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2024-06-26

2024年6月22日 宜蘭 東阿玉山 暑い中の苦労登山

東阿玉山山頂
宜蘭と新北市烏來との間にまたがる山並みに阿玉という名を冠した山が数座ある。その盟主は阿玉山であるが、その他西、東、下、中などを阿玉の前にもつ、阿玉山の衛星山峰がある。今回の登山はそのなかの東阿玉山である。筆者は、3,4年前にこの山域に多く入り二回訪れた阿玉山をはじめ阿玉山グループの登山をした。西阿玉山下阿玉山は登頂、中阿玉山はトライしたが及ばすであった。東阿玉山は、訪れる人も少ない不人気山である。最近大礁溪から登る道が歩かれている情報を得て、今回の運びとなった。

同じ道を往復
阿玉山は標高1420mだが、東阿玉山は1019mと400mほど低く、また東を冠するように宜蘭の蘭陽平野に近い位置にある。6月も後半に入り、すっかり夏の気候になっている。午前中は青空が広がるが、午後には雷雨が降ることが多い。そのような形態なので、朝早く出発し登頂を目指した。もともと訪れる人が少なく、道は良くない。道筋も草に埋もれているところが多い。更にのっけから稜線までの高度差約600mは、ほぼ途切れることない急登である。風もなく、気温の高い中、かなり苦しい登山を強いられた。往復7㎞ほどの距離だが、休憩を多くとったこともあり、10時間を要した。

@東阿玉山山頂
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高速道路から見る阿玉山(中央)、小礁溪山,烘爐地山
今回は、5人が一台のシェアカーで向かう。朝5時に台北を出発する。今日は夏至の翌日である。5時はすっかり明るい。雪山隧道が混む第5高速道路も、この時間帯は車が少ない、まったく混雑なく宜蘭平野を見る。途中の坪林では山がまだ霧の中だったが、蘭陽平野は青空が広がる。前方に中央山脈北端になる太平山山系の山々が広がり、西側には鴻子山から南に伸びる雪山山脈の山々が連なる。高架高速道路を進むと、次第に烘爐地山小礁溪山、そして阿玉山が見えてくる。

高速道路の向こうに太平山山塊
正面に東阿玉山の尾根筋が見える
登山口にて、後方の尾根を登る
高速道路を降り、街中を過ぎて大礁溪に沿って山地に入っていく。宜5県道を進み、山が近づいてくる。日安農場の看板を見て、更に両側の草木が迫る道を進む。6時4分、登山口に着いた。台北から一時間であった。車を降りた場所から、右に行けば大礁溪を越えて道が進む。一方、そのまま非舗装路が更に進んでいる。ともに、地図上では稜線へとつながる道が表示されているが、現状ではどうなのだろうか。

沢の右側を登る
草をかき分けての急登
6時20分、我々の登山口は、どこなのか探す。すると、GPS軌跡で示す場所の奥に、マーカーが付けられている。しばらく誰も歩いていないのだろう、登山口は草にふさがれていた。歩き始めると、すぐに沢の中を進み、右側の岸に取りつき登り始める。マーカーはそこそこあるが、自分たちも補っていく。

マーカーリボンを補う
枝尾根上に上がった
前に聞いていた通り、道は急坂である。毎日のように降っている午後のにわか雨で、路面の土は水分を含み、気を付けないとすぐ滑る。補助のロープなどは一切ないので、道脇の木々などを適宜つかみよじ登る。斜面を登るので、風は全くない。全身汗が噴き出す。

厄介な倒木
草に覆われた急坂
7時20分、登山口から150mほど高度を登ったところで、枝尾根上に上がる。少し勾配がゆるかなったと思ったら、またすぐに急登になる。7時35分、少し開けた草地に着く。標高600m、稜線までの半分の高度だ。休憩をとる。これまで暑い中を登ってきたが、急ぎすぎたようだ。軽い熱中症なのだろうか、少しめまいを感じる。体がまだ本格的な夏の暑さに慣れていなこともある。長めに20分ほど休憩をとる。

ここで休憩
シダの野原を登る
登りはじめて間もなく、草木がないシダ野原を登る。背後の陽光は容赦なく、とても暑い。森に入り、引き続き登る。8時35分、先ほどの休憩からさら200m弱登ったところで、また休憩をとる。体が重い。20分ほどの休憩後、また急登を続ける。草原を過ぎるとき、大礁溪の谷を挟んだ対面の烘爐地山が低くなってきているのが、唯一の慰めだ。9時30分、稜線上にたどり着いた。

