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2013-06-03

2013年6月2日 陽明山系內雙溪古道-石梯嶺-竹篙山-內寮古道 隠れ山道を歩く

內雙溪古道の渡渉部分
暑い日が続く。昨日の三爪子坑山は風が少しあったが、かなり暑い山行であった。暑い時は水辺の山道が良い。內雙溪の谷間を行く幾つかの山道で、水辺に近いルートを歩く山行を友人三人と一緒に登った。山道を歩くのは、頂上を目指すのが普通だ。今回の山は石梯嶺と竹篙山だ。ともに今まで数回登っている。石梯嶺から竹篙山へは、陽明山国家公園の歩道を伝ってもいけるが、古道経由であれば近道だ。磺嘴山古道を一度內雙溪古道へ下り、登り返すと竹篙山へ着く。帰りは、瑪礁古道から内寮古道を経由して内寮へ下った。

南の內厝からスタート、内寮まで
石梯嶺を登ぼり、一度下ったあと竹篙山を登る
去年秋からこの谷間の山道を一つ一つ歩いてきたが、この山行で風櫃嘴に近い南側の頂山南峰登山道と、幾つかの枝道を除いて主要な古道はカバーしたことになる。ネット上の地図を頼りに歩いてきたが、今は自分の地図を示せるまでになったわけだ。この地域の山道は、国家公園の登山道は擎天崗から風櫃嘴へ抜ける道、同じく擎天崗から竹篙山へ往復する道のみだ。しかし、このエリアは大きくそれだけではカバーできない。本来、昔からこの地の住人は仕事に、荷物運搬に歩いてきた道がある。それが、古道と呼ばれている山道群だ。国家公園であるため、管理上の問題でこうした山道はそのままにされているようだ。入口に道標もない。心ないハイカーに荒らされないためには、実はこうした状態がベストなのかもしれない。

內雙溪をめぐる古道群
坪頂古圳から北五指山方向を望む
今回の出発点は平等里內厝だ。MRT劍潭駅から7時20分発小19番バスで向かう。今までこれほど多くの乗客が小19番バス乗場で待っているのは初めてだ。やっとのことで待っていた乗客全員が乗り込む。途中では、全く乗車できない。故宮博物館バス停で数名下車した。故宮博物館は小19番以外のバスも多くあるのだが。8時に內厝に到着、坪頂古圳親山步道を登る。清風亭のある峠を越え、少し下る。古圳(用水路)沿いの石畳歩道を進む。二、三分で歩道は右に下って行くが、そのまま古圳にそって歩く。今日も晴天だが、水辺の道は涼しい。吹いている風もとても涼しく、快適な歩きだ。造られて一世紀半にもなる用水路は、今日も平等里(以前は坪頂と呼ばれた)の人々の生活用水として現役だ。樹木がきれた場所からは、対岸の北五指山から下る尾根が見える。流れる水はあくまでも清い。

清い流れ
沢が近づいてくる
古圳沿いの歩きもそろそろ終点
古圳親山步道から別れて20数分歩いてくると、鉄の門がある。かぎはかかっていない。門を通りさらに古圳わきを進む。沢音が大きくなり、用水路の入水口が近いことがわかる。8時40分、ダムの造られた入水口に着いた。內雙溪古道がダムの左側を登っていく。沢からかなり上をトラバースしていく。ダムから10分ほどで渡渉部分に来る。沢幅は広いが、飛び石も大きく全く問題なく沢を越す。左岸を進む。本沢に注ぎ込む枝沢を越していく。大きな枝沢のところで休憩する。歩き始めて約1時間だ。

渡渉するメンバーのKさん
涸沢沿いの道を行く、風が吹いて涼しい
歩き初めて少しで、右に山道が分岐する。內雙溪古道は、ここでまた沢を越し右岸を進んでいく。この部分はすでに以前二度歩いている。途中には台湾石もある。右の道は、北五指山のふもとの部分に上がっていく。急坂が始まる。補助ロープが始まる部分に5.1Kと記された石がある。これはどこが起点での計算なのか、擎天崗だろうか。50mぐらい一気に登る。左に道が分岐する。ここから右へ谷にそって登っていく。石積みの壁が続いて出現する。昔は、ここで生活が営まれていたのだろう。涸沢の中を通り過ぎて行き、最後に少しのぼると北五指山への道と4K表示のある石の分岐に着く。ここで朝のバスに同乗していた登山者二人組と出会った。彼らはおそらく内寮から歩きはじめたのだろう。分岐で話をしていた別の二人組から聞いたということで、先には牛の群れがいるので注意するようにと、親切に伝えてくれた。右に曲り北五指山方向へ進む。

北五指山を望む
北五指山への分岐は左へとり国家公園歩道のある稜線へ登る。この部分は、他の道に比べると歩かれている程度が低いように見える。踏跡が少し薄い。10時4分に歩道に着いた。ここを直進すると、磺嘴山への道に続く。いずれも草で踏跡も不鮮明、道標などもないのでわかっている登山者しか歩かない。ちょうどやって来たハイカーにメンバー全員の写真を写してもらう。左に石畳歩道を登る。三分ほどで大草原の下端に出る。おおぜいのグループが椅子のそばで休憩、談笑している。稜線は、陽射しが強く暑いかと思っていたが、涼しい風が吹き抜けとても気持ちがよい。台北の市街の向こうには高い山々もうっすりと見える。今日はとても良い登山日和だ。台北近郊登山を開始して間もないころ、ここにやってきた時、感激した草原だ。そのころは、まだこうした隠れ山道は全く知らなかった。

