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2017-01-24

2017年1月22日 桃園復興東眼山 小百岳

途中の産業道路から見る東眼山
台湾を東西に横切る横断道路のうち、北部にある北部横貫公路(北横公路)の西端に近い部分にある東眼山は、北横公路の奥にある山を登るため、そのふもとを過去何度か通り過ぎている。東眼山一帯はもともと林業が営まれていた場所で、今は林務局管理下の国家森林遊楽区となっている。標高は1212mで中級山の範疇になるが、遊楽区として山道は整備され遊楽客でも問題なく歩ける山だ。背後には逐鹿山から南插天山まで続く插天山脈が控え、その前衛的な存在でもある。小百岳の一座に指定されている。

北側のビジターセンターから歩き、正門に戻る
東眼山と親子峰の二つの登り
北横公路の西端にある東眼山
東眼山森林遊楽区正門料金所
今回は、久しぶりにEさんとの山行だ。8時過ぎに台北からEさんの車で登山口に向かう。高速道路を三峽で降り、台七丙公路経由で進む。日曜日の今日は、五寮尖登山口付近には多くの車が停めてある。これだけ登山者が多いと、ロープセクションのところではかなり待たされるだろう。三民方向に曲がり進むと、道路の中央には分離のために多くのプラスチックポストが取り付けられている。このセクションはバイク族が多く、この一年間に事故防止のために追加されたようだ。復興区に入り、角板山の脇を下っていくと左に東眼山方向への道が分岐する。登るにつれて、那結山や南插天山など以前登った山々が姿を現す。9時40分、東眼山森林遊楽区の正門料金所に着く。

駐車場にある森林遊楽区の文字、その上方背後にビジターセンター
杉人造林の間を登る
一人当たり100元、小型車100元の料金を払い遊楽区に入る。左に登っていき、ビジターセンターの前で下車する。気温は8度C、車から降りるとちょっと寒い。支度を済ませ、10時に歩き始める。空は晴れて青空、風はあまりなく幸いだ。ビジターセンター脇の登山口から登っていく。周囲は人造杉林だ。石段道はすぐに右に道を分岐する。直進する自導式歩道(セルフガイド式)とされている道は、道しるべもしっかりしており迷うことはない。石畳の道は、部分部分で木製階段になる。この階段も滑り止めが付き、非常によい。

支線の分岐部
志繼山への道が警告文とともに塞がれている
10時14分、右に山腹を行く支線が分岐する。分岐の脇には炭焼窯の跡がある。さらに数分登り、左に展望台を見る。志繼山への尾根が降りていく場所だ。網が張られ、ここから先は森林遊楽区は事故が起きても関知しないという、警告板が建っている。登山はもともと自分のリスクのもとで行うもの、ただここは料金を取っているのでこのような対応なのか。

幅の広い稜線上の道を登る
三角点のある東眼山山頂
稜線上を進む。風を強く感じる。ただ、すでに体は今までに十分温まっているので、寒くはない。ところどころ土の部分が現れるが、大半は石畳か木製の階段だ。10時29分、右に休憩所を見る。最後は少し勾配がきつくなる。1.7㎞の表示をみてまもなく、木製階段をのぼって東眼山の三角点を見る。10時44分、約45分ほどの歩きだ。

頂上展望台の筆者




三角点の先に展望台がある。ここは三角点の頂上より少し高い。樹木が延びて視界が遮られるが、北方向は望める。遠くは台北市街やその背後に陽明山の山々が見えるはずだが、霞んで見えない。插角の谷間や三峽はかろうじて見える。10数分ほど展望台で過ごし、11時に下り始める。頂上からは左に登りとは別の道をとり下る。こちらの道も石段や木階段の良い道だ。杉林の中をジグザグに下る。

展望台から北方向を見る
杉林の間の木階段道を下る
11時半、右から山腹を進んできた支線を合わせる。11時44分、トイレのある分岐に着く。左に親子峰森林歩道方向に道を進む。幅の広い道がゆっくりの登っていく。11時59分、伐採が行われていたころの台車や木馬道がある場所に来る。休憩場所になっており、数名の遊楽客がくつろいでる。さらに数分進み左に親子峰森林歩道が分かれる。こちらの道を進んでいく。

木材搬出台車の模型がある休憩場所
親子峰歩道への分岐
また登りが始まる。こちらは枕木階段の道で、石畳はない。十数分の登りの後、少し下ると石のテーブルとイスのある休憩所がある。時刻は12時20分、ここが親子峰という看板がある。親子峰の頂上はこの上の方だが、歩道はそこへは行かず、ここが最高点になる。標高は1060mとなっている。時間もちょうどなので、ここで昼食をとる。

親子峰歩道の最高点、山頂ではない
木製階段道を東満林道へ下る
13時、道をさらに進み下り始める。こちらも枕木階段道が続く。13時6分、分岐がある。左は造林記念碑があるようだが、道がくずれたため封鎖されている。更にジグザグ道を下り、13時12分東満林道に降り立つ。林道は広く、明るい。左に少し行き、化石が納められているあずま屋がある。屋根の下には説明板とともに、数個の大きな化石のある石が並べられている。化石のあずま屋の先には石の椅子テーブルとお手洗いがある。林道をさらに少し行ってみると、右には北插天山から南插天山への稜線が望める。稜線の低くところからは、反対側の雲海がこぼれて白く滝のように掛かっている。いわゆる雲瀑だ。

化石の並べられているあずま屋
林道から望む北插天山から南插天山への山並み
林道わきの林業時代のウィンチ展示
林道を遊楽区正門に向けて歩き始める。少し登り気味の道を進み、13時40分涼亭のある広い休憩区を過ぎる。道はこんど少し下り気味に進む。山腹へ登っていく道の分岐を二か所過ぎる。13時58分、駐車場にやってくる。開けた場所なので、対岸の山々が見える。前方には金平山が開き始めた山桜の向こうに鎮座している。ここから舗装された道をさらに進み、14時過ぎ正門へ着く。正門の表示は気温10.6度を示している。14時10分、車で東眼山森林遊楽区をあとにした。

開き始めた山桜の向こうに金平山
今回は約8㎞を、休憩込みで約4時間で歩いた。遊楽園区はしっかり整備された歩道なので、安全上の心配はいらない。今日歩いたコースであれば、道の状態はクラス1(最良)、体力的はクラス2である。遊楽区外へあるいは外からここへ続く道もあるが、そちらはだいぶ様子が違うので、地図を読めなければむやみに進むのは、お薦めしない。交通手段であるが、一般交通機関として大溪區公所からL807番のコミュニティー無料バスが一日二便往復している。しかし、大溪を6時半発なので、前日大溪に一泊しないと乗るのは難しい。
帰りの道路から望む雲瀑、插天山脈の山々は、右のルペイ山と南插天山を除いて雲をかぶっている

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