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2013-11-16

2013年11月14日 桃園石門山-溪洲山 一度に小百岳二座を登る

石門水庫篙台から見る新溪洲山(左) と右の溪洲山
溪洲山への登りから望む石門山(左奥)と大平山、手前は新溪洲山
桃園縣の石門水庫は、有名なダムであり観光地でもある。今までに何度と訪れているが、その周囲の山に登るのは今回が初めてだ。ダムの堤防両わきには、石門山と溪洲山がそれぞれ控えている。ともに台湾の小百岳にリストされている。小百岳とは、台湾中央の3000m超の山々百座を百岳として選ばれているのに対し、台湾各地の地理、歴史文化上際立った山が選ばれている。どちらかと言うと、日本の百名山選定の基準に近いかもしれない。

西の石門山を先に登り、その後稜線を溪洲山へ歩く
桃園県と新北市三峡区の山々登山軌跡
石門山と溪洲山はそれぞれ500m強の山で、山道も整備され多くの人に登られている山である。それぞれ半日で登れる。石門水庫は台北に近いといっても、電車やバスの公共交通機関利用では、片道2時間ほどかかる。そこで、二座の途中を歩いてつなぎ一日で両方とも登ることにした。

桃園客運5050番バス、石門山登山口バス停
台湾北部の秋は、東北風が吹くと気温が下がり雨が降ることが多い。東北風が弱まり、天気が回復するチャンスで登ると好天の登山ができる。家を6時半過ぎに出かける時は、空はまだ厚い雲が掛かっている。台北駅7時9分発の区間電車で`中壢へ向かう。南に向かうにつれて、天気が良くなってきた。1時間ほどで中壢駅に到着し、駅から少し歩いて桃園客運のバスターミナルに向かう。バスターミナルは二つあり、目的地ごとに違うところから発車する。先に訪れた方には、乗る予定の5050番バスの記載がない。近くにいる職員に尋ねると、もう一つのターミナルだという。急いでそちらに向かい、出発間際のバスに間に合った。

多くので店で賑わう石門山登山口
中壢から1時間ほどバスに揺られ、9時に石門山登山口バス停に着く。この辺りは、別荘マンションが多く開発されていて、だいぶ様子が変わっている。小ぎれいになっているが、そこらにいる野良犬は同じだ。民治路を進行方向に少し歩くと、登山口がある。山門や説明板の周辺には、屋台が数軒出店している。山門をくぐり土の山道が始まる。両わきにも、出店が沢山ある。野菜や焼き芋、登山杖などが売られている。これだけの出店がある、ということは登山者が多いということだ。付近の不動産販売情報もある。ここは周辺住民の散歩や憩いの場所でもあるのだ。実際、自分に前後して登る人や、下ってくる人など、老若男女沢山の人が登っている。

景春歩道



幅広の登山道を登る。数分で、また食物屋など幾つかの店が固まっている分岐にくる。ここは、山の中腹をゆっくりと登っていく道とそのまま直上する景春歩道の分岐でもある。右にとり景春歩道を登る。小沢沿いに進み数分でまた分岐がある。景春歩道は、ここで左に緩い坂の道と、直進する急坂とに分かれる。右の直進道を進む。山腹をつづら折りに登る。登山口から約700mのキロポスト付近で、左から緩い坂の景春歩道と合流し、また急坂を少し登ると稜線で着く。9時43分、登山口から三十数分だ。稜線道は右に取り、石門山を目指す。

景春歩道の稜線分岐部
登山口から見上げた時には、頂上は霧の中だったが、はやりここまで来ると霧が掛かっている。道もぬかっている。稜線道を進み、労工中心から上がってくる峠道と交差する。ここからが石門山への登りだ。補助ロープもある急坂を上り詰める。9時57分、石門山頂上(標高551m)に到着だ。登山口から2km足らずだ。広い頂上には、一等三角点基石が埋め込まれている。説明板によれば、周囲10km以内には、これより高い山はないそうだ。広い頂上を先に進み、端のほうにあるもう一つの補助基石のそばで休憩する。約50分の登りで、ちょうどよいペースだ。食べ物を取り出し食べていると、小型犬を連れた登山者がやって来た。いつも登っている地元の人のようだ。小型犬は、小さいくせに人を見ると吠えかかる。しばらくすると、霧が晴れだし周囲の景色も見え始めた。関西へと続く高速道路3号線の大きなカーブが見える。更に左、南方向には新竹県方向の高山が、霧の中に頭を出しはじめた。天気が回復して、今日は好天下の山登りができそうだ。

