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2013-02-12

2013年2月11日 木柵待老坑山 - 雨の杏花林

雨に咲く杏花
今日は旧暦正月の二日目、二月中旬になり杏花が咲き始めているはずなので、その確認に木柵の杏花林と待老坑山を登ってきた。杏花樹は、果たして白やピンクの花が三分咲きだった。もともとは、以前訪れた鵝角格山から三玄宮山を越え、四面頭山、六分山をへて新店中生橋まで尾根づたいに歩く予定であった。しかし、雨のなか草深い山道を歩いてもつまらないので予定を変更し、杏花林のすぐ上の待老坑山を登ったあと、まだ歩いていない親山歩道を樟山寺から指南国小へ下った。木柵猫空の親山歩道は、今回で大部分を歩いたことになる。

左側の司法新村バス停から歩き、政大へ下る
右の突起は樟山寺
以前のルートも併記、親山歩道は大部分カバーした
家を朝7時過ぎに出かけたときは、空は厚い雲がかぶっているが、雨は降っていない。今日の目的地は前に歩いている場所だし、雨さえ降らなければいいと思っていた。公館で251番バスに乗り司法新村へ向かう。山に近づくに連れて、道が濡れている。8時に司法新村で下車すると、雨が降っている。今日は、どうやら予想より天気が良くないようだ。雨具兼用のウインドブレーカーを着てきたが、道がよいので傘をさして歩き出す。バス停わきの恆光街を進み、景美渓にかかる恆光橋を渡る。川幅がけっこうある。前に見える山々は霧の中だ。

救千宮歩道の階段
橋をわたると左は政治大学の側門、右にこれから歩く老泉街45巷が曲がっていく。付近には道標があるので迷うことはない。老泉街45巷はすぐに山に向かって方向を換え進む。混元宮が左側に現れると、道は登りはじめる。犬が数匹道を歩いているが、おとなしい。第三号高速道路の下をトンネルで抜ける。かなり長い。抜けるとすぐ左側に救千宮歩道の入口がある。道はコンクリの階段が続く。人家のわきを通り過ぎ、高くなってくると、すぐわきの高速道路を走る車の騒音が大きくなる。ステンレス手すりがある階段はつづら折りになり、登り切ると手前に休憩できるテラス状広場のある福徳宮が現れる。焼香の火がまだつきていない。綺麗に飾られた祠は、日常の参拝があることを示している。

救千宮
更に登って行くと、分岐点に来る。左が救千宮に続く道だ。こちらを取り進むと、階段が現れ登り切ると右に救千宮がある。右に登る階段をあがると救千宮の前に出る。司法新村バス停から50分の道のりだ。階段を上らずそのまま進むと、救千宮歩道入口に続く。救千宮から参道をすすむと老泉街45巷に出る。ここには山門と小11番バス停がある。雨は相変わらず止まない。今日は天気が回復しそうもない。地図ではここから杏花林までは、車道の近道になる山道を示している。救千宮歩道入口の車道を挟んだ反対側に道が続いている。これがその近道のようだが、何も標識がない。これ以外には、それらしい道がない。雨も降っているので、歩きやすい車道を歩く。つづら折りの道を行くと、下から石の階段が上がってくる。これが先ほどの近道だろう。地図はここからも近道があるようだが、それらしい道を上がってみたが行き止まりになった。車道に戻り登っていく。幸いにあまり車の往来がない。

杏花林の入口
救千宮から30分ほど歩くと、9時半に杏花林の入口にきた。右側に石碑があり、階段が登っていく。反対側には露天商も出ている。天候も良くなくまだ時間が早いので、遊楽客はまばらだ。杏花林は山の斜面いっぱいに広がっている。左側のA区と右側のB区がある。B区を歩く。入口のすぐ近くは山桜の並木だ。今が満開ですでに散り始めている木もある。杏花はまだ蕾が多く、三、四分咲きというところだ。白とピンクの花が入り交じって咲いている。雨に濡れた花は、風情がある。B区の上のほうから山道に入り、道なりに進む。登って行くと、また左側に杏花林がある。ここは離れているので遊楽客がいない。その先でA区から上がってくる道と合流し、すぐ待老坑山への分岐に着いた。ここは以前来た場所だ。

杏花林B区
白の杏花
桜は散り始めている
待老坑山歩道は右におれ少し登ると、10時に待老坑山頂上(標高382m)に着いた。雨の中で遮るものもなく、休むこと無くそのまますぐやって来た道を戻る。もともとここから更に尾根の道を進み、鵝角格山へ行く予定であった。今日は朝歩き始めてからずっと雨、霧も晴れず景色も見えない。鵝角格山の登り口までは親山歩道で良い道だが、その先は草深い山道となる。今日の天候では、かなり濡れて歩こことになりそうだ。そこで、予定を変更して政大へ下ることにする。途中、いままで歩いていない道を通って行くことにしよう。

待老坑山頂上
樟山寺步道の階段
尾根上の分岐から下り、A区へ続く道を下りる。遊楽客が下から登ってくる。濃い霧のなかの花は幻想的だ。下りきると老泉街45巷の車道にでる。左に折れ進み、石碑のある杏花林の入口を過ぎる。右側に鉄の門がある。ここは杏花林C区ということだが、整備されていないようで荒れた感じだ。どんなものか様子を見るため、少し入ってみた。沢に下っていく道があるが、沢で終わりになりその先はない。登り返して入口にもどり、車道を下る。つづら折りを曲り、登って来る時に見た近道を下る。道の両脇は菜園だ。山桜の花や、通泉草の花がさいている。車道にでて右におれ、樟山寺への道に進む。道標に従い、左に入る。先に少し下り、沢を渡ると長い階段の登りが始まる。10分足らずの急な階段道を登ると、10時50分に樟山寺に着いた。境内には焼香をする人や、わきのテーブルで食事をしているひとなど賑やかだ。今日は、まだ何も食べていないし飲み物も取っていない。ここで少し休む。

樟山寺から木柵方面を望む
指南国小への分岐、すぐ上は樟山寺
寺の前庭から望むと、新店やその先の中和の街並みが望めるが、空は厚い雲が覆っている。下り始め少しで、右に指南国小への道が分岐する。この道も初めて歩く。急な下り階段が続く。下りきると指南路三段38巷の車道に出る。六角亭のあずま屋がある。先ほど休んだばかりだが、雨の中で休憩できるところは多くないので、ここでも腰を下ろして休む。谷を挟んで同じぐらいの高さに指南宮が霧で見え隠れしている。休んでいると、年配のハイカーや中年夫婦が雨の中やって来た。

霧の中に指南宮が見え隠れしている
指南国小への階段道
20分ほど休憩し、あずま屋わきから指南国小歩道を下る。花崗岩の階段が終わり進むと、長い昔ながらの石の階段が現れる。雨で濡れたつるりとした石段は滑りやすい。20分ほど下ると歩道入口に着いた。指南国小へは、猫空から茶葉歩道も下ってくる。ここからは、指南路三段38巷の車道を下る。休みなので、登ってくる自家用車が多い。これから猫空へ向かうのだろう。新しい住宅ビルのわきを過ぎ、12時に政大の側門についた。キャンパスを通り過ぎ、正門につく。ここまで来ると雨が止んだが、山は霧の中だ。しばらくしてやって来た236番バスで帰宅した。

今日の歩行距離は9.4km、所要時間約4時間だ。樟山寺への登り返しなどもあり、登攀高度は累計で626mと、山は低いが意外にある。近々、また登山仲間と杏花林へ行く予定もあり、その確認の意味も含めての山行だった。雨で予定を変更したが、いつでも行ける近い山なので、いずれ予定していたルートは歩くつもりだ。

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