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2015-06-29

2015年6月28日 陽明山系竹篙山 - 內雙溪古道 気楽な夏の山歩き

行楽客で賑わう擎天崗の草原
台湾で頻繁に山登りをするようになり、はや五年目である。当初は台北近郊の手軽な場所からはじめ、最近はいわゆる標高1,000m超の中級山も多い。活動時間も10時間という山行もしばしばだ。こうした体力を必要とする山は、終わった後は達成感で充実する。勿論、体は疲れるが。一緒に登る仲間も、体力が充実しているメンバーであれば、こうした山行も問題ない。ただ、みんなが皆なそうではない。時には、軽い気楽な山歩きも悪くない。特に夏の低山は、とても暑いので一日中歩くのはつらいものがある。

北の冷水坑から南へ歩く
下りメインの登山
ミルク池、もともと周囲には硫黄採掘施設があった
今回は、前の日に慢集団の活動もあったので、軽く近くの山を歩くことを企画した。もともと、普段あまり運動していない友人の一人が山歩きを希望したので、それもあり企画した。一応山を登るが、基本は下り基調の山行である。なおかつ沢にそっていくので、それほど暑さを感じないで行けることも期待したものだ。すでにほぼ同じようなルートを昨年歩いている。冷水坑からスタートして擎天崗をへて竹篙山へ登り、その後內雙溪古道を下るものである。晴れが続いて、沢の水は少なかったが、気温も低く風もずっと吹いていて涼しかった。13時過ぎには下山して台北に戻ったが、台北の冷房が聞いた地下鉄駅から一歩外にでると、サウナに入ったかの様であった。

菁山吊橋
Facebook上のクラブに予定を載せたところ、いままで参加したことのない二名が同行することになった。ふたりとも初対面である。それほどきつくない山行を期待していたとのこと。7時半にMRT劍潭駅の小15番バス停で落ち合う。今日は長い行列ができている。冷水坑までの区間大型バスも運行されている。8時20分過ぎ、冷水坑に到着。七星山は頂上にガスがかかっているが、天気はよい。支度をすませ8時半に、擎天崗への歩道を歩き始める。この部分はよくメンテされている道で、多くのハイカーが歩いている。今日はトレールランニングの競技が行われているようで、ランナーが走り抜けていく。

雞心崙展望台がら擎天崗を望む、右が竹篙山、左が石梯嶺
擎天崗はすぐだ
先にミクル池(牛奶湖)をみて、菁山吊橋を渡る。野牡丹の花が道端に沢山咲いている。野牡丹自体は台北近郊の山ではよく見かける花だが、これだけまとまって咲いているのは多くない。ここに移植されているのかもしれない。生態池の周りを回遊する道が新たに造られている。階段を登りしばらくすると雞心崙の展望台に着く。上に登るとこれから行く擎天崗と竹篙山が、その左に石梯嶺が見える。振り返れば七星山と冷水坑がある。ここからしばらく下り、沢をわたって登り返す。9時11分、擎天崗の端に来る。大勢の遊楽客が草原に座っている。薄曇りの空のもと、風が吹いてとてもすがすがしい。

竹篙山への登りで見るパノラマ、左のピークが七星山
竹篙山頂上での記念写真
少し休憩をしたあと、竹篙山を目指す。トーチカの分岐を右に曲がり、尾根道を行く。新しい牛柵が設けられているが、その左側は開いているので牛が簡単に通り過ぎれる。牛のほうが賢い。これでは人が通るのに邪魔なだけだ。石段を登り、9時40分竹篙山頂上(標高830m)に着く。今日はここが行程中最高点だ。今まで数回訪れているが、今日は台北盆地は見えるが、その更に奥の山々は霞んでいる。風が結構強く吹いていく。

