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2024-03-06

2024年3月3日 苗栗縣白沙屯 - 好望角 - 公司寮山 - 後龍 海岸線と旧鉄道トンネル、小山の縦走

海沿いの綠光海風自行車道を行く
最近は、山登りというよりは平地ハイキング活動が多い。先月訪れた基隆港東岸の砲台巡りもそうであるし、1月の同じく白沙屯から通霄の活動もそうだ。台湾は山国であるが、同時に島国であり四方は海である。台湾の様々な地理地形を体験するには海岸を歩くのも一つだ。特に冬から初春にかけては、台湾北部は雨がちで寒い日が多いが、苗栗まで南下すると天気が良くなる。逆に夏では、暑すぎて今回のようなルートは歩く気にはならない。

南から北へ歩く
苗栗縣の海岸側
1月初めのルートと同じく白沙屯駅からスタートだが、今回は北上し後龍へと歩いた。途中、海岸だけでなく好望角と呼ばれる丘の脇を行く廃線トンネルを訪ね、また丘に登り風景を楽しんだ。さらに公司寮山という一風変わった名前の標高114mの山に登った。白沙屯から後龍へと歩くこのルートは白龍縱走とも呼ばれている。

@公司寮山山頂

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台北駅7:24発の區間快車
前週はマレーシアへ観光旅行をした。日本から見れば台湾も南国だが、四季はある。その台湾からさらに南国は、常夏の国である。気温30数度の夏から、台湾に帰ってみれば十数度の温度差は十分に大きく寒さを感じる。さらに雨が降って、その感が深まった。そうした中、1月初旬と同じに台北7時24分発の快速区間電車(區間快車)で台北を出発する。

6両目の車両はこのように広い
拱天宮
電車は南下するにつれ、天気が良くなっていく。竹南を過ぎるあたりから青空が見える。9時半に白沙屯駅に到着した。台北から2時間余りの乗車である。それなりに遠い。白沙屯には拱天宮という、有名な廟がある。毎年の4月、台湾で広く信仰されている媽祖がこの拱天宮から雲林縣北港の廟へと進香活動がおこなれる。その前哨とでもいう活動が、拱天宮で行われているようで、多くの信者が白沙屯駅で下車した。

踏切を渡って拱天宮へ向かう
焼香客で込み合う境内
駅前で今日の参加者を確認する。事前に表明していた以上の17名の参加者だ。今日のこのルートは、実は4月下旬に予定している熊野古道の海岸沿いルートを模擬した体験ルートでもあり、その同行者も今日は数名来ている。9時45分、駅から線路沿いに進み、踏切を渡って拱天宮へ続く路地に入る。日本でも同じように門前街には、お店が並ぶ。あまり広くない拱天宮境内は、参拝客であふれている。焼香するメンバーもいるので、20分ほどの自由時間を設ける。

行事の参加者
発電風車のある海岸へ出る
近づくと風車は大きい
10時20分過ぎ、拱天宮脇の大きな駐車場を通り、海岸へと向かう。橋を渡り海岸線沿いの堤防上を行く。シュウシュウと風を切る風力発電の風車が大きい。この付近は多くの風車が設置され、また海上にもかなりの数の風車が並ぶ。この辺りから新竹まで風がよく吹く場所である。堤防の舗装はすぐに終わり、大きな石の堤防になる。少し進んで並行する車道に降りる。10時54分、小さな埠頭がある場所で休憩する。

石の堤防
ここで一休み
サイクリングロードを行く
休憩後は、幅員が狭まり自転車道路になった海岸沿いの道を行く。海側には堤防もなく、大海原が道の左に広がる。今日は風も強くなく、また快晴でもないので、暑くなく寒くなくハイキングにはちょうど良い。発電風車が並ぶサイクリングロードを歩くこと20分、右に念仏録音が流れる小さな土地公祠がある。中をのぞくと、土地公だけでなく仏像もある。ほかでも多く見るように道仏混合である。

海岸わきの土地公祠
海角樂園
その少し先に海角樂園という、休憩所がある。右の丘の上には、好望角の展望台があり、遊楽客が多く景観を眺めているのが見える。五色のアーチが造作されたモチーフは、壁が設けられ風を遮る。そこで昼食休憩をとる。休憩が終るころ丘の向こうで黒煙が上がっている。どうやら野焼きをしているようだ。

