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2019-05-13

2019年5月12日 石碇大崙 - 鑽石峰 - 人頭面山 - 南勢坑大尖 数年前に歩いたルートを逆にたどる

人頭面山山頂
台湾での登山は、九年になった。この間に、登山人口がだいぶ増え、特に台北近くの低山は、かなり多くの古道が整備され新しい山道が開かれたりしている。数年前に一人で歩いた石碇の山道は、かなり草深いものだったが、その後さらにほおっておかれたようだ。昨年暮れから今年の春にかけて、この道にボランティアがはいり、大規模な道整備が行われた。
@南勢坑大尖
同じ場所を重ねて訪れるのは、筆者の好みではないが、同じ道でも逆に歩くとまた違った趣がある。さらに、道の整備が行われ歩きやすくなっているので、今回の山行を計画した。さらに、南勢坑大尖からさらに稜線上の道も整備されているので、前には歩いていないこのセクションをさらに下った。一週間近く降り続いた雨も上がり、久しぶりの青空。晴れると暑くなるが、幸いに風が吹いており、あまり暑さを感じなかった。

華梵大學キャンパスから反時計回りに歩く
下りが多い歩き
華梵大學バスターミナル
崩山大崙の山腹に位置する華梵大學からスタートする。華梵大學には、666番バスが台北の景美からでている。前に、二、三回乗ったが今回も景美の溪口國小バス停から乗る。ひとつ前の始発バス停を 7時48分に発車したバスは、すぐにやってくる。今日はここで乗車する以外に、途中のバス停でも乗り込み、8時55分に華梵大學キャンパス入口のバス停で下車すると、筆者も入れて8名のパーティとなった。

阿育王柱から筆架連峰と二格山を遠くに望む
@崩山大崙
休日のキャンパスには、ほとんど人がいない。支度をして大學之道を登る。初めの建物の前で右に曲がり階段を上る。そこから三友路を上がり、阿育王柱廣場にでる。開けた広場からは、遠くに筆架連峰やその左側にはとがった二格山が望める。梅雨で一週間近く雨が続いたが、今日は晴天で青空が広がる。広場からさらに登り、テニスコートの脇を右に曲がる。最後に急な坂を登り、尾根上に上がる。左に崩山大崙への道がある。少し登ると、9時23分崩山大崙(標高568m)に着く。樹木の中の山頂は、展望はない。

橋の上からこれから登る山を望む
崩山大崙を望む
分岐へ戻り、稜線上の道を行く。水タンクなどがおかれた場所を通り過ぎ、少し下っていく。華開蓮現と称される、少し開けた場所にでる。以前に訪れことがある場所だ。涼亭のわきを行くと歩道橋がある。ここからは、目的地の鑽石峰や人頭面山から南勢坑大尖へ下っていく山並みが見える。橋を渡り、小公園からそのわきの石畳道を行く。濡れてこけが生えてとても滑りやすい。ここはキャンパス内とは言え、ほとんど人が来ないようだ。石畳道から左に尾根を追っていく道を行く。階段がしばらく続き、その最上部から山道となる。振り返れば、先ほどの崩山大崙がある。

壊れた土地公祠
石碇大崙山頂
対面の人頭面山を望む
稜線道ははっきりしている。9時53分、分岐に来る。新しい道しるべは昨年12月のものだが、古いものも残っている。右に行く道は、草に埋もれている。6年前はこの道を歩いてきた。左にとり、稜線を登っていく。10時10分、また別の分岐を過ぎる。その先を行くと、壁や屋根が崩れた土地公祠がある。前回はこの道を通らなかったので初めてだ。このような祠がある、ということはここは昔土地の人々が往来していた古道なのか。坂を登りつめ10時22分、石碇大崙(標高735m)に着く。ここも樹木に囲まれ展望がない。休憩をとる。

杉人工林を行く
鞍部峠
山頂から少し下り、10時40分、分岐が現れる。右は磨石坑へ行く。左にとり、草が刈られた良い道を行く。また、その先で右に道をわかけるが、草に埋もれている。道は杉人工林を過ぎていく。10時54分、鞍部峠の十字路に着く。右は獵貍尖へ、直進すれば獅公髻尾山方向だ。左にとり、稜線を追っていく。ほんの数分で、南勢坑山(標高757m)に来る。山頂というよりは、単に基石があるだけだ。

ロープのある急坂の上に大石がある
大石の間から華梵大學を望む
人工林の間を行き、最後に急な坂を登りつめる。上部に大きな二つの石が見える。鑽石峰(雙石峰,標高783m)だ。二つの石の間には、前回訪れたときはアルミ梯子がおいてあり、それを登って大石の上に登れたが、今はない。二つの石の間から、華梵大學のキャンパスが望める。時刻は11時14分、風が吹き抜けていき、心地よい。休憩をとる。