役に立たない牛柵、牛は左側を通って行く

やって来た道を戻り、草原から右に土の道を歩き始める。尾根上を進み、瑪樵古道を右に分ける。その先にトーチカがある。道はここから沢に向かって急坂を下る。藪こぎを少しすると、森のなかに入り、歩きやすくなる。10時22分、沢をわたり內雙溪古道に合流する。今日は、水量がとても少ない。右にまがり、沢にそって下っていく。道標などはないが、この道は以前より多く歩かれている感じだ。途中、左から道を合わせる。数名のハイカーがやってくる。10時33分、沢わきの分岐部に来る。左にゆけば北五指山へつながる。幹に寒暖計が取り付けられている。27度を示している。台北市内は35度ぐらいだろうから、ここは涼しい。風も吹いている。少し休憩する。
藪こぎをして谷に下る
沢を越して進む
道脇の白で縁どりされている台湾石
沢を越えて進む。水量が少ないので、まったく問題ない。右岸の道がずっと続く。数分で分岐に来る。左は沢沿いに、右は高巻いていく。右はもともと大雨で増水した時のための道のようだが、今日は右の道を進む。5分ほどでまた下り、沢沿いの道と合わさる。11時6分、台湾石を通り過ぎる。台湾石とは、台湾の形をした石でこの谷の古道をよく歩き整備していた劉さんが、ペンキでその姿をよりわかりやすく描いたものである。その少し先、開けた場所で老齢の登山者が二人道端でお茶を沸かして飲んでいる。挨拶して通りすぎようとすると、お茶をすすめられた。そこでお茶をいただき、また下っていく。道わきの草が刈られている。ボランティが草刈りをしたようだ。ありがたい。11時26分、左に沢へ下る道との分岐に着く。右は山腹を瑪樵古道へ続く。左に急坂を下り沢を越す。ここにも数名登山客が休んでいる。
お茶をごいだたく
民家前を通過
左岸の道を進む。前に歩いている数名のグループに追いつく。あまり山慣れしていないようで、歩みが遅い。しばらく着いて行くが、なかなか道をあけてくれない。こうした古道にもこうしたハイカーが来るようになったのかと思う。最後には、声をかけて通してもらう。山ひだを縫って進み、11時55分民家わきを過ぎる。急坂を下り、沢沿いに来る。大勢の人声が聞こえる。沢で水遊びをしている遊楽客だ。12時5分、我々も人が少ない沢沿いに下りる。水量は少ないが、沢の水は冷たくて気持ちが良い。小魚が泳いでいる。昨年、慢集団のグループを案内した時と同じ場所だ。右岸側に用水路(坪頂新圳)の取水口がある。ここで食事休憩とする。持ってきたビールを取り出し、三人で乾杯する。
沢際で食事休憩
登峰圳(用水路)を歩く
至善路のバス停に着いた
40分ほど休憩し、最後の部分を歩く。引き続き左岸を下り、用水路(登峰圳)が沢を横切っていく場所から、左の用水路を進む。緩やかな用水路のわきを約10分ほど歩く。右側の沢はかなり下になっている。ここで、台北親山歩道に合わさる。右に石段道を下る。5,6分で下りきり橋を渡る。更に進んで、至善道の末端からバス停へ下っていく。天気が良いので、行楽客が沢山車を停めている。沢遊びに来ているのだろう。13時15分、坪頂古圳歩道口バス停に着いた。着替えなどをすませ、15分ほど待つと小18番バスがやって来た。

今回は活動時間約5時間、約8.2kmのハイキングである。登りは累計200m、下りは約600mで下りメインのコースだ。沢沿いには涼しい風が吹いていて暑くなく、沢の水は冷たく、避暑登山と言える。古道部分は、入口に道標などもなく、地図を理解して歩くか、わかっているメンバーと歩く必要がある。それさえ問題無ければ、誰にでもおすすめのコースだ。

2015年6月27日 慢集團@雙溪中坑古道 - 平溪石硿子古道

集合写真@石硿子古道口(Wさん撮影)
今回は、毎月一回のペースで案内している慢集団の山行である。場所は、すでに二回訪れている新北市雙溪區中坑古道と平溪石硿子古道だ。暑い夏は、台北近郊の山だと尾根道は暑くて大変だ。そこで沢沿いに進む古道を今回山行の対象に選んだ。自分でも好きな古道のひとつである中坑古道を歩き、一度内盤山に下ってまた石硿子古道で峠を越えて平溪へ歩くルートである。昔日の炭鉱街平溪は、今や観光地となり交通の便もすこぶる良い。しかし雙溪の山奥になる柑腳の更に奥にある中坑古道登山口は、公共交通機関の便は良くない。慢集団であると参加者も結構な人数になるので、交通の便を考慮する必要がある。そこで、今回は先に雙溪へ行き、平渓へ出て帰るという歩き方である。