烘爐地山の稜線が見える
稜線へ向けてひたすら登る
稜線に着いた
ロープが架かる急坂
稜線を左に行けば前阿玉山を経て麓までの稜線が下る。右にとって進む。道は左に少し下り、尾根上の滑りやすい登りにとりかかる。ここは幸いロープが取り付けられている。9時45分、尾根上小ピークの平らな場所で休憩をとる。標高は960mだ。幸い、時々少し風を感じる。

ここで休憩
樹間から大礁溪山
東阿玉山までの間に、上り下りがある。幸い数十メートルの落差だが、それでもつらい。右側木々の間から大礁溪山が姿を見せる。稜線上には多くの野牡丹が紫の花をつけている。緑の森の中の唯一の別色だ。下って、また登り返す。10時48分、二つ目の鞍部で休憩をとる。朝が早かったので、ここで昼食をとる。

野牡丹の花
鞍部で休憩
東阿玉山東峰への分岐
11時20分、東阿玉山へ向けて歩き始める。残りは落差約100m、距離は1㎞足らずだが、遠くに感じる。最後の登りは、比較的緩やかだ。数分登ってくると、左に東阿玉山東峰への道が分岐する。直進し、尾根上を進む。11時36分、また東阿玉山東峰への分岐を見る。更に数分進み、11時48分山頂に着いた。やっとのことでの登頂だ。

密生したシダの間を進む
山頂の筆者
平たい山頂には基石はない。周囲も樹木で展望などはない。つらい登りであったが、目的地に着いたことは嬉しい。15分ほどの山頂での時間のあと、往路を下り始める。東峰への寄り道も、メンバーが乗り気でなく、そのままパスする。12時33分、往路で休んだ鞍部で休憩をとる。かなりの汗を流したので、それなりに塩をとったつもりだが、不足のようで太腿がつり気味だ。更に塩分を補う。

往路を下る
稜線上の登り下りは厄介
20分ほど休んだ後、尾根を分岐まで戻る。帰りの登り返しは厄介だ。13時30分、分岐に戻りまた休憩をとる。天気予報では14時頃からにわか雨が降るということだが、幸い空模様は雨が降りそうもない。長めの30分の休憩後、尾根から離れて下り始める。当初は、天気が持てば前阿玉山まで足を延ばすことも考えていたが、今は誰も行きたいとは思わない。

前阿玉山への分岐道しるべ
急坂を下り始める
急登の登り道は、下りでは大変だ。赤土の現れた場所では、特に神経を使う。ただ、高度が下がるのは速い。14時40分、行きに休んだ小草原に着き休憩する。15時25分、最後の下りにとりかかる。尾根を離れ、岩が表面に多く現れるセクションを下ると、沢音が大きくなる。まもなく沢沿いに降りる。タオルを浸し顔を拭く。実に気持ちが良い。最後に沢を下り、16時18分、登山口に戻りついた。ほっとした。

草原を下る
遠くに蘭陽平野と海岸線
小草地で休憩
登山口に着いた
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大礁溪に架かる橋から上流東阿玉山方向を見る
山からでて、街のコンビニに立ち寄り一息つき、台北へ帰った。帰路も雪山隧道に入るとき、少しスピードが落ちたが、それでも1時間10分ほどで帰り着いた。今回は、都合2時間半ほどの休憩をしているが、それでも7時間半ほどの歩きである。道の状態が悪い、暑くて行動が遅いなどの要素が、10時間も要した理由だ。累計の昇降はそれぞれ約800mである。


2024-06-17

2024年6月12日 陽明山系三芝茄苳坑古道/大屯溪古道 涼爽初夏郊山行

涼爽的清涼崙上仰望小觀音山西峰和清風崙(右)

六月も半ばに入り、台北はすっかり夏模様だ。梅雨も終わり、気温も35度を超えるような日が出てきている。これからは、台北郊外の山は暑くて大変な時期だ。標高が高い中級山や高山を目指す時期であるが、沢沿いの道を歩くのもまだそこそこ大丈夫だ。そんなことで、10年ほど前に歩いた茄苳坑古道を登り、山を越えた反対側の大屯溪古道を下った。沢沿いは勿論だが、沢を離れて密生するヤタケの間を登るときも、強い風が吹き抜け、全体として涼しい中の登山ができた。二つの古道ともに当ブログで、すでに日本語でも英語でも記述しているので、今回は中国語で記述する。

小觀音山西北峰上眺望菜頭崙(最左)、小觀音山北北峰北峰和主峰
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筆者在十年前很積極地進入陽明山系中面向新北市三芝區的山域,走光了當地的幾條古道和山峰。當時以單獨清理小觀音山的山徑而出名的吉祥哥開通了密生箭竹中的幾條小徑,造福予好多山友。如今走進小觀音山的山友增加了不少,引起陽明山公園的注意,其管控自然保護區方面也明顯地加強了。盡管如此,大自然環境還在,這些路徑也暢通。

