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2018-03-05

2018年3月3日 雙溪蝙蝠山-苕谷坑山縱走 鉄道駅から回遊山歩き

蝙蝠山山頂にて
雙溪區は、新北市の中でも自然が多く美しい古道が多くのこる。いままで何度となく訪れている。その場所は、宜蘭と境を分かつ泰平地区が多く、区の名前の雙溪の街に近い山野は通過するだけだった。稜線近くを雙泰產道が行くので注目しなかったが、雙泰產道自身も本来は雙溪と泰平を結ぶ古道をもとに拡張或いは一部自動車が通れるように追加した道である。自動車道にならなかった部分の道が古道として残っている。今回は、古道などを歩き山頂をめぐっていく。アクセスは雙溪駅から歩いてまた戻るという山登りである。

雙溪駅から時計回りに回遊
一度下ってまた登り返す歩き
新北市雙溪區の中でも雙溪に近い場所
訪れた山は蝙蝠山と苕谷坑山、歩いた古道は百二階古道と苕谷坑古道だ。蝙蝠山は、その山容が羽を広げたコウモリのように見えるから命名されたという。頂上に孫文(逸仙)の銅像を載せた中山展望台があり、別名逸仙山とも呼ばれる。ここは、四方が見渡せるよい展望台だ。苕谷坑山や苕谷坑古道の苕はノエンドウのことでその植物にちなんでの名付けなのか。百二階古道は、雙泰產道が高度を上げるために迂回していくように新しい道が造られとり残された道のようで急坂であり、その名のように石段が残っている。水量は多くないが落差が大きな苕谷瀑布のわきを通る。

三貂嶺駅近くから濃霧の基隆河を見る
台北駅を6:25分発の自強号急行で出発する。ほかの駅から乗車するメンバーもいる。土曜日なので混んでいるかと思ったが、かなり空席があり悠遊卡で乗車しても座れる。台湾国鉄の自強号急行は、普悠瑪号などの列車を除き乗車距離が短い場合は、普通の区間列車と同じように悠遊卡で乗車できる。ただ、座席指定の通常乗車券を持っている乗客が優先だ。空席がなければ立席となる。昼夜の気温差が大きく、瑞芳の谷は濃霧で対岸がほとんど見えない。三貂嶺隧道をすぎると霧がはれた。7時半雙溪駅に到着し、参加メンバーを確認する。

蝙蝠山(逸仙山)登山道の道標、右に明天宮の山門
明天宮の前で集合写真、背後は蝙蝠山
急な階段道が続く
駅から歩き始める。街を通り過ぎ橋をわたって2丙号線に出て左に曲がる。石碑の前に多くの車が停まっている。今日この付近を歩く予定の藍天隊のメンバーたちのようで、以前山でであった江隊長に挨拶する。駅から歩いて十数分で、前方に鉄道の高架橋を見ると道端に逸仙山步道の道標がある。右にまがり明天宮の山門をくぐる。列車でなく車でやってきたメンバーも参加し、全員で19名と多めのパーティだが、天気も良く問題ないだろう。

頂上の中山(孫文)瞭望台、右手前に三角点








7時58分、明天宮の右側から登山道を登り始める。コンクリートの石段が急坂を登っていく。コケも生えているが、それなりに良い道だ。ひたすら階段を登る。8時15分、逸仙亭と記されたあずま屋が現れ、少し休憩する。さらに5,6分登ると展望台が現れ蝙蝠山山頂(標高252m)につく。広い山頂の中心に三角点がある。三階建ての展望台に上がる。360度の展望が可能だ。北側の足元には雙溪の街と駅、そこから線路が南に進みトンネルに入る。雙溪の街の遠くには瑞芳の山々、牡丹山半屏山燦光寮山,草山など過去に歩いた山々が行儀よく並んでいる。東側は、雲海が貢寮の谷間を埋めている。西側は五分山とその前面に新路尾山から大平林山へと山々が続いている。

展望台から北東方向を望む、雙溪の街とその向こうに瑞芳の山々
東方向を見る、まだ雲海が残る
石段の百二階古道
8時35分、やってきた道とは別の道を下り始める。道の先にあるトイレ前の右に、保線路が下っていく。急な場所もあるが、おおむね幅が広く良い道だ。送電鉄塔の下をくぐり、8時51分雙泰產道に降りる。車道を左に少し進み3Kの標識をみるとすぐ右に百二階古道の入り口がある。急坂を数分くだると、左に苕谷瀑布が現れる。すこしぬかった平らな部分を過ぎ、石段の急坂を下る。かなり大きな石を使った石段が続く。初めて雙溪區の山野を訪れた時は、辭職嶺を登った。辭職嶺という名は、話によれば大学を卒業して初めて教職に就く新人先生が、山の奥の泰平小学校に赴任するにあたり、山道をたどっていく途中あまりにも遠いのでそのまま引き返し、先生を辞任したことから名づけられたという。真偽はわからないが、赴任する先生たちはこの古道を登っていったのかもしれない。古道は石段を下りきると、沢沿いを進み9時16分、雙泰產道のカーブの部分に出る。

