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2013-07-11

2013年7月10日 陽明山系菜公坑古道-蜜蜂巢古道 再び北新莊から陽明山へ

産業道路からみる菜公坑山
先月末に三芝北新莊から山を越えて陽明山へ歩いた。陽明山系北側はアクセスが大変という認識は、一度行ってしまうとそれほどでもなくなってしまった。確かに時間はかかるが、陽明山以外の山域で、や はり交通に時間を要するところもあるので、その意味では特殊ではない。前回は大屯溪古道から小觀音山西峰を越えて、竹子湖を通過し陽明山バスターミナルへと歩いた。今回は、同じく北新莊からだが、大屯溪古道と並行する菜公坑古道を経て菜公坑山を登り、大屯自然公園、二子坪ビジターセンターを経て蜜蜂巣古道を下り、竹子湖に降りた。大屯溪古道は、後半非常に辛い登りがあったが、菜公坑古道は、比較的ゆるやかな登りであった。登った山も、小觀音山西峰は1000mを越える険しい山だが、菜公坑山は標高886mで陽明山国家公園の立派な石畳登山道があり、ずっと登りやすい。下り道は、蜜蜂巣古道という、あまり歩かれていない山道を下った。

北新荘から出発(北半分ルート図)
陽明山バスターミナルまで歩く(南半分ルート図)
歩行高度プロファイル
出発の北新荘は同じだが、すぐに山の方に向かって産業道路を登っていく。菜公坑地区はまばらに民家がある。産業道路のわきの民家から、山道に取り付き、古道に向けて登る。菜公坑古道は東と西の二つのルートと言われているが、古道としての性格が強いのは東側だ。この東側ルートを登り、菜公坑山第一登山口へでる。菜公坑山を登って第二登山口、そのすぐ先にある大屯自然公園へ立ち寄る。公園内を抜けて二子坪ビジターセンターへ登る。ビジターセンターからは、百拉卡公路にそった人車分道を進む。大屯山登山口から小道に入り鞍部気象站を過ぎ、蜜蜂巣古道をへて石畳の水尾巴拉卡步道に合流する。その後、竹子湖の西側の道を下り、前回とは異なる小道で猴崁産業道路へ、玉龍谷からは小道の階段で大屯瀑布へ降り、陽明山公園の花時計台わきを通過して陽明山バスターミナルへと歩いた。

大屯渓古道とのルート比較
産業道路から見る小観音山(左)と菜公坑山
大型台風「蘇力」発生、台湾へ向かっているというニュースである。しかし距離がまだ遠いので、天候には影響が出ていない。家を6時に出発、MRT淡水駅では7時発の875番バスに間に合った。 車内は、自分もいれて4人の乗客だ。途中で乗り降りがあったが、終點の北新荘では同じ四人が下車した。7時20分、まだ朝が早い。101公道を少し進み、右に三板橋古道と記してある山門アーチの産業道路へと曲がる。前回も三板橋へは、この道経由でも行けたのだが。こちらの道を登って行くと、大同寺の右側には面天山の頂上が望める。大型電波反射板があるから、すぐ判る。進行方向には、小観音山と目的の菜公坑山が朝陽の中にそびえている。陽明山山系の北側は傾斜のゆるいすそ野が広がる。道を登って行くと、広い範囲が望めるようになる。出発から十数分歩く。やって来た道はここで左に90度に曲がるが、嘟嘟農場方向への道を取り進む。後ろからハスキー犬との雑種犬が吠えることもなく近づいてきた。

菜公坑産業道路をバス停の角で右に曲がる
民家わきの階段が登り口
廃屋の中を抜けていく
少し急になった道をゆく。大樹の分岐で左に曲り、道なりに高度を上げていく。この道も坂がきつい。登りつめると百拉卡公路から分岐してくる菜公坑産業道路に合流する。その先少し行ったあと、無料コミュニティバスのバス停わきでまた右に登る細い産業道路をとり登る。手前の菜公坑山が大きくなってきた。8時過ぎ、大樹のある民家わきの階段に、登山認識リボンがかかっている。ここからどうやら山道に取り付けるようだ。黒い台湾犬がいるが、全く吠えない。階段をのぼると廃屋がある。この中を通りすぎて道が進む。この部分は近道のようで、あまり歩かれていない感じだ。数分の登りで、広い山道に合流した。

大分登ってきた、途中で見る景色
山道を進むと、左方向に大きくまがる。この道は菜公坑古道の西線へもつながるようだ。下草の多い部分もあるが、概ね良い道だ。8時25分、約10数分の歩きで、セメント舗装の山道に合流する。右側をとり登っていく。大分高度が上がってきたようで、木々の間に見える風景はかなり下のほうだ。8時44分、大きなコンクリ製水槽のある広場に来た。ここは十字路になっている。右に尾根上を菜公坑山へ登る道があるようだ。左は、尾根上を下っていく菜公坑古道東線の麓の部分だ。尾根道を行っても面白いかなと、思ったがネット上に情報もなく、状況もわからないので、予定通り古道をとり進む。

コンクリ製水槽の広場十字路、菜公坑古道は水槽のわきを直進する
程度のよい菜公坑古道
菜公坑瀑布、焼炭古道への分岐点
菜公坑古道は、とても程度のよい山道だ。もともと樹木搬出の林道として開かれた道だそうで、歩きやすい。積み上げられた石垣はあるが、古道の特徴の一つである土地公の祠などはない。途中枝沢を越えるが、ほとんど水がない。20分ほど歩いてくる。左側に道が分岐する。道標はないが、そのまま進めば菜公坑瀑布や焼炭古道へ続く道だろう。羅厝坑溪沿いに山腹をトラバースしてきた菜公坑古道は、ここからジグザグの登りが始まる。下草も多くなり、道にかぶさる部分もある。最後の急坂を登り切る。9時40分、菜公坑山第一登山口から石畳登山道を少し入ったところに出た。古道はこれで終わりだ。大きなコンクリ製水槽から約2kmの道のり、約1時間の登りだ。

菜公坑古道の上部、登りが続く
石畳の菜公坑山歩道
 一昨年七月以来、二年ぶりに菜公坑山歩道を頂上に向けて歩く。陽明山公園の管理下にある山道は、しっかり整備されている。往来はそれほどもないようで、苔が多く滑りやすい。10分ほど登る。雑木林からでて、右に小観音山が望める。頂上は霧が去来して、稜線は見え隠れしている。10日前に登った1056峰(北竹子山)から下っていく北西稜線が見える。焼炭古道からこの稜線を登る山道があるようだ。いずれ歩いてみよう。登りにとるとかなり辛いかもしれない。山道をさらに登ること十数分、反經石に着いた。老夫婦が入口に座っている。鉄分を多く含む反經石は、磁石を引きつける。前回は、霧の中だったが、今日は幸いにして展望がある。但し、小觀音山は頭が霧の中だ。二子坪ビジターセンタまでバスや車でやってくると、菜公坑山はほんの僅かで登れる小山に過ぎないが、三芝の麓から登ってくると、それなりに登りがいのある山である。北新荘を出発してから約3時間かかっている。

菜公坑山の登り途中で見る小観音山
反經石のある菜公坑山頂上
大屯自然公園入口、背後に大屯山
ピクニック気分で休憩する
小休憩のあと、第二登山口へ下る。こちらの方が少し短い。草むらを通過するが、この時期は草刈りされないので、両側の草は道に迫っている。途中、枕頭山への山道が分岐する。この道は、公園管理下の道ではなく、入口は標識リボンがかかっているだけだ。これが、菜公坑古道西線の入口でもある。十数分下り、登山口に着く。 百拉卡公路を渡った対面は大屯自然公園だ。大屯山は霧が晴れ、公園の向こうに背景としてそびえている。公園のビジターセンターに少し立ち寄る。今はちょうど蝶の特集が行われ表示がされている。藍染の説明もある。センター前のピクニックエリアで、食事をする。テーブルと椅子がたくさんあり、今日は単独だが天気もよくピクニック気分である。

大屯自然公園、左が枕頭山、右が菜公坑山
蜜蜂巣古道
二十分ほどゆっくりと過ごしたあと、公園内を通る。ビジターセンターの後ろの枕頭山と菜公坑山が並んでいる。一番奥の方から、二子坪ビジターセンターへ石段が登っていく。夏休みなので、平日だが車も多く駐車し大勢の遊楽客がいる。駐車場の向こうには、青空のもと小觀音山がくっきり見える。先ほど菜公坑山から見えなかったのは残念だ。駐車場の奥から人車分道が始まる。コンクリ舗装のよい道である。10分ほどで大屯山登山口に着く。数名の年配登山者が休んでいる。手持ちの地図(蕭郎)によると、大屯登山道を少し登った所で、熊笹の中の道を進み、気象施設の中を通りすぎて蜜蜂巣古道が始まるとなっている。実際に熊笹の中に道があり、進む。しかし気象施設の前で塞がれている。そこで乗り越そうとしていると、気象施設の人が現れて道は無いとのこと。とりあえず施設に入り、正面の門からでたら良い、といことで施設内に入る。施設の内門を出ると、右に踏跡が下がっていく。それに紐や矢印のカードも付いている。蜜蜂巣古道のようだ。下って行くと、気象施設の側門の前を通り過ぎた。蜜蜂巣古道は、百拉卡公路の鞍部気象站の正門から入り、ここから歩いたほうがよい。

蜜蜂巣古道、沢を越える
小花畑の向こうに七星山
蜜蜂巣古道は、あまり人気のある道ではない。道の程度も落ちる。レベル4だ。ただ、途中に現れた藍天隊の道標には淡基横断古道と記してあり、以前は主要な道であったのだろう。竹やぶなどをくぐり下っていく。十字路が現れる。どこからどこに向かう道なのかわからない。古道は直進する道だ。沢を越える。石段もあり、古道であることは間違いない。上部の方には並行して百拉卡公路や人車分道が走っているが、これは別世界だ。約20分の下りで、石畳の水尾巴拉卡步道に飛び出た。ここは、前回の下りで通り過ぎた道だ。12時15分、竹子湖道まで降りたあと、右に取って下る。前回は左の道を進んだ。

竹子湖から見る小観音山(左)と七星山
花の向こうに見る大屯山
靶場バス停を通り過ぎ、道が下り始める。そのまま下って行くと民家で終わってしまった。道は、その前に現れる海芋田への道標の方向へ階段を下っていく必要がある。あたりが開けてくる、海芋田のある場所だ。今はオフシーズンなので、人出は多くないが花の季節は大変な人だろう。大屯山、小観音山、そして七星山に囲まれた谷あいは、静かで平和だ。下湖渓の橋を越える。先月小観音山からの下りで、ここへやってきたが、道を間違えたとしてまた、登り返し竹子湖道を行った。しかし、そのとき橋の周辺にいた人がその後、猴崁産業道路で見かけた。別の道があるはずだ。今日は、それを探り歩くことも目的だ。ある地図には、それが記されている。道標などはなにもないので、手探りだ。

竹子湖から猴崁產道への抜け道
橋の脇から始まる道を直進する。そのまま進むと民家の前を通り過ぎ、赤く塗られた廟で道が終わる。そこから先には行けそうもない。ただ、ここは竹子湖の一番南側になるので、 大屯山、小観音山、七星山の谷が広がっているのが、望める。道をもどる。右に折れる舗装路に入ってみる。そのまま進むと民家で終わりのようだが、その直前右に伸びていくコンクリの細い道がある。街路灯もあり、どうやら歩道のようだ。結果的に、これが正しかった。途中石畳なども現れ、林の中を過ぎ、前回歩いた猴崁産業道路に出た。

あずま屋から見る紗帽山と中国文化大学
青春嶺の下り道
産業道路を下る。玉龍谷からは、売店の前を行く細い道に入る。前回は道なりに下り、湖山路へ下ったが、今回は山道を大屯瀑布へ下りことにする。すこし行くと、水道施設の石造小屋とあずま屋がある。紗帽山や文化大学が望める。13時28分、少し休憩する。コンクリの山道は、白く塗られた門をくぐる。そこからとても急な階段道が始まる。水道管が並行して下っていく。途中、石壁に埋め込まれた青春嶺という石板がある。この道は急で若者でないと登れない、という意味か。下りきると、滝がある。これが大屯瀑布だろう。下の方から学生たちの歓声が聞こえてくる。水遊びをしている。

花びらが落ちる水蓮
少し登り返し、陽明山公園の大屯瀑布区入口を通り過ぎる。舗装路を進み、花時計のわきを過ぎる。更に歩をすすめ陽金公路人車分道入口を通り過ぎる。湖山道を挟んだ反対側の蓮が多く咲いている。すでに種だけになっているものもある。大きな蓮の花びらは、音をたてて散っていく。14時20分、陽明山バスターミナルに到着した。まもなくやって来た260番バスで下山した。運転手はまだ珍しい若い女性だ。

今回約15kmの道のりで、7時間の歩きだ。陽明山山系の山を一つ越えるので、累計1052mを登っている。道の水準は、菜公坑古道はレベル3、石畳歩道と舗装路部分はレベル1である。体力要求度はレベル3である。全体として見ると、大屯渓古道よりも楽なルートだ。

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