大石の前の筆者
直進すれば人頭面山
道は草が幅広く刈られ、まだ新しい補助ロープが取り付けられている。11時39分、右に獅公髻尾山へ道を分ける。樹木越しに涼亭が頂上にある獅公髻尾山から左に獅伏山の稜線が下っていく。このあたりが、今日の最高点だ。尾根は左に折れ、少し下る。今年三月日付の道しるべが取り付けれらている分岐が現れる。直進して人頭面山山頂(標高810m)に行く。草がかられ、広い展望がある。華梵大學や皇帝殿、その先には土庫岳、そして101ビルが頭を南港山から出している。右方向には、峰頭尖、その後ろには月初雨に降られた五分山がある。この時期なので、すこしかすんでいるがよい眺めだ。

人頭面山からのパノラマ、左に皇帝殿、右に峰頭尖。その後ろは四分尾山から五分山への連山
急坂を下る
人頭面山は、切り立った岩が露出し遠くから眺めると顔に見えるので、この山名だ。道は、この岩を巻いて下る。分岐に戻り急坂を下っていく。シダに埋もれていた山道は、気持ちの良いほどしっかり草が刈られ、新しいロープも心強い。ボランティアの仕事に感謝する。12時10分、道が平らになった尾根上で昼食休憩をとる。木陰で風も吹きぬけていく。実に爽快だ。

下り道からの望む、前方右は南勢坑大尖
岩場を下る
30分ほどの昼食休憩後、さらに下っていく。残りは基本下り道だ。幅の広い道は、かなり急坂が続く。樹木が少ないところからは、前方の展望がきく。12時47分、ちょっとした岩場を下り、南勢坑大尖山頂への分岐を過ぎる。12時55分、南勢坑大尖山頂(標高727m)に来る。数名のパーティが山頂にいる。リーダーは、この道整備を行った聯合探勘隊のメンバーだそうだ。山頂は樹木の中で、展望はない。

小尖山から大きく下る
稜線へ登り返す
分岐にもどり、稜線道を下っていく。13時10分、左に聖山神農殿への道を分ける。前を歩いていたパーティは、我々が歩いていく小尖山から歩いてきて、聖山神農殿へ下るそうだ。右に稜線を追っていき、すぐに小尖山(標高650m)につく。さらに少し進み小尖山前峰がある。前峰に登ったあと、少し戻って前峰を巻いていく。前峰は切り立った岩壁なので、山腹を大きく下って巻いていく。先ほどのパーティが急坂がある、と言ってたのはこの部分だろう。かなり大きく下った後、登り返し13時32分、尾根上に戻る。

広く刈り取られ、ロープが取り付けらた稜線道
最後のピーク小尖山北峰
尾根道は草が広く刈られている。急坂の部分には新しいロープが取り付けれている。尾根上の道は、小さな上り下りがある。最後にちょっと登り返し14時、小尖山北峰(標高494m)に着く。今日最後のピークだ。左に道が下っていく。展望はないが、休憩をとる。ちょっと長めの十数分休憩の後、尾根道下りの最後の部分を行く。尾根が東方向に曲がり、その先から沢に向けてジグザグに下る。14時40分、沢を渡渉し登り返す。廃棄産道が現れる。

沢を渡渉する
廃棄産道を下る
コンクリ舗装の道を少し行くと、すぐ右に九芎坑山への道が分かれる。下ること3,4分、右に民家が現れ、車やバイクが止めてある。さらに下っていき、前に藤寮坑絕壁の大きな岩壁が近づいてくる。14時58分、玉桂嶺二號橋につく。わきの土地公で休憩を取り、水道で長靴を洗う。残りは3キロぐらいの車道歩きだ。おおむね下りの道を歩いていく。15時40分、藤寮坑バス停に着く。休日で106号公路は交通量がとても多い。16時、795番バスがやってきた。

藤寮坑絕壁の下の玉桂嶺二號橋と右に土地公
藤寮坑バス停へ車道を歩く
6年前は一人で登っていった道は、すっか手入れがされ良い道になっている。この状態がいつまで続くかは、どれだけ多くの登山者が歩くかだ。歩かれないと、一年もたてば草がまた繁殖し、道筋は頼りなくなる。急坂やちょっとした岩場があるが、今の状態であれば難度はレベル3だろう。逆にとると、登りが多くなるがそれでも一、二時間多めにとれば問題ないと思う。距離は約11キロ、登り約500m、下り840m、休憩込みで6時間40分である。

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