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2018-03-23

2018年3月21日 南投縣大橫屏山 霧の中の小百岳

@大橫屏山
台湾中南部の山は、台北から登るとなると日帰りは難しい。交通手段も公共交通機関でいくと、なかなか自由が利かないし、登山口までのアプローチも大変だ。1月に訪れた埔里周辺の山をまた訪れた。メンバーの一人が車を提供し、みんなで費用を分担しての往来だ。今回山行のメインは、守城大山だが前日に別の簡単な山を登り、翌朝早く出発し守城大山を登る。前菜といった位置づけの山は、今回小百岳に選定されている、國姓鄉の大横屏山を選んだ。

東側から登る
歩行高度
埔里へ向かう途中に立ち寄る
國姓とは中国明朝末期清朝初期の鄭成功のことを示している。清朝に抵抗し明朝を守ったということで、当時の皇帝からその苗字「朱」を名乗ることを許されたので、國姓である。日本人の母を持つ鄭成功は、江戸時代の浄瑠璃作家近松門左衛門の国姓爺合戦で題材として取り上げられているので、日本人にもなじみがある。この地がなぜ國姓なのかは、この鄭成功と関係がある。17世紀後半鄭成功が台湾で南部を中心に統治したオランダ政権を倒し、明朝復活の砦とした。鄭成功の配下将軍が、軍隊を率いて開拓していき、この地が一番奥の位置になった。地名はそれにちなんでいる。その後、客家人が多く移植し現在人口の七割を占める。

下山後大橫屏山の長く続く屏風のような山容が垣間見えた
國姓の街の入り口に鄭成功の像がたつ
山間のこの地にある山が大横屏山だ。標高は1206mと、それほど高いわけではないが、台中の盆地から南東にあり、その後ろに控える高山の前哨となっている。我々が訪れた時は、霧の中で全く展望はなかったが、天気がよければ台中方向や周囲の高山が望める位置にある。名前の由来は、屏風を横に広げたような形状であることだ。稜線は狭い。登山道は、東側から檳榔林の中の道路を車で登り、そこから登る。山頂から南の峰への縦走路があるが、北側はない。

車をとめ、支度をする

台北を7時に出発、台三高速道路から第六高速道路に入り、國姓インターチェンジで降りる。約2時間10分ほどである。降りた後コンビニに立ち寄り、國姓鄉の街を抜けていく。農投國 16と記された農業用路に入り、山を登り始める。周囲は檳榔林や、枇杷畑が多い。約20分ほど登り、右に緑の鉄皮小屋をみてまもなく、車をとめる。道はその先路肩が崩れていて、それ以上車で行くのはちょっと危ない。

左の道をゆく
暫く草深いセクションを行く
支度をして10時18分、出発する。周囲は霧でほとんど展望がきかない。歩き始めてまもなく、道が整備されているセクションを通り過ぎる。ネット上の情報だとかなり草深いとなっているが、きれいになっている。周囲は畑などなので地元住民によって整備されているのだろうか。山襞にそって進み、途中分岐を左にとり、10時34分農道の終点、山道が始まる。

急坂を登る
両脇は深い草が生えているが、道筋ははっきりしている。もともとここは、農道であったようだ。使われずに放棄され、草が茂っている感じだ。坂も緩いが、ところどころ急な坂も現れる。石積の土留壁を越える。やはり段々畑かなにかがあったのだろう。十数分登ってくると、坂が急になる。途中、恐ろしいとげとげの刺藤があるが、しっかり切られている。稜線の形が現れてくる。補助ロープの急坂を登る。11時19分、主稜線上にでる。尾根は狭い。少し休憩する。

主稜線上の分岐点
大岩のわきの頂上へ登る
尾根の左へ道が続いている。右に主稜線を山頂に向かう。一度くだって、また登り返す。大岩が現れる。ロープが取り付けられた岩を、二、三か所登っていく。その上もとても急な坂がある。勾配が緩くなると頂上が現れた。もともとあった基石は921地震で山頂が崩れて遺失したようで、民間登山団体が新しい基石を設置した。時刻は12時少し前、駐車場所から約1時間半の歩きであった。食事休憩をとる。天気は回復基調なので、霧が晴れることを期待したが、まったく晴れない。

山頂は霧のなか
急坂を慎重に下る
約40分ほどの休憩後、往路を引き返す。急坂をくだる。初めの岩場は、下ると道はすぐに右に大きく曲がるが、左に踏み跡が続いている。おそらく多くの登山者が間違えて歩き、踏跡になっているのだろう。こちらは崖の上にでてしまう。稜線上鞍部を通り過ぎ、また登り返す。右に展望ができる場所があるが、こちらもまったく霧の中。13時に稜線上の分岐に来る。ここから左に下り始める。

農道は一車線、作業中の車が道を塞ぐ









途中の急坂を慎重に降り、坂が緩くなって13時32分農道終点に出る。広い道を歩き始めてほどなく、振り返ると霧がはれてきて大横屏山の山容が現れる。頂上付近の霧は晴れないが、横に広がる切り立った感じの山は、大横屏山の命名の由来がわかる気がする。農道は、一度少し登り返し13時56分に車の駐車場所に戻ってくる。登山はこれで終わりだ。水平移動距離約4.6㎞、登攀累計は約460mである。休憩込みで約3時間半の活動時間だ。楽な登山である。車で山を下り、埔里へ14号線で出た。道もはっきりしているし、一部岩場もあるが、誰にでも登れる山である。小百岳は、だれでも登れることも選定条件の一つだ。

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