石門山一等三角点基石、背後の樹木は霧の中
石門山頂上付近から桃園市、中壢市方向を見る。川の右側は大渓鎮
北方向に台北101ビルが天上山山系の尾根から頭を出している
威勢のよい小型犬、誰にでも吠え掛かる、右に補助三角点
登ってきた道を戻る。三角点を過ぎて少し行くと、北方向がよく見える。中壢や桃園、手前の大溪など台北付近とはまた違った景観が広がる。ここは、平地のヘリに当たるの部分なので、とても広い範囲が見える。北東方向には、特長ある尖った金面山がある。その少し左には、天上山山系の向こうに台北101ビルが頭を出している。直線距離にして、五、六十キロある。数日の雨で洗われ、空気が澄んでいる。その左方向には、陽明山山塊、その更に左には觀音山まで望める。手前には、鳶山山系大棟山山系がある。一等三角点がありこの良好展望だ、この山が小百岳に選ばれていることにうなづく。

下りの山腹山道
稜線道を戻る。景春歩道との分岐を過ぎ、登りかえす。補助ロープの急坂を登ると開けた場所に出る。太平山の頂上だ。更に進み送電鉄塔の足もとから下る。分岐を過ぎた先は、好漢坡と呼ばれる急坂だ。少し下ったところで、この坂を下るよりもうひとつ石門水庫に面した山腹を下る道のほうが、ダムも望めると思い、登り返して分岐へ戻り、もう一つの緩い坂を下り始める。この部分は方向としては逆になり、距離も遠くなるが、湿った土の急坂好漢坡よりは、楽である。下りきると、山腹を行く道に合流する。右に行けば石門山南登山口へ続く。左にとり、幅広い道を進む。しばらく進むと、樹木の間から湖面が望める。その向こうにある山々も見える。

下り道からダム湖面が望める
ダムの向こうに溪洲山の山塊が望める、遠くの左の山は白石山-金面山
石門水庫料金所
山腹を行く道は、方向が替わっていき、ダム堤防とその向こう側に溪洲山の山塊が見えるようになる。こちらからだと、手前の新溪洲山が大きい。地図上では、右にダム方向に降りる道があるはずだが、ちょうど土木工事が進行中で道は塞がれている。仕方がないので朝の登山口に向けて下る。好漢坡の入口を過ぎ、景春歩道との分岐をへて11時25分、登山口へ戻った。頂上往復は2時間20分だった。

歩道を下る

溪洲山登山口へは、ダム堤防の上を対岸へ歩く。登山口から民治路を進む。石門水庫高線料金所を過ぎる。車でダム堤防へ行く場合は、料金を支払う必要がある。歩行者は無料だ。舗装路を登っていく。しばらく行くと、左に林の中を行く歩道がある。これをとり下っていく。左から上がってくる民富街に降り、さらに登り返すと先ほどの車道と合流し、ダム堤防の上にでる。空は晴れあがり、気持ちのよい秋の天気だ。堤防の脇に篙台という小高い丘の展望台がある。登ってみる。あずま屋には遊楽客が水を沸かしてお茶を飲んでいる。ここからは、湖の向こうにこれから登る新溪洲山とその右奥に溪洲山が望める。もちろん、コバルト色の湖水とその向こうの山々も一望だ。石門山方向は、前面の太平山が大きい。時刻は12時、少し休憩する。

ダム堤防の登りから望む
篙台から望むダムの風景パノラマ
ダム堤防部分から太平山を望む(右のピーク)
雲霄飯店への分岐
篙台を下り、ダムコンクリ放水堤防上を進む。台風などでダム水面が上昇した時は、ここから水が豪快に放出される。堤防を越した向こうには、蒋介石の銅像が小高いところにある。土産物屋などがある道が左に下っていく。分岐は右に進み、観光船船着場の上を登っていく。警察駐在所の前を過ぎ、左に雲霄大飯店への入口の道を登る。このホテルはすでに休業して久しく、再開の話はあるだが、今は荒れるに任されている。野良犬の糞があちらこちらに落ちている。登山口は、登ったところの建物の階段だ。登山道は溪洲公園へ続く、コンクリの良い道である。雲霄大飯店が営業している頃の看板などが残っている。

