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2013-02-04

2013年2月3日 汐止大尖山 - 四分尾山 - 和尚頭山 - 茄苳瀑布を回遊する

大尖山頂上
茄苳瀑布
汐止の山は南港山から更に東に位置し、手軽にアクセスできる。今回は、友人と一緒に大尖山の桜や四分尾山からの展望を期待して登った。ふもと天秀宮の周辺の山桜は満開だったが、大尖山頂上付近の桜は蕾がやっとほころびはじめたところだ。今日の天候は曇りで山の上は霧、四分尾山からは景色が望めなかったのは、残念だった。茄苳瀑布は水量があり、こちらは期待に応えてくれた。筆者はこの山域、今回で四回目となるが、同行者LさんとKさんはともに初めてのコースであった。
左のO型ルートが今回、右の長い直線は前回訪問のルート
出発と到着が同じ回遊式ルートを歩く
最後に天秀宮へ登り返す
前回去年8月に訪れたときは、茄苳古道から茄苳瀑布へ下った。茄苳瀑布の石畳遊歩道の直前で、台風による土砂崩れで道が流され、沢は大石などで埋まっていた。石を乗り越えてそこを通過した。今回は、土砂はあるものの踏み跡が付けられ、沢を渡る部分に踏み石が置かれて歩きやすくなっていた。和尚頭山からの急な下り坂は、草深い道でかなり急な岩も現れる道である。比較的多くの登山者に歩かれているこの山域の登山道では、困難度が高いルートだ。前夜の雨で濡れており、滑りやすく少しチャレンジであったが、同行の二人は楽しんでいたようだ。

天秀宮前から望む南港山と101ビル
大尖山登山道
朝8時少し前に汐止駅のバス停で待合を約束していた。Lさんはバスなどで来ると少し不便なので、車を運転してやって来た。汐止駅付近に駐車しても、そのまま天秀宮まで行っても、今日は出発点に戻るルートで同じなので、同行のKさんと一緒に便乗し、天秀宮近くの汐止社区バス終点近くに駐車した。ここは満開の桜がある。天秀宮の前を通り、石段の大尖山歩道を登る。大尖山頂上までは約220mぐらいの標高差だ。急な登りの途中、二ヶ所ほど平な部分がある。トレールランランナーが追い越していく。20数分の登り、8時半にあずま屋がある頂上に到着した。

ほころびはじめた大尖山山頂の山桜の蕾
大尖山は汐止方向からみると尖った山であるが、更に四分尾山へ尾根が続いているので、横方向からみると尖ったピークではない。遮るものがない頂上からは、台北市内を含む広範囲の展望ができる。今日は、厚い雲が覆い陽明山山系は頭を雲の中に隠している。101ビルは見えるが、あまりはっきりしない。期待していた山桜は、蕾がわずかに開き始めた木もあるが、花はない。あと一、二週間すれば多くの桜が見られるだろう。去年3月上旬に訪れたときは、すでに葉桜になった木もあった。台北近郊の他の山や天秀宮近くの木はすでに満開だが、ここは風が吹き付ける厳しい天候条件が、開花時期の差を生じさせているのだろう。

四分尾山への尾根道
霧の中の四分尾山頂上
小休憩のあと、尾根道を進む。前方に見える山は、霧の中だ。右に天道清修宮へ下る分岐を過ぎ、枕木の階段を登っていく。その後に現れる土の坂道は滑りやすい。左に和尚頭山への分岐を過ぎる。周囲の霧が濃くなる。一つ小ピークを越え茄苳古道の分岐を過ぎる。あとひと登りで四分尾山へ着いた。時刻は9時36分、大尖山から約1時間の歩きだ。本来広く展望ができる頂上は、今日は霧の中。自分は四回目の登頂で過去景色を見ているが、他の二人は初めてで残念だ。風が少し吹いている、登りで汗をかいた体に心地よい。少し食事をとり、休憩する。

和尚頭山への分岐
そのうち、反対側から数名の登山者グループが登ってきた。今日の行程は、先ほどの尾根道を戻り和尚頭山を経て茄苳瀑布へ下る予定だ。茄苳瀑布へは、四分尾山頂上からはそのまま枝稜線伝いに槓尾山を経て行ける。次の機会に歩いてみよう。和尚頭山分岐に向けて、四分尾山頂から下る。数名のグループとすれ違う。日曜日のこの山は人気がある。頂上から十数分で分岐につく。和尚頭山への道は、縦走路に比べると程度が落ちる。大尖山歩道がA級、それまでの尾根上縦走道がB級とすれば、和尚頭山歩道はC級といったところだ。緩やかな下りが続く。数分で右に茄苳瀑布への道が下っていく。古い道標が残っている。和尚頭山は周囲が切り立ったピークなので、直接そこから先に下ることができない。分岐から更にちょっと下り、登り返すと頂上だ。頂上は狭く、標識リボンが木にかかっているだけだ。展望も殆どない。

和尚頭山・茄苳瀑布への分岐
茄苳瀑布への分岐へ戻り急坂を下り始める。少し行くと、岩壁の上につく。補助ロープを頼りに、岩を下っていく。濡れて苔の生えている岩は滑りやすい。一人ひとり十数メートルの岩壁を下る。少しトラバースしたあと、また急坂が続く。道端の草は濡れているので、ズボンはその水を吸い込んでひざ下はびっしょりだ。右へ道を分け更に下ると、涸沢を越える。そこから枝尾根を巻くと下り、沢の主流が見える。このあたりは石が道に敷いてある。11時、沢に降り立つ。和尚頭山から約40分ほどの下りだ。ザックを下ろして一息つく。夏であれば気持ちのよいスポットだ。

岩場を下る
沢が見えた、沢の対岸は茄苳古道からの道
小農園、奥に特異な形状の和尚頭山
沢を渡り上がると茄苳古道からの道と合流する。ここからは、昨年8月に歩いた部分だ。左に取り沢沿いに下る。石段がところどころに置かれている。少しひらけた場所は、小さい畑になっている。ここから振り返ると、切り立った岩が顕著な和尚頭山の山頂が森の上から覗いている。道はところどころ、大雨で流されている場所がある。三十分ほどくだると、大山崩の場所についた。前回は難儀したところだが、そのあと沢の流れの中に踏み石が置かれたりして、山道として整備されている。沢を埋める土砂の上を進み、石畳の茄苳瀑布遊歩道につく。ここは、茄苳瀑布の最上部だ。遊歩道をくだり、茄苳瀑布下部に着く。更に下って産業道路わきのあずま屋で休憩する。11時50分過ぎ、あとは産業道路を経て天秀宮へ戻るだけ、ここで食事をとり休憩する。

山崩れの場所、踏み石が沢底に置かれている

産業道路を下っていく。右に茄福街への道を分岐すると、道は登り気味になる。道脇には山桜が満開だ。振り返ると山の上半分は、また霧のなかだ。馥記山莊住宅街を抜け、勤進路を登る。一度山を下ってきたあと、登り返すのはキツイ。最後に石段を登り天秀宮へ戻ってきた。天秀宮の周囲は露天商もでて、賑やかになっている。Lさんの車で南港展覽館站まで送ってもらい、MRTで帰宅した。

産業道路沿いの桜、後ろは槓尾山
今日の山行は、約8.3km、約4時間半の行程だ。山道はそのうち四分の三だ。累計で725m登った。雨は降らなかったものの天候があまり良くなく、展望がなかったのは残念だった。ただ、同行の二人は山道歩きそのものを楽しんだようで、案内した者として嬉しい。

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