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2019-07-11

2019年7月10日 坪林倒吊蓮山 金瓜寮魚蕨步道 夏の小ハイキング

金瓜寮魚蕨歩道から見る渓谷
七月になっても、すっきりした夏の日が訪れず、四日間の高山縦走は見送りとなった。そこで暑い夏だが、それほど苦労なくまた暑くない歩きを予定した。場所は、今までに訪れている坪林金瓜寮溪流域だが、まだ歩いていない右岸の山と谷間にいく金瓜寮魚蕨步道だ。右岸の山は坪林から宜蘭へと向かう北宜公路が走る谷間との間に聳え続く山並で、倒吊蓮山や倒吊嶺,その奥には紀州山などが続く。倒吊蓮山の山腹には、稀少な台灣油杉の大木がある。この樹木は、台湾ではこの地と南の北大武山近くにしか生えていないそうだ。今回の対象は、一番坪林の街に近い倒吊蓮山である。ちなみに金瓜寮の金瓜とはカボチャのことである。

台湾油杉の前で記念写真、黒犬も一緒
北側が前半、直線部分はバスで移動、その下が谷沿いの歩道
標高485mの倒吊蓮山に対し約400mあたりまで登った
大坪林で9028番都會之星バスに乗る
午後に雷雨があるかもしれない天気予報が続く。そこで早めに出発早めに終了という目的で、MRT大坪林駅近くの大都會バスターミナルから、7時発宜蘭行の 9028番バスに乗る。バスは間もなく高速道路にのり、30分ほどで坪林國中バス停に着く。自家用車でやってきた二人も合流し、都合八名がF722新巴士に乗る。バスは、土地住人の足なので、予定の8時を回っても連絡の923番バスがつくまで待ち、8時を10分すぎに発車する。

鐵馬新樂園バス停で下車
黒の台湾犬が古水圳步道を先導
8時23分登山口である鐵馬新樂園バス停で降りる。今日は天気が良く、空調のあるバスから出ると暑い。どこから来たのか黒の台湾犬がやってくる。我々の道案内をするかのように、前を歩き始めた。以前何回か、犬がお供をしたことがあるが、この黒犬も一緒に行動するのを楽しんでいるかのようだ。鐵馬新樂園入り口を左にまがり、舗装道路を道なりに進む。家屋を過ぎると道は右に曲がり山を登っていく。かなり急な坂になっていく。右に入っていく道があるが、直線に登っていく。歩き始めから十分足らずで舗装路は終わり、古水圳步道につながる。右方向は倒吊蓮山を登った後歩く予定だ。左に曲がり山襞にそって進む。

古水圳步道から谷を望む、対岸の山は火炎山東峰
シダの茂る稜線を登る
古水圳步道というが、陽明山山系でよく見かける水が流れている水路脇を行くのではない。もともとは農業用水など金瓜寮溪から引くために造られたが、完工することなく全く水はない。崩れてふさがれているところもある。少し進むと、左が開けて先ほど下車したあたりやその上に火炎山東峰が谷の向こうに立っている。8時49分、右に倒吊蓮山への道が分岐する。今までの古水圳步道で新しいマーカーリボンがあったが、ほかの山に比べてとても少ない。普通は、こうした分岐にあってもおかしくないが、それもない。ちょっと登り、枝尾根にとりつく。

尾根上の幹が空洞になった樹木
2007年日付の藍天隊道しるべ
尾根上の道は、明らかにほとんど歩かれていない状態だ。踏あとはところどころかすかにあるが、シダが生い茂り道を塞ぐところは、シダの胞子にむせて藪漕ぎをして登る。分岐から約20分ほど登ると、眼前に太くて高い台灣油杉が現れる。台灣油杉からさらに少し登ると、前面に岩場が現れる。踏みあとも途切れている。少し探すが、それらしいものはない。あきらめて少し戻ると、右に山腹を横切っていくかすかな踏みあとがある。先ほどは気づかなかったが、2007年の日付のある藍天隊の道しるべと古いマーカーリボンがある。そちらに進んでいくが、山襞を曲がったところでまた踏みあとが途切れる。さらに探して行けば、見つかるかもしれないが、今日はもともと楽な山歩きで来ている。暑い中を、苦労して登るのは、またそれなりの覚悟をして来ればよい。もともと、状態が良くないことを想定し、だめならあきらめるつもりで来ている。

往路を退却する
地面に転がる油杉地区の広告板
9時48分、往路を下りはじめる。黒犬も一緒に下り始める。台灣油杉の根元で少し休憩をとり、また下っていく。登りの時には注意しなかったが、台灣油杉保護区という看板が地面に転がっている。10時22分、古水圳步道に降り立ち戻っていく。10分ほどで、登ってきた道との分岐に来る。古水圳步道をさらに進む予定で、歩き始めるがすぐに表れた鉄の立派な橋には草が行く手を塞ぐ。その先もほとんど歩かれていないようだ。少し進む。右に道が分かれる。左の山襞に沿って行く道が古水圳步道だが、道の状態は良くない。右の道を進んでいく。下り始め、木製桟道が現れる。最後に木製橋を渡り、朝登っていった舗装路に出る。さらに下り、左に分かれる道に入る。この道もまた最後は舗装路に出た。これらは、台灣油杉と合わせて開かれた観光用の歩道だが、その後まったく歩かれずに打ち捨てられた状態だ。もったいないと思う。

打ち捨てられた木製橋
金瓜寮魚蕨步道を行く
10時55分、鐵馬新樂園バス停に戻りつく。坪林國中バス停11時発の新巴士があるので、それに乗って金瓜寮魚蕨步道の入口へ向かうことにする。わきの木陰にあるベンチでバスを待つ。11時29分にバスがやってきて乗る。北宜公路を除いて、このバスはどこでも乗降車ができる。強い日差しの中で舗装路を歩くのは大変だが、数分でバスは金瓜寮魚蕨步道入口に着く。入口周辺には、夏休みで子供連れで来ている遊楽客の車が何台か駐車している。歩道はしっかり整備されている。道は沢に向かって下り、沢沿いに小さな登り下りを過ぎていく。11時53分、支流を橋で渡り、すぐに左に折れて沢際に出る。ここで休憩をとる。メンバーは、目の前の沢で水遊びをしたり、ストーブを出して即席めんを作ったりしている。川には小魚が多く泳いでいる。冷えたビールがうまい。

沢で水遊びをする遊楽客
@昼の休憩をとった沢岸
沢には小魚が多い
長い階段を下る
13時10分、金瓜寮魚蕨步道の残りの部分を歩き始める。道は小高いピークを越え大きく長い階段を下る。13時20分で、舗装路にでる。左に道なりに進み、また歩道が沢へ下っていく。こちらのセクションは、先ほどの部分に比べると、岩の間を沢が流れたり、沢のすぐわきを行ったりと変化が多い。距離は、前半も含め全部で2Kmほどに過ぎないが、気楽なハイキングとしては良い。長い木製橋を渡り、13時34分すぐ上の第二出口で舗装路にでる。九芎坑14時発のバスを待つ。14時を少し回ったとき、F723番バスがやってきた。

歩道後半部は変化が多い
沢沿いに行く桟道
一緒に休むクロ
前半の山登りは、頂上へは行けなかったが、また別の機会に行けばよい。後半は、今まで行こうと思っていた場所で、こうした夏の水遊びもある気楽なハイキングには適している。平日は、F722、F723新巴士の便が少ないが、人も同様に少ないのでお勧めだ。今回は全部で5㎞も歩いていないが、登りは累計で300mあったのは意外だ。

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