東側の雙溪中坑古道から歩き、内盤山古道、石硿子古道をへて平渓へ
先に中坑古道を歩き、内盤山古道と石硿子古道をへて平渓に行くというルートは、実はその逆方向を四月に歩いている。山道というものは、同じ道でも登りに取る場合と下りに取る場合では、印象が大きく異る。同じルートを逆に歩くのも、またおもしろい。高度でいうと、今回あるいた方向の方が、登りが少し多い。しかし、もともと最高点も四百数十メートルで、方向による差も数十メートルに過ぎないので、実際はほとんど差を感じない。

峠を二ヶ所越していく
雙溪區柑腳もその昔は炭鉱があり、栄えた場所である。山を越えた泰平の集落からは崩山坑古道などを経て買物などをする場所でもあった。炭鉱の閉鎖後は寂れ、時代に取り残された感じである。最近、基隆市暖暖から平渓十分を通り海外沿いの福隆までの道が全線開通した。それに伴い、台北から福隆までの直通バスなども走り始めた。しかし、マイクロバスで便数は少なく、慢集団の活動には適さない。台北から鉄道で雙溪駅へ行き、そこからバスで柑腳で向かう予定である。

F812バスを降りて谷の中坑古道入口へ
参加メンバーは各々272便自強号急行列車に、最寄りの駅で乗車し雙溪駅で落ち合う。この急行列車は、基本全席指定だが福隆までは悠遊卡などのプリペイドカードで乗れ、空いていれば席に着くこともOKだ。本来8時半に到着、8時45分の781番バスで向かう予定であった。しかし、雙溪駅に着くと列車は10分遅れ、一方バスは時間まで待たずに発車してしまっている。出発から出鼻をくじかれた感じだ。

中坑古道入口での写真(Wさん撮影)
はじめは広い道を行く
参加人数を確認すると40人あまりいる。1時間はど待てばF812番バスがあるのが、マイクロバスなので全員は乗れない。駅前のタクシーに相談、運転手は電話を仲間にかけて呼ぶ。やって来たタクシーでメンバーの約半分は中坑古道登山口へ向かう。その後残りのメンバーは9時45分にF812バスで向かう。新北市のこのコミュニティーバスは、どこでも上下車できる。登山口へ下る部分で下車し、谷へ下る。橋を渡った登山口では、すでにメンバーが首を長くして待っていた。

第二渡渉点、水量がとても少ない
最初の棚田
登山口でルート説明をし、10時25分出発する。少し遅れ気味の出発だ。天気は良く、すでに暑い。幅広の土の道を進む。この辺りは、地方政府による観光整備が行われている。新しい橋を渡り、果樹園のわきを行く。土地公の祠を過ぎると沢沿いにしばらくゆるやかな坂を進む。道は細くなり、10時37分はじめの渡渉部分にくる。今日は水量がとても少ない。前回は、ここで靴を濡らしたメンバーもいたが、今日は全く問題ない。柚子が生る下を行く。更に数分で、二回目の渡渉点を過ぎる。渡った対岸は、棚田が現れる。登山口から約20分、今日のハイライト部分の始まりである。

蛙石わきのメンバー
沢越え中のメンバー
棚田を進み終わる部分で、沢をこえて中坑古道の西線が分岐する。この道をゆけば、そのまま後で歩く予定の内盤山古道につながるが、こちらはほとんど状態のよい棚田がない。左に東線を進む。別の棚田を過ぎ、また沢を渡る。10時52分、蛙石の棚田に着く。ここは広々とした棚田で、気持ちが良い。少し休憩を取る。水牛の親子が棚田の最上段で、草を食んでいる。自分のすぐ後ろを歩いているメンバーは、大きな荷物を担いでいたが、彼は飲料やアイスなど皆に配るものを担いでいた。ここで早速皆に配る。全くのボランティで、感謝にたえない。