苕谷瀑布
雙泰產道から曲がって右の道を進む
高みに土地公、今でも参拝されている
車道を下っていく。数分下り、左にまがって雙泰園民宿の方向に進む。左に民宿の門をみてさらに川沿いの道を進んでいく。9時34分、道が右に橋で沢を越える部分から苕谷坑古道が始まる。小休憩後、幅のある道を進む。数分進み、左上に土地公の祠を見る。ここが古道である証だ。9時51分、石積みの壁が残る廃屋を見る。昔はここで生活が営まれていた。今日は晴れだが、雨の多いこの地区は道はなかなか乾かない。ドロドロのぬかった道が次々に現れる。長靴で来たのは正解だ。

石壁の残る民家廃屋
ぬかった古道
沢を渡る
道の右下は棚田跡を見る。樹木が生えているが、平らになっているのは人工で切り開かれた結果だ。谷が狭まり、坂も急になってくる。沢を越え左岸にわたる。また棚田跡を過ぎ、小滝を見る。道は、沢の左岸から右岸、そしてまた左岸と渡っていく。10時28分、左に雙泰產道へ続く道を分岐する。更に数分登り沢を渡ると、石臼が道端にある。そのすぐ上にまた廃屋がある。こちらはかなり壊れているが、土台などが残っている。道は沢から離れ、坂も急になる。すぐ左に雙泰產道が並行している。道を行く車が見える。10時46分、少し開けた分岐に着く。休憩する。

小滝のわきを行く
道端の石臼
土台が残る民家廃屋
日なたの稜線道は暑い
苕谷坑古道は、左に雙泰產道へと続くが、右に山道を登っていく。まもなく尾根にとりつく。風が吹いているが、樹木が切れる場所もあり、日差しが強く暑さを感じる。470峰、苕谷坑山東南峰と尾根上のピークを越え、一度下ると左から雙泰產道からの道と合流する。分岐を右にとり、一度下って登り返す。11時40分、三等三角点のある苕谷坑山頂上(標高479m)につく。周囲は樹木で展望はない。ここでゆっくり昼食休憩をとる。風が時々吹き抜けていくのは幸いだ。冷えたビールがうまい。もう夏のような気候だ。気温は30度を超えている。

三等三角点のある苕谷坑山山頂
急坂を下る
12時半、下り始める。急坂で高度をグングン下げていく。この道は最近整備され、補助ロープが取り付けられているで助かる。今日は人数が多いので、途中全員が急坂を下るのを待ち、20分ほど下ったところで尾根を離れて山腹を沢へ下りる。沢を越した後、右岸の尾根山腹を進んでいく。途中檳榔の林を過ぎる。以前は栽培収穫されていたのだろうが、今は見捨てられているようだ。13時28分、山道が終わり車道に出る。小休憩をとる。

山襞にそって山腹道を行く
檳榔林を抜ける
送電鉄塔の下を行く、遠くに苕古坑山が見える
車道を少し進み、右に曲がり下っていくところで左に山道を登る。急坂を少し登ると尾根上にのる。分岐を右にとり、ここからずっと尾根を追っていく。基本は下りだが、尾根上なので当然少し上り下りはある。13時43分、送電鉄塔を過ぎると保線路は終わり、道は細くなる。桂竹林を通り過ぎていく。急な下りを過ぎる。標高は100数十メートルまで下がってきている。開けた場所から、朝に登った蝙蝠山が望める。14時25分、梅竹蹊山(標高60m)を過ぎる。その先の分岐を右にとり、雙泰產道に下る。車道を進み、雙溪の街を過ぎ15時2分、駅に到着した。15時9分区間電車にて帰京した。

稜線から蝙蝠山を望む
梅竹蹊山山頂
天気が良く、気温も高く、暑い近郊低山の登山時期の到来を思い起こさせる。北台湾の山々は、夏は天気が安定してよいが暑くて大変だ。冬は天気がよければ登山にちょうどよい気温だが、雨が多いのが残念だ。今日は約13㎞の歩きだった。一度下ってまた登るという歩き方なので、山の標高は低いがそれでも累計800mほど登っている。昼には長い休憩をとっているが、約7時間半であった。鉄道の駅から直接取り付けるので、アクセスはよく、道整備が行われてまもなくで道の状態もよいので、お勧めの山歩きルートだ。ただ、蝙蝠山を除いて、かなりぬかった場所もあるので、足回りは注意が必要だ。

梅竹蹊山から下り民家のわきに降りる。左に蝙蝠山、谷の奥に苕古坑山が望める


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