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2013-02-25

2013年2月24日 新店銀河洞 - 鵝角格山 - 杏花林 - 政大 春の木柵猫空歩き

銀河洞
杏花,背後は猴山岳
今月は雨がけっこう多く、期待したほど山に登れていない。今回は、友人のWさん夫妻と猫空の山を歩いた。出発点は新店銀河洞からだ。2011年に同じく銀河洞から登ったが、途中から楣子寮溪沿いの山道を行き、猫空ケーブル駅から上がってくる三玄宮歩道の峠部分を経由して、鵝角格山を越えた。2週間近く前に一度訪れた杏花林は、今回の山行のもう一つのハイライトであったが、期待より早く花が開花しており、少し遅かったようだった。それでも、久しぶりの好天の休日、多くの遊楽客が楽しんでいた。時間を掛けて杏花林を歩いたあと、車道を樟山寺へ、その後茶葉親山歩道を政治大学キャンパスへ下った。

南の銀河洞から北へ、山越えをして政治大学へ歩く
山越えパターンの歩き
最近の木柵近辺の歩き
先週に引き続き、緑12番バスで向かう。8時前にMRT新店駅についたとき、いつものように行列ができていたが、今日は比較的短い。十数分の乗車で8時半銀河洞バス停に着く。進行方向に進み、銀河路に入る。道際には大きな立仏象が建っている。ちょうど銀河路の上の方にある寺で、行事が行われているようで、垂幕がかかっている。台北近郊の山には、廟宇が非常に多い。道脇のあずま屋で身支度をして出発する。

銀河洞步道の石段
昨日まで降り続いた雨で、道はまだ濡れている。雲はあるが、天気は問題ない。鳩競争に使われる大掛かりな鳩の籠が道端に置かれている。銀河路入口の垂幕のお寺のわきを過ぎる。勾配がきつくなってくる。遠く前面の山の中腹に、銀河洞が見える。約20分の歩きで、銀河洞越嶺歩道の入口に着いた。ここから山道の始まりだ。石の階段道が沢のわきを登っていく。古いが概ねよい状態だ。途中、大雨のため少し崩れた部分を過ぎる。十数分の階段登りの後、9時5分に銀河洞に着く。バス停から30数分だ。

銀河洞から見る谷筋、左側山の上に新台北花城
銀河洞の滝から見下ろす
資料によれば、銀河洞は約100年前1914年に発見され、台北の山遊名勝であったということだ。石段はその当時に造られたのだろう。水量は多くないが落差45mの滝と、その背後の洞に造られた廟は、一遊に値する。自分の足で登ってこないければならないことが、その後顧みられなくなった原因だろう。しかし、近年のハイキングブームで訪れる人も多くなっている。今日も多くのハイカーが訪れている。Wさん夫婦は初めてなので、滝の裏側を進んだ奥にある呂洞賓神像へ往復する。

小沢沿い道の分岐点、左は銀河洞歩道
銀河洞の右から、山道が登っていく。急坂の石段道が終わると、楣子寮溪沿いに枕木道が続く。前には鵝角格山が見えてきた。緩やかな登りのあと、銀河洞越嶺歩道はコンクリ製の小橋で沢を越えて進む。沢は右に遡っていく。この橋のたもとが、六分山、沢沿い道、そして銀河洞歩道の分岐点だ。道標は、六分山への道は指していないが、沢沿いの道は四面頭山として示している。この沢沿いの道を取り進む。

朽ちた橋と楣子寮溪、左側渡り進む
沢沿い道は、概ね平な部分が続く。ところどころ石段が置いてある。数日来の雨で、道はぬかっている。10分ほど歩くと、沢に降りていく。沢を越すとその先に、古ぼけた橋がかかっている。踏板が抜け落ちてもう使われていない橋だが、これが猫空から峠を越えて下ってきて、ここから更にまた峠を登り返し北宜公路の六分へ続く道の沢越え部分だ。我々は、ここから左にとり、峠に向けて登る。はじめは沢沿いに進むが、まもなく山腹に取り付き高度を上げる。峠まで100mぐらいの登りだ。上部には補助ロープのかかる急坂が現れる。10時15分峠の鞍部に着く、銀河洞から約50分の歩きだ。峠のあずま屋で休憩する。風がとても強いので、ジャケットを付ける。