由茄苳坑古道入山下大屯溪古道
與大屯溪古道相比,從小觀音山到竹子山止的稜脊北面流域之溪谷路線,也許是因為進出交通不那麼方面便的緣故,較少人走。其中沿著八連溪支流的茄苳坑溪而行進的茄苳坑採金古道是有歷史遺址的有趣古道。在1920年代金瓜石九份的採金量創新紀錄的時際,屬於相同火山地帶的大屯山腳下掀起一股尋金熱。人們進來此溪谷,試探金脈的存在。據說當時發現溪谷裡的孤魂骨灰,人們把它埋葬之後立起「仙靈塚」小石碑。最終沒有挖到金脈,告失敗而結束。不過當時的遺址還在溪谷中,成為台灣歷史的見證。

第一號金孔和遠處的瀑布和平台
以竿尾崙稜脊相隔的大屯溪古道本來就是較熱門路線。沿著有名的三板橋之上游而走的路段被稱為大屯溪古道。路途上過好多次溪流,最終可爬到小觀音山的稜線上。沿途有古時將大菁浸泡製成藍澱的菁礐池遺址。在清治末期台灣北部山區的藍染材料生產很熱絡,大量出口到國外去。

@茄苳坑古道平台

我們從三芝青山路上的茄苳坑古道口進入,爬到稜線上後由小觀音山西北峰下去大屯溪古道。本會幾年前造訪過小觀音山西北峰。當時天氣不佳山頂周圍都是白牆,這次則能夠欣賞360度無阻的大景。一踏進茄苳坑古道就感覺到冷氣開放般的涼爽。離開溪谷陡上去時,也有強風吹進來箭竹密林中,讓我們沒那麼艱苦的登上最高點。大屯溪古道上也有涼風,整體來說是很涼爽的郊山行。

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在淡水巴士總站等860線公

我們七點半在捷運淡水站旁的公車總站集合,搭乘860公車前往三芝。在路上上來了另兩個山友,我們共11個人在8:24抵達三芝(二號倉庫)站。原來在此要轉乘8:50開的F132新巴士。過了8:50幾分鐘新巴士卻不來,覺得有點不對勁。然而發現在公車站裡貼著區公所的公告,說為應對當地媽祖遶行,停駛8:50開的F132。這麼巧!我們不謀而碰到一年一度的遶行!我們走去附近計程車等客的角落,分搭三部車前往青山路上的登山口。

下方粘貼著區公所公告

搭計程車前往登山口
@茄苳坑古道口

原來我們搭F132到木馬埕站,再徒步去登山口。搭計程車直接到登山口,可節省時間收回在三芝浪費的一部分時間。9:40所有山友集合到大水泥水塔的登山口,順便啟程。一進入茄苳坑古道,發覺有涼風吹過來。古道先走溪谷右岸大約12分鐘,途中經過古厝遺址。走到過溪處,過有點寬度但有跳石的溪流到對岸。對岸就是通往園柳古道的叉路口。

走良好的古道段

茄苳大樹
過第一次溪
幾乎埋沒在草叢的菁礐池遺址

我們行走左岸幾分鐘,經過菁礐池遺址。不過遺址多半是被草叢覆蓋,若沒有去年7月貼上的標籤很可能不發現而錯過。有一段步道旁有平行的粗大水管。再走去十幾分鐘,在小型瀑布前方過溪到對岸之後,上去幾分鐘又過溪。如此再過一次溪,繼續上去左岸的路徑,10:42看到對岸岩壁上的坑口。這就是所謂金孔的當時尋探金脈的坑口之一。從此前方高處看到瀑布,其上方有個平台。我們上去平台做第一次休息。

水管平行的路段

有新架繩


在小瀑布前過溪
又過溪

前方出現石塊砌成的人工平台
仙靈塚

平台相當寬闊,當時此地應該是尋探金脈的主要基地。平台旁有小台階,其上面有仙靈塚。它的後方有另一個石碑,表面刻著「蓬莱島護山之神」,其旁有昭和13年的日期。在石碑旁的山壁上開著一個金孔,裡面是滿滿的水。我們隊員裡的兩位,走到此地覺得有點不舒服而離隊返回去原路。11:07其餘九位繼續前進古道。上去一點右方看到另一個金孔。再上去雙邊的山壁越來越靠近,表示我們會快走到溪澗盡頭。