棚田をゆくメンバー




集落あと、木の下に石の門柱や壁がある
棚田を進み、できるだけ刺激しなように牛のわきを行く。この牛は、もともとこの谷の集落で農耕のために飼っていたものだが、その後村全体が移転し残されたものだと思う。この牛のお陰で、じつは棚田は雑草が茂らずごゴルフ場のグリーンの様にきれいな草原が維持されているのだ。また沢を渡り、棚田に出る。更に沢を渡る。登って行き、11時26分集落跡に出る。登山口から約1時間である。数戸あったこの集落は、今はだれもおらず、石壁や石の門構えが残っている。

集落跡からはしばらく沢から離れ、左岸の山腹に取り付き登っていく。小さな棚田を幾つか過ぎるとまもなく右に道を分岐する。そのすぐ先で右側に棚田に上がる。中坑古道の最上部の棚田である。12時少しまえ、ここで昼食休憩をとる。先ほどのボランティはそばを調理して皆に分けている。他のメンバーなども、果物などを皆でシェアしている。時々吹く風が快い。

しばらく山腹の道を登る
食事休憩の棚田
内盤山古道を下る、左奥に土地公
約40分の休憩後、少しもどって左に進む。これは中坑古道の東西線を結ぶ道だ。ゆるい坂を進む。12時47分、峠を通り過ぎる。これから内盤山までは下り坂である。峠を過ぎた後は、道は急坂となる。10分ほど下り、右に内盤山古道が分岐する。道はまもなく急な下りが始まる。右に土地公の祠をみて下ると、沢に下りる。ここからずっと沢沿いに道は進む。前回なかった倒木が道を塞ぐが、枝がくられているので助かる。沢を越える。水量はこちらもとても少ない。

草がびっしりで踏み跡が見えない



左岸をずっとくだり、右岸に渡る。草がびっしり生えて、踏跡が見えない。この古道はあまりアルカれていないのか。13時30分、沢は主流に合流し、道は左に主流沿いに登り始める。沢を渡る部分で休憩を取る。後半が追い付いてくるのを待つ。14時2分、内盤山の集落に着く。14時発のF812番バスがちょうど出発したところだ。

内盤山産業道路を行く
石硿子古道入口
内盤山産業道路を右に進む。振り返れば枋山坑山が高い。今日のルートは、ピークにはまったく登らない。古道歩きだけである。10分足らずで石硿子古道登山口に着く。コンクリ階段を登り始める。土の道になってまもなく、右に道が分岐する。少し行くがおかしいので戻り確認、やはり峠へはその少し先の部分から右に登っている。けっこう急な坂を登る。13時37分、峠部分に着く。ここには平渓区の建てた立派な木製道標が立っている。後半メンバーを待ちながら休憩する。今日の登りはこれで終了だ。

石硿子古道の峠部分、木製道標がたつ
灰窯渓にそって下る。沢は水量が少ない
根こそぎ倒れた竹
沢の対岸に苔に埋もれた土地公
残りのルートは、基本下りである。数分で石硿子農道に降り立つ。全員が降りてくるのを待つ。右に舗装路を少し行き、15時9分、石硿子古道がまた始まる。土の古道は、まもなく谷に降り沢沿いに下っていく。右岸をしばらく進み、沢を渡る。ここも水量はとても少ない。その先に竹がごっそり倒れている。竹は地中に根を張り巡らせ、このような倒れ方を見るのははじめてだ。壁がごっそり崩れてしまっている。15時26分、沢を渡る。対岸の少し高いところに土地公が苔に覆われて建っている。中には神像などなく、今はお参りするひとはいないようだ。右岸を少し行き、コンクリ製橋をわたる。このような立派な橋があるということは、往年は結構往来があったのだろう。15時51分、石硿子瀑布への分岐に着く。右にとり、滝へ向かう。水量が少ないので、もともと小さな滝は、あまり見栄えがしない。ここで休憩を取る。

石硿子瀑布前で最後の休憩
道沿いの小滝
最後の休憩はゆっくり20分ほど休み、古道を更に下る。十数分で畝畝山からの道と合流、その先慶和炭鉱の名残のコンクリ橋の下を過ぎる。16時33分、古道入口に到着。これで古道歩きは終了である。集合写真を写し、灰窯産業道路を下る。途中の滝付近では、有楽客が水遊びに来ている。17時16分、萬寶洞バス停へ行く道の橋に着く。鉄道で帰るメンバーとここで別れ、バス停に向かう。17時半、バス停に到着、10分足らずで795番バスがやって来た。