石梯嶺への登り途中にある大草原、左は大尖山、正面は杏林山、右に北五指山
台北方向を見る、背後に高山がかすかに望める
石畳歩道から見る、左が七星山、右端が竹子山
磺嘴山古道にる牛舎跡
20分ほどゆっくり休む。何と言っても、この至福のひとときのために汗を流しているのだ。いつまでもいたいが、そうも行かない。10時半過ぎにスタートし、つづら折りの歩道を数分登ると、ベンチのある休憩場所だ。写真を写し、石梯嶺の細長い頂上稜線を進む。七星山や北に伸びる尾根の尖端にある竹子山が歩く方向に鎮座している。右側は磺嘴山だ。下りきり入山制限のある磺嘴山への道の分岐を過ぎ、すぐ左に下る道を取る。これが内雙溪古道へ下っていく磺嘴山古道だ。また、土の道を歩くわけだが、国家公園歩道とは落差が大きい。山腹を少し下ると、道は涸沢の中やわきを進む。10数分で、大きな石積みの囲いわきを過ぎる。手持ちに地図によれば牛舎の跡のようだ。木製の柱がまだ残っているので、最近まで使われていたのか。11時17分、今しがた沿って下ってきた內雙溪の支流である、後湖底溪の合流点近くにある內雙溪古道との分岐に着く。これから、また登りが始まるのでここで一休みする。

竹篙山への道、分岐のあとすぐ沢を越える
急坂を登る
登り途中草原から擎天崗を望む
20分ほど腹ごしらえと休憩をし、內雙溪古道を登っていく。內雙溪の上流になる紅樟湖溪は、水量が少なくなっている。数分で左に沢を越えて竹篙山への道が分岐していく。道脇には3.6Kと記された石の道標がある。沢を渡り登り始める。しばらくは急な山腹の登りが続く。数分で草むらに飛び出る。擎天崗方向の谷あいがよく見える。また樹林の中を進むと、牛止めの柵を過ぎ、再び草むらに飛び出る。トーチカのある擎天崗南峰だ。トーチカを初めて見るHさんとKさんは、後ろに回ったりして興味深く観察している。草の間の道を進み、石畳の竹篙山歩道に合流する。道を左にとり進み、12時7分に、トーチカのある竹篙山頂上(標高830m)に到着した。ここからも良好な展望がある。Hさんは壁を登ってトーチカの上に立つ。そのうちにハイカーが三々五々やってくる。頂上から内寮へ下っていく竹篙山(古)山道があるが、黄色の防迷ロープが伸びている。前回訪れた時にはなかったので、最近設置されたのだろう。去年この道を下った時、あまり経験のなさそうなハイカーと出会い、道を尋ねられた。こうしたハイカーへの配慮だろう。

今日は七星山がはっきり見える
トカゲと釘地蜈蜙の花
今日最後のピークで風景を満喫したあと、12時半、竹篙山歩道を戻りはじめる。道端に釘地蜈蜙の紫の花がたくさん咲いている。その中をトカゲが走っていく。先ほど登ってきた草の間の山道を進む。左に內雙溪古道への道を分け、右の道をとり下る。草むらが終わる辺りから、右に內寮古道が下がっていく。ここは左に尾根上の瑪礁古道を下る。あまり登り下りのない山道は、牛にとっても歩きやすいのだろう、道は牛の踏み跡でボコボコだ。頂上から20分ほど下り、右に內寮古道への道が分岐する。これを行き內寮古道へ下る。

内寮古道の沢越え
ほんの数分で、ちょうど沢越えする部分で內寮古道に合流する。ここには牛止めの柵もある。その先、数分で右に水管道、左に沢沿いの內寮古道が続く。前回の歩きは水管道を取った。今回は左に沢へ降りていく。沢を越え左岸を進む。岩の迫ったところや、補助ロープのある急坂も出てくる。沢は知らない間に水が消え、伏流になっている。タケノコ泥棒禁止のポスターがある。その先、涸沢をこえ右岸を進む。ほどなく、左から瑪礁古道からの道を合わせ、山歩きが終了した。13時25分、內寮バス停に来ると、ちょうど小19番バスが出発するところ、次の便まで1時間ほどあるからラッキーだ。途中、乗り切らないほどのハイカーや遊楽客をのせ、バスは14時過ぎに劍潭駅に着いた。

かなり標高の高いところからのスタートなので、登攀累計は837mあるがそれほど多く登った感じがない。沢沿いの道はゆっくりした登りであることも影響している。歩行距離は10.8km、5時間25分(休憩込み)で終了した。今回の同行者はみな体力のある経験者なので、休憩を除くと平均時速2kmぐらいで歩いている。速いほうだ。

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