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2018-10-08

2018年10月7日 陽明山系瑪蕃山-雙溪溝古道-帕米爾公園 涼しくなった山を歩く

@瑪蕃山山頂
前回に続き、今回も陽明山山系の山行だ。ただ、場所は南側で台北からのアクセスが簡単な山域になる。陽明山公園の公式歩道が擎天崗から風櫃嘴へ続く。その歩道の南にあるいくつかの古道や山道は、いままでほとんど歩いているが、今回の対象である頂山南峰は、まだ足を踏み入れていなかった。また、五指山の近く先月末に歩いた梅花山の山腹を行く雙溪溝古道も、まだ歩いていなかった。今回はこの二つの部分を合わせて歩くことが目的だ。

帕米爾公園の上部から望む
台北を含む台湾北部は、秋の終わりから中国大陸方面の冷たい東北季節風が噴き出し、それが湿った海の空気にあたり、雨が降ることが多くなる。今回もこの季節風の影響が現れわれはじめて天気が良くない可能性があった。ところが、午前中は霧がかかっていたが昼頃には青空も見えた。ただそれは一時だけで、当日夜には雨に変わった。つまりは、ラッキーであったわけだ。いずれにしても、今回は距離や道の状態も含め、比較的楽な山行であり、午後2時には終了した。

ほぼ回遊のルート
歩行高度表
風櫃嘴に張られた立入禁止区域通知
陽明山公園の公式ルートは、休日には多くのハイカーが訪れる。今回も天気が悪くなかったので、多くのハイカーと出会ったが、それ以外の部分ではやはり少ない。道標もなく、放し飼いの牛が歩いて、ドロドロの道もある。茅の藪漕ぎもあり、それなりにわかっていないと歩けないのは確かだ。最近擎天崗の草原で牛に襲われ被害が出ている。そんなことがあり、陽明山公園管理所は擎天崗を含む周辺への立入を禁じた。その範囲には、今まで歩いた內雙溪古道、內寮古道、瑪樵古道など內雙溪流域の古道が含まれる。それ以外にも、ボランティアが開いた道も基本は立入禁止になっている部分もある。筆者はすでにほとんど歩いているが、残念なことだ。特に古道は、その昔から先人が生活のために開き歩いてきた道である。歴史的意義も含めて整備こそすれ、締め出すのはいかがなものか。

ここを右に曲がり保甲路へ
今日は、久しぶりの劍潭駅からの出発だ。7時半の小18番バスで終点の平頂古圳步道口バス停に向かう。時間が早いせいか或いは天気予報が良くないせいか、乗客は多くない。途中ですべての乗客が降り、終点で下車したのは我々三人だけだ。7時56分下車すると、そこにもう一人の参加者が待っていた。空は曇り気味だが、稜線ははっきり見える。雨が降り出す様子はない。今まで何度も歩いている舗装路をすすむ。左に大崎頭步道口をみてすぐ、土地公祠のあるところで、右に橋を渡る。民家前を過ぎたところで、石段を上る。ここから頂山南(溪)峰登山口のある萬溪產道上の土地公祠へ続く保甲路を登る。

見晴らしのよいお墓のわきを行く
土地公祠わきの頂山南峰への登山口
石段も現れる保甲路は、墓地(台北士林第三公墓)のわきを過ぎていく。墓地といってもお墓が整然と並ぶ墓地ではなく、山の山腹のそこここにポツンぽつんとお墓がある。1982年自動車道への拡張工事の際に移された集合納骨所のわきを行き、用水路を渡る。8時32分、萬溪產道にでてすぐ左にある土地公祠のわきで少し休憩する。

雑木林の登り道を行く
頂山南峰山頂
頂山南峰山への道は、程度がよい。よく歩かれているようだ。大きな白い山茶花の花が道に落ちている。もうこの季節かと思う。雑木林の中を行く道は、昨日の雨のしずくでズボンが濡れる草深いところもわずかあるが、おおむねはっきりしている。最後に補助ロープもある急坂を上りつめ、森がきれて茅が見えたかと思うと、9時6分頂山南峰(標高660m)に着く。

杉林の間を下る
瑪蕃山から頂山西南峰へ草原を進む
ここから右に擎天崗風櫃嘴步道へ続く道が分かれる。左にとり、少し下っていく。人造杉林を通り、雑木林に換わると涸れ沢を越え、上りが始まる。森が切れ更にちょっと草深い登りを数分行く。9時29分、瑪蕃山山頂(標高702m)に到着する。ここは5年前に来ているが、あまり記憶に残っていない。前回は、ここから直接風動草農場へ下っている。霧は出ていないが、遠くはぼんやりしていてよく見えない。

牛が歩いてぬかっている道







茅の間を進む。前方に頂山あたりから風櫃嘴へ稜線が見える。左に森の中に下り気味に入る。雑木林や杉林を過ぎる。足元は通り過ぎたばかりと思える牛の足跡で、泥が深く掘られぬかっている。長靴がドロドロになる。登山靴だと大変だ。少し登り返し茅の草原にでる。先ほどの瑪蕃山とその遠くに五指山が見える。草の間を少し進み10時に頂山西南峰に着く。人声が聞こえてくる。すぐ近くになった擎天崗風櫃嘴步道を行くハイカーたちの話し声だ。少し下り、森の中を登り返し10時9分、頂山(標高768m)に到着する。ここが今日の最高点だ。

頂山西南峰から頂山(前方の丘)を望む
風櫃嘴へ歩道を歩く
前方に大きながけ崩れが見える
風櫃嘴へ石段歩道を進む。10分ほど進むと右に先ほど歩いた瑪蕃山から頂山へ続く稜線が見える。多くの道行くハイカーとすれ違う。瑪鋉溪流域の説明板を過ぎ、大きな下り道を行く。前方の山腹にまだ新しいと思える大きながけ崩れがある。いつ発生したのか。10時51分、牛止めの柵を過ぎ、その先右に分岐する道を少し行く。10時56分、基石のある香對山頂上(627m)につく。今までは、通り過ぎていたが、初めて立ち寄った。歩道に戻り、11時2分、風櫃嘴に到着、昼食休憩をとる。持ってきたバスコンロで、即席ラーメンを作る。今日は時間がたっぷりあるので、長い休憩だ。

@香對山山頂
雙溪溝古道入口
11時43分、次の目標雙溪溝古道に向けて萬溪產道を下り始める。右に午前中歩いた稜線が見える。10分ほど下り気味に歩き、ヘアピンカーブの付け根とところから雙溪溝古道が始まる。今年に立てられた大きな道標がある。前回梅花山で見かけたと同じに、北部大縦走路の一部とされているようだ。今後歩くハイカーも増えるだろう。古道にはいり二、三分で下って沢脇に降りる。きれいな水が流れる沢だ。晴れてきた空からの木漏れ陽が古道に落ち、実に気持ちが良い場所だ。先ほどの風が強い風櫃嘴でなく、こちらで昼食をとったほうがよかった。

透明な水が流れる沢
梅花山への分岐
5分ほど沢沿いに登っていく。左に梅花山への道が分かれる。右にとり、沢を渡って登っていく。12時15分、峠越えの部分に着く。少し開けた場所に二本の幹に太い枝を渡したベンチがある。少し休憩する。道は少し下り左に、また梅花山への道を分ける。古道は山腹をトラバースしていく。12時37分、帕米爾公園へ下る道の分岐に来る。右に急な道を下っていく。十数分下ると水量がある沢を越える。そのすぐ先でお墓を過ぎる。この道は墓参りの道でもあるようだ。更に下り12時58分、帕米爾公園の最上部に着く。開けた場所に孫文の胸像がある。さらに下っていくと小屋があり、その中に聖人廟がある。休憩を取る。

雙溪溝古道上の休憩所
聖人廟
帕米爾公園の帕米爾は、中国のパミール高原のことである。1949年に中国共産党との戦いで残った国民党軍の残党がパミール高原へ行き、非常に苦労して逃れたことを記念しての場所である。苦労を共にした同志が1950年にパミール同志会を設立、その後この場所に記念公園を設立した。つまり、反共救国(中華民国)の一環活動であったわけだ。時は変わり、国民党は共産党の中国との統一を望んでいる(と思われる)。この同志の心意気はどこへ行ってしまったのか。

帕米爾公園内の道を下る
萬溪公路の帕米爾公園バス停
時間が早いのでしばらく休憩し、13時23分更に下って入り口に行く。入口には市民一小巴のバス停があるが,1時間近く待たなければならない。2㎞強の距離の萬溪公路を楓林橋へ下る。13時59分、楓林橋バス停に到着、5分もたたずに小18番バスがやってきた。

楓林橋から外雙溪の沢を見る、左にバス停





距離約12Kmの歩きであった。休憩を含め約6時間、気楽な歩きである。それでも累計800mほど登っている。だいぶ涼しくなってきた。郊外の低山歩きにはちょうどよい時期がやってきた。北部では雨も多くなるが、天気さえよければ気持ちのよい歩きができる。今回も雨に降られずに、涼しい中歩き終えた。前半は地図を読める力が必要だが、困難度は3、お勧めだ。

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