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2023-02-10

2023年2月8日 River Wey Navigation運河: GuildfordからWokingまで歩く

ナショナル・トラスト(National Trust)の標識
先週ギルフォード (Guildford)へバスで往復し、その南にあるSt. Marth's Hillを中心に歩いた。今回は、同じくギルフォードへバスで行き、そこから始まるWey Navigationの船曳道をウォーキング (Woking)へと歩いて戻った。この運河沿いの道は、すでに一部歩いているが、今回は運河南端の街から今まで歩いたところまで運河にそって歩いたわけだ。今回の運河沿い歩行は10㎞強なので、全長32Kmの三分の一ということになる。

すでに紹介しているが、この運河は17世紀半ば自然のWey河を利用し、一部人造の水路や水門、埠頭などを築き造ったものである。ギルフォードは、1000年以上の歴史を有し、早い時期から産業も起きている。都会ロンドンへ商品を送ったり、石炭その他の物資を持ってくるための、大量輸送手段としてイギリスの数ある運河システムのなかでも早い時期に建設された。300数十年を経た運河は、ナショナル・トラスト(The Natoinal Trust)によって管理メンテされていおり、現在でも運行可能である。 

GuildfordからWokingへ歩く
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バスがやっとやってきた
実は、昨日2月7日の朝にこのルートを歩く予定でバス停まで行った。一昨日に比べ気温が零下以下に大きく下がったため、霧が発生してしまった。気温が低くなかなか霧が消えそうもない。そこで行かずに家に戻り、改めて今日の歩きとなった。今日は7時半ごろに周囲が明るくなると、やはり霧模様だが昨日よりも期待できそうだ。また出発時間も一時間遅らせ、10時過ぎに家をでる。地面には霜が降りているが、霧はもうない。バス停に着いたが、34番バスは遅れ20分以上待たされた。気温は0度近く、ちょっと辛い。

Onslow通りを渡る
歩道橋の上から上流方向を見る
10時40分、バスはやっとやってきた。この時間帯では通勤者はもういない。11時10分にギルフォードFriaryバスターミナルに到着する。支度をして、ターミナルわきのショッピングセンター内を経て運河方向へと進む。交通量の多いOnslow Streetを横切る。11時24分運河にかかる歩道橋を渡り、そのわきの階段で運河沿い歩道に降りる。

市内のセクションでは歩く人は結構多い
昼近くだが日陰にはまだ霜が
左岸は倉庫のような建物が少し続く。先ほど通り過ぎた右岸は、再開発された場所のようで新しい建物だ。ジョギングや散歩者とすれ違う。少し行くと大きく右に曲がり、周囲は住宅地になる。運河はまた左に曲がり、11時37分鉄道橋の下を行く。さらに5分ほど進むと、運河沿いの道は交通量の多いWoodbridgeで終わる。道路を対面にわたり、右に橋を渡るとそこからまた運河沿い道が始まる。今度は右岸の道になる。道入口にはナショナル・トラストの標識と説明がある。

鉄道鉄橋の下をくぐる

Woodbridgeの後道は右岸を行く、前方にA3道路橋
対岸の民家裏庭は運河に面する
少し行くと、A3準高速道路の橋の下をくぐる。その先の右岸一帯は湿地帯のようだ。運河はまた右に曲がり進む。対岸は住宅地だ。住宅の裏庭には水辺に降りられるような作りの家が多い。夏など季節が良いときは、自宅の後ろで舟遊びができる。雁が数羽水面を泳いでいる。12時2分、A320道路の橋で歩道は終わり、橋を渡って対岸へと降りる。A320道路はギルフォード方向からやってくる道で、先ほどバスで通過した場所だ。

前方A320道路の橋を渡りさらに進む
土盛した運河の右には湿地帯
Stoke Lock水門
水門上から上流方向を見る
ここまで来ると住宅地からでて、右岸には湿地自然公園が広がる。そのうち左岸にも住宅はなくなり、12時13分Stoke Lock水門が現れる。左岸には水門守の建物がある。建物前の日当たりのよい花壇には、クロッカスがすでに咲いている。風もなく温かいので、建物前で腰を下ろし昼食をとる。そのうち釣り人がやってきて、釣り糸を垂れる。2、3百年前この運河が現役のころは、運河を登り下りする船でにぎわっていたのだろう。自動車など影も形もない時代だ。その頃は今の住宅地もなかったはずだ。しばし当時の様子に思いをはせる。