丘へ向かって進む、向こうに煙が上がっている
廃棄トンネル前の広場、左に進む
旧第一トンネルと右に高台
12時半、海岸を離れ丘に向かって歩く。数分で線路と並行する車道にでる。右に折れて進み、綠光海風自行車道28.5Kの標識をみて間もなく、左に折れて線路をくぐる。くぐったあと、右に折れて旧線路道に入る。涼亭が設けられた広場には、旧線路やトンネルの説明がある。線路は、とおの昔に撤去され、今は線路を模した舗装路になっている。ただ、現在の複線線路が丘をまいていくような地形だが、なぜ当時はわざわざトンネルを掘ったのかわからない。


過港貝化石碑、背後の地層に貝殻がある
トンネルにむかって少し行くと、右に木製階段がある。登った高台には、過港貝化石層と記された石碑がある。日本統治時代1921年海岸線のトンネル建設の際に発見されたものである。その高台の地層に面した部分には、確かに貝殻が地層に露出している。高台から降りて、第一号トンネルを進む。中は、五色の彩光が照らす。トンネルは都合三か所あるが、反対側に出た後、また引き返す。

トンネル内部
好望角へ登る
トンネルから出て、先ほどの分岐を直進し、好望角へ登る。分岐から登ること約10分で、稜線上の道にでる。頂上展望台への道は封鎖されている。展望台直下の広場の工事がされているので、封鎖されているようだ。そこで歩道脇を進み、展望台へと登る。13時35分、展望台へと着く。ここはその名の通り、非常によい眺めだ。海岸線がずっと北へと延び、また陸側も広く周りの丘や、その先後龍のほうまで見渡せる。のちに登る公司寮山も遠くない。線路を列車が通り過ぎていく。

展望台には多く野遊楽客
展望台から北方向のパノラマ

廃棄トーチカ
ここから左にサイクリングロードを行く
封鎖された道脇を下り、その先の廃棄トーチカを過ぎる。ここも1月に訪れた塗崁頂山と同じように、かつては軍事拠点であった。下りきって、線路沿いを進む。線路下をくぐる歩道を通り、反対側にでる。さらに線路沿いに進んでまたサイクリングロードが始まる。14時15分、左から海角樂園からのサイクリングロードを合わせ、西湖重要溼地と記された壁の脇を通り西湖溪の橋を渡る。橋を渡って右に折れ、下ってまた左に少し登って線路沿いに進む。
西湖溪の橋を渡る

公司寮漁港
作業中の漁民、堤防には多くの釣り人
14時38分、龍港駅を見て左に線路をくぐり、公司寮漁港へと出る。ここは後龍溪河口である。その昔は、大陸からの移民などを受け入れた港であったということだが、今は砂が多くたまり、大きな船は近づけないようで、漁港としても小さいものである。漁港脇の堤防にある涼亭でしばし休憩する。

同興老街
駅の方向向かって集落を抜ける。駅を右にみて左に折れ進むと踏切だ。ちょうど電車がやってくる。踏切を渡って、交通量の多い台6線公路を左にとる。対面の雑貨屋に渡る。すぐ近くには、その昔栄えたという同興老街の入口がある。今は整備されて、昔の様子を復元している。

台6線公路の公司寮山への道分岐(右)
山道入口
台6線公路を進むこと約10分、公司寮山へと続く道が分岐する。ここからしばらく登りだ。舗装路を登ること約12分、右に山道入口がある。かなり急な坂だが、多く歩かれているようで道筋ははっきりしている。5分ほどで、公司寮山山頂についた。おなじみの三角点基石とは別に、大きな一等天文點,重力點,衛星點と表示された大理石の台座がある。小さな丘にしては、かなり立派な物である。

公司寮山山頂
遠くに後龍の街
南社入口看板
しばし休憩し、16時8分往路を下る。舗装路を下りきって、右に折れさらに進む。南社/達卡斯(ダカス)族と記された表示が集落への分岐にある。達卡斯族とは、平地に居住していた原住民平埔族の一群である。今では漢人との混合が進み山地原住民のような明らかな文化アイデンティティは強くない。

ここで左折
後龍溪橋から歩いてきた方向を見る
後龍駅
更に進み、左に折れて進み後龍溪を渡る。その先後龍の街中に入り、17時3分後龍駅に着いた。駅は高架になっていて、二階の待合室で待ち、17時41分発の新竹行電車に乗り、新竹で乗り継いで台北駅に20時17分帰り着いた。






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ほとんどが平地歩きであったが、それでも記録では都合270mほど登っている。距離約19㎞、休憩込みの活動時間は約7時間半である。コース定数22となる。午後から青空が広がり、気温も上がって好望角の登りでは汗ばむほどであったが、風も吹いてとてもよいハイキングだった。冬から初春にかけては、よいルートでお勧めだ。


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