右の道が新溪洲山への道、左は溪洲公園へ続く
新溪洲山への道
ジグザグの階段を登り、稜線上を進む。雲霄大飯店入口から十数分の歩きで、あずま屋に来た。大勢の登山客が休憩している。その少し先で、新溪洲山への山道と溪洲公園への道が分岐する。右の土の道が新溪洲山登山道だ。溪洲公園への道は、崩れて通行禁止という立て札がある。時刻は12時半、右の道をとり新溪洲山へ向かう。土の道でも、よく踏まれ苔がない石段などがある、とても歩きやすい道だ。急坂と緩い坂が交互に現れ高度を上げていく。12時47分、補助三角点のある新溪洲山頂上(標高475m)に着く。これまでに9.2kmほど歩いている。

新溪洲山頂上
坪林からの道との分岐部広場
塩ビパイプ椅子の休憩所
少しの休憩後、溪洲山へ向かう。数分で、北側の坪林からの登山道との分岐である峠部分が現れる。峠は広場になっており、ブランコや椅子などがある。分岐は右に折れれば石門水庫脇の關帝廟へ下っていく。広場中央には犬が数匹ねそべっている。尾根上の道をそのまま進む。道脇に大菁の紫色の花が咲いている。左に溪洲廟への道が分岐する。尾根上の道は、登り下りはあるが大きな上下ではない。右に金網が現れるしばらく続く。網の内側は石門水庫の保護区ということだ。13時23分、塩ビパイプ製の椅子がある休憩場所に着く。北側に樹木が少しきれて、龍潭方向が見える。

補助ロープの急坂を登る



補助ロープのある急坂を下る。右に水井への道を分岐し、また登りが始まる。溪洲山へ最後の登りだ。途中には、また補助ロープのある急坂が現れる。登るにつれて、樹木の切れ目から遠くが見えるようになる。13時50分、急坂の上の広場に出る。ここからは西方向に展望がきく。歩いてきた新溪洲山の向こうに、大平山と石門山がある。大漢溪の対岸は龍潭だ。溪洲山の頂上はもうあと僅かだ。緩やかな坂を登っていく。右に鉄皮の塀が続く。土木工事が進行中だ。14時2分、溪洲山頂上(標高577m)にやって来た。今日の第二番目の小百岳だ。広い頂上は樹木に囲まれている。数名の登山客が食事をして賑やかだ。北の方向は樹木がなく、展望がある。腰をおろして、しばし休憩する。

溪洲山への尾根上展望点から西を望む、新溪洲山と川の対岸は龍潭
溪洲山頂上三角点基石
岩壁際の下り道
15時半に、竹篙厝からバスがあるので、これに間に合わせるように下り始める。はじめはゆるやかな道は、左右二つに分かれる。どちらを行っても、仏像が幾つか備えられている展望点へ通じる。左の道を取る。急坂を下りきり、岩壁が迫る部分を通り過ぎる。14時30分、展望点が現れる。その名の通り、ここもとてもよい展望がある。池がある竹篙厝が、下方に望まれる。ここから竹篙厝へは、右に鞍部へ下り大艽古道を経ていく道と、左に山腹道の二つのルートがある。先に古道鞍部に向けて進む。その先左に折れる道をとり、山腹道ルートに合流、更に下り大艽宮へ下った。路上には、多くの仏教関係の文字が刻まれ、焼香されている石碑がある。説法をしている和尚さんと数名のグループにも出会った。宗教的な雰囲気のあふれる場所だ。


展望点から竹篙厝方向を望む(池のあるところ)
展望点にある仏像ひな壇
道沿いの石碑、複数ありすべて焼香されている

時刻は14時50分、残りは1kmぐらいの産業道路だ。大艽宮前の駐車場で道を尋ねた登山者が、車で下ってきた。車を停め、便乗を申し出てくれた。ここへは、よく登りに来るそうだ。竹篙厝を通り過ぎ、北横公路の頭寮まで乗って行った。バス停で待っていると、桃園客運バスが来る前に、15時過ぎ大溪社区バスがやって来た。これに乗車し、大溪で15時半発の9103番バスに乗り換え台北へ帰った。

宮、山道は奥から始まる
今回は二つ小百岳を登ったわけだが、歩行距離は合計で13.5km、休憩込みの行動時間は約6時間である。登攀は累計で930mほどである。単独行であったので、自分のペースで歩いたが、そこそこのペースで完了した。山道の困難度はクラス2、体力要求度はそれぞれの山を単独で登るとしたら、石門山はクラス2と溪洲山はクラス3である。天候が良ければ、とてもよい展望ができる。お薦めのコースだ。

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