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2019-05-06

2019年5月4日 基隆樂利山 - 瑪陵尖 - 中埔山 基隆市の小山をつなげて歩く

アプローチの稜線道から望む瑪陵尖
先月基隆河北岸と五指山連山の間にある山々のうち、七堵からスタートし十数座を歩いて五堵へ下った。この歩きでまだカバーしていない山々を歩くのが今回の目的だ。出発点は基隆市などの水瓶である新山水庫(ダム)近くの國家新城である。天気は曇りで、暑くなくこうした低山を歩くにはちょうど良いが、午後思わぬにわか雨が降り出し、結局予定のルートの最後を切り上げて下山した。また宿題を残した形だ。

新山水庫を望む樂利山近くの展望台
北側樂利山から歩き、七堵へ
三つの山塊を通過
@圓山轉運站
基隆市は、もともと基隆港で有名な日本時代からの港町だが、今は台北のベッドタウンとしての存在が大きい。高速道路を利用すれば30分ほどで台北市に通勤できる。もちろん基隆市内のどこか、また台北市内のどこかで、随分と異なるが。今回は、山の間に造成された國家新城と台北市を往復する基隆客運9006番バスで向かう。MRT圓山駅の下にあるバスセンターで7時半に待ち合わせる。

@國家新城のバスターミナル前
展望台
7時37分、バスがやってくる。このバスは、士林からやってくるが休みの今日は、ガラガラだ。平日でも下りになるので、朝のこの時間は乗客は多くないだろう。このバス路線に乗車するのは初めてだ。高速道路を基隆まで行き、台鉄の駅前に停車した後、また高速道路にのり、八堵インターチェンジで降りる。長庚醫院を通り過ぎ、間もなく左に登っていく。8時20分、國家新城のターミナルに着く。すでに2名のメンバーが待っていた。今日は、全員で七名だ。

樂利山登山口
街中を樂利三路から自強路へと登っていく。高い塀で右にあるダムは見えない。8時40分、右に展望台がある。登ってみる。眼下にはダムの湖水が広がる。長細いがかなり広い湖面だ。展望台を降り、少し進む。右に登山口がある。緩い階段道を登っていく。わきにはまだ細い幹の桜が植えてある。時期が時期であれば、桜並木になる。5分ほどの歩きで、涼亭のある広い場所にでる。さらに進み、右に展望台へ行く。先ほど展望台よりも高度があがったので、ダムだけでなく國家新城の街や、ダムの向こうには竹子山磺嘴山などの遠くの山々まで望める。ここで、もう一人のメンバーがやってきて一緒になる。

展望台からの眺め、新山水庫と國家新城が望める、左遠くは陽明山の山塊
@樂利山山頂
瑪陵尖東北峰登山口
もとの道に戻り、さらに進んで国旗掲揚ポールのある樂利山山頂(標高180m)につく。ここも展望ができる。二日前の五分山や瑞芳方面はよく見えるが、ダム方面は少しさえぎられる。頂上から同じ道を開けた場所へ戻り、右に降りる道を下る。自強産業道路におり、下っていく。つづら折れで高度をさげ、9時28分分岐を右に登る。少し行くとタケノコ畑にある瑪陵尖登山口につく。

大岩の下をトラバース
@瑪陵尖東北峰
ここから、本格的な山道だ。道筋ははっきりしている。急な上りが続く。9時48分、大岩のしたをトラバースしていき、岩が切れたところでロープの岩場を登る。登りきると視界が開ける。先ほどの樂利山方向が谷を挟んで向こうに見える。緑の中に白い部分がある。油桐花の白い花が咲いている。稜線上を進む。桂竹林を通り過ぎると、10時9分に瑪陵尖東北峰(標高176m)に着く。周囲は竹や樹木、展望はない。

稜線からの展望
金属梯子を下る
少し進むと、左に麓に下る道を分岐する。稜線上をさらに追っていく。10時25分、ステンレス水タンクがある。ロープの急坂を登りきり稜線にのると、展望が開ける。前方に瑪陵尖の山頂が見える。その右のほうには高速道路が谷間に行く。10時33分、ふもとからの道を合わせ、そのすぐ上で瑪陵尖東南峰からの道を合わせる。ここからは先月歩いた部分だ。10時44分、分岐を過ぎて山頂へ向かう。ほんの三、四分で瑪陵尖山頂(標高230m)につく。先月と同じに、360度の展望ができる。これから歩いていく中埔山がすぐ近くにある。