相當寬大的平台
平台旁的金孔
離開平台,旁邊有山神石牌
對面有個金孔
行經看似小山崩的路段
11:34我們經過與園柳古道叉路口,再上去一點踏進溪底黃色的小溪澗。此條溪流從第五號金孔流出來的。走在金孔前而離開溪澗,周圍只聽到不斷的蟬聲。陡上一段坡道,11:53爬到五腳松古道的叉路口。再爬上去沒多久我們就會進入箭竹林,所以雖平地很少但在此地休息用午餐。

溪澗越來越小
圓柳古道叉路
第五金孔
五腳松古道叉路口
箭竹裡的陡坡
用完餐後的12:20,我們開始爬最後的上坡段。從叉路口上去一點,果然進入箭竹密生林。比人還高的箭竹中有僅單人寬的陡峭山徑。一步一步爬上去彷彿無盡似的山徑,但今天還好有風吹進來。默默地上去大約20分,來到大石展望點。攀上大石俯瞰風景,就在眼下有一大片箭竹覆蓋的山脊,遠處是納骨塔的靈園,再遙遠地點就是海岸線。再上去幾分鐘爬到菜頭崙山頂(海拔1039m)。

大石上的展望
路況相當好
在今天行程中的最高點休息大約20分鐘後,我們走在很寬的箭竹中之康莊大道三,四分鐘,就到了叉路口。由此離開稜線下去竿尾崙支稜。此條路比剛才上來的路段有一倍寬,路況相當不錯。下去大約十分鐘,離開箭竹林進入雜木林。13:25來到下去大屯溪古道的叉路口,取右行進於山腰。看到往小觀音山西北峰路標,就上去山頂。在如此的好天時,周圍無草木的小山頂就是絕好展望台。

@小觀音山西北峰山頂
自竹子山(左方)至小觀音山北峰止的稜脈
北方三芝方向的展望,左邊的山頭是竿尾崙
取左下去大屯溪
我們充分欣賞360度無阻的大景,再由原路回去叉路口,往溪谷繼續下去。下去大約20分鐘的陡坡,來到叉路口。取右前進兩三分鐘,登上了清涼崙的小山頭。對面就是清風崙。回去一點在較平的地點坐下休息。涼風一直從背後吹過來,真是舒服極了。清涼崙的取名確實正確!今天台北是35度的高溫悶燒鍋,我們卻幸運在山上享受清涼風!

清涼崙
下到大屯溪古道叉路
14:22很不捨地離開休息點,繼續下去5分鐘,到了大屯溪古道叉路口。取右開始下去古道。與茄苳坑古道相比,大屯溪古道的路況好多,沒有草叢覆蓋的路段。自從11年前起,筆者到底走過大屯溪古道多少次?也許有十次吧。下去十分鐘,我們過溪從右岸到左岸。再下去又過兩次溪,14:46經過規模相當大的菁礐池遺址。昔日在此應該進行大量染料的生產。

行走大屯溪古道
過溪
菁礐池遺址
再過溪
又過兩次溪,繼續下去大屯溪左岸。15:00看到左邊上去金童嶺的叉路口。此條和前面經過的清風崙山徑都是過去十年來開通的新山徑。再下去一下,在平坦地點休息一陣。古道剩下的路段都是走左岸上。越下去山谷越寬,15:30走到岔路口。右方路徑是再過溪之後,就銜接柏油產道。我們則取左繼續下去土山徑。走大約十分鐘,看到往燒炭古道方向的叉路口路標,再下去幾分鐘到了古道口了。

金童嶺登山口
古道上最後休息處
山谷越來越寬廣

行進土徑
登山口
回頭看小觀音山群峰
到了三板橋
走下去水泥產道,從林間出來回頭看,農田上方林立著小觀音山的山峰群。繼續下去產道和小徑,16:02走到三板橋旁的休息處,有洗手間,洗手台和小涼亭。我們在此休息一陣。我們往北新莊起步走一下,有個山友發現F133新巴士再過二十分鐘會來。於是我們在三板橋旁等候。在16:42,F133終於來,大家搭上車。新巴士17:07抵達三芝公車站。三個山友直接轉乘巴士回去,其餘的山友包含筆者在附近的出名小籠包店「老地方」用餐再回淡水了。
搭乘F133新巴士回到三芝

老地方小吃店

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公告牌

沒預料的當地媽祖遶行,使我們的交通安排受到影響。不過最終很順利的走完重要的古道路段,也縮短了無聊馬路的路段。GPS紀錄表示我們只走了7公里。這次休息較多,活動時間為6小時10分鐘,總爬升680m,下降740m,路線體能指數20。