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2014-05-20

2014年5月17日 台北平等里鵝尾山 - 梅雨の合間のハイキング

平等里平菁路96巷から見る鵝尾山
今月は初旬日本に帰っており、台湾に戻ってきても一日を除いて毎日天気がぐずつき、なかなか山登りには行けなかった。今日は、スッキリの天気ではないが雨が降らないようなので、短時間で終了するよう、鵝尾山へ行ってきた。この山は、昨年何回も行った、內雙溪古道群の近くの山である。この山より奥の沢筋や山は、大部分を歩いたが、この山は残っていた。平頂古圳歩道口から大崎頭歩道を経て、鵝尾山を越えその後平等里から、平菁歩道を下って至善路の明徳楽園バス停へ歩いた。
東から山を越えて歩く
出発点の方が高い歩き
行政区画としては台北市士林区に属するこの山谷は、交通の便もよく、気軽に行ける。今日も、朝8時発の小18番バスにのるため、自宅を7時半前に出かける。半日で終了するので、軽装だ。MRT劍潭駅のバス停で待つ。休日の今日は小18番だけでなく、その他陽明山に向かうバス停には行列ができている。8時ピッタリにやって来た小18番バスは、ほぼ満員で発車する。途中で大半の乗客が下車し、8時半過ぎ登山客だけ数名が終點の平頂古圳歩道口まで乗ってきた。他は数名のグループだが、自分は今日は単独行である。昨晩月が明るいのをみて、今日の歩きを決めた。
相思樹(台湾アカシア)の花が満開
大崎頭歩道入口
今まで何度か歩いた沢沿いの産業道路を進む。猫が一匹道の真中で横たわっている。少し進むと、右に相思樹(台湾アカシア)の黄色の小花が満開だ。炭の材料等として広く日本統治時代に植樹されたと言われている、相思樹は近郊の山々ではよく見かける樹木だ。この時期は、花が一斉に咲き、落ちた花は黄色の絨毯となる。出発から5分ほどで、左に台北市親山歩道の大崎頭歩道入口がある。石段の立派な歩道は、人家の間を登っていく。小沢がわきを勢いよく流れていく。数分で段々畑のわきを登るようになる。段々畑の作業小屋では土地の人が作業している。台北市にもいまだ現役の段々畑が残っている。目を遠くに向けると、谷間に平頂古圳歩道口バス停あたりの車道が見えるが、その先遠くは霧の中だ。地面は濡れているので、昨夜雨が降ったのだろう。

段々畑の上から望む
民家の前を進む
段々畑の上からは、森の中を石段道は登っていく。数分で右側に山腹を横切って行くようになる。その先には民家が現れた。民家の前を進み、そのすぐ先にまた左に折れて山道が進む。階段道は途切れること無く登っていく。雨に濡れた石段に、黄色の相思樹の花がたくさん落ちている。周囲の霧も濃くなってきた。道が平らになるとまもなく、左に鵝尾山の山道入口がある。先にそのまま進んで清風亭で一休みする。歩き始めて40分だ。天気のあまり良くない今日は、他にはだれもいない。

石段道が続く
清風亭で休憩する
大崎頭歩道の鵝尾山登山口
9時20分大崎頭歩道を少しもどり、鵝尾山登山道に入る。ここからは、土の道になる。そこそこ歩かれている感じだ。5分ほどで、作業小屋のある開けた畑の上にでる。平等里とその後ろの小草山が見えるが、その先は霧の中だ。天気が良ければ七星山が望めるはずだ。道はゆるやかな登りである。9時33分、鵝尾山頂上に着く。基石があるが、その他には何も表示もない。周囲はすべて樹木で展望がない。

畑の上から平等里方向を望む
鵝尾山山頂
頂上は通り過ぎ、そのまま進む。すぐ左に道が下る。表示がないが、これは至善路三段371巷へ下っていく道だろう。右に折れて稜線を進む。その先草の中に基石がある。竹林のわきを進む。下り始めて間もなく、また分岐がある。右に取って進む。ここも道標はないが、左は平渓歩道へ下っていく道だったようで、右の道は結局內厝へ出た。もともとは平渓歩道を歩こうと思っていたが、間違えたようだ。しかしここは里山の道だ、どこを歩いても集落に出るので何の問題もない。草に埋もれているが石段もある。下りきると民家の畑の上にでる。更に進むと、內厝のバス停に着いた。

內厝の民家わきに下りる



小19番バスで帰ることもできるが、今日は至善路三段71巷(平渓産業道路)と平行する平菁歩道を下る予定で、そのまま平等里へ平菁路96巷へ歩く。左に谷を挟んで、今登った鵝尾山がある。平等里バス停近くの交番わきにあるあずま屋で休憩する。時刻は10時10分過ぎ、歩きはじめて1時間半だ。持ってきたコーヒーを飲んで、一息つく。あずま屋の柱に、犬を探す表示が張られている。黒犬だが、「白」という名前だそうだ。

黒犬「しろ」を探すポスター
このあたりでは平菁路と呼ばれる産業道路を右に進む。小19番バスで何度か通り過ぎたことはあるが、歩くのは初めてだ。交通量はそれほどなく、歩いても車は気にならない。自転車ライダーはけっこう多い。比較的緩い谷間に広がる平等里の集落を見ながら、下っていく。周囲は畑や樹木の苗床が多い。観光農園も多い。道の上には、車にひかれて見事にぺしゃんこのカエルの死体がある。同じ台北市でも、ここは田舎だ。

緩やかな谷間に広がる平等里の集落
平京步道の入口
20分ほどノンビリと産業道路を下る。産業道路は左に大きく曲がっていく。その付け根から平菁歩道が始まる。産業道路は、つづら折りで高度差200数十メートル下っていくが、歩道はそれをところどころ横切り、ほぼ一直線に下る。前に小19番バスで通りすぎた時に、この歩道入口の見かけいずれ歩いてみようと思っていた。はじめは、コンクリ舗装の道が続く。石畳の道に変わり、次第に勾配がきつくなる。街灯も設けられ、この道はそこそこ歩かれている。産業道路を横切り、対面にある歩道をさらに下る。その先に平渓福徳宮の土地公廟が現れる。自動車によるアクセスができないが、結構大きな土地公は今の産業道路が出来る前に、この道を歩いていた土地の人達の大切な廟だったのだろう。10時52分、境内のベンチで一休みする。

歩道は産業道路を数回横切る
平渓福徳宮の境内
登山ズボンの裾下半分を外すため、ズボンをめくるとヤマビルがスネに取り付き、すでにかなりの大きさになっている。鵝尾山では、雨で濡れた草むらを通り過ぎたので、その時に取り付いたのだろう。陽明山山系では、いままでヒルに出会っていなかったので、少し油断していた。いつものように塩をふりかける。そのうち、ヒルはポロッと落ち塩に水分を吸い取られ、動かなくなる。ベンチに腰掛け、遠くを見ると対岸には大崙頭山から大崙尾山への稜線が伸びやかに続いている。

歩道から見る大崙尾山
小18番バスがやってきた
歩道歩きもあと残り僅かだ。土地公から更に四回産業道路を横切り、11時25分歩道入口に着く。車道を進み、至善路に合流する。その先少し進み、11時30分明徳楽園バス停に着く。今日の歩きはこれで終わりだ。15分ほど待ち、やってきた小18番バスでMRT劍潭駅へ戻った。今回は、気楽な歩きである。3時間弱で約5.7kmを歩いた。登りは300mぐらいである。天気は曇で、スッキリしなかったが梅雨の時期、雨に降られなかったことはよしとすべきだ。

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