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2016-12-24

2016年12月23日 八里觀音山 北橫古道

觀音山硬漢嶺山頂
淡水河の河口近くにある觀音山は、標高4~600メートルの数峰を擁する独立した山塊だ。台北から望むと観音が寝ている顔のように見えることからこの山名がつけられた。台北からのアクセスもよく、気軽に登れる。筆者は、6年前に登山を始めた初期に三回訪れた。その後はずっとご無沙汰していた。今回は、まだ訪れていなかった北横古道を歩きに四年ぶりに訪れた。

南側から山を3/4回ったあと登頂し、北側へ下山
比較的平らなセクションが多い歩き
台北の北西に位置する観音山
前日の雨が止み、天気が回復、風もあるので遠くまで遠望できるかと期待していった。ところが、晴れているにもかからわず視界は最低だった。淡水側を挟んだ対岸の面天山や大屯山が、ほとんど見えないのだ。台北の市街も霞んだなか、ほとんど見えない。中国はスモッグで大変だというニュースがあるが、台北も視界についていえば今回のこの状態は、まったくよくない。空気中の成分が果たして同じなのかはわからないが、いずれにしても盆地の台北はこの霞んだ空気のなかだった。

今回の台北市方向展望
同じ場所から2012年に眺めた台北市方向の展望
北横古道は、観音山の淡水側に面した集落の住民が、山の反対側中腹にある凌雲寺を訪れる際に使用し、或いは山腹の開墾地へ行くために歩いた古道という。古道の特徴である、石段や石を積み上げた土留壁のようなものはある。さらに、もともとの古道に加え、登山者がさらに開いた部分もあるようだ。今は、観音山の中腹を約4分の3周りする道になっている。細かくは一段から五段まで区分けされている。今回は凌雲寺からこの全区間を歩き、最高峰の硬漢嶺を登頂、その後八里へ下った。八里へは、旧登山道を歩く予定で途中北横古道の少し下、20年ほど前に建てられたと思う案内板のところまで下った。しかし、その先は道筋もはっきりしなくなり、時間を考えて通常の登山道を経て下った。

凌雲禪寺一バス停で下車
觀音山は、東側の八里からの道と西側凌雲寺側から主要な登山道がある。西側は凌雲寺までバスがあるので、登りにとると高度が稼げるので比較的楽になる。今回は凌雲寺からスタートするので、MRT蘆洲駅から橘20番バスで向かう。そこで8時半に家を出発、9時過ぎに蘆洲駅に着く。バスは9時半ごろにやってきた。平日のバスは、ほとんど乗客がいない。河を渡り山を登りはじめ、9時47分凌雲寺一バス停に着く。バスはそのまま観音山ビジターセンターへ向かう。2011初めて訪れたときは、凌雲寺が終点だった。

岩壁が特徴的だ
バス停から凌雲寺へ車道を登っていく。前方に大きな岩壁が見える。凌雲寺の上にそびえる岩壁だ。9時53分、凌雲寺裏の駐車場を通過、境内にでる。境内は山腹にせり出している。そこからは、本来台北の街が見えるはずだが、今日は霞のなか見えない。修繕中の本堂の脇を右に進み、そこから石段道を登る。この石段道は、バスが登ってきた道の中腹の観音山バス停から直接上がってくる福隆山歩道である。階段を登り切り、右に尖山(占山)方向に進む。すぐに石段山道が始まる。

凌雲寺からの眺め
寺の背後に岸壁
途中土の近道を登り、また石段道を行く。10時14分、鷹仔尖への分岐に来る。まだ行ったことがないので、この道を登って往復することにする。鷹仔尖は地元では福隆山と呼ばれる。先ほど凌雲寺へ登ってくる道が福隆山歩道と呼ばれるのはこのためだ。鷹仔尖へ枝尾根上の道を行く。高度が上がり、右に凌雲寺上部の岸壁が視野に入ってくる。その背後は観音山の最高ピーク硬漢嶺だ。10時22分、鷹仔尖(434m)に着く。涼亭が狭い頂上に経っている。説明看板もある。周囲は樹木で展望はない。古ぼけた寒暖計が14度を示している。

涼亭のある鷹仔嶺山頂
北横古道の分岐点
すぐに往路をもどる。分岐からまた右に尖山方向へ進む。10時35分、分岐に来る。右は尖(占)山への石畳道、左の山の方向への道はそのまま硬漢嶺歩道へと続く。以前歩いた道だ。北横古道は、その道の右山腹を行く道である。ここからが北横古道一段だ。道は山腹を少し上り下りしながら進んでいく。脇には手すりロープが取り付けられている。10分ほどやってくるとしばらくの登りとなる。10時56分、左に駱駝嶺に登っていく道が分岐する。11時5分、二番目の分岐を過ぎる。

北横古道一段
石の階段
一度道が崩れている場所を高巻く。道は山をだいぶ回り込んできた。右に淡水側が少し見え隠れする。11時24分、石段道と交差する。この道は硬漢嶺から八里へと下る道だ。石段を右に少し下り、涼亭に出る。数名の登山者が休んでいる。対岸淡水の街はかろうじて見えるが、背後の面天山は霞んでいる。今日は晴れなので、冬空の澄んだ展望を期待してきたが、どうやら期待は外れたようだ。