三玄宮山展望台から見る猫空、木柵方面、遠くに101ビルと南港山
鵝角格山への稜線道
鵝角格山は西側だが、先に東側に三玄宮山へ少し登り、展望台へ行く。去年三月に訪れたときは、ぼんやりしていたので木柵より先は見えなかったが、今日はそのさき南港山や101ビルが望める。峠へ戻り鵝角格山へ向かう。峠には十数名の登山客が登ってきて、記念写真を写している。とても賑やかだ。峠から右に猫空駅に石畳の良い道が下って行くが、鵝角格山へは土の山道だ。それでも、観光地猫空に近いので良く踏まれている道だ。登ってしばらく、右側が開けている場所を過ぎる。三玄宮山の鉄塔の向こうに、先週登った二格山から中華電信の通信塔への稜線が続いている。稜線道は一度急坂で下り、また少し登り返すと鵝角格山(標高475m)についた。10時55分、峠から20分の歩きだった。

二格山を望む(左のピーク)
鵝角格山の下り
前回訪れたときは、鵝角格山頂上は北側に開けて展望ができた。その後、樹木が伸びたため、大分視界が遮られている。下りは、急な坂道が続く。約10分の下りの後、道は山腹をトラバースするゆるい坂道になる。樹木の枝に多色の紙のようなものが引っかかっている。平渓の天灯のように見える。こんなところにどうしてあるのか。まさか、平渓から飛んできたのろうか。11時20分、樟湖親山歩道との分岐に着いた。ここからは、石畳道が始まる。

石畳の樟湖親山歩道の分岐点
祝福編鐘
分岐のすぐ近くにベンチがある。最近造られたもののようだ。ここで休憩する。先ほどの山道でも都合七、八人の登山者に出会ったが、この親山歩道を歩くハイカーはとても多い。休憩後少しくだると、祝福編鐘と名付けられた鐘がある。先ほど鵝角格山からの下りの際、しばしば鐘の音を聞いたが、これだったのだ。台北市は、この親山歩道に音楽をテーマに造作をしているようだ。この先にも、楽器を連想させる物を設けている。途中左に銀河洞へ、右に猫空方面へ分岐を分け、親山歩道はゆるい登り下りの稜線を行く。左側には、昨年10月に歩いた雞心尖、中嶺山から直潭山への稜線がある。12時少し前、待老坑山に着いた。

待老坑山から少しもどり、杏花林へ下る。少し行くと、杏花林A区の上にでる。ここはほぼすべて花の時期は終わっている。2週間前訪問の時、この部分はかなり咲いていた。道を先にB区へ進む。B区も、大分花がない樹があるが、幸い花を残している樹もある。青空のもと、遠くの二格山や猴山岳を背景に、花が美しい。大勢の花見客が遊歩道を歩いている。我々も20分ほどゆっくりと杏花林の間を見て回る。入口に降り立つと、多くの露天商がある。人も多い。老泉街45巷の舗装路を樟山寺方向に進む。この道を行く遊楽客も多い。今日は、本当に観光日よりだ。

杏花と背後の二格山
杏花林B区
白とピンクが1枚の同じ花びらにあるツツジ
樟山寺の道すがらには、ツツジが沢山咲いている。寺の近くには、ひとつの花びらに白とピンクの二色がある、変わった花を見かけた。お寺の参拝客が多い。ここからは、あと政治大学キャンパスへ下るだけだ。10数分で親山歩道入口に下り着く。ここから環山路をこえ、公園から行健道の急な階段を下る。公園の登りで振り返ると、手前に猴山岳、その右奥に二格山がある。これら山頂から政大キャンパスが見えるので、ここからこれら山が見えても不思議ではないが、何故か新鮮感を覚える。山際のキャンパスから景美渓を越え、13時45分に政治大学正門に着き行程を終えた。

政治大学の公園から見る猴山岳(左手前)と二格山(右奥)
今回の山行は、先週とほぼ同じ距離約9.8kmだった。所要時間は、5時間25分だ。峰越えの歩きなので、登攀高度累計は638mある。木柵、猫空の山はアクセスも容易で、多くの人が歩いている場所だ。台北市親山歩道として整備されている道は当然のこと、鵝角格山などそれ以外の道もかなり多くの登山者に歩かれている。この時期は、花も多く見られる。二格山や猴山岳も含め、ハイキングに広くお薦めできる山域だ。

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