石硿子古道入口
今回は、暑い天気であったが、途中内盤山で二人離れた他は、皆全コース歩いた。歩行距離は11km強である。休みも含め、行動時間は約7時間である。沢沿いに進む部分が多く、暑い時期には、まだ十分歩ける場所だと思う。反対側に歩いても、困難度はコースはレベル3、体力要求度もクラス3である。

2015-06-23

2015年6月20日 慢集團@紗帽山 - 七星山 - 凱達格蘭遺址 二度目の体力訓練山行

紗帽山展望台から見る七星山、一旦下りまた登る
今年七月日本の八ヶ岳登山の事前練習として、二ヶ月前に一度歩いた七星山を、今度は先に紗帽山に登りその後また七星山を登るという、登攀高度を上げた練習登山を行った。また、二泊三日の行程を前提に荷物も10kgを担いで登るという、負荷練習でもある。これにより、登攀高度は累計で1300m、八ヶ岳第一日の登攀高度に近づいた。参加者は、八ヶ岳山行参加者のみでなく、慢集団の他のメンバーも参加した。

南の天母から途中紗帽山を越え七星山へ登る
途中のコブは紗帽山
ルートについては、いままで何度も歩きまたこのブログでも記録を残しているので、詳細は割愛する。今回は、天母 → 天母古道 → 紗帽山 → 陽明山總站 → 苗圃步道 → 七星山主峰で登頂した。下山は、参加メンバーのリクエストで凱達格蘭遺址を訪ね、その後苗葡步道を陽明山バスターミナルへ下った。凱達格蘭遺址へは、いくつかの道があるが、その幾つかは陽明山国家公園管理事務所により塞がれている。訪問者が多くなりすぎ、それの対応だろう。今回はまだ立入制限の表示はない道での訪問だが、いずれこれも塞がれるかもしれない。

天母古道入口出発時の集合写真
天母古道の平らなセクションを行く
歩行距離が長いので、前回四月にくらべ一時間早く集合、7時にMRT石牌駅で落ち合う。バスで天母へ向かう。7時半に到着、そこから円環を回りこみ中山北路七段末端の道を登る。数分で水道蛇口のモニュメントがある天母古道入口に着く。今日は十名のパーティである。前回と同様に、階段道を登り始める。8時10分、石段を登りきり涼亭に到着、少し休憩する。平らな山腹道を進み、最後に石段をまた登って、8時53分に天母古道の終点に着く。

天母古道終点から紗帽山を見る
左に道を取り、今回の登山で追加になる紗帽山登山口へ向かう。磺溪の谷へ下る。下ったところから橋をわたって登り返せば、紗帽路に出るが今は橋の修理中で渡れない。遠回りになるが、沢に沿って進み橋をわたる。その上石段を少し登り、右に行けば更に沢沿いに前山公園方向に行くが、直進して紗帽路に出る。左に曲がり、ゆるい坂を下っていく。左の丘の上に文化大学のビルが見えるようになり、9時13分、紗帽山登山口に着く。

紗帽山登山口
紗帽山は標高643mと低いが、もっこりした山容で急坂が続く。落差300mぐらいの高度を約1kmで登る。取り付きから急な石段が続く。石段は好き嫌いがあるが、一定の調子で歩けるのである意味では楽である。直線的な道が終わり、ジグザグに高度を上げる。約30分ほど登り、頂上までは残り多くないが、ゆるくなった道脇で休憩を取る。太子亭遺跡脇を通り過ぎ、三角点基石を見る。そのすぐ先で、9時57分展望台に着く。今日は天気がよく、大屯山小觀音山やこの後登る七星山、そして少し遠くに竹篙山が並んでいる。七星山はまだ遠い。写真を写し、下りはじめる。少し下ったところで、遅れている後方数人の声が聞こえてくる。そこで、頂上へは行かずに山腹を横切る道を来るように勧める。まもなく土の近道をへてやって来た。

