っていく。9時24分、福徳宮が道の真中に現れた。この少し先で右に北興宮へ、左は麗山橋に下る道の十字路に着いた。このあたりから尾根を歩き、右に台北市街が望めるようになる。道ばたに白い大花曼陀羅が咲いている。

第二岩壁を登ってくる登山者
風もなく気温もまだ高くなく、快晴の青い空で、とても気持ちが良い。陽明山山系がくっきり見える。その手前には昨日歩いた、内湖の山々が連なっている。ここは標高は220mぐらい、今日の登攀高度の約半分を登った。更に20分ほど登ると、あずま屋のある福壽公園を過ぎ、左に後山歩道を、右に虎山歩道へ下る分岐を分ける。その少し先にも山桜が咲き始めている。路上多くの登山客とすれ違う。10時10分過ぎ、九五峰直下の鉄塔までやって来た。あずま屋の柱に取り付けれた寒暖計は18度を示している。第二岩壁の上部で崖を覗きこむと、ちょうど登山者がロープを伝って壁を登ってきた。これを目撃して、メンバー皆な感心している。あと僅かの階段を登り、10時20分今日の最高点九五峰につく。登山口から約1時間50分だ。九五峰の文字を刻み込んだ大石前の広場には大勢の人がいる。上半身ハダカで運動している人もいる。二週間ほど前、九十五歳を迎えた老人が登ってきて、ここで誕生日を祝っていたところだ。東北方向を見ると、汐止の大尖山から四分尾山への尾根筋が大きい。その左には、三角ピークの基隆山も見える。右側は平溪の山々が見える。

九五峰から東北方向を見る、眼前には汐止大尖山から四分尾山への山塊、左の独立ピークは基隆山
荷物搬送用ロープウェイと眼下の台北市街
拇指山頂上に登ってきた童児
一度下り、少し登り返すと鉄塔と荷物搬送のためのロープウェイがある。その少し先の左側には、三角点(標高375m)がある。丁寧に説明した看板も付けられている。第三岩壁の上部を通り過ぎ、その先にある展望台のところで、お菓子などを食べゆっくり休憩する。集合写真を撮り、出発する。南峰を登り返して通過し下って拇指山頂上へ登る。ここは岩が露出した道で、はじめてのメンバーは少し緊張気味だ。休憩場所から約20分、11時20分に拇指山頂上(標高313m)に着いた。木柵、新店、中和、板橋など台北周辺の市街と山々が一望できる。陽射しも強くなっている。五、六歳ぐらいの男の子がお母さんと一緒に、嬉々として岩の頂上に登ってきた。きっと将来は山が好きになるだろう。

拇指山から南方向を見る、木柵から板橋まで望める
拇指山頂上から慎重に下る
写真を写した後慎重に下り、縦走路に出る。ここからは、大きく数十メートル急坂を下る。「忍」の文字が刻まれた大石のある分岐を過ぎ、ゆるくなった山腹道を行く。長壽園への道を右に分け、ゆるい尾根上の道を行く。最後に登り返すと象山頂上(標高181m)に着く。今日最後のピークだ。休憩した後、永春高校への道を進む。下って少し、台北101ビルが眼前に立つ展望台を過ぎる。101ビル年越花火の絶好撮影ポイントだ。ここにも大花曼陀羅が咲いている。大勢の人が白菜火鍋で酒盛りをしている。約15分下ると、永春崗公園に着く。ここは101ビルを望める最終ポイントだ。101ビルを背景に集合写真を撮る。みんな、疲れも見えず元気だ。公園から下り、歩いてきた南港山の稜線を見上げる。メンバーのTさんは、自分の足でそこを歩いてきたことに充実感を口にした。山歩き、特に山々をつないで歩く縦走は、終わってそれを振返るとき、達成感を感じるものだ。12時50分、永春高中バス停に到着した。メンバーはそれぞれバスに乗り帰宅した。

永春崗公園下あたりから見る南港山の稜線、手前は獅山
今日の行程は、距離6.8km、休憩込みの所要時間4時間20分、登攀累計高度507mである。普段あまり運動していないメンバーもいるので、ゆっくりと行動した。疲れたことと思うが、皆また登りたいとのコメントだ。台北郊外には手頃で自然に触れることができる山がたくさんある。これを認識してもらえる仲間が増えることは、とても嬉しい。