中腹涼亭からの眺め、対岸の淡水街ははっきりしない
旧登山道に出る、向こう側は北横古道5段
石段を少しのぼり返し、先ほどやってきた古道のすぐはす向かいにまた古道が続く。ここからは北横古道四段となる。前の部分は一~三段ということで、分岐を境に段数が変わるそうだが、もう一つはっきりしない。高度は、ここから山の北側を進む。先ほどの乾いた明るい感じとは換わり、薄暗さを感じる。11時35分、石積の部分を過ぎる。過去にここで何か農作業が行われていたのだと思う。その少し先で、また石段道にでる。これは、昔の八里からの旧登山道である。

北横古道五段の急坂を登る
筆者は1979年にはじめて台湾に滞在したとき、友人に誘われて八里の渡船埠頭から観音山を登った。今ではどの道を歩いたの記憶にないが、おそらくこの登山道を登ったのだろう。直進に古道を行く。ここからは五段となる。こちらは四段よりさらに薄暗くジメジメした感じだ。10分ほど平らな道をゆくと、長い急坂が始まる。12時13分、十字路に着き、北横古道は終わりだ。

開けた場所から八里工業区のほうを眺める
休憩所の広場、犬が寝ている
十字路を直進すればそのまま直接硬漢嶺へ、左の平らな道は三五八歩道と呼ばれる土の道だ。右に山腹をさらに進む。12時23分、右の樹木がきれて展望が広がる。眼下は八里の工業区や台北港だ。そのさき数分で土の産業道路にでる。産業道路がヘアピンで曲がるところから、また山道を行き、送電鉄塔の脇をすぎて硬漢嶺步道にでる。石段道を左に登り、12時36分休憩所に来る。昼食休憩とする。

硬漢嶺へ最後の登り


休憩広場には、トイレや涼亭がある。広場の端には犬が転がって寝ている。13時少しまえ、硬漢嶺へ登る。道脇の青楓の葉が黄色くなっている。やはりすでに冬である。13時1分、硬漢嶺(標高616m)に着く。先ほど山腹の涼亭から見た通り、霞んで遠くはボンヤリ不透明だ。見えるのは麓や淡水側の対岸だけ。背後の山や台北の街はすべてスモッグの中。景色もないので、すぐに下山を始める。

硬漢嶺山頂から淡水方向を眺める
旧登山道を下る
先ほどの休憩場所まで戻る。右に八里への石段道を行く。二分ほどで、分岐を左に眾樂園方向へとる。ほぼ平らな道を進む。この道は、旧登山道の一部だ。13時20分、眾樂園につく。犬が吠え掛かる。広場の端から、旧登山道の石段が下っていく。ここからは歩行者が少なく、石段は苔むしている。かなり急坂が続くが、補助ロープが張ってある。13時44分、午前中通り過ぎた、北横古道との分岐点に来る。昔歩いたことを思い出すよう、さらにそのまま下っていく。しかし、北横古道分岐点までとは異なり、ほとんど歩かれていないようだ。13時48分、登山道の説明案内板のある場所に来る。ここで石畳は終わりだ。

旧登山道下部、荒れるに任されている、左に説明案内板
廃棄状態の旧登山道
そのすぐ下は分岐のように見える。左の道を行く。すぐに踏み跡すらなくなる。地図で確認すると尾根上を行く道があったようだが、すでに廃棄状態だ。引き返し、今度は右の道を行ってみる。倒木を越え進んでみるが、こちらもすぐに行き止まり。マーカーリボンなども全くなく、本当に誰も歩いていないようだ。諦め引き返す。説明板を通り過ぎ、下ってきた石段道を登り返す。北横古道を左に第四段を進む。14時11分、石畳の新登山道に着く。左に石畳道を下り、14時23分登山口に着く。

果樹園の間を下る






左に産業道路を進む。かなり急な坂を下っていく。ミカンのなる果樹園の中を行く。産業道路に合流、左に進む。14時40分、無極宮の脇に今下ってきた石壁腳登山步道の紀念石碑がある。この新道ができたので、旧道はほとんど見捨てられて状態になったようだ。どうして新道が必要だったのかわからない。小米倉の集落をすぎ、道沿いに下っていく。牛寮埔福德宮の石碑前を通る。石碑の脇に上から道が下ってくるが、無極宮からくだってこの道を来るほうが、少し近道だったようだ。硬漢嶺へあと2.5㎞を示す道標がある。

新登山道の説明石碑
硬漢嶺がすでに高い
その先少し、開路紀念碑の分岐を左にとる。振り返れば硬漢嶺はもうすでに結構高い。15時28分、台15省道濱海公路に出る。右に少し進み米倉里バス停に着く。これで今日の歩きは終了だ。数分待つと704番バスがやってきた。朝出発したMRT蘆洲駅経由で帰宅した。

約5時間半、約10㎞の歩きだ。出発点がそこそこ高度があるのでそれほど大きな登りはないが、それでも累計では700mほど登っている。晴れなのだが、ほとんど視界がきかず、期待した頂上からの展望がなかった。北横古道そのものは、主要な道が石畳道なのでそれには飽き足らない山歩きとしては、お勧めだと思う。途中から頂上へ向かう分岐も多いので、そこから頂上を目指すのも良いと思う。古道上の道標は、主要な道ほどはっきりしないが、迷うことはないだろう。今回の困難度は、歩道はレベル2、体力はレベル3だ。

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