釣り人が糸を垂れる
水門の左側は並行する水量
12時35分、食事を終え歩き始める。道は橋で運河と並行する水門調整区間と平行する水流を渡る。Wey Navigationは、本来自然の河を利用したものなので、常に水が流れている。そのため、純粋な運河に比べると一定水準の水位を保つ高度調整池の水が溢れないように、常に流してやる必要がある。そのため水門では、そうした平行した放流水路が造られている。

右岸をさらに進む
水たまりはないが路面はぬかっている
右岸を行く道は、もう歩く人は少ない。路面は陽が当たらず凍っているいる場所もある一方、霜が解けてぬかって足元が滑りやすい場所もある。水たまりはないが、長靴であれば気にせず歩いて行ける。河面は晴天の空を映し、真っ青だ。対岸はまだ茶色の雑木林の帯、その上は雲一つない青空、実に爽快な景色だ。

水面も空も紺碧
Bowers Lock水門
左岸へ渡る
右に建物が現れ、13時その少し先にBowers Lock水門が現れる。ここには水門守の建物がない。運河沿い道はここで、また左岸にわたる。すっかり自然の中を行くようになる。ジョギングの現地人がすれ違う。13時18分、橋の下をくぐり、左に曲がる。左側は有刺鉄線の柵で囲われた私有地のようだ。ここも湿地帯のようで、水が光を反射している。右に雑木林を介して並行していたA3高速道路が遠くなり、ひっきりなしに通る車の騒音もなくなる。

対岸の森の向こうはA3道路

橋をくぐって道は左に折れる
私有道路の対面は湿地帯(上流方向を見る)
午後になっても日陰には霜
数分まっすぐな私有道路わきを進み、運河はまた右に折れる。さらに数分行くと、対岸の枯れた草地の向こうに、先月に訪れたSt. Mary's Churchの石塔が望める。右の広い場所は、湿地帯で長靴半分ほどの深さの水たまりを横切って進んだ場所だ。13時33分、犬を連れた散歩者とすれ違い、その先で橋を渡り右岸になった道をさらに行く。13時44分、St. Mary's 教会へと進んだ公衆歩道の入口に来る。前回はちょっとぐらついていたが、まだ立っていた入口の柵が倒れている。遠くに見える水たまりは相変わらず乾いていない。13時47分、Riggs Lock水門に着く。これで三度目の訪問だ。

前方の橋で右岸へ
草原の向こうに教会の石塔
柵が倒れてしまっている、草地にはまだ水たまり
Riggs Lock水門の筆者
Riggs Lockから下流の部分は、すで歩いている。1月初旬に初めて訪れたときは、河の水位が非常に高く、また歩道もぬかっているだけでなく、水たまりも多かった。今日は運河の水位はかなり下がり、道も水たまりはない。ただ、まだ部分的にかなりぬかっている。対向してやってきた自転車は泥濘では大変だろう。

水位はずっと下がっている
泥濘道を行くサイクラー
藍と茶色の風景
放牧された山羊
雁が泳ぐ運河遠く向こうにウォーキング中心の建物
Worsfold Gate水門
放牧された山羊を右にみて、間もなくWorsfold Gate水門に来る。この水門は水位調整ではなく、河の水位が高くなった時に本来の河と平行する運河を閉めるための物のようだ。14時12分、その先にかかる橋を渡り運河を離れる。1月初旬に通り過ぎた、深い水たまりがある道を経て帰宅することにする。それこそ長靴3分の2ぐらいまの深さがあった水たまりは、乾いてすでにない。さすがに路面はぬかっているが。Wey河を渡る。橋上からみる河の水位も低くなっている。

先月の深い水たまりは単なる泥濘になっている
先月の同一箇所
草地の水も乾いた
ここからの道も前回反対方向から来た道を行く。草原の水たまりはすでにない。一部まだ残っている大きな水たまりは、この時間でも氷が解けていない。14時36分、Old WokingのHigh Streetに出て15時に帰還した。





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今回は約13Kmの歩行距離である。所領時間は休憩を含め3時間45分、運河沿いなので登り下りは少ない。それでも記録では数十メートルとなっている。運河沿いの道は、ナショナル・トラストによりメンテされて、どこを歩いても問題ない。すでに歩いている部分も含めて、32Kmの半分ぐらいだ。残りも歩いてみるつもりだ。


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