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2013-07-08

2013年7月6日 瑞芳三貂嶺瀑布 - 登山グループの道案内

集合写真、新寮百年大厝にて
先月の三爪子坑山登山についで、今回また登山グループの道案内で歩いた。グループ「慢集団」主催以来の最多参加者64名のハイキングである。ちょうど夏休みでもあるので、子供連れのメンバーも参加し親子連れハイキングの様相もあった。台湾は、登山人口が増えているが、今回のような比較的楽なコースへの参加希望の背景にあるだろう。

北東の三貂嶺駅から大華へ歩く、途中五分寮山を往復
歩行ルート高度プロファイル
ルートは、台鉄三貂嶺駅から三貂嶺瀑布群歩道を登り、一度福興宮のあずま屋まで行き昼食休憩をとる。その後、新寮に続く山道を行き、途中五分寮山を往復する。新寮から野人谷へ歩き、入口直前に左に降りて土地公から新寮瀑布を見る。その後野人谷の奥から峠を越し、基隆河へ下り、鉄橋を渡ったあと大華駅へと歩いた。前半の三貂嶺瀑布群は昨年八月に、後半の福興宮からの道は先月に調査も含めて歩いたところだ。

付近の歩行記録
行事としては、出発点の三貂嶺駅が集合場所である。筆者は南港駅から乗車したが、電車は登山客が多く座席は空いていない。筆者主催のTaipei Hiker Clubの山行に、よく参加するメンバー数名も今日の山行に一緒だ。約1時間の乗車で三貂嶺駅に着く。大勢の乗客が下車し、小さい駅は満杯になる。平渓線は、悠遊カードが使用できないのは知っていたが、本線のこの駅も例外で使用できない。そのため、多くの乗客が精算などの手続きで、一人しかいない駅員はてんてこ舞いだ。9時過ぎやっと対応が終わり、駅の外を少し行った広場で集合する。臨時の参加者などもいるので、正確な人数がわからないが、かなりの人がいる。そこで、簡単な道の説明を行い、9時10分に出発する。

線路下を通って反対側へ出る
線路脇を進み、本線の下をくぐって反対側に出たあと平渓支線にそって歩く。途中で点呼により人数を数えたところ、64名であった。廃校になって文化施設になっている碩仁國小で少し休憩とする。人数が多いので、全体の動きは時間がかかる。休憩後、山道にとりかかる。石段が終わると砂利道が続き、そのうちに土の道となる。はじめの石階段が過ぎると、ずっと平な道が続く。 9時45分、獅嘴岩への分岐点に着く。ここで後ろのメンバーが追いついてくるの待つことも含め、少し休憩する。ズラッと長く続く行列は、壮観だ。更に数分歩くと、一番目の滝、合谷瀑布の展望台に来る。滝は水量が少ない。昨年は木製の展望台だったが、それが金属製のデッキに取り替えられている。来る途中も、道標などが新しくなっていたが、一年間に登山道のメンテが行われている。

吊り橋を二ヶ所越える
歩き始めてまもなく、吊り橋を二ヶ所過ぎる。これも道に変化をつけている。60人からのメンバーが吊り橋を渡り終えるのは時間がかかるので、二番目の橋を渡ったところで、少し待つ。橋を過ぎると、沢沿いの道は登りが始まる。メンバー中の小学生の男の子は、待てないのか先を歩いて行く。10時半、二番目の滝、摩天瀑布に着いた。水量が少ないので、見応えはもうひとつだ。後ろのメンバーがやってくるのを待つ。

摩天瀑布、水量が少ない
次の枇杷洞瀑布へは、急な登りがある。出発前に、メンバーにはここで注意が必要と伝えておいたところだ。木製梯子や補助ロープがあるので、基本を守れば問題ない。メンバーの中にはチャレンジであった人もいるようだが、問題なく全員登り終える。枇杷洞瀑布は、滝の前が広くなっており沢に下りることも簡単だ。メンバーは、思い思いに沢に降りて写真を撮ったり、水に触れている。全員揃い、最後の登りを行く。登りきれば今日の主要な登りは終わりだ。11時20分、滝の上部のセメント山道に着いた。ここから、右にとり今日の昼食予定地、福興宮のあずま屋に向けて進む。11時半過ぎ、考えていたより少し早く到着した。

枇杷洞瀑布わきを登る


食事は、先月初めの山行と同じで、その場で麺類などを温めて皆でシェアする。今回は人数が多いので、主催者のWさんやLさんだけでなく、他のメンバーも担ぎあげてきている。また他の人も果物などを、皆でシェアしてくれる。台湾地場の登山活動は、こうした形態のところが多い。 福興宮は、水道もあるので便利だ。1時間半ほど、ゆっくりと休憩する。メンバーの内の数名は、早めに帰るということで道を教える。

13時過ぎに下山を始める。やってきた道を戻り、枇杷洞瀑布の上からセメント道を行く。少し登り気味の道を行くと、左に五分寮山への分岐がある。ここで後方のメンバーを待つ。また数名が、五分寮山へ行かずに先に大華駅へ向かう。五分寮山は、今日の行程中唯一の山頂になる。五分寮山山道は、はじめは程度がよいが、そのうち下草の中を進む。登り下りは少ない。13時35分、五分寮山(標高326m)に着く。周囲はすべて樹木で展望がない。中央に三角点基石が埋まっている。狭いので全員がここで記念撮影ができない。分けて写真をとり、同じ道をセメント歩道へ戻る。来る時は方向的に気づかなかったが、木々の切れ目からは薯榔尖峰頭尖が望める。

五分寮山への道

五分寮山頂上
新寮への下り道
 30分足らずで五分寮を往復して戻ったあと、新寮に向けて下り始める。産業道路を少し進んだあと、また山道を進み、一度また産業道路を横切る。土の道を下り、またセメントが現れた道を階段で下る。コンクリ道が終わると新寮につく。百年大厝の前で集合写真を写す。先に抜けたメンバーもあるので、少なくなっているがそれでも四十人は大部隊だ。晴れているが、微風があるので産業道路歩きも、それほどつらくない。野人谷の大門のすぐ前、左に降りていく道を進む。下りきると福徳宮がある。その手前から、遠くに新寮瀑布が望める。これが最後の景観点だ。

新寮瀑布
列車が大華駅へやって来た、後部メンバーは走る
野人谷から、峠越えをする。下り道は、苔の生えた石段が続くが、乾いているのでそれほど滑らなくて助かる。 15時15分、下り道を降りきり赤い鉄橋を渡る。ここでも後ろのメンバーを待つ。橋から下の河を覗くと、魚が泳いでいるのが判る。登り返し線路のわきを大華駅へ進む。15時27分、駅に着いた。そのうち、29分発の列車がやって来た。後部を歩いている数名は、それこそ列車と競争して駅へやって来た。幸いにして、メンバーが多く混んでいる列車に乗るのに時間がかかり、全員乗車できた。結果的に、非常に良いタイミングだった。

今回の歩行距離は8.7km、このうち五分寮山への往復が1kmぐらいである。団体だと行動時間が長くなり、それに加えて休憩時間が長いので、行動時間は6時間10分である。山は低いが、累計で527m登っている。コースのレベルは2、体力要求度も2である。但し、五分寮山への道はレベル4となる(評価基準はこの記事後部を参照)。大勢のメンバーの道案内は、歩く速度や休みのとり方、人数が多ければ後ろのメンバーが追いつくのを待つ、など単独行や少人数登山とはまた違う対応が必要だ。これで二回目なので、少しは慣れてきた。

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