紗帽山展望台からのパノラマ
苗圃登山口,右に進む
石段を下る。前回やって来た時に綺麗に草が刈られていた、陳家の墓わきを通り過ぎる。10時38分、前山公園の登山口に下りる。少し休憩を取る。陽明山バスターミナルを通り過ぎ、人車分道入口へ向かう。11時9分、入口に着く。これから七星山登山開始だ。トンネルをくぐり、階段と登って人分分道が始まる。陽明山ビジターセンター(遊客中心)を通り過ぎ、11時46分苗圃登山口へ来る。標高552m、七星山主峰が1120mなので標高差はあと約570mである。

冷水坑方向への分岐

石段の道を歩み始める。坂は次第に勾配がきつくなってくる。12時14分、道脇の休憩場所で休みを取る。今回は30分おきに休憩を取っている。12時27分、冷水坑への分岐を左にとり、更に少し進んで七星公園への分岐部で食事休憩を取る。ここで少し遅く歩いてくるメンバーを待ち、この後の急勾配に備える。頂上への標高差は残り300m弱である。

苗圃步道後半の坂道
道端のアザミ
ペースが遅いメンバーは、先に出発していく。その後13時前に出発する。階段は、大きな段差で急な勾配を登っていく。苗圃登山道は、この部分が一番きつい。天気のよい休日、登頂を終えて下ってくる登山者と多くすれ違う。少し多めの荷物を担いでいるので、高山登山事前訓練なのかと尋ねられる。13時7分、左に山腹を行く土の道の入口を通り過ぎる。登頂後、凱達格蘭遺址を見た後ここに出てきた場所だ。急階段はまだ続く。13時15分、森を抜け草薮の中を進む。坂も緩くなってくる。アザミが道脇に咲いている。

差し入れのスイカと飲料
13時19分、東峰との分岐を通り、最後のひと登りを登る。13時23分、主峰頂上に到着した。天母から約6時間、目標時間内に到着した。他のメンバーもそれほど遅れること無く到着する。到着した時に、いつも登山グループにスイカや飲み物を提供してくるボランティの連長さんが頂上で待っていた。彼は、スイカや大きなペットボトルの飲み物を渡すと、そのまま下って行った。いつものことながら感謝に絶えない。

台北側のパノラマ
金山側のパノラマ
差し入れのスイカを皆でシェア
好天の七星山主峰のながめはとても良い。今日は、ことさら遠くまで見える。もらったスイカや飲み物、自分の持っていったビールなどをみなでシェアする。スイカは大きすぎて自分たちでは食べきれず、頂上にいた他の登山者にもおすそわけする。道標に取り付けられている寒暖計は28度を示している。光線は強いが、それほど暑さを感じない。快適だ。

凱達格蘭恐龍石


下山路は、メンバーの状況をみて決める予定であった。登頂を終えたメンバーは皆元気で、希望を聞くと凱達格蘭遺址を見たいということである。14時7分、苗圃登山道を下り始める。東峰への分岐を右にとり、2,3分進んで草薮に開いた遺跡への道の入口に来る。ここは、注意しないと道があることはわからない。矢竹の間をくぐって下っていく。14時20分、遺跡の中心部分に着く。恐竜石などを見て回り、凱達格山を登る。そのまま下り、山腹道へ下りる。分岐を左にとり、15時4分、苗圃登山道に出た。こちらは、まだ警告板は取り付けられていないが、道を塞ぐ柵が取り付けられている。いずれは、ここも立入り禁止の警告板が取り付けられるのだろう。

苗圃登山步道を下る
石段道を下る。15時16分、七星公園への分岐涼亭に着く。少し休憩をとる。その先の分岐は右にとり、登山口へ引き続き下る。15時50分、人車分道の苗圃登山口へ着く。人車分道をビジターセンターに戻る。ここで数名が駐車場わきからのバスで帰るということで、別れる。残りのメンバーは陽明山バスターミナルまで歩き、16時27分、紅5番バスで下山した。

今回は、二度目の訓練登山なので、強度を高めた。皆は目標時間内に登攀を終了した。標高差は約1300mで、日本での登山とほぼ同じ高度落差である。歩行距離は約13kmであった。日本登山参加者全員が参加出来ていないが、現地でも問題なく登りきれることを期待している。