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2014-01-28

2014年1月25日 新店中嶺山 - 雷公埤山 山桜花見を兼ねて歩く

大崎尖近くから見る中嶺山
小格頭苗圃の桜、背後は皇帝山、その右には平渓の峰頭尖と中央尖
台北の各地から、桜の便りが聞こえるようになってきた。台湾の桜は、地元種である山桜がいち早く咲く。もちろんその他、八重桜やソメイヨシノもあるが、開花時期は遅い。新北市石碇区に、公共施設などに植える植物や花の栽培をしている小格頭苗圃がある。通常は、一般には開放していない。今年は構内にある桜の花見として、期間限定で開放を始めた。今回は、ここに立ち寄り花見もできるように、以前登山を構想していた雷公埤山を登ることにした。

西の雙坑から東の栳寮へ歩く
中嶺山から一度谷に下り雷公埤山へ登り返す
雷公埤山は、小格頭苗圃の近くにある二格公園から登る事ができる。雷公埤山だけでは少し物足らないので、天気がよいこともあり中嶺山を経て行くことにした。以前、雙坑の雞心尖から尾根伝いに中嶺山を登り、更に直潭山へ縦走した。今回は、同じく雙坑バス停からスタートだが、雙峰路を経て雞心尖の麓を回りこみ、そこから直接中嶺山へ登った。稜線を北へ行き、雞心尖への分岐から東へ秀峰路へ下る。車閂寮古道で一旦谷に下り、そこからまた雷公埤古道を登り返す。更に549峰へ登る山道を経て、雷公埤山頂上へ。登頂後は二格公園へ山道を下った。北宜公路へ出た後は、小格頭苗圃へ花見に行った。

新店付近の登山軌跡
雙峰路から見る雞心尖雙峰
最近三回は、連続して新店駅からスタートだ。同行も同じにZさん、それに奥さんも加わり三名である。8時15分発の緑12番に乗るべく、いつものように並ぶ。ところが今日は様子が少し違う。行列が長いだけでなく、観光バスがしきりにやってくる。これは、小格頭苗圃への無料シャトルバスの行列だった。新北市が、準備したものだ。このバスは、栳寮へいくにはいいが、途中下車はできないので往路には適さない。緑12番バスは、そのわきに行列が並んでいる。こちらのほうは休日なのにとても短い。登山者でもシャトルバスに乗る人が多いのだろう。

台湾高砂犬の飼育所



時間どおり8時15分に発車する。乗客は、平日とほぼ同じぐらいである。十数分の乗車後、雙坑バス停で下車する。少し先で右に谷に降りていく道が雙峰路だ。少し下ると正面に、名前のように双峰が高くそびえている。雞心尖である。沢へ下りきる。橋を越えたすぐわきに標識リボンが付いている。雞心尖への登り口だ。しばらくすると上から犬が吠えながら下ってきた。すぐ上にある廟の飼い犬で、登山者の間では気性があらいことで有名だ。

四十份橋近くの古い道標
雙峰路は登り始める。谷あいの道はまだ陽が差し込まず、薄暗い。十分ほど登る。犬の鳴き声が非常にうるさい。数十匹の犬が一斉に吠えている。どうやら犬の収容所のようで、沢の対岸にかなりの規模の囲いがあり、大勢の犬がいる。その少し上に台湾高砂犬の飼育販売所がある。更に少し登り、9時2分、四十份橋につく。橋のたもとから左に分岐する道を進む。古い登山道標が残っているが、文字がかすれて判読できない。左に福徳宮へ道が折れる。山道はこの土地公の前に右に登っていく。しばらく歩いて来て汗がでてきた。上着を取る。

十份古道の分岐部



山道は、古い石階段も現れる。特に名称は無いが古道である。そのうち尾根に取り付き登る。樹木の間から、谷間の向こうに遠景が見える。林口の台地が朝日に輝いている。9時37分、分岐に来る。左は雞心尖方向へ進み、峠を越えて北宜公路へ下っていく十份古道が別れる。右に山道を更に上る。草やぶの中にまた古い道標があるが、文字も判読できない。道は廃棄産業道路の様相になり、そのうち民家の裏にでた。放し飼いの鶏が逃げていく。

茶畑わきから大崎尖方向を望む
土の産業道路上の登山道入口
民家のわきを通り過ぎ産業道路にでる。しばらく進むと左に畑のわきを石段が登っていく。産業道路の反対側は茶畑で、対面に先週登った大崎尖近くの霊園が見えている。石段を登り、別の民家のわきに来る。ここからまた産業道路を進む。現れた分岐を左にとり登っていく。道が右に大きく曲がっていくところで、土の車道が分かれて直進していく。これを歩いてしばらく、登山道入口がある。先に山道が終了した民家からここまで、産業道路の歩きも含めて約20分である。途中の幾つかの分岐には藍天隊の道標が電柱などに取り付けてあるので、分岐部分で注意していれば迷うことは無いだろう。