2013-01-20

2013年1月19日 內湖大崙尾山-金面山 故宮博物院から内湖へ歩く

登山客で賑わう金面山頂上、前方は内湖の街とその先は汐止の山々
今日も冬の台北には貴重な快晴、絶好の登山日和だ。久しぶりに友人と一緒に登山するのに合わせて、天も気をまわしてくれたようだ。HさんとWさん、それにWさんの友人Kさんの合計四人での登山である。HさんもWさんも、久しく山に登っていないのでそれほどきつくないルートをとの希望で、今回は内湖の金面山を故宮博物館から九蓮寺歩道、大崙尾山步道を経由して登り、内湖に下った。大崙尾山との分岐点には結構早く着いた。三人ともOKなので、予定を変更し先に大崙尾山へピストン往復をしたあと、金面山へ歩いた。金面山(別名剪刀石山)は、大石がゴロゴロする頂上なので、遮る樹木がなく展望がきく。好天の頂上からは、広範囲の風景を満喫できた。

左の故宮博物館からスタートし、下の港墘へ歩く
歩行高度プロファイル、中央は大崙尾山
大崙尾山は三度目、金面山は二度目の登山だ。金面山は、昨年五月、台北近郊の登山をはじめて日が浅い頃に訪れたので、久しぶりの再訪だ。前回はほとんど名前を知らなかった山々は、今日はほとんど判別できる。考えてみれば、これで七十数回目の登山だから当然なのかもしれない。はじめて台北近郊の山に登ったKさん曰く、こんなに近くに街中とは違う世界があるとは知らなかった、というように台北は山がすぐそばに控えており、それに登れば別の体験ができる。特に山好きの人には、観光や出張などで台北訪問時に、半日時間をさいて歩けば十分楽しんでもらえると思う。

婆婆橋、端の左には説明板
登山口の石階段
故宮博物館は、観光客が必ず訪れる観光スポットだ。今日はここがスタート点である。8時少し前に、MRT劍潭站からバスで向かう。もともと小18番バスを考えていたが、たまたまその前にやって来た紅30番バスに乗った。ところがこのバスは至善路上のバス停ではなく、故宮博物館の入口まで登っていく。8時20分に到着、結局博物館の建物の入口がスタート点となった。博物館前の階段を下り、至善路に下りる。その後対面に渡り266巷を右に折れる。路地を入るとすぐ左に親山歩道の案内がある。進むと橋を越える。この橋は婆婆橋という。この一風変わった名前には物語がある。橋のたもとにある説明板による概要は次のようだ。「昔、婆婆とよばれた老婦人が外雙溪のそばに住んでいた。川の対岸は薬草が取れるので、貧しい人は川を渡渉して薬草を取っていた。あるとき、貧乏な若者が病気になった母親のため、悪天にもかかわらず渡渉して薬草を取ったが、帰り増水した川で命を落とした。それを見た婆婆は、橋を架けることを決意し、長い時間をかけ自分で材木を切り川岸に運んだ。材料が十分集まった時、婆婆の心に打たれた地元の若者たちが手伝い橋を架けた。橋は婆婆橋と名付けられた。」

圓覚寺とそのすぐ上の九蓮寺
橋からは左に曲り進む。右に苔で緑の石段がある。登山口だ。数分登ると土砂崩れの場所が現れる。崩れた土砂の上に道が続いているので、越えて行くと左から道が合流する。今はこちらの道が多く歩かれているようだ。小沢の脇を階段は更に登っていく。老人が駆け足で階段を登っていく。すごいものだ。婆婆橋から十数分の登りで圓明寺の前に出た。圓明寺のすぐ上には九蓮寺がおいかぶさるように建っている。圓明寺と九蓮寺のわきを階段が続く。テラス状の広場がある。七星山が外雙溪の谷向こうの山の上に顔を出している。階段が終わり、コンクリ製の道に変わる。9時に大直側に下っていく道との分岐に着いた。ここから尾根上を行く大崙尾山登山道になる。道はそのうちに山腹を行くようになり、分岐から20分で金面山への分岐点に着いた。

九蓮寺の脇の階段道
時間は9時20分、まだ早い。このまま金面山へ進むとかなり早く山歩きが終わってしまう。そこで相談し、先に大崙尾山を往復することにする。ここからの道は2011年五月以来だ。進んでまもなくカラオケが響き渡る場所を通り過ぎ、金龍產業道路にでる。対岸の登山道に入ると、土地公の祠が前後して並ぶ。その少し先から登りが始まる。登るとまた金龍產業道路に出る。産業道路はつづら折りなので、山道はその間の近道となっている。産業道路を少し進み、また左側に続く登山道に入る。約15分の登り、10時少し前に大崙頭山へ続く道との合流点に着く。ここにはスタンプ台がある。左に折れ土の道を行く。大崙頭山山頂へはこの道と、右に曲がる石畳のどちらでも行ける。土の道は、幅が広くよく歩かれている。しばらく進むと、右へ階段の道が折れる。これを取り登ると頂上だ。大崙頭山頂上は広いが、木々の中なのであまりその広さを感じない。直進すると、大石がありそこから展望ができる。昨年二月に訪れたときは、外雙溪を埋める霧が晴れ始め、陽明山山系の山々がとても雄大に見えた。今日は、晴天のもと大屯山から七星山、風櫃嘴への尾根筋などはっきりと見える。

大崙尾山登山道
金龍產業道路へ出たところ
大崙尾山からのぞむ陽明山山系の山、左から大屯山、七星山、さらに風櫃嘴に続く尾根、手前は小草山
金面山への分岐、多くの登山客
写真を撮り、10時半に戻り始める。帰りはもう一つの道を下る。こちらは石段の道だ。下り始めると、先に大崙頭山が控えている。10分足らずで分岐に戻り、同じ道を金面山への分岐へ下る。25分ほどで分岐へ着いた。今日は好天の休日、老若男女の登山客が分岐近くの広場やあずま屋で休んだり、運動したりしている。分岐を進むと右に内湖路一段へ下る道を分ける。下ったあと登り返すと雨量測定装置が片隅に置かれた小ピークに着く。一部樹木が切れているところから、文間山方向が望める。その遠くには観音山も見える。更に下り登り返すと、11時半に金面山(剪刀石山、標高252m)に到着した。

自動雨量計のある小ピーク
スタンプ台のある金面山頂上、遠くには観音山、右は大屯山
多くの登山客が大石の上で写真を写したりしている。振り返れば大崙尾山がある。そこからずっと忠勇山や碧山巖、そしてその先には鯉魚山が連なっている。反対側は内湖の街、そしてその先には南港山がある。今日は、かなり遠くまで見渡せる。五分山基隆山が、平渓坪林方向の山々、二格山筆架山などの木柵、深坑の山々、その右には新店の獅仔頭山やその奥は烏來の拔刀爾山が判別できる。そしてその奥には雲をかぶった高山がある。これらの山々はこの一年数ヶ月の間に歩いてきた。

金面山頂上から北方向を見る、大崙尾山,大崙頭山とその前に忠勇山と碧山巖(クリックで拡大)
頂上から西方向を望む
101ビル方向を望む、左は南港山、右の遠くには烏來の山が見える
岩場を下る
三十分ぐらいメンバーは、それぞれ思い思いに写真を写したり休憩したりしたあと、12時に頂上から下前方に見える内湖の碧湖を目指して下り始める。岩の続く道を下りきると、鉄皮の囲いができており迂回道がある。尾根を超えていく作業ロープウェがある。さらに、その先にも送電鉄塔工事中で迂回路が設けられている。手すりがある岩場を下りきると、また内湖に下る道を分岐する。登り返すと泰安亭のあずま屋がある。ここで少し休憩する。裏のほうには岩が露出した部分があり、そこからは今しがた歩いてきた金面山方面の尾根筋が望める。

臨時の工事用迂回路
ここからは、あと下り一本である。尾根道をさらに下り、十字路の分岐に着く。右をとり尾根からは離れて下る。細くなった道が続き、下りきると幅広の土の道に出る。これを左に取りくだると12時55分に、環山路三段30巷の登山口に着く。山歩きはこれで終了だ。後は、環山路からMRTの港墘站まで歩くだけだ。駅に行く途中、麺屋で食事をする。皆で飲むビールが美味い。

今回の行程は、距離約10.2km、時間4時間53分、累計登攀高度は727mである。大崙尾山を往復したことも含め、山道がほとんどであったので、そこそこの山行になった。しかし、良い道であったのでそれほどキツイ感じはない。内湖の山々も、また再び訪れることもあるだろう。
泰安亭から望む内湖の街、松山区と南港山、その奥は二格山