基隆山から汐止までの山々が前面に展開する@瑪陵尖
じめじめした谷間の下り
往路を分岐に戻り下る。前回もそうだったが、この部分は湿った急坂部分を降りていく。瑪陵尖は、北側が岩壁で切れているので、その下を行くかたちだ。道が稜線にもどったところで、分岐になる。右は西北峰に続く。左に分岐をとり下る。道は一部幅員のある部分を行く。また急な細い道になり下ると、11時34分開けた場所にでる。先ほど頂上からも見えていた場所だ。何か作業場的な場所だ。コンテナを利用した小屋や涼亭がある。しかし草も茂りあまり使っていない。

草原の開けた場所にでる。前方の山は中埔山
右の山は石獅山
大華路へ下る舗装路を行くと、金網の門がある。鍵が締まっている。難儀していると、わきの水溝が大きく人が通れる。そこをくぐって反対側にでる。右に石獅山がごつい岩をあらわにして座っている。高速道路の脇を下り、高架橋の下から大華路に降りる。出口に犬がいる。対面で檳榔店をやっている飼い主がやってきて手なずける。大華路を左にとり、少し進んで、11時52分中埔バス停の小屋で昼食休憩をとる。

バス停の小屋で休憩
岩壁上のシダの中を登る
30分ほどの食事休憩後、大華路をさらに進む。橋を渡り、すぐに右に分かれる道を進む。道にはコンクリートブロックがおいてあり、車両がはいれないようにしている。高速道路の下をくぐり、保線路を登っていく。送電鉄塔の下を行き、さらに登る。12時43分、分岐に来る。右は山腹をトラバースしていく。左に稜線の道を登る。ここの部分はあまり歩かれていないようで草深い。ふもとから見えていた大きな岩壁の下に来る。壁の下をトラバースし、その端からロープのある急坂をよじ登り、岸壁の上に出る。展望の開けたシダの間を進み、13時07分中埔山東峰(標高175m)に着く。

中埔山東峰
@中埔山山頂
驚いたことに、道はここから草もなくしっかりしている。おそらく先ほどの急坂セクションだけがあまり歩かれておらず、中埔山から往復することが多いのだろう。稜線道を追っていく。13時18分、中埔山(標高170m)に着く。稜線を歩いているときにぱらついていた雨が本降りになってきた。今日は、降雨率は30~40%の天気予報だったが、梅雨季は不安定だ。雨具をつける。少し戻り、左に下っていく。ここは先月通り過ぎた部分だ。13時35分、左に分岐をとり幅の広い保線路を下る。13時53分、民家が現れ保線路が終わる。

保線路を下ると民家が現れた
ここで半分のメンバーと別れる
メンバーの半分が、ここで離れて下山するという。残り四名で次の目標に向かい、大成街を右に行く。残りのメンバーは左に道を行く。14時06分、山道へ続く分岐に来る。雨はやんでいるが、まだわからない。そんなことで、メンバーにこのまま下山するかどうか尋ねると、それでもよいという。そこで、残りの山は次回と、いうことで大成街をさらに下っていく。石獅山の登山口を通り過ぎ、14時20分瑪陵バス停に来る。次のバスまではまだ二時間近くある。とりあえずバス停の小屋で休憩をとる。

右の事務所前で水を拝借
七堵の駅まで、3キロぐらいだ。次のバスを待つより歩いたほうが早い。そこで、大華路を歩き始める。幸い雨は降っていない。15時、道の対面にごみ処理場の事務所建物があり、その前には水道がある。そちらに行き、水を使わせてもらい長靴を洗う。道路は、高速道路を越えるため、登っていく。陸橋上部から高速道路とそこを頻繁に行きかう車が眺められる。けっこう壮観だ。前回大牛稠山の帰りはバスで通り過ぎたが、こうして歩いてみて初めて見れる風景だ。

高速道路を越える陸橋から見る
大華路をさらに行く。基隆河の向こうには姜子寮山の山並みが続いている。コンテナヤードの脇で、左に道をとり七賢橋を渡る。ガソリンスタンドの脇から、七堵の街中を行く。15時43分、七堵駅についてすぐに区間電車がやってきた。

基隆河を望むパノラマ
七賢橋を渡る
今年は梅雨季がけっこうはっきりしている。雨が降ると気温は高くなく、この時期でも暑くなく歩ける。最適なのは曇りで、それを期待していたが雨に見舞われた。幸いそれほどの雨量ではなかった。歩かなかった部分、また別のルートで訪れればよい。舗装路歩きの部分がかなりあるが、累計で13.6㎞、登りも640mも登っている。休憩込みで7時間の活動であった。一部を除いて、道筋ははっきりしており、岩壁もあるがそれほどの困難度でない。ある程度台北近郊の山歩き経験があれば、問題ないだろう。標高は低いが、面白歩きができる。

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