稜線上の分岐
山道に入ると、山腹を登っていく。10分ほど登ってくる。急に開けて畑がある。ここまで耕作しているのだ。補助ロープもある坂を登り、10時30分に稜線上の分岐にたどり着く。稜線上の道は、ほんの三分で中嶺山(標高626m)頂上に着いた。雙坑バス停から歩き始め、約2時間である。今日の行程中の最高点であると同時に、最良の展望台だ。前回の登頂に比べ、空気の透明度が高く、台湾北部の山々の多くが望める。東方向には、先日登った粗坑崙はすぐそこだ。その手前の方に、このあと登る予定の雷公埤山がある。そのすぐ右下は翡翠水庫の湖面がある。二格山が大きく近い。その南の麓のあたりが栳寮で最終目的地である。冬の陽射しの中では、遮るもののが無い頂上でも、暑くなく快適だ。ゆっくりと休憩する。

中嶺山頂上、左に二格山、右に粗坑崙。中央の山は雷公埤山、奥に平渓や坪林の山々が見える
台北方向を望む、観音山が遠くに浮かぶ
雞心尖への分岐
30分ほど休憩した後、下り始める。緩やかな尾根道を下る。11時22分、雞心尖との分岐に来る。古い登山道標があるが、これはまだ文字がはっきりしている。右に曲り尾根上を更に下る。途中、右に道を分け11時40分に秀峰路に出る。手前の建物は秀峰茶廠だろう。右に進み、ダム側から来る道を合わせる。そのまま直進して、また土の山道に入る。登っていくと、左に分岐がある。こちらも雷公埤山にいけるが、右に保線路を進む。竹林の中を過ぎ、分岐に来る。左は山腹道を進む道につながる。右は車閂寮古道だ。もともとは、この左の道から山腹路を行くつもりであったが、この分岐には道標がなくそのまま直進した。車閂寮古道に入ってしまったことは、下ってしばらくして気づいたが、こちらも雷公埤山へと続くのでそのまま進む。

車閂寮古道、先に沢沿いに下る
車閂寮古道は始め沢にそって下り、そのあと山腹を進む。尾根上を行くようになり鞍部を過ぎる。その先に送電鉄塔がある。保線路はこの鉄塔まで続いている。鉄塔を過ぎると道は、ガラッと変わり踏跡程度になる。まもなく急坂になり、下りきったところは沢がある。対岸は雷公埤古道である。幸い水量は多くなく、飛び石を渡る。岸には石が積み上げてあり、人が往来していた古道であることを示している。この道は、下って行くと行き止まりになるようだが、1987年にダムが完成する前には谷底に下っていく道だったはずだ。時刻は12時22分、ここでしばらく休憩する。

対岸の雷公埤古道、沢を越す
雷公埤古道の土地公
沢沿いに雷公埤古道を登っていく。数分歩く。左岸に大きな岩が覆いかぶさるようになっている。その下に土地公の祠がある。この道を歩くのは今は登山者だけだろうが、覗いてみると神像は無いが焼香されている。祠自身は、だいぶ年代モノだ。そのすぐ上で、蕃薯寮古道が沢を渡って分かれていく。それからまたわずかで、今度は右に山腹を登っていく道が分岐する。手持ちの地図には示されていないが、雷公埤山へ続く道のようだ。このまま雷公埤古道を最後まで歩いて、そこから雷公埤山を登るよりは近道になるはずだ。そこで、右に曲り進む。道は急坂で涸沢を登りつめ、小尾根に取り付く。山腹を行く時は、石垣になっている場所を通り過ぎる。以前は棚田か何かであったのだろう。549峰で右から竹坑の道と合流して更に尾根上を進む。数分で雷公埤山に着く。13時25分、沢沿いの雷公埤古道分岐から35分の登りである。周囲は樹木で、展望はきかない。持ってきたビールを三人で分けて飲む。とても美味い。

雷公埤山頂上
痩せ尾根の急坂を登る
頂上から北へ下り始める。中腹道から登ってくる山道と合流する。右に折れ更に下る。竹林を過ぎ、13時46分、中腹道と合流する。その先、鞍部で峠越えの古道分岐を越え、尾根上を更に進む。痩せ尾根となり、補助ロープのかかる急坂を登る。登り切ったところは、狭いが展望がよい。二格山がだいぶ近くに見える。北宜公路を走る車やバイクの音が近くに聞こえる。急坂を下り、ステンレスタンクわきを過ぎる。14時5分、二格公園の前で、北宜公路に出た。公園は、出店が多く設けられており、賑やかだ。朝、新店駅でみたシャトルバスはここで乗降しているので、遊楽客が多い。

痩せ尾根上部から望む、二格山が近い
二格公園の登山口近く、出店が多い
二格公園から、坪林方向に北宜公路を数百メートル歩く。花見を終えた多くの観光客とすれ違う。小格頭苗圃入口から中に入る。下って行くと桜の木がある。まだ咲いていない木も多い。下方にある桜は満開だ。桜の木は全部で200株あるそうだが、期待していたほど花は多くない。時期がまだ早いのだろう。遠くに見える二格山の山腹を行く二格産業道路上には、ところどころに赤い塊がある。こちらは桜が咲いている。しばらく鑑賞し、道を引き返して二格公園に戻る。14時43分、ちょうどシャトルバスが発車するところで、それに乗り新店駅へ戻った。

小格頭苗圃
満開の桜
歩行距離は9.8km、累計の登攀高度845mである。休憩込みの行動時間は約5時間半だ。中嶺山から雷公埤山への途中、大きく下りまた登り返したので、思っていたより労力を要した。山腹路を行けば、それほどの上下はなかったはずだ。困難度は、山道は車閂寮古道の一部がクラス4、他はクラス3、体力はクラス3である。

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