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筆架山から見る二格山(2013/1撮影) |
今年の山桜は去年より開花が早く、散るのも早いようだ。
昨年三月中旬に同じく栳寮から二格山へ登ったが、その時は僅かな花を残して、すでに花の時期が終わっていた。今年はそれより四週間も早いが、大部分の木は葉桜となっていた。桜を期待していた部分は残念だったが、晴天のもと二格山からはよい展望ができた。それにもまして良かったのが、南邦寮古道だ。苔むした石段は、濡れて滑りやすい上に長く、同行メンバーも含め苦労したが、この道は自然があふれ様々な様相を見せる。つい最近同じく天南宮から下った、
尾寮古道よりも古道の風情がある。
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残り少ない二格路わきの桜の花 |
朝8時にMRT新店駅前バスターミナルで、同行のKさんとWさん夫婦に出会う。北宜公路を坪林まで行く緑12番バス乗場の表示が目立たないので、少し迷ったようだ。すでに行列ができている。8時15分定刻に出発、バスは満員だ。カーブの多い北宜公路を三十分揺られ8時45分に栳寮に着いた。休日の北宜公路は大型バイクが多い。大きな音をたてて通り過ぎる。バス停の手前の二格公園からは、谷の向こうに
皇帝殿山が見える。支度をすまして出発する。栳寮は標高が400数十mあるので、674mの二格山まで標高差は200数十メートル、いくつかある二格山登山道の中では、一番楽な道だ。
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第二登山口 |
天気が良いので、日なたの道を歩き始めると暑いぐらいだ。仏清寺の近くを過ぎると、道の両側に桜が植えてある。新北市政府の「賞櫻路線」の看板がかかっている。桜を期待していたのだが、ほとんど木はすでに葉桜、ところどころに花が咲いているものがあるが、今回も残念ながら桜並木を鑑賞できなかった。今年の桜満開は昨年より二週間ぐらい早かったようだ。実際先月末に筆架山縦走路を歩いている時、二格路産業道路方向を見ると桜がかなり咲いていた。同じく道端に植えてあるツツジは満開だ。第一登山道入口を過ぎ、山裾を回りこむ。駐車場があるが、そこからは筆架山の連山がよく見える。駐車場のすぐ先に第二登山口がある。幸いにして桜が咲いている木が二、三本ある。この登山道は、幅がひろく両側に桜が植えてある。ここまで、栳寮から約40分の歩きだ。
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餌を食べる赤腹リス |
登山口から数分登ると、第一登山口からの道と合流する。わきには休憩のあずま屋がある。大勢の登山客が休んでいる。木製手摺に落花生が置いてある。近くにはリスが数匹やってきている。登山者の一人は、よくここにやってきて餌を与えているとのこと。一休み後、階段道を登る。道はコンクリで整備された道だ。ただ、階段一段の高さがかなり高いところもあり面食らう。約15分で二格山頂上の展望台に着いた。今日はかなり遠くまで見える。台北市の向こうの観音山や陽明山山系、平渓の奥の山、
中嶺山や石碇後山の向こうに烏來の山々が展望できる。翡翠水庫の湖面も少し覗ける。一月初旬に雨の中を歩いた、
雲海山や風露嘴も近くに見える。今回で四回目の登頂だが、訪れるたびに識別できるピークが増えている。食事